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表題作愛の在り処をさがせ!

シモン、グーティサファイアオーナメンタルタランチュ
並木葵、オツドアイを持つ性モザイクのナミアゲハ

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

ナミアゲハ出身の葵は、ロウクラスに紛れ隠れるようにタランチュラの子供を育てていた。ある日、グーティサファイアオーナメンタルの最後の1人で、ケルドア公国大公シモンの来日を知り心を乱され…

作品情報

作品名
愛の在り処をさがせ!
著者
樋口美沙緒 
イラスト
街子マドカ 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
シリーズ
愛の巣へ落ちろ!
発売日
ISBN
9784592877448
4.2

(180)

(103)

萌々

(44)

(14)

中立

(7)

趣味じゃない

(12)

レビュー数
14
得点
740
評価数
180
平均
4.2 / 5
神率
57.2%

レビュー投稿数14

こういうBL小説を読みたかった!!!

ムシシリーズは特殊な設定のファンタジー作品なのですが、かなり分かりやすく書かれているので、しばらく間を空けてから読んでも大丈夫でした。
ヨーロッパの小さい公国の大公×命の短い性モザイク。
性モザイクの主人公(受け)はハイクラスなのに性モザイクという特性を持っているため、体が弱くて進学を諦めて、子供を作る体を目指します。
そんな折、海外の王様が性モザイクの伴侶を探しているという事を聞いて!?というお話です。
小さい頃から愛を知らずに育った2人がやっと本当の愛をみつけるのですが、お互い素直になれずにすれ違う姿が泣けました。

0

子育てあり!不幸不憫、報われろー!!!


樋口先生といえば報われ、そして不幸、不憫受け。
大好きなムシシリーズは全巻持っていますが、正直この巻だけでも楽しめちゃいます。

そして今回も前半は受けが辛いです。とても可哀想です。
攻めのことが大好きで、直向きで、それでも思いが通じなくて受けは何度泣いたことだろう…。
でも辛ければ辛いほど、あとの幸せが美味しくなるんです!!

冒頭でだいたいの話の流れは分かってしまうのですが、それでも面白い!!

虫を起源とするムシシリーズ。
今回の攻めはタランチュラですが、せいぜい糸が出るくらい。
ただ、虫じゃないと成立しない絶滅危惧種という設定。

子供がとても健気。
こんなに胸が引き裂かれそうになる子育てはあっただろうか…?
貧困な家庭の情景に、想像の私が思わず札束握りしめたくらい必死に生きている親子です。

結局攻めは最後まで頑なで、受けがとてもとても頑張る。
読み進めながら何度「攻めの分からずやー!!」と思ったことか…。

同著者「わたしにください」も受けが頑張るので、近いものがあります。
報われ、健気受けが好きな方にオススメです。

1

樋口先生らしい落として上げるが素晴らしかった

ムシシリーズ6作品目にあたる今作。愛の在り処をさがせ!→愛の在り処に誓え!の読み順です。
まず2人のビジュがめちゃくちゃ良い個人的にはムシシリーズで1番好みの容姿だと思う、読む前から期待高まりました
.
お話は性モザイクという何万人に1人に生まれる種であり短命で、男性でもありながら子供を産む機能がついている蝶の葵が、どうせ命短いのなら何か役に立つことがしたい。と思い、遥か遠くケルドア公国の大公と世継ぎを残すため妃になるお話。
.
.
今回も、樋口先生らしい落として上げるが素晴らしかったです

自分は見るところが他の人と違うかもしれないけど、
このお話の登場人物の(攻)であるシモンは14歳の頃から後継を残す為に30人以上の女性と性交渉をして育ってきたので、そもそもの交わることへの意味が一般の人とかけ離れている。だから葵と本当に結ばれた後も性に対して重要性を見出せず苦しみます。
.
他にもシモンの母アリエナは、夫を失い可笑しくなり、シモンの最愛の妻である葵を虐めたり、常日頃ヒステリックモードで最終的には自ら死ぬ事を選びます..
.
シモンもアリエナも世間的に見れば、道徳が欠如してるようなコトバが多いんだけど、何歳になってもその人の育った環境や想いで、理解出来ないことって沢山あるよなあと思いました逆に育った環境を考えればその考え方になるのが当たり前だと思ってしまったりする。
.
だからこそ、葵がシモンに対してこうあって欲しいと思うのは自分のエゴだし、シモンは変わらなくていい。と自分自身に言い聞かせ、相手に期待しない事を良い意味で心掛けていたのは個人的に凄いなあと思いました

描き下ろしの数年後のエピソード凄く微笑ましかったですシモン×葵ファミリーに幸あれ。

0

続刊があると知って読めるありがたさ

子供が3歳以上に成長していることが分かった状態で始まる構成、安心する始まり方。

半分ぐらい読んで、どんどんシモンが絆されていってるのが面白かったのだけど、そこからそれ自体にシモンが葛藤し出すという構成も良い!戸惑うよな…と深く納得できる。

以下、マイナスの感想

テオがいなければ2人の関係はいっこうに進行しなかっただろうな。こちらの偶然は物語として良い偶然。一方、ホテルの清掃に葵がはいるのはかなり唐突で、もうちょっと上手くやって欲しかった。要人が宿泊するスイートと思しき部屋、当のお客が滞在中に外部業者の清掃に入るというレアケースもレアケース。複数言語話せるハイクラスなら、もっと素直に"ホテルで働いてる"でも良かったのでは。フリッツが糸引いてそこに宿泊〜で。ここまで面白かっただけに冷めてしまう。「銀河鉄道の夜」の取り入れ方も、なんとなくオシャレだから程度のノリしか感じず、なんのために出てきたんだと。2人で電車乗ったらカンパネルラは死ぬぞ…

「彼らは一様に背が高く、同じようなねずみ色の髪に、くすんだ青の瞳をしており、全員が葵より頭一つは背が高かった。」なんぼほど背が高いのよと笑ってしまった。編集さん気にならないのか。

萌〜萌2

0

誰も描けない世界

 他の作家にないものを追い求めそれを表現している感じだと思いました。特殊な環境に置かれているゆえの心理描写、嫌なことをされても許そうとする受け、理由があって冷たい人間となってしまったシモン……いろいろと心に残って、読み終えたらすぐに続編の本も読み始めました。
 主人公は、顔を知らない結婚相手に愛や必要とされることを求めていましたが、それを表現したシモンの冷たい言葉が印象に残りました。出会った頃は、どちらも足りないものがいっぱいあったと思います。

0

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