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表題作茨木さんと京橋君(2)

茨木畔
病院売店店長代理
京橋珪一郎
耳鼻咽喉科医

同時収録作品茨木さんと京橋君 2

間坂万次郎
定食屋まんぷく亭アルバイト
楢崎千里
K医大付属病院消化器内科医

その他の収録作品

  • 満たされた世界
  • あとがき

あらすじ

職場での友人から恋人へと関係を深めた耳鼻咽喉科医の京橋と売店店長代理の茨木。茨木の穏やかな愛情に満たされていた京橋だが、近頃気になることが一つある。それは茨木の秘密主義。京橋のことはどんどん知られていくのに、茨木は自分のことをあまり話さない上、未だに家も知らされない有様だった。そんな折、茨木の父親の容体が急変し、ついに帰らぬ人となってしまう。こんな時こそ恋人として彼の力になりたいと思う京橋だったが、茨木との恋愛観に大きな溝が発覚し……。シリーズ第二弾!
出版社より

作品情報

作品名
茨木さんと京橋君(2)
著者
椹野道流 
イラスト
草間さかえ 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
シリーズ
右手にメス、左手に花束
発売日
ISBN
9784576081397
3.5

(20)

(5)

萌々

(3)

(10)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
12
得点
69
評価数
20
平均
3.5 / 5
神率
25%

レビュー投稿数12

2巻!!!

ほのぼの楽しい1巻から一転!
茨木さんの秘密主義が原因で揉める揉める。
楢崎先生も巻き込んでのドタバタとシリアス具合にグッときました。

茨木さんがカッコ悪いところを見せたくないって気持ちも分かるけど、
それじゃあ恋人じゃないって京橋くんの気持ちの方が分かる!!
全然通じなく、辛辣な雰囲気にヒヤヒヤしたけど
ここでも活躍してくれるのが楢崎先生とまんじくん!!!

茨木さんと楢崎先生が陰湿に張り合ってるのも楽しくて!
楢崎先生がいてくれて本当に良かったです……

茨木さんがもう隠し事はしません、やりたいことします、と
優しく(?)S気を見せてくるのもたまりませんでした!!

文体軽やか情緒も写実感もあってするする入ってくる食事風景が楽しい作品でした。

0

ドSです。

茨木さんが、ドS過ぎますw

そして、なんか、執事と坊っちゃんみたいな主従関係に見えます(笑)
①から関係深まった感じです。

茨木さんといるときの京橋くんはタメ語なので、素な京橋くんが可愛いんです。

いやでも、茨木さんが敬語で言葉責めでドSって恐ろしい(^ω^;ゞ
①はゆっくりまったりな感じだったのに(^^;)(;^^)

そして、茨木さんのお父さんの話はリアル過ぎて胸が痛いです…。
その後の京橋くんを放置には、ちょっとムッと来ました。
京橋くんが可哀想でした。
茨木さんて考え方がちょっとズレてる(^-^;
好きな人を大切にしたい迷惑かけたくないって言うのはわかるんですが、辛いことは共有したくないとか頼りたくないとかそういうのは悲しいですね。

痴話ゲンカはまんじくんと楢崎先輩の取り計らいで丸くおさまりました(^ω^;ゞ

例えが面白すぎます!
バードにミッフィーに五千の苦虫(笑)

まんじくんと京橋くんのカップルもツボです。
まんじくん狼になって京橋くん襲ったりしないかな。

やっぱり、まんじくん好きだな。
でも、京橋くんの可愛いさは本物です(笑)

0

店員と薬剤師と

攻めのせりふ遣いがどうも嘘くさくて受け付けませんでした。
とうとうとしゃべるわしゃべるわ。そのくせ能弁さで本心を
隠しますね。
秘密主義というか心配かけまいとするというか弱みを見せないというか
そういう沽券と受けの心配というテーマはありがちですけど
くどかったです。そして父の付き添いが終わって売店をやめて
本業に戻るわけですが、そのときの
「なんだよ、売店の店員なんかすることなかったじゃん」
的展開がどうにも後味悪かったです。
作者としては薬剤師免許持ってて売店員という意外性が
受けると思ったのでしょうね。
もはや主役級はどうでもよく脇役の医師と定食屋店員のほうが暴力的カップルながら
興味がわきました。

1

『いばきょ―』2作目です。

前作に引き続き、茨木×京橋とまんじ×楢崎の2CPのストーリーです。

前巻でも、茨木(攻)がどうも・・・と書いたんですが、さらに加速。なんだろう、この人。京橋が『ペット扱い』っていうの、すごくよくわかりました。でも、言われても理解できないって、この人30過ぎまでどういう人間関係築いて生きて来たんだろう・・・と考えてしまいましたよ。

なんというか、この作品はもう楢崎(&まんじ)でもってるようなものです、私にとっては。タイトルの2人は別にもうあんまり・・・って感じでした。

いや、楢崎は本来の私の好みではないし、すごく好き!なわけでもないはずなのに(もう好きだと認めた方がいいのか?いえ、別に意地張ってるつもりもないんだけど)、読み終わって考えてみたら、楢崎しか浮かばないって何だそれは!白熊サイコーでしたよ。

なんかレビューとして突っ込みポイントが間違ってるような気もしないではないような、そうでもないような・・・

0

いい変化球有かな

前作の続編2作目なんですが前作よりパワーアップは                 
残念ながらなかったですねぇ~                        
あの穏やかな二人の好きだからこそのすれ違いは良かったです。          
まんじ君と先生の変わったキューピットの方が心惹かれちゃいました(笑)      
すれ違いが解消されてからの茨木さんの素の感じは
かなり萌え心を擽りますね。
更なるSドを発揮して京橋先生を翻弄して欲しい!

1

些細な深いすれ違い

友人から恋人へ。
お互いの気持ちを確かめあった売店店長代理の茨木と、耳鼻咽喉科医師の京橋。
甘い時間を過ごす二人だったが、京橋には気になることがあった。
自分を際限なく甘やかそうとする茨木が、ほとんど自分の内面を語ろうとしないこと。
小さな違和感はやがて大きな溝となり……?

メガネメガネ!!
メガネを外しても丁寧語でSっ気のある茨木さんにはあいかわらずときめきます。
不器用なせいで、同じ空間に人がいるのについ驚いてしまう京橋くんが茨木さんと一緒にいるのに慣れようとするのにはなんかきゅんきゅんした。

あいかわらずほのぼの……と思っていたら今回は恋愛観の違いによるすれ違いのお話です。
好きになった相手のことならなんだって知っていたい京橋と、好きな相手には格好いいところしか見せたくない茨木。
些細なようで非常に大きな違い。
今回はまんじくんたちのおかげで歩み寄れた二人だけど、(主に茨木が)根本的にかわらないとこれからが心配だなあ。
がんばれ二人ともと思わず応援したくなってしまうシリーズです。

1

断然2が面白い!

 2作目、よかったです!
 1作目はゆるくって、心地よくって、こういうのんびりとした恋愛もありかな~~と思ったのですが、2作目で衝突があって、すれ違って、仲直りして……ラブへ。

 2巻がある時点で、1は挿入までしてないから2ではやるのが目的だろう、なーんて思ってたのですがそれだけじゃなかった! 挿入するには、そこまでの心の動きが必要だったのですね。(挿入、挿入言うなって!)
 
 そして、イラストがやっぱりいいですね~。この方の他の作品は買おうか悩むところですが、草間さかえさんのイラストだと雰囲気がピッタリで、欲しくなりますね。まんじくんと楢崎先生のお話も、買おうかと思います。

1

男の沽券なんぞ、くそくらえ

前作で何とかかんとか、恋人と言えるようになったふたり。
続編ではどんな出来事が? と思っていたら、速攻“別れの予感”。
価値観の違いって、小さな問題に見えて案外大きな問題なんです。
男女のカップルでもそれを乗り越えるのが大変なのに、♂×♂のカップルだともっと大変です。
男の沽券だとかプライドだとかが邪魔をして。

茨木がどこのどんな部屋に住んでいるかも知らない京橋。徹底的に秘密主義なんですね、茨木は。
付き合う前だったらそれでもいいのかもしれませんが、少なくとも恋人同士だというならば、なんでもかんでも秘密にされるのは気持ちいいわけがありません。
そして、入院中だった茨木の父が亡くなったことで、京橋の不満が爆発。

恋人なら、力を落としているときにはそばにいて慰めたいし、支えてあげたいと思うし、逆に言えばそばにいて欲しいと思うのに、茨木はそうじゃなかったんです。
みっともないところは見せられないと。
「違うだろ~! いいところも悪いところも見せ合ってこそ、絆が深まるんだろうがぁ~~~!」と殴りたくなりました。
しかも、なぜ京橋が怒っているのか、全く理解出来ないって言うのも追い打ちをかけています。京橋の情けなさが感じられ、泣けてきました。

そんなふたりの仲裁に入った楢崎とまんじ。
「茨木さんは京橋先生にいっぱい愛情をあげてるけど、京橋先生に愛情を返すチャンスをあげてなかったんじゃない?」
目からウロコの茨木。まんじの一言で、別れの予感も霧散。
前作では最後まで行ってなかったけれど、やっとの事で……。

さて、茨木の再就職。なんと前職は薬の開発をやっていたらしい。父が亡くなったことを知らせると「戻ってこい」とのこと。エリートだったんですね、やっぱり。


0

本当の恋人

評価は同じですが、1よりも数段面白かったです。
大きな出来事があって紆余曲折してくれたからでしょうか。

「あれこれすっ飛ばして、いきなり定年後の夫婦だな」と楢崎先輩に言わしめた、茨木×京橋カップル。
それなりに幸せだったはずなのに、闘病中だった茨木の父親が亡くなったことで思わぬ展開に・・・

好きだから守ってあげたい、世話を焼きたい、心配させたくない…の茨木と、
好きだから隠さないで欲しい、何かしてあげたいという京橋の思いがすれ違ってしまい怪しい雲行きに・・・

どちらの言い分もわからなくも無いので、この二人の微妙な関係をどう修復していくかが読みどころだと思うのですが、やっぱり世話焼きオバサンな楢崎先輩が一肌脱いでくれました。まんじくんも凄い才能をお持ちだし。

当人たちにとったら、嫌いになったわけではないトラブルで、犬も食わなそうな痴話げんかを上手くまとめてくれた二人に拍手を送りたいと思います。
いばきょーの二人は、足を向けて寝られなくなりましたね。

それにしても、徹底的に自分のポリシーを曲げず、ごーいんにマイウエイな茨木さんと、
キレてくれて私のほうがスッキリしたくらい、子供のような大爆発をしてくれた京橋君。
自分を押し殺し、我慢を重ねてばっかりでは、続くものも続きませんからね。
早くに解決できてよかったよかった。

1巻目では草食系だと思っていた二人でしたが、茨木さんなんか、ちょっと爬虫類系な感じもしなくもない。ま、京橋君は愛玩動物系だと思いますが。

それから、仲直りエッチ。よかったよかった。

これでやっと最新刊、まんじくん×楢崎先生のお話に取り掛かれるぞ。

0

ごっこから本物へ

前作の続きで、K医科大学付属病院の耳鼻咽喉科の医師・京橋珪一郎と病院の売店店長代理の茨木畔とのラブストーリーです。
京橋先生はアメリカ留学時に、世話になった楢崎千里先輩から「チロ」という愛称で呼ばれて可愛がられています。
対する茨木さんは名前を「クロ」と読み、チロとクロでなんとなく可愛いです。

前作では、茨木さんの告白によってめでたく相思相愛が判明し、恋人として仲良しになった二人ですが、今回は、大きな問題にぶつかってしまいます。

それは茨木さんの秘密主義。
もっぱら会うのは病院と京橋先生の自宅のマンションだけ。
茨木さんは別に自分のマンションがあるのですが、その場所すら京橋先生に教えようとはしないのです。
余命がない父を看取るために、仕事をやめて父の入院する病院に勤め始めた茨木さん。
そのことも京橋先生が問い詰めたから判明したのであって、茨木さん自らが教えてくれたことではありませんでした。
今回、ストーリー中茨木さんの父が亡くなりますが、その葬儀の段取りなどはまったく教えてもらえず、いきなり次の日から売店が休みになってしまいます。
実際には、茨木さんは父の散骨のために、荼毘にふしたあとインドに行っていたのですが、そんなこと、一言も教えてもらえない京橋先生は「自分が捨てられたんだ」と思ってしまいます。

そりゃ、そうですよね。
大事な恋人だったら、詳しく連絡をして、自分はインドに行っているから心配しないで欲しいとぐらいは言ってもいいと思います。

で、そのとき何も連絡しなかった茨木さんの言い訳は「自分の負の部分は恋人に見せたくない」と、こうですよ!
これ、絶対だめですよね!
自分の負の部分も出してこそ、ありのままの自分を認めてもらってこその、恋人だと思うんですけれど。

一応、楢崎先輩と間坂のおせっかいもあって、二人はよりを戻すことができるのですが、この二人がいなかったらどうするつもりだったんだと、その辺を茨木さんにぜひ聞いてみたかったです。

茨木さんの代理店長は、急場のアルバイトだという設定で、京橋先生との所属する世界の違いも魅力だったのですが、最後の最後で、彼も医療関係者だということがわかり「あれっ」という気持ちでした。
よりは戻ったものの最後の最後まで、プライドが高くて、やっぱり自分のことは教えてくれない茨木さんが、プライドをかなぐり捨てるシーンもぜひ読みたかったです。(←鬼畜)
京橋先生の負担が大きく、京橋先生の性格が前向きだから、この恋人関係は成り立っている気がします。

5

椹野さんは料理上手な男性がお好き?

シリーズ続編です。
恋人同士となった二人は穏やかで甘~い時間を過ごしますが、茨木の父が亡くなったのをきっかけに、それまで京橋が漠然とは感じつつも表面には出さなかった二人の考え方の違いが明らかに。
“愛し方”の根本的な違いは、二人の間に平行線の溝を築いてしまいます。

好きな人にはいいところを見て欲しい、見せたいという気持ちは理解できるし、反対に、弱った時は頼って欲しい、どんな姿でも自分が支えてあげたいという気持ちもまた理解できますね。
しかし、住んでる家を教えない恋人というのは私的にはありえないー。
楢崎じゃないけど「遊びのつもり」だとやっぱり思っちゃいますよ。もしかして妻子を隠してるんでは?とか勘ぐっちゃうね(笑)
そういう意味で、茨木はちょっと程度が過ぎてるかな~と個人的には思った。

この「好きな人に守られるだけじゃなくて、自分も好きな人を守りたい」というのは、最近読み倒し中の「奇談シリーズ」でも扱われていたテーマだったので、それが椹野さんの「恋人」のイメージなのかな。
台詞のやりとり、言葉の選び方にも似通った感じがあって、ああ、やっぱり椹野さんだと妙なところに感心した(笑)
手料理お食事シーンが出てくるのも椹野さんらしい。

このあと、楢崎先輩とまさかの万次郎君のお話も予定されているそうなので楽しみです!
脇に周る茨木さんと京橋君の活躍にも期待が募りますねー。

6

当て馬のでてこないつづき話

2と番号がふってあるだけに、できあがった2人の話。
ボーイズラブ小説にありがちな、当て馬が出てきて2人のあいだをひっくり返すなんて話じゃなくて、2人の性格の違いによるいざこざ話にし上がっていてオモシロイ。
父親の最期を看取りたいというために、病院売店店長代理の仕事についている茨木と、うまくいっている京橋。
が、ここにきてその茨木の父親が亡くなってから、話が大きく動く。
好きだから、恋人が弱っている時には側にいたいという京橋とダメージを受けている姿を見せたくないという茨木の、考えかたの違いが表面化。それ以外にも、恋愛にたいする考えかたが大きく違うことがわかって大喧嘩してしまうのだ。
(萌え属性で「トラウマ・障害」にチェックを入れたのは、この障害という意味で…)
(考えかたの違いのせいで)相手の言っていることがわからない、なんてすれ違うシーンはせつなくて涙がとまらなかった。
同時収録の話は、2人の友人である定食屋のバイトくん視点。作者曰く、外野から見た2人だそう。
本編が、京橋視点であるため、他の人間から京橋がどんなふうに見えているかがわかってたのしかった。
個人的には、かくしごとをやめた茨木の本性が転げるほど萌え(笑)

3

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