ロスを舞台に、ユウトの同僚刑事の恋を描く!!

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表題作HARD TIME ~ DEADLOCK外伝

ダグ・コールマン,30歳,ロス市警刑事
ルイス・リデル,35歳,推理作家

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

キャラ文庫の人気シリーズ「DEADLOCK」の世界を舞台に、ロス市警刑事×人気ミステリ作家の二人が主役の外伝が登場!!

ロス市警の刑事・ダグは、ある朝、見知らぬ男のベッドで目を覚まして愕然!!
金髪の美男子・ルイスとベッドを共にしてしまったらしい。
そんな中、殺人事件が発生!重要参考人として、ルイスの名が浮上して…!?

(出版社より)

作品情報

作品名
HARD TIME ~ DEADLOCK外伝
著者
英田サキ 
イラスト
高階佑 
媒体
小説
出版社
徳間書店
シリーズ
DEADLOCK
発売日
ISBN
9784198634643
4.1

(118)

(54)

萌々

(39)

(18)

中立

(4)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
15
得点
484
評価数
118
平均
4.1 / 5
神率
45.8%

レビュー投稿数15

やっぱり本編キャラが好き

シリーズ外伝二作目。メインカプとのつながりが(まだ)薄い、殺人事件の容疑者と刑事のお話。人が殺され、命の危機に瀕するシーンもあるのに、恋愛色は濃いように感じた。両視点で両者いろんな方面から悩んでいて、心理描写メインな印象。
事件解決後には、本編キャラが一堂に会するサービスシーンもあり楽しかった。ホームパーティーが自然な舞台設定良いな。

一夜の過ち(?)から最悪の再会を経て始まるダグとルイスのお話。刑事と容疑者の関係性に魅力を感じたが、ダグはプライベートでがんがんルイスに接触しまくるので、せっかくのこの設定に萌えられるところがほぼ無く残念だった。

事件は小さなヒントを各所に落としたりミスリードを狙ったりと、ほんのり推理小説風。そこまできっちり書かれてるわけじゃないので、ラノベらしさを保った読みやすさ。ちょっとドラマっぽさもあったかな、犯人の動機独白とか。

細かいところまで心理描写が丁寧で、二人とも何に対しても本当にたくさんのことをよく考えていた。心を決め、やっと相手に向かっていこうとするとこは、ぱっと晴れたように逸る気持ちが伝わってきてとても良かった。
ルイスとダグは今後も大丈夫だと思える安定したカップルな気がした。

このシリーズの本編は、ずっと緊迫感を保たなければならない状況ばかりだったので、ルイスとダグを見ていると頭を恋愛の悩みでいっぱいにできる平和さについて考えてしまったりした。
ユウトとディックもすっかり穏やかな様子で、本編が嘘のように生活感を醸し出していた。そのわりに常に事件に巻き込まれ続けているのが面白い。こっちのカップルは不死身感が安定してると思う。まあ幸せそうで何より。

で、いつの間にか結婚していたらしいロブ。詳細は番外編で書かれたのかな。
知らないところですれ違いコントの主役になっていたり、肝を冷やす再会を果たしたりと、今作ではお笑い担当のよう。昔の悪事がバレそうになって焦る元遊び人なんて最高にツボ!これは萌える。個人的推しキャラなので元気そうで嬉しかった。

ストーリーは面白く文章も読みやすいが、やっぱり読者に親切すぎる説明過多な点が苦痛。一冊の中の出来事なら、百ページ前のことだろうとあらすじ説明は不要。読者の記憶力をゼロと想定して書いたもののよう。万人受けのためには仕方ないのかな。

今作はダグとルイスが主役のはずなのに、どうしても本編キャラに意識を持っていかれた。一番ワクワクしたのはロブとルイスの再会シーンで、もはや事件は関係ナシ。
独立した作品ならまた違ったかもしれないが、シリーズの中の一冊としては印象が薄くなってしまうかもしれないと思った。

1

シリーズメンバーも結構登場

「HARD TIME」と文庫化描き下ろしの「stay by my side」が収録されています。
「HARD TIME」→ 「AWAY」のダグ×ルイス作品→「stay by my side」の順で読むと時系列に並ぶかな。自分は「AWAY」を先に読んでしまったので、若干のネタバレがありました。「OUTLIVE」をまだ読んでいないのですが、「stay by my side」はその後のお話かしら。

ルイスがポルノ/ロマンス/SF小説を評して語った「そのジャンルの本ならなんでも片っ端から読んでいく固定ファンが多い分野なので」に笑った。BLもそれに近いものがある。

シリーズ総じて見るとスケールの小さい事件ではありましたが、面白く読めました。ストーリーは「SIMPLEX」の方が好きで、CPは断然こちら。年下ワンコ攻め×美人受けが大好きなんです!美人がツン気味なのもなお良し。

作家さんが小説を書く時って、ストーリー、キャラクター、シーン、どういう順番なんでしょう。これだけ素敵なキャラクターが沢山いて、でもキャラ同士の相性で考えた時にやっぱり今の状態がしっくりくる気がする。ロブ×ユウトはありかな笑

0

切なくて悲しい事件の結末

うー
今回は事件としては今までで一番切なかった……
誰が犯人?
まさか違うよね?
ーーそう思っていた人が犯人で泣けました。゚(゚´Д`゚)゚。
人間て弱い生き物だな……なんて、改めて考えたりして。
唯一の友人を失ったルイスの悲しみははかり知れません。
考えただけで私も悲しくなります……

主人公はパコの部下・ダグと人気小説家のルイス。
ルイスはロブの大学の同級生であり、
その昔口説かれたことがあるーーという繋がりもあります。
どんどん繋がって仲間が増えていきますね^^
とても楽しそう!

ラブストーリーとしては、ダグの気持ちの切り替えの速さに少々戸惑いました。
あんなに悩んでいたのに、意外とあっさり自分の趣向を受け入れたなと……
ルイスの魅力も今一歩伝わってこなかったのが残念。

ですが、事件を含め一つの作品としては素晴らしかったなと思います。
もう少しこの二人のことが知りたくなりました。

0

年下ノンケわんこ刑事×金髪ゲイ美人小説家

他の方のレビューに、STAY、AWAYにダグ、ルイスが出てくる とあったので
順番通り本編→SIMPLEX→これ と読みました。
本編読んでなくても読めなくはないですが、絶対本編から読んだ方が面白いです。

殺人事件ものですがスリリングさでは本編の方が上。
当作は、人生の悲哀みたいなものを感じます。
評価としては、ダグのわんこっぷりが可愛いのと
本編カプも少しずつ絡んで幸せな様子が窺えて嬉しかったので萌2.

そういえばカラー口絵以外、挿絵がないです。
でも全く気付かないぐらい 一気読み。知っているキャラがいて
もう脳内イメージが出来上がっているからかな。

ルイスの住んでいる高台のテラスから海が一望できるビーチハウスが主な舞台。

攻め:真面目、素直、誠実。ほんといい奴。受けの小説の大ファン。
受け:慎重派だがキツイ性格らしい。売れるまで複数ペンネームで
   色々書いていた。ゲイ。両親にカムアウトして絶縁状態。
スモーキー:ルイスの愛猫。白いふわふわ。極度の人見知り。
   ディックの事が嫌いらしい(笑)
コリンズ:受けの小説の映画化権を欲しがっていた。受けの元恋人。
   こいつが殺されちゃう。
キム:受けの優秀エージェント(♀)。ルイスが人気作家となるのを支援。
ケニー:ルイスの大学時代からの親友。脚本家だがなかなか売れない。ゲイ。
パコ:ダグとペア組んで捜査中。ユウトの兄。
ディック:ルイスの警護するために途中参戦。DEAD LOCK本編の攻め。
ユウト:ダグの悩みを聞く役どころで参戦。DEAD LOCK本編の受け。

殺人事件と同時進行で、攻め受けの恋愛話。
そして最後、お待たせしました、キャラ総出演状態のホームパーティ。
ロブ(DEAD LOCK本編の最強当て馬)もヨシュア♡同伴で出てきます。
出てこなかったのは トーニャぐらい。

あまあまシーンは少な目ですが、幸せ感満点なシチュなので満足度高。
あー楽しかった。今月末の最新作、予約しました!!!
楽しみにしています、先生!

1

相性のいい組み合わせ

デッドロックシリーズが大好きで全て読みましたが、こちらだけは未読でした。
ただAWAYでちょこちょこダグやルイスが出てきてどうしても気になり購入しました。

結果的にとても面白かったです(^^)
思ったよりユウト達がでてきたという事もありますがミステリーとしても面白かったです。
真犯人はまさかの人物でショックを受けましたが…

ダグは真っ直ぐなワンコという感じですが、ルイスは強気をよそおっている寂しがり屋という感じです。
こうゆう強気な美人が実は寂しがり屋とダグのようなワンコタイプにはお互いとても弱いんじゃ無いでしょうか。

AWAYではこの二人がよく分からず、サラサラと読み流してしまいましたが、これを踏まえてもう一度読み直したら違う感想になりそうです。

1

デッドロックシリーズ好きです〜

awayを読んでいたら、ダグとルイスが出てきて、ん?こいつらは誰じゃ?ん? となってしまったので、こちらを購入しました。 皆さんのレビューを読んで、他のメインカプ2組はそんなに出てこないと分かったので期待値を下げて読みました。そのせいか、全然楽しめる内容でした。
ルイスは、シリーズ初の年上受けです。毒舌家でキツイ性格をしているように見えて、実は少年のように繊細な精神を持つルイス。強がりを言って震えている彼が、とても気の毒で、とても可愛いです。そんな彼のことをこれからダグが守っていって欲しいです...。 ダグはユウトと同い年ですが、ユウトよりも物腰柔らかく控えめな雰囲気を持っています。
ルイスは過去にロブに口説かれていたこともあり、ロブの扱いがかなり...酷いです。笑 それがとても面白かったです。デッドロック3冊以外でのディックがかなり間抜けなのと同じで、番外編でのロブもかなり滑稽です。
さて。これでやっとawayが読める!
とにかく、デッドロックシリーズは最高です。

4

常識人な刑事さんと超ツンデレな高級猫

他の方のレビューにもありましたように、15周年記念の本ということで大きな本で出す意味がよくわからいものでした。
確かにDEADLOCKファンならどんなものでも買うと思うし、新キャラ登場でもディック&ユウトも脇で出てくるなら彼らの姿やその後の様子も知りたい。
って所を突かれてしまったようなのはちょっと悔しいし、書棚の中で美しくないのがちょっと嫌でした。コミック版のDEADLOCKと一緒に置いておくとちょうどいいサイズなのでこの際未購入ならこっちも買いましょうというお誘い?というのはあまりにも穿ち過ぎですね。
個人的なわがままを言えば、できれば挿絵もたくさん入れて、前作の2カップルのSSなんかもつけてくれたら割高でも上下巻2冊でも喜んで買ったのにと残念です。
内容についても、やっぱりこれまでのカップルに比べると小粒な感じがして萌え力がいまひとつ足りないような気がしました。
ユウトの義兄の同僚(ダグ)の恋話とそれにまつわる殺人事件です。
ダグはヘタレなところもありますが、優しくて善良な方です。
でも印象が薄くDEADLOCKの世界観で繰り広げられるワクワク感やスピード感もなくDEADLOCK外伝でなくてもよかったと思いました。
とは言っても全く別作品で『ロス市警の刑事と作家の一夜の出会いとその後に起きる殺人事件から始まる物語』だったら発売を待ってすぐに手にとったかどうかは微妙です。
英田サキさんの作品ならいつかは読みたいと思うかもしれませんが。

ノンケの刑事さんが自分のアイデンディティーや恋愛観や常識などいろんなものに縛られて、恋を自覚してもその先に進めなかったという部分の葛藤がとてもうまく描かれていてノンケがゲイに惹かれていく過程や恋に落ちていく様子が無理なく理解できました。
また、見目のいいゲイで売れっ子推理作家のルイスはあまりいい恋をしてこなかったことや家族とのわだかまりなどもあり、素直になれない性格で結構なツンデレぶりなのですが、本当は甘えたがりの可愛いやつというキャラは超好みで、恋する乙女ぶりにキュンしました。

殺人事件の真相についてはとても切ないもので、犯人の身勝手で傲慢な考えは肯定できませんが、ルイスが思ったように殺人に至る前になんとかできなかったのかと深く考えさせられるものでした。

1

徳間書店の単行本増殖中(笑)

DEADLOCK外伝。
単行本で出ましたが買ってしまいました(笑)
ロス市警刑事のダグ・コールマンと小説家のルイス・リデル。
物語は、ダグがルイスのベットで目覚めるところから始まります。
ダグが刑事なので殺人事件が起こり、その事件にルイスも絡む展開です。
ダグと捜査をするのはユウトの兄、パコ。
ルイスとロブは同じ大学の出身。ダグとルイスを中心に話は展開していきますが、ところどころDEADLOCKのメンバーも登場して美味しい作りになっています。
懐かしく楽しく読むことができました。
このお話、ホームパーティーが楽しそうだわ(笑)
注意?本文中挿絵は1枚もないです・笑

0

相変わらずの文章力!そして魅力的なキャラ達♪

相変わらずの高いレベルの文章力で、読者を惹きつける書き方が、
本当にお上手だな~と感心しながら読ませて頂きました^^*

英田先生というだけでもうハードルが上がってしまって、期待感いっぱいで読んでしまうので、純粋な評価になっているのかどうか分からないのですが、とりあえず感じたことなどを書いてみます。

今作品はユウトの同僚ダグのお話でした。ダグを中心に、事件の謎を解きつつ、恋愛話が進んで行きます。
私は推理小説ものの場合、犯人を予想して読むことが多いのですが、
今回は大当たりで(笑)ニンマリして読み終わったのでした^^♪

今作は15周年記念に出た外伝ということで、ディック&ユウトが読みたかった人には不満だったかもしれませんね。
やっぱり記念と銘打ってあると、本編CPを読みたい人は多いんじゃないかと思うので。
とはいいつつも普通に面白い内容ですので、ディック&ユウトが読みたかった人も、彼らの絡みが少なからずあるので読んでみても良いのでは、と思いました。

それに、ダグのワンコぶりと、ルイスのツンなくせにほだされてるところが萌えでした。
ちょっとあっさり進み過ぎた気もしましたが、シリーズものじゃあるまいし、
こんなものかもしれないな、と思いつつ読みました。

あぁ、本当にDEAD LOCKシリーズは最高傑作ですね。外伝にディックとユウトが出てきただけで、それだけで胸が熱くなりました。

5

単体でみれば面白いんだろうけど

本シリーズのファンなので、あらすじを見て、ユウトの同僚だと?!と胸を高鳴らせて購入したのですが、

ユウトがダグの相談に乗るというシーンもほんのわずかで、ディックがダグとルイスがくっつくのに一役買ったものの、登場シーンは後半にちょいと(´・_・`)

15周年記念だとかでこれだけ豪華に(お値段高めで)やるならば、初登場のカプでやっちゃいますかー?て感は否めないですね。

もうすでにそうおっしゃってる方もいましたし、本シリーズファンの総意とも言えるのではないかと。

でも、普通にこの話単体で見れば普通に面白かったですし、
作者さま独特の世界観が繰り広げられていて、人間性や、心理的な葛藤に深く言及し、深い話だなぁというところは変わらず、

アメリカが舞台で警察ものということもあり、またもや命の危険にさらされたり、ハラハラ感も楽しめて、あっという間に読み終わってしまいました。

一方で、前作外伝となんとなーく大まかな展開も似ていて、シリーズファンには、またか、という印象も与えてしまうのでは。

本編のスリルに比べたらやはり劣りますしね。

でもキャラの性格がむた魅力的で受け攻め共に可愛いなぁ、という印象を受け、ダグもルイスも好きになれました。

今までは、どちらか一方は割と余裕のある雰囲気を醸し出してましたが、二人ともが手探りで弱々しい一面も前面に出しながら、というのは新鮮でした。

コミック連携で特典(?)用意したりっていうとこをみると、いい商売してんなぁ、という気持ちを抱かずにはいられませんでしたが。←

でもやはりこのシリーズにはずれはないですね(^o^)

2

ゲイの恋愛観・ノンケの恋愛観

Charaの周年記念単行本にこの人気作品の外伝を持ってきたのはいったいどうだろうか?
それとも、たぶんものすごくたくさんある番外短編(同人も含め)を集約して一冊にしたうえでこの外伝だったらきっと大満足だったとはおもうのだが、そこは卵か鶏か?
多分、新規取り込みも含めの戦略ならば多分この外伝で間違いなかったのだろう。
確かにいえることは、ディックとユウトのコミュニティ(ゲイコミ?)が広がる話ではある・・・なんだか毎回ホームパーティのシーンでの締めくくりが多いような気がしているのは・・・・???

彼女がいても長続きしない、元カノからゲイ疑惑をかけられたロス市警の刑事が、己の性癖を確かめようと足を踏み入れたバーで出会った男と一夜を共にし、
しかも翌朝よく覚えてなくて!?なんていうやっちゃったよ~な出会いをしてしまった刑事のダグと作家のルイス。
気まずい別れをしたその当日に殺人事件の被疑者と刑事として再開するはめに。
その事件は、ルイスへの脅迫も呼び、その中でルイスに惹かれていくダグ。
犯人を見つけ出すために必至で捜査していくなか浮かび上がる容疑者。

こうした推理モノを軸にしてどうやって二人が恋人になっていくかが見せどころではあるのだと思うのだが、
アメリカの西海岸を舞台にしているせいか、このシリーズには作家さんの「ゲイ」というものへのこだわりがあるような気がする。
ゲイの恋愛スタンス、ノンケの恋愛スタンス。
今までのものと同じように、やはりフィーリングで進みながらも絶対唯一の相手を求めるゲイの姿、マイノリティゆえの潜在するいろいろな面がそれを人間の骨組みにしてみたり、事件に関連させたりして描写している。

ダグはノンケであるが故に自分の性癖が云々。。。という設定で進むのだが、事件が深くなっていくにつれて公私混同しまくって(笑)どんどんとルイスにのめりこんでいくのだw
ある意味、あんなに悩んでいたのがウソのような・・・
しかし、前の時もそうだったのだが、恋愛にこだわるのはいつもゲイだ。
それは過去の経験があるからで、ノンケは思い込んだら一途な周囲を顧みない突っ走りを見せることが多い、それにゲイも乗っかってという、
恋愛スタンスとパターンは意外にも似ているのかもしれません。

それぞれをいろいろ加味して、確かに面白かった。
事件性としてはとても人間ドラマもあり、解決するころにルイスが自己嫌悪に陥るほどの結末を持っていたことも見せ場かもしれない。
しかし、新鮮味という意味では、シリーズであるが故の背負わなくてはならないものを背負ってしまったために、そこが甘いとか、ぬるいとか言ってしまいたくなるマイナス側面かもしれない。


7

HARDなのは

本のお値段設定ぐらいかなぁ、、、
挿絵無しの半端なペーパーバックサイズにしないで、どうせなら、本気のハードカバーにしたらええやん。
記念本たら言うんなら。

お話は、ベタ甘。

人間は須く善。

って、BL的にはまあ、ハッピーエンド上等なんだけど、
なんか、あんまり、アメリカ~ンな結論じゃない系な、
まあ、私の勝手な偏見なんだろうけど、何か、あまりにも、いい話で終わらせようと急ぎすぎじゃない?って、思ったり、思わなかったり。

後書きで、DEADLOCK本編からここまでの間の小冊子で書かれた諸々が、ざっと説明はされているけど、そんな、もはや番外ショートストーリーじゃすまないような、本編キャラの関係性にがっつり絡むような短編の類は、やっぱりどこかで一度、ちゃんとまとめて本にしてくれないかなぁ。
或いは、そんな小冊子ネタも全部網羅して、新編集で新装版のハードカバーたら言うんなら、ど~んとお布施したろやないかい。

6

感謝したくなる作品でした。

さすがシリーズものだけあって脇役陣もキャラがしっかりしています。
なので、みんないい男ばかりですね!…という感想はこのお話がシリーズの中では初めて完読したお話だからです。
DEADLOCK1、2、3、外伝はまだ読んでおりません。(コミック1は既読)これからです!わくわく(*^^*)

ルイスは傷つくのが怖くて好きなダグと自ら距離をおき、それが彼のためでも自分のためでもあるとネガティブに正解を模索するSを被ったMっこ。
ダグは不確かな約束はできないから恋人にむやみやたら将来の愛を誓わない。それが相手のためだと彼なりの正義感で向かい合ってきた健気な好青年。

現実だったらこんな二人は結びつかないまま、長い人生のほんの一瞬の恋で終わってしまいそうなキャラたちなのですが、脇役陣が良かったからこそ二人は幸せになれたんだろうなと思います。
パコは特にいい仕事をちょいちょいしてくれた気がします。単にオセオセじゃなく厳しい言い方もしたりしながらダグがきちんと向き合うよう促してくれてました。おにいさまステキ☆

今回の犯人も含めてみんな人間臭くて自分と重なる点があって共感しながら読み進めました。
彼らと英田先生に作品を通して大事なものを大切にするという愛情の基本を改めて気づかされた気がします。
ありがとうございます☆

自分の弱さに負けそうになった時に読むと目から鱗が落ちるはずです!

4

いつもの文庫で出してくれていれば文句なしでした…

先に評価を書かれていらっしゃるsnowblackさんがほとんど自分と同意見のことを書いてくださっているので、ストーリーの点では特にコメントすることはないのですがただ正直、ディック×ユウト、ロブ×ヨシュアのお話と比較すると個人的には少し評価が落ちます。
それでも、いつもの文庫で出してくれていればスピンオフということでもう少し評価を高くできたのですが…

本編の感想とは少し主旨が違ってしまいますが、言わせてください…
15周年記念本云々を譲歩するにしても、それであれば本来の主人公であるユウトとディックの番外編、もしくはロブとヨシュアの番外編…ということであればまだ納得できるのですが、何故いきなり初登場の2人が主役の話を豪華本で出すのか。
しかしこのシリーズが好きで、かつ今までのキャラも出てくるとなると買わざるを得ずで…微妙な気持ちになりながら買いました。

特に英田さんの場合これまで全プレ小冊子やBDフェア小冊子で出ているお話が本編とリンクしている部分あり、小冊子を手に入れそびれるとちょっと…という状況になりつつあるので、何年も前の小冊子であれば新規ファンのために、今回の記念本は小冊子まとめ+描き下ろしにしてもよかったのではと個人的には思っています。
古いファンは事情がわかるので、怒る人は(多分)あまりいないのではと思いますし、15周年記念で今回だけ特別ということにすれば…
自分は恐らく一番最初のフェア小冊子1冊以外はすべて手に入れているはずですが、このシリーズかなり小冊子が出ているため、そろそろ1冊にまとめていただけた方がありがたいですしね。。。

と、呟いてみた次第です。。。

9

安定感もありファンには楽しめるが、正直物足りない

ハリウッド映画を見ていたようだった、あの「DEADLOCK」の番外編。

ユウトとパコのロス市警での同僚・ダグ。
別れた恋人にも昔の彼女にもゲイなのでは?と指摘された彼は、
それを確かめたいと思って一人ウエストハリウッドのクラブに出向く。
そこで出会ったとびきりの金髪美形男・ルイスに誘われて彼の家に泊まるが、
翌朝なにも覚えておらず、「やっちゃったのか?俺」状態…
当然気まずい朝となり、二度と会わないはずだったのだが、
パコと共に殺人事件の容疑者の作家の家に向かったところ、そこはルイスの家だった。

捜査を続けていくうち、どんどんルイスに惹かれていくダグ。
ルイスの方は一目惚れだったが、ゲイとしての覚悟のないダグに対して臆病で…

安定感のある筆致、翻訳小説風の洒落た雰囲気で始まったストーリーに
待ってました!とワクワクしながら読み始めたのですが、
正直ストーリー自体は凡庸、推理の部分も途中から読めてしまうし
ルイスが「ミステリー」作家という設定も、生かしきれていない印象。
恋愛面でも、印象に残る展開もキュンキュンする切なさもなかったかなー。

ハラハラドキドキ、ドラマチックで切なくて、男っぽいんだけれど華がある、
そんな本編の外伝としては、物足りなさは否めなかったです。

最後のホームパーティは、ディック×ユウト(勿論ユーティも)、
ロブ×ヨシュア、パコにネトでまで登場で、同窓会的に楽しませて頂きました。
(どこまで広がるホ◯の輪!って感じになっておりますw)
途中でもチョロチョロと彼らが顔を出す度に、ふふふと顔がほころんじゃったりして
まあ、それだけでもシリーズのファンにとっては読んで損はないかなとも思いますが…

思います、がっ!!
今回何故か、大判コミックスサイズ(B6版)、そして問題はお値段1470円也!!
キャラ創刊15周年記念本ということだそうですが、高階先生の絵も表紙と扉のみですし
阿漕な商売じゃあありませんかっ?!
本棚に並べるったって、シリーズと同じサイズの方がいいに決まってるっ!
何を考えているんだ徳間書店っ!! →まんまと乗っけられて買っているワタシ(泣)

ということで、評価は「萌」にしようかとも思ったのですが、
まーねー、オールスターのホームドラマを見せて貰ったのに免じて+☆1つ。

9

この作品が収納されている本棚

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