電子限定おまけ付き
原作を積読したままコミカライズを先に読んでしまいました。
はっきり言って名作です。さすが一穂ミチ先生。
原作絵のイメージも強かったのですが、ユキムラ先生の絵が綺麗で可愛くて、違和感なく読めました。
イケメンで真面目、清潔で温厚な人気アナウンサー・国江田計には別の顔があった。実はプライベートは全く真逆で口が悪く態度も最悪。普段着は着古したジャージに眼鏡とマスク。でも、その姿を知っているのは親くらい。心を許せる人も場所もない。ところが仕事で知り合ったアニメーション作家の都筑潮と、プライベートの姿で遭遇してしまう。
アナウンサーの国江田と、プライベートの国江田が同一人物だと気づかないまま交流を深めていく都筑は、どちらにも惹かれている様子。それを面白いようで面白くない国江田。でも、誰にも知られていないプライベートの姿で渡り合える都筑との時間が何だか落ち着くようになり…。
そんな中、アナウンサー国江田に大きな仕事が舞い込んでくる。
…というところで、1巻は終わり。
いやーーーー生殺し状態です。1巻を買ってみたい方は必ず2巻一緒に買ってください。後悔しますよ。
国江田のプライベートな姿は、一体こんな奴のどこに惹かれるんだい?と都筑にツッコみたいくらいなんですが、その自由な姿が可愛いんでしょうね。きっと。
あまりにコミカライズが面白いので、速攻原作も読みたくなりました。
大人気BL小説コミカライズということと、表紙に惹かれて購入しました。
好みがわかれる物語だと思います。
ほのぼの好きにはおススメしませんが、ヒリヒリはらはらがお好きな人にはあうと思います。
裏表の激しいニュースキャスター、国江田が、仕事で会ったストップモーションアニメーターの都築にプライベートで偶然、出会ってからの交流の物語です。
国江田、表の顔は完璧、仕事に関する裏の努力はすごいのですが、素の顔、プライベートの様子が粗暴、無礼、傍若無人、わがまますぎて、かなり引きました。
死ね、殺す、と平気で発言できる人、漫画のキャラクターでも好きになれない・・・。
都築がめちゃくちゃ懐が広くて受け入れてあげる様子との対比で、国江田の裏の姿を悪く描いているのだと思います。
国江田が裏の顔で交流をしていくうちに、都築と過ごす時間を心地よく感じていく様子は、吠えまくり噛みまくる野犬が人なれしていくかのようでした。
漫画なので、声色は伝わりませんし、服装や所作が違い、マスクをしているとはいえ、何度も会っているのに、気づかないなんてことあるのかな、とやや鼻白んで読み進めていくと、ちゃんと気づいていたのにあえて言わないでいたということがわかります。
都築の懐の深さがますます感じられるやりとりでした。
BL作品ですが、友情が主軸にあったように思います。
エロなし、恋愛感情なし、または微々、の男同士のやりとり、友情を1冊分まるまる使って描いているのが素敵だと思いました。
原作はアニメ化もされた超有名小説。原作もドラマCDも大好きな作品。
実はこちらのコミカライズの1話を雑誌掲載時に読んで、「面白そう!」と思って原作を読み始めた思い出があります。
2巻を購入して、1巻も再読したのでレビューします。
まずキャラデザがすごく好きです!
計(受)は色素薄めな美人で、潮(攻)はそれよりも少し雄みがあってかっこいい。
ユキムラ先生は初読みなのですが、人物をとても綺麗に描いてくださり、原作好きとして今後が楽しみになります♪
計は、表の顔はキラキラしたアナウンサーだけど、心の中は毒舌まみれで普段着は着古したジャージという、表裏のギャップが激しすぎるキャラ。そこがすごく面白いんだけど、本作でもすごくコミカルに描かれていて楽しいです。
潮も、その真っ直ぐな性格が滲み出ている表情がとても素敵です。
コミカライズは何作か読んでいますが、長い小説を漫画でコンパクトにまとめて、原作好きも満足できるような面白い作品にするのって、実はすごく難しいと思います。コミカライズにガッカリしたこともかりますし。
本作は、とても上手に面白くコミカライズされているなぁと、読み返して改めて感じました。
特に終盤、二人が焼鳥を食べながら口論するシーン。計の苦しさがひしひしと伝わってきて、読みながらドキドキしました。潮の切ない表情も素敵で、ラストのキスシーンもキュンとしました。
あと個人的に、新人時代の計が象の着ぐるみを着て相撲するシーンは、絵になるとすごく可愛くてお気に入りですw
ユキムラ先生は本作を読むまで存じ上げなかったのですが、デビューは2001年で長くご活躍されている先生なんですね。なるほど、ベテランはコミカライズもお上手なのだなぁと、感服いたしました!
素晴らしいコミカライズですので、小説既読の方にも未読の方にも、ぜひおすすめしたい作品です。
1巻は計が夜のニュースを任せたいと言われるところで終わります。
潮と計がラブになるのは2巻からですね。
そちらもすぐに読んでみようと思います。
(ちなみに1巻は一穂先生のSSが3Pついています。)
紙本 濡れ場なし(軽いキス1回)
原作小説は以前試し読みしたことがあって、その時も面白いなーとは思ってたんですがなかなか小説には手が出せずにいました。
コミカライズされたので1・2巻通して拝読。
まず1巻。これは原作小説読んだ時も思ったんですが、キャラ設定がとっても良いなーって。「国江田計」と「オワリ」の2面性に初っ端心を掴まれました。
そしてその2面性に気付かず、国江田にもオワリにもそれぞれに惹かれてしまう潮。
以前一穂先生がymz先生とタッグを組まれた「ブルーモーメント」を読んだ時にも、キャラ設定完璧だなーと思っていたんですが、それを再認識しました。
主人公2人のキャラと、それぞれの仕事が絡んですごく自然に物語が紡がれて行く…ご都合設定だらけのBL作品が多い中で、こんなにきちんと物語が作られていることに感動しました。
都築×計
原作小説とアニメの後に、
コミカライズでじっくり楽しめるのが嬉しい。
繊細でコミカルな原作小説を、
そのままの魅力を持ちながら、
ユキムラ先生の絵のセンスが、
繊細な空気感の中から、
コミカルな雰囲気をさらに表現しているのが素敵!
このコミカライズのすごいところは、やっぱり
しっかりとこだわりのある2人の表情だ!
2人もイメージの通りにリアルに生きている以上に、
セリフと合わせてコミカライズとして濃厚な印象になっている!
計の完璧な笑顔から一瞬で冷徹な表情に変わる瞬間や、
ドジで天然なところ、
都築のプロ態度と少し強引さも、絵で見るともっとキュート!
一穂ミチ先生の書き下ろしSSがまたたまらないポイントだね。
原作ファンでも、原作未読の方でも、絶対に読むべき作品だと思います。