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春を抱いていた afterward

haru wo daiteita afterward

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表題作春を抱いていた afterward

森口洋介
香藤洋二の甥っ子,俳優
岩城京介
.事務所社長,.俳優

同時収録作品夏の蝉

香藤一颯(いぶき)
31歳,元空尉
山科夏空野
25歳,ロボット研究者

その他の収録作品

  • サクラビト

あらすじ

あの日から、100年先の未来――。
エリートである航空自衛軍二尉の地位を捨て、JASAの宇宙開拓士に志願した香藤 一颯は密閉空間での7日間の選抜試験を受ける事になる。
そこで出会ったAIロボットのカグヤと共に課題をこなすうちに、彼の中にある「寂し さ」という感情に触れ、徐々に放っておけなくなり(『?夏の蝉』より)
香藤が旅立った後、岩城の辿る鮮烈な生き様を、甥で自社所属俳優でもある洋介の視 点から熱く描いた『スペアキーの条件』も収録!

作品情報

作品名
春を抱いていた afterward
著者
新田祐克 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスデラックス
シリーズ
春を抱いていた
発売日
電子発売日
ISBN
9784799752524
4.6

(46)

(34)

萌々

(10)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
13
得点
216
評価数
46
平均
4.6 / 5
神率
73.9%

レビュー投稿数13

涙が止まらない

買ってから、中々読めずにいた一冊でした。
というのも、前作を読んでから、本当に落ち込んでしまい、凄まじく号泣したので、中々本作を読む勇気を持てなかったのです。
が、せっかく新田先生がこうして形にしてくださったお話を、いつまでも読まないなんて、もったいない!と思い、ようやく読み始めることができました。

残された岩城さんの、今の過ごし方を、まさかこんなに丁寧に描いてくださるなんて、とまずここで感動。
春抱きってすごいですよね。
前世からはじまり、現世で二人のなれそめ、そしてパートナーになってからのふたり、そして辛いですが別れまで描き切ってくださるなんて。
こんな壮大な話に出会えた幸運に感謝しまくりです。
でもやっぱり、岩城さんの隣には、香藤くんがいて欲しいな、って思います。
なんだろう、仲間や息子たちに囲まれてても、やっぱり何か足りない。
香藤くん、岩城さんを一人にしちゃだめだよ、と改めて思わせられたエピソード。

からの、未来編。
いやぁ、余程相性がいいんでしょうね。
来世でも、あの二人はお互いに惹かれるんですね。
AIの二人も、末長く、広い宇宙で幸せでいてほしいです。
エンドロールのようなページまで読んだ途端、涙が止まりませんでした。
あぁ、私が大好きだった春抱きは、本当に終わってしまったんだなぁ、と。
物語はいつかは終わりがきて、しかもこんなにも長く描き続けてくださって。
感謝の気持ちでいっぱいのはずなのに、やっぱり寂しいです。
春抱き、ずっと大好きです。

0

未来では

ALIVEのその後とその100年後の二本立てです。
洋二!岩城のことありがとうね(泣)最後まで岩城についててくれてありがとう。その後理想の人とは出会えたのかな?
あの桜の木が花を咲かせて、デッキを作ってみんなで花見して。故人を思い出すのに辛い気持ちじゃいけないですね。楽しいことを思い出さないと。

『夏の蝉』
二人の子孫が100年後!
岩城はそこまでしてたんですね(泣)
良かった良かった。遺伝子レベルで惹かれ合うんですね。ロボットになっても一緒に。
みんなありがとう!

0

ありがとうございます

はじめて春抱きを目にしたのは、15年以上前シリーズの途中の話で、2人の関係性もよく分からず絵も苦手でした。
冬の蝉を観ても悲しい話とは思いましたが、そこまで思い入れることもなく…。
alive1巻が発売されたキャンペーンでなんとなく1巻を読んだらすっかり2人の恋愛にはまり、人間性が好きになり、私の中で最も好きな作品になりました。
alive6巻が衝撃すぎて、真っ白になりしばらく無かったことにしてしまうほどでした。

なので、救済があると聞いてはいましたが、なかなか調べるのも億劫になっていて、やっと今日読むことができました。

まだ前巻を読み返すまでは難しいですが、この一冊のおかけで1巻からゆっくり読みたいと思えるようになりました。

alive6巻で終わった方がいらっしゃいましたらぜひこちらを読まれてください。

0

春抱きロスに尊い贈り物

鮮烈な最終話の衝撃の後、もう彼らの活躍を見ることができない喪失感を忘れられずにいたファンにはありがたい贈り物でした

最初の短編では彼らのことを一番近くにいた洋介くんから見たその後の日々が描かれていました。
二人をどれほど大切に思っていたかよくわかります。
そして、香藤を愛する岩城と岩城を愛する香藤の愛の形を愛していたのだと思えました。
できればこれからの活躍も見ていきたいというのは贅沢でしょうか。
息子世代の恋の行方や俳優としての苦悩も気になります。

後半は一気に100年後の世界です。
同性婚が当たり前の世の中になって科学技術も進化し彼らができなかったことを成し遂げその先の未来へと続く物語の始まりでもありました。
最後の最後に明るい未来を見せてくださったことに感謝します。

空軍のエリート香藤、かっこよかったです。

0

近未来、子孫の話とアンドロイド

長いシリーズなので、この巻だけ読了。
本編より、後半の「夏の蝉」が良かった。
前作を読んでいないので、関わりがわからない.
洋二の甥、洋介と京介の関わりはファザコンの延長のようで面白くない。

「夏の蝉」は、とても良かった。SF要素入りのBL。

京介の子孫、と言っても
保管していた冷凍精子から人工授精して生まれた子孫、カグヤ。
洋二の子孫・一颯(いぶき)は、近未来でも芸能一家に生まれ、芸能人になりたくないと、宇宙飛行士に志願した変わり種。

二人が引き合うように出会って、結婚する。
そしてカグヤとイブキ、二人の情報をそっくり搭載させたアンドロイドに、宇宙へ旅に出して、保存した受精卵を補完したアンドロイドがどこかの惑星で、アダムとイブになるかもしれない、という話。

京介と洋二の志が、ずっと続く。夢がある完結編でした。
名前が似ているので、識別が難しかった。

1

愛の物語

思い入れが強すぎで、春抱きシリーズ1冊もレビューをしていませんでした。色々すっ飛ばしてafterwardは書いてみようと思います。自分が商業BLを読みはじめるきっかけとなり、初めて全巻紙で買った思い入れのある作品で、燦然と輝く唯一無二のBL漫画です。

◾️スペアキーの条件
開いて数ページの香藤登場にもうダメージをくらう。あ…あぁ…暫く眺めてしまった。この美しい人を。そして岩城さん…美しいです。ごめん洋介、私も「異物はいらないんだよ」のクチなので、受け入れられない。洋介自身がそれを百も承知なのも辛い。

◾️サクラビト
そこで泣くのが小野塚くんなんだっていう衝撃。衝撃だけど納得。小野塚くんは共感性の高い非常に良い子で。宮坂はいつもアウト。

◾️夏の蝉
「冬の蝉」は前世だけどあくまでも別物。「夏の蝉」もその意識は無くしたくない。けどやっぱ同じ顔だし、夏空野は可愛いし、いい香りするし…1冊読んでる間ずっと「あぁ」って気持ちになる本です。これで彼らは"永遠"になったんですね。愛の物語でした。

2

繰り返し告げられていたことが結実した

冬の蝉
春抱き
春抱きALIVE
そして今作の最後の
夏の蝉
と時空を超えて結ばれては離れていく二人に魂の行く末がこの様の結実していくと
もう二人は離れないで済むのですよと
先生は証明してくださったんだと思う

このシリーズ読むと圧倒的に引き込まれる力を持つ作品であることは間違いなく読み返すと初読の時代を思い出すくらい長い時間を共に歩いてきたお話でした
旧シリーズからALIVEまで
シリーズ中何度も命の狭間に陥っていた二人
生きて愛し合う事は奇跡でありその奇跡はまるで一本のロープの上を渡るようだと思っておりましたので
今作で二人の魂がもう別れなくていい器に移され共に生きていく
もう別れなくてもいいというラストは
とても美しく優しい結末でした

先生描いてくださってありがとうございました

3

君といつまでも

衝撃的なラストで終わった「春を抱いていた」シリーズの後日譚。100年後?SFか!蛇足だわ!とあまり期待せず、でも一応シリーズは見届けなければ、くらいのかなり失礼な気持ちで読んだのですが…面白かった!

ちゃんと悲劇的な本編の救いになっていました。「夏の蝉」から続く過去、現在、未来。君と好きな人が100年続きますように…っていう流行歌の歌詞を地でいってるような2人です。むしろ永遠に続いてくれ。あの2つの生命体。SFチックな仕上がりになってますが、ちゃんとあの2人になってて良かったです。最後にがっつりベッドシーンがあるのも。

最近の私は、高村薫氏の一般作、レディ・ジョーカーシリーズの合田雄一郎にどハマりして、日々彼と相手の検事(今は判事)のことばかり考え、商業BL世界に戻れるかしら?なんて思ってましたが…あっさり簡単に戻ってこれた(笑)やはり良い作品は漫画も小説もBLも一般も関係ないですね。素晴らしいクリエイター達には感謝しかない。ブラボー!これを機に積読になってる沢山の商業BL小説も読み漁りたいです。

まあ自分の場合、一般作品もBL作品もまるっきり腐女子目線で読んでることは変わりないですけどね。

5

泣きっぱなし

「春を抱いていた ALIVE」最初巻の衝撃が冷めやらぬうちに、こちらの作品が「BE・BOY GOLD」に掲載されました。

雑誌掲載時にも号泣しましたが、内容を知ってるのにコミックスを読んで再び泣いていました。架空の人物達なのに、こんなに切なくて仕方がないのは初めてなんです。

香藤の甥である洋介視点のお話で、損失感を抱えながら生きている岩城さんを見て号泣してしまいました。

そして彼等の生まれ変わりであろう子孫同士の出会いと恋に泣き、岩城さんが遺した多くの事を知りまた泣いてしまうのです。

この「春を抱いていた afterward」は香藤と岩城さんの救済であるだけでなく、読者に対する救済なんですよね。

「春を抱いていた ALIVE」最終巻でも桜が印象的な役割を果たしていましたが、「春を抱いていた afterward」へ繋ぐ作品が描き下ろしの「サクラビト」でした。

香藤を亡くしてからの気持ちのありようの変化を語っている岩城さんと、回想の中の香藤の笑顔にまた泣いてしまいました。

このお話の中で岩城さんがやりたい事があると、2人の家の桜が咲く庭先で皆に話しています。
それが岩城さんの遺したものであり、一颯と夏空野を出会わせて、更に2人を幸せにしていると思うとまた涙が出るのです。

もう鼻が詰まって呼吸困難です。www

そして最後のカグヤとイブキのシーンも堪りませんでした。この一冊で何回泣かされたのやら。www

それくらいこのシリーズには思い入れがあります。

9

文句なく神作。

『ALIVE』で超衝撃を受けて泣き続け。
創作だけれど、本当に身内がいなくなった以上に泣いて泣いて。
思い出したりするだけで泣いていたけど。

今回『aftereard』をどんな感情で読めばいいのか、すごく迷ったけれど…表紙の二人の笑顔に後押しされて拝読。
結果…読んでよかった!!!!!(拍手喝采)ってなりました。

洋介の話。
桜の話。
そして100年後の未来へ。

こんな風に紡がれる未来があるんだ…というより、話の構成が素晴らしい。
最高の始まりと最高の終わり。
体験してほしいです…相変わらず泣かされてますけど笑

8

愛の力、という言葉が最も似合う物語

 前半は香藤と洋介の回想、香藤を失ってからの岩城の生活、洋介の想いがメイン。最終巻の終盤は怒涛の展開で、何度も自分なりに噛み砕いてなんとかハッピーエンドだと思えた、というのが正直なところだったので、香藤と死別した後もけっして岩城は辛かったばかりではなく、ちゃんと周りの温かさを受け取れていたんだなというのをこちらで知ることができ、ようやく心から結末を受け入れられた気がします。洋介の存在も、本当に岩城を救い上げたんだなぁと。香藤と自分の違いを理解して、最後まで岩城を苦しめないよう行動した洋介は誰よりも大人の男でした。大切にできる人が見つかるよう、岩城と共に祈っています。

 そして後半は、香藤と岩城それぞれの後裔の話へ。なんだ、香藤も岩城も登場しないのかとがっかりすることはないと思います。前世を描いた『冬の蝉』と同様、2人の魂をしっかり感じられる話になっていました。そうか、これは香藤を亡くしてからの岩城が血を吐く想いで歩んだ道が繋げてくれた未来なんですね。生前に香藤から与えられた溢れるほどの愛によって、岩城は恋人のために生きる強さを失わなかった。そして並大抵ではない努力で、洋介や翔のため、また、自分達と同じような境遇の人のため、未来のために、たくさんの人が幸せになれる道を築き上げた。香藤の愛が岩城を変え、その岩城が日本中を幸せにした。これほどのハッピーエンドがあるでしょうか。2人の魂はこうして過去から未来へと受け継がれていく。BLでまたと読めないであろう壮大な愛の物語を見せてくれました。新田先生、本当にありがとう。

5

救済の一冊

話がそれはそれは壮大すぎて、先生の想像力に屈服しました。
『春を抱いていた』終了後の救済の一冊。
最終巻を読んで、え⁈なんでなんでこのラスト?やだ〜涙涙!だったそんな私を救ってくれました。

今を生きる全春抱きファンがこの世から死んだ後も、2人の遺伝子は未来永劫、遠い宇宙で永遠に何世代も生き続ける、という壮大な妄想をこの一冊は与えてくれて気が狂いそうです。
エモすぎて腐女子冥利につきます。
ありがとうございました。

12

その後、その先に広がる愛の世界

タイトル通り、
春抱き、その後。

「スペアキーの条件」
既刊の「愛してるでは重すぎて」の少し後の時間軸と思われます。
そして、主人公は香藤の甥っ子・森口洋介。
洋介は岩城さんと同居していて、世間では七光りをはじめほんとはデキてるなどあれこれと噂されていて。
そんな時、洋介はバスケドラマの主演に決まり、共演にバスケユースメンバー出身の天樹がオファーされる…(あ、天樹は紫衣翔くんのお相手です)
…と、微妙に「愛してるでは〜」とリンクしつつ、洋介の岩城さんへの叶わぬ思いが描かれています。
洋介は…岩城さんを崇めすぎちゃってて自分の恋なんてできるのかな?

「サクラビト」
事務所の若手俳優を招いての、岩城宅での桜お花見パーティー。
泣き暮らしていた岩城さんが、心の中の香藤を笑顔にしたいから、と立ち直っていく春。

「夏の蝉」
なんと未来です。「春抱き」の4〜5世代後?
航空自衛隊の元空尉・香藤一颯(いぶき)が「宇宙開拓士」の志願面接を受ける…
宇宙開拓、それは将来的に人間の「種」を宇宙のどこかにあるはずの地球型惑星に運ぶ事。つまり本当の主役は生身の人間の寿命を遥かに超えるAIロボット…
そのロボットが、一人の博士を人体モデルにして創られた「カグヤ」であり…
…と展開していきます。
名前からもわかる通り、一颯は香藤一族の子孫。顔もそっくり。
一方、カグヤのモデルとなった「山科夏空野(かぐや)」博士は岩城さんそーーっくりです。
なぜそっくりなのかは読んでいただくとして。
香藤x岩城のストーリーは時空を越えるんだなぁ、と感慨深いです。ロボット同士、そして宇宙空間にまで広がる壮大な愛の世界。
同性婚はきっとそのうち、遠いいつかには「単精子受精」もありえる、でしょうね。

5

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