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表題作チェンジワールド 下

有村 郁央,25歳,デパート勤務
伊藤 要祐,23歳,商社勤務

その他の収録作品

  • 番外篇 月夜の願い事
  • チェンジライフ
  • ドラマCD「サヨナラゲーム」アフレコレポート
  • あとがき
  • カバー下(キャラ紹介)

あらすじ

俺の一番守りたいものーーー

どうしたらずっと、一緒にいられるんだろうーー。
要祐の海外赴任の話をきっかけに、すれ違ってしまった有村と要祐。
有村の様子がおかしくなった原因である穂積を問い詰めた要祐は、とうとう彼の本当の狙いに気がつく。
二人の恋の行きつく先はーー⁉︎
その後の二人を描いた大量30P描き下ろしも収録。
「チェンジワールド」完結篇‼︎

作品情報

作品名
チェンジワールド 下
著者
南月ゆう 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
サヨナラゲーム
発売日
ISBN
9784403666124
4.4

(294)

(189)

萌々

(74)

(19)

中立

(4)

趣味じゃない

(8)

レビュー数
19
得点
1302
評価数
294
平均
4.4 / 5
神率
64.3%

レビュー投稿数19

社会人の恋の話

本作はサヨナラゲームの続編でチェンジワールド(上)とペアになります。そして、要祐(受)が社会人になったのでリーマン×リーマンです。そういった意味ではサヨナラゲームより断然好みでした。スーツ着たイケメンは何人いてもいいですからね(笑)。また、テーマとしては恋より愛に重点を置いていたように思います(南月先生もあとがきに書いてくださっています)。なので、サヨナラゲームでは「両想いになりました」で終わったところを、チェンジワールドでは「二人で今後も長く付き合っていくなら」とより将来を深堀するようなストーリー展開になっています。上下巻ありますがBLあるあるのゲイとノンケの葛藤を軸に、二人の社会人としての成長や変化にスポットが当たっていた印象です。本作の当て馬(アドバイザー?)の穂積も良いキャラクターなので、前作に比べるとBL要素多めで良かったです。

読んでみての感想としては、安心して読めるすれ違いで良かったなぁと。サヨナラゲームではヒヤヒヤするようなシーンも多くありましたが、両想いで二人の気持ちが一貫しているだけにチェンジワールドは安心して読めました。変にストレスを与えてこないけど、何も起きないわけではない、というのは続編の良いところだと思います。また、要祐が想像以上に優秀で、最終的に穂積より上手だったのが痺れました。あんなに仕事できる男なのにHでドライオーガズム決めちゃうの、ギャップ最高では?(笑)。そして、郁央の乙女ゲームか?という無自覚モテ男も健在で、でも前作より人間臭く、大人の男性として魅力が増しているのがすごく良かったです。ラストまで安心して読める良作だと思いました。

0

俺にとっては穂積さんの代わりだってどこにもいないんですから

ヨウスケ、男らしい。行動力もあるし、肝も据わってるし、守られているだけの可愛い受じゃない!

一方、自分の弱さを認めて、それでも愛してくれるのかと問うイクオ。情けなく見えるかもしれないけど、弱さを見せられるのは強い証拠だし、何よりヨウスケを信じているのが伝わってくる

マジョリティに生まれて、自分と深く向き合ってこなかったイクオが、ヨウスケと付き合うようになり、より深く自分を知ろうとする。その過程で、ヨウスケや、周りに対しての理解を深めていく、、素敵

そして!アメリカに渡ったヨウスケ!
すぐ戻ってきた!(本当は2年弱?だけどページ的にはすぐだった笑)

帰ってきてもイクオのことが大好きで仕方なくて理性の限界で公衆の面前でプッツンしちゃうヨウスケ、可愛い♡

本編ラストのラブラブエッチがサイコーです!

BLって、攻が受を色んな面で守っているような設定の作品が多いですが、本当はきっと、お互いに弱い面を埋め合っているんだろうなあということを思い出させてくれる作品(性別に関係なく!)

1

幸せな読後感

わーいよかった。
ちょっと泣けて、でも幸せで、エロも激しいのあり大満足でした。

穂積がまた引っ掻き回す展開かと思いきや、まさかの要佑が一枚上手だったのには驚きでした。
自分たちの幸せを守りたい一心の行動だったんだろうと思うと、郁央への気持ちがどれだけのモノなのか理解できて胸が熱くなります。

郁央が悩みを父親に相談する場面とかも良かったです。
違う人間が一緒に長くいるためのアドバイスが私にも沁みました。お父様も素敵。

穂積の戦略は間違ってだと思うし、郁央に完敗しましたけど彼も寂しいヤツなんだよなぁ。
スピンオフで幸せになりやがれ!
ラストではすっかり2人の悪友みたいになってたので、ホッとしました。

要佑帰国後の再会はH含めサイコーでした。
2年半でしょ?それは燃えますよねぇ!

嫉妬してジトーってなってキノコ生やしてる要佑はマスコットにしたい可愛さでした♡

5

世界は変わっていくものよね

ゲイとノンケの壁論争…結局はわかり合えないてやつ、ちと古さを感じる気がしますが、やはり今でも偏見はあるでしょうからね(リアルとフィクションを同列に言ってはいけないかもだけど、切り離せないと思うし、BLの世界でもゲイだのノンケだのの壁がなくなる日がくるといいですね。一部の作品では薄れつつあると感じますが)

思い合っている2人でも見えている世界が違う、だからいかに近づけるか…有村父いいこと言いますね。
そこから、要祐は有村の「世界を変えてくれた人」でもある、というタイトルにつながるんですね。
もちろん、タイトルについてあとがきで解説して下さっている、2人に関わる人たちの世界にも変化があるはず、との側面もあり、その通りだなと思いました。

奇をてらうことなく(それもいいけど)南月先生は安定安心の読みやすさですね。

結局、気持ちを伝え合い理解し合って信頼して尊重していく…その繰り返しが、有村父の言う「2人が見える世界を近づけていく」ことにつながるのかな、と至極当たり前のことですが、改めて感じました。

そうしながら時間が経過し、離れていても2人の思いが募り心の距離も縮まって、同棲することになり、変わらずお互い大好きでらぶらぶな様子が見られて大満足です。

ずっと1ミリもぶれずに有村のことが好きすぎる要祐が終始かわいかった。
そんな要祐に萌え萌えする有村にも毎度めっちゃ感情移入できました。

あと、エロの時の言葉攻めのチョイスがずっとじゃっかん露骨というか、オヤジっぽくないですか…と思ったのは私だけでしょうかw

1

再会シーンが良すぎた!

上巻を読んだときは有村の成長が足らん!出直し!くらいの気持ちだったんだけど、頑張ったのは要祐でしたね~いい子。きのこ生やしちゃうところがやっぱり可愛くて好き!

穂積ってキャラ作りに気合い入りまくりじゃないですか?最初からスピンオフ狙ってそうだと思っちゃった。主役カプを食っちゃいそうな勢いw

存在感が(穂積のせいで)薄まった有村は、ちゃんと要祐を送り出せるようになって良かったね。再会シーンもすごく良かったです。心が急く感じに駆けていく要祐の感動が伝わってきて泣けました。

番外編の浮かれてる有村と電子おまけのキャラ崩壊有村が最高!

3

こんな溺愛攻めに誰がした!?

もう、好き。
この2人で1升炊き炊飯器をカラに出来るんじゃないかと思うくらい好き。

こちらの上下巻を発売当時に読んでいて、「サヨナラゲーム」は読んでいなかったあり得ないレベルの大馬鹿者と言えばわたしで間違いありませんが、あのときに上下巻だけ読んで「前作読まなくても問題ないですよー」なんていう酷いレビューを書いていなかったことだけは褒めたい。心から、自分を褒めそやしたい。

「サヨナラゲーム」読んだら全然萌え度が違いますけど!?
いや、ふつうは読むんだ。シリーズものは最初から順番に読んでいくんだ。
だけど「チェンジワールド」が出たとき、ちょうどわたしはBLワールドに足を踏み入れたところで、ちるちるのランキングやニュースで話題騒然だったこの作品を「とりあえず」読んでみようと思ったわけで。
ハラハラもやもやドキドキで良い作品だと思いました。萌2だな、と思いました。

ばかでした。
あさはかでした。
何も分かっていなかったわたしを殴ってください、諸先輩方!

「サヨナラゲーム」でのあの切なさ、あの感情の昂り、あのときめき、あの…。「あのあの」言ってますけど、「サヨナラゲーム」を踏まえた上での「チェンジワールド」、こんなにも違うかと。
わたしの印象もチェンジワールド(言いたかっただけです、すみません)。

「ひとに歴史あり」と言いますが、CPにも歴史あり。
ノンケだった先輩が要祐を離したくないと思った奇跡があって、初めての感情に戸惑い、空回り、無駄に傷付いたりしながら築き上げた絆の軌跡があって、今!ここ!
悪いことしか言わない悪魔にも耳を貸すどころか、絆を深めるスパイスにして、離れても揺るがない強い気持ちと信じる気持ちを手に入れて、未来を語り合えるまでになって…。2人が積み重ねてきた時間をきちんと知ってこそ、もらえる感動があるのだなと思い知りました。ほんと、とことん思い知りました。

悪魔こと穂積の誤算は、長い付き合いで「郁はノンケ」と思い込んでたことですね。それを言ったら要祐も「ノンケ」なのに。
2人ともそれまで異性としか付き合ったことがなくて、その中の誰も本当の意味で「好き」じゃなかった。だけど何があっても手放せないひとに出会ってしまった。初恋同士なのに、そこを見誤りましたね、完全に。
穂積関係では要祐のすごくいいところも引き出されていて。
先輩にあったままを伝えずに、それまでの穂積と先輩の付き合いを壊さない形で嘘をつくのが、もう!こんな気を回せる子だったのかと!驚きましたよ。

そんなこんなで長くなりましたが、この度、わたくし、ここで終わる人間じゃないんで。
ちゃんと「サヨナラゲーム」と一緒に「ラブネスト」上下巻も購入してありますので。
まだまだこの世界に浸りたいと思います!では!!

3

サヨナラゲーム続編

このシリーズの中に収録されているカラー絵、どれも生活感があって綺麗で好きです。

◾︎有村郁央(高校時代の先輩 百貨店勤務)×要祐(商社マーケティング部)
かっこいい受けが好きなので、この展開は良かった。要祐は笑顔がとっても増えて可愛くなりましたね〜。断然今の要祐が好きです。
一方で自分の弱いところを受けに晒せる攻めも萌えポイントなので、シリーズの中で一番いい有村のシーンでした。攻め赤面も大好き
対穂積の有村は優しくて残酷だ…スピンオフのラブネストはこれから読むので楽しみでならない。

当て馬の流れは王道なのですが、絵も綺麗で、人間的に嫌なところダメなところもしっかり描いているのがいい作品だなぁと思います。変化も如実にわかるのがいいし、急激に変わるというより過程がしっかり描かれていて丁寧です。まさにチェンジワールド!

メインストーリーがひと段落ついた後の後日談的甘々が3分の1ぐらい収録されててお得感が強い。CD化決まってるんですね。チェンジライフの要祐の声は聴きたいな…

※電子書籍 booklive
修正白抜き カバー下有り、裏表紙無し
限定おまけ漫画1枚 郁央のヒミツ

1

郁央センパイがカワイイ

天然人タラシ先輩×地味だけど超エリート後輩の続編シリーズです。面白かったあ!次作「ラブネスト」で主役になる穂積が登場。今作では人の恋路を邪魔する完全に悪役であり、最終的にはエリート要祐に撃退される負け犬です。やはり受け体質。エリートは敵に回すと怖い。

要祐って郁央の前ではしおらしくエロい受けで通してるけど、頭がいいから策士っていうか相手を潰す時は徹底リサーチの上完璧にやるところがカッコいいです。入社2年程度でニューヨーク赴任で遠恋しながら仕事もきっちりこなすって…超エリートじゃねーか!2年半パソコンの画面越しにしか会わなかったって意志も凄いです。

対して攻めの郁央は癒し系というか有村ファミリーも全員太陽のようにキラキラしてて、あの環境で育つと人はああなるんだなと納得です。将来カムアウトしてもあの家族は絶対修羅場にはならなそう。妹にはずっと公認なわけだし。

郁央は要祐のマンションに合鍵で入った時、後輩の松がいても何の焦りもフォローも無しだし(逆に気を遣われても何も感じてないし笑)、家族に「心に決めてる人がいる」って言った後「要祐と暮らすんだー」って言っちゃってるし、天然というかちょっとアホの子レベルなのが愛おしいです。頭の良い要祐と相性バッチリだ。将来的には絶対リバありだろうな。要祐も先輩を「カワイイ」とか「抱きしめたい」とかの発言連発で既に隙あらばと思ってそう。

2

良かった…とても良かった…

有村先輩と、要祐から少しそれますが…
松くんが、とても良い子でした(*T^T)

上巻の時に、もしかして松くん二人が付き合ってるの気づいちゃったかなぁ…とは、思ってましたが、やっぱり気づいてました!

そして、穂積さんに引っ掻き回されてグルグルしてるのは先輩の方だけかなぁ、なんて思ってたらやっぱり要祐もいろいろ悩んでて、要祐がそれを松くんに相談したときの、松くんの対応がいい…

覚悟を決めてからの要祐がカッコいい。
あれ?あんなに、ツンとデレが可愛い要祐が、穂積さんに対峙して、あのかっこよさ…
穂積さんは、過去のトラウマからゲイとノンケの愛情を信じていなくて、そういう人たちを見ると関係を壊していくように、引っ掻き回していたみたいです。

そして、有村先輩のほうも吹っ切れたようで、また甘い二人に戻ってくれて良かった!!

もうとにかく…良かったーー!!
しかも、上巻の最初に要祐が断っちゃってたけど、とうとう同棲することになって!!有村先輩の家の方は、もう外堀が埋まっている(笑)

『サヨナラゲーム』『チェンジワールド』と、すれ違いが多かった二人ですが、これからも甘々で過ごしてくれますように!
そして、穂積さんも素敵な人に出会いますように!

2

大人になった2人

素敵な結末でしたー!
チェンジ・ザ・ワールドではなく、タイトルが『チェンジワールド』になった理由も納得です。

宣戦布告して要祐狙いかと思われた穂積は、まさかの有村狙い?でした。
というより、ノンケ×ゲイの関係に嫉妬していたのでしょう。
壊したかったというのは羨ましかったの裏返しなので、穂積もまた悲しい過去を持っているのがしれません…。
これほど当て馬が上手く機能?しているお話も珍しいと思います。
穂積がいたからお互いを見つめ直し信頼関係を深めることができたと思うし、いい意味で変わっていくことが出来たと思います。
自分たちだけでなく周りも巻き込んで変わっていけたら、それがきっとベストなのでしょう。
同じ景色をみるようにそれぞれが前を見て、依存するのではなく支え合って隣を歩けるような2人になれたのがよかったです。

有村が穂積に言った一言…穂積の代わりもいないという言葉に撃ち抜かれました。
有村、本当にいい男になったなぁ。
そして、要祐はエロくなった…。
またいつか幸せな2人に会いたいです!

3

何の不安もなく読める

 穂積のせいで生じた溝はそこまで深くはなく、序盤の方で解決しましたね。シリーズものだけど結構テンポ良く進むので非常に読みやすかったです。焦れ焦れな展開も嫌いじゃないけど、たまには不穏な空気が長く続かず、これくらい軽快に進んでくれる作品だって読みたいですよね。ただ、穂積のことは最後まであまり好きにはなれず。別に彼が有村を好きだろうと要祐を好きだろうと、どちらでもなかろうと構わないのですが、発破をかけたのは大きなお世話だったように思えて。彼のおかげで雨降って地固まったかのような雰囲気ですけど、私はこの2人は彼にそんなことしてもらわなくても自分達だけで十分前向きな思考に変わることができる2人だったと思います。

 相手を信じる、そして、相手を好きな自分を信じることができるようになった2人。要祐は海外へ行くことを選び、有村もその選択をどんと構えて受け止めます。離れていてもお互い相手に不安を感じさせず、安定感がぐっと増していましたね。離れ離れの期間の描写が若干あっさりには感じましたが、要祐が日本に帰国してからはまた濃密な時間に戻るので、やはり最終巻だしこっちにページを割きたいよなぁと納得しています。好意を躊躇なく伝える有村も、いつまで経っても照れる要祐も愛おしく、満足感のある最終巻でした。

3

それは、お互いの見える世界を変えてくれたひと。

郁央のお父さんの言葉、これがタイトルの意味だったのだなぁ、と。
「僕が見てる世界は確実に変化して、愛子さん(郁央の母)に近づいてる。そう思える時が僕が幸せを感じる瞬間かな。」

1巻で疑心暗鬼になった二人はそれぞれ別のやり方で自分の気持ちに向き合います。
郁央は前述の父の言葉で。
要祐は…。これがビックリなんですが。あのどちらかと言うと引っ込み思案でクヨりがちな要祐が、正面から穂積にぶつかって、鮮やかに解決してしまいます。ここ、思いもよらない方法だったので、ちょっと驚きどころ。(ぜひ本編で、ご確認下さい。)
「好きな相手を茨道へ引きずり込んだ罪悪感」(すごい言葉ですよー、全く。)と煽る穂積。彼もノンケに恋をして、結婚すると言われて捨てられたという苦い過去があり、それ故に郁央と要祐の関係を認められない、どうせ壊れる、と思いたかったのでした。寂しい、可哀想なヤツ。
そうして、自分と向き合った二人はお互いと向き合い、受け入れる。
成長するんですよね。
そして、要祐は仕事でアメリカへ。まぁ、スカイプやなんだでマメに連絡をとってはいたようですが、会うことは無く。そこは物語的に飛ばして‼︎ 要祐が帰国します。
そっから先はもぅ、アレです。思い余ってほとばしるエチシーンに突入!
描き下ろしの「チェンジライフ」もエロい!「マジで信じらんないくらい可愛かった…」(郁央談)要祐が見られます‼︎ 要祐、はしたないですよ!(興奮‼︎)

郁央はそもそもあんまり二人の仲を隠す気ないのですが、家族に結婚を考えてる人がいるのかと聞かれて、「…いつかちゃんと話すよ。俺だけの問題じゃないし。でも俺…そいつ以外は考えられない、愛してるんだ。」と言ってしまいます。男前なんです。(ここ、ちょっと泣ける。)

一人表紙がトレンドですが、二人のアップも美しく。上巻の郁央、下巻の要祐を向き合う様に並べてニマニマと眺めるのがはぁ〜幸せ♡です。
二人の見えている世界は、確実に近づいていて。これからも想いを積み重ねていくことでしょう。

0

「恋が愛に変わる瞬間」

「先輩のことが大好きー!」な要祐のこと、私は”ひたむき爆弾”と呼んでます。
でも郁央に向かってる要祐ばかり見ていて忘れてたけど、要祐って郁央しか好きになったことがないクールな奴でしたね、そういえば。

二人の関係が気に食わない穂積に揺さぶりをかけられた郁央と要祐。
郁央は穂積からゲイ同士のほうがわかりあえると言われ自信がグラつき、要祐は郁央と家族から普通の幸せを奪う罪悪感に気付かされる。
きっと要祐が一番気付きたくなかったところで、”ひたむき爆弾”は「先輩のために…」って引いてしまうのかなって心配しましたが…

穂積が郁央のことも攻撃したと知った要祐の反撃は鮮やかだった!
穂積が一番ダメージを受ける方法を選んで叩きのめす、要祐ってこんなに冷静で容赦が無い人間だったんだとビックリしました。
こんな冷静な男が、郁央の前ではあんなにかわいくなってしまうんだなぁ。
そして「絶対に先輩を失いたくない」って覚悟を決めた要祐には強さが加わって、なんだか頼もしく見えます!

郁央も嫉妬したりグラつきはしたものの、ありのままの要祐と一緒に歩いていくと決めて、みっともない自分も含めて想いそのままを要祐に話すことができた。
裏表のない郁央が要祐のことを好きだって素直に言ってしまうところがくすぐったくて好きです。

上巻では、想われてるのがわかっているのに、自分のものだって自信を持てない二人を歯がゆく感じました。
でも下巻では、郁央も要祐も一緒にいるって覚悟を決めて、二人の関係は未来も感じさせる安定したものに変わりました。

これが南月先生が『サヨナラゲーム』のあとがきで描きたいと仰っていた、”愛が恋に変わる瞬間”なのかな。
ラブストーリーは恋人になるまでがドラマティックだから、想いが通じ合ったところでendマークがつくことが多いけど、それはstartでしかなく、続けていくことが難しいんですよね。
その先の未来が見える愛の話は、優しさがジンワリと心を満たしていくようで長く心に残りそうです。

そして後半は、海を超えた遠距離恋愛後の、やっと会えた気持ちの高ぶりがそのままカラダに…なめっちゃ燃えたぎる展開があるのですよ♪
描き下ろしの要祐のエロかわいさといったら!
それもしっかり心のアルバムに刻んでおきます^^

当て馬というか悪役の穂積、私はこいつも気になるんです。
人の気持ちを読むのが恐ろしくうまい、その特技を人を貶めるために使う悲しい男。
なにがあってそうなったのか、そんな穂積がまた人を恋を信じられるようになるのかが知りたい。
南月先生が穂積みたいな泥臭い男をどんな風に描くか読んでみたいです!

5

松、いい子だー

ノンケの有村をこっちの世界に引っ張りこんでしまったと罪悪感を感じていた要祐が穂積による揺さぶりや親友の松のアドバイスによって抑えていた自分の気持ちに気づいて、有村にストレートにぶつけるシーンが印象的でした。

BLの王道とも言える、相手への罪悪感、相手の家族への罪悪感、親友へのカミングアウト、不安な二人の未来など二人の気持ちはラブラブなのにどうしても考えてしまう二人にジリジリさせられました。

全体的に暗めの展開でしたが親友の松がとてもいい子でした。要祐の先輩に対する気持ちに気づいていながらも無理に聞き出そうとせず、上手くいったと知るとついに落としたか!って男女の恋愛のように素直に喜んであげていて、その言葉選びも普通でさりげなかったですね。

5

スピンオフで当て馬の涙目希望。

ネタバレします。

かっこいい先輩としてだけではなく、独占欲や嫉妬などカッコ悪いところも晒け出せた有村。
アメリカ行きを決めた要祐が「俺のこと待っててください。」って言えたところが一番感動したっ!
今までの要祐なら絶対に「アメリカ行っても、先輩のこと好きでいてもいいですか?」みたいなお伺い系だったはずが、「待っててください」と言えたところに、先輩の愛を心の底から信じることが出来る強さを持てたんだなぁと思いました。

その後の展開は一言で言えば「激甘」です。ちょっとした嫉妬すらもおいしい甘さ。
キノコ生やした要祐がかわいかったし、ダブルベッドで「今日から一緒にここで寝ような」と言われて動揺する要祐の動きとかかわいすぎる!で、いまだに「家の中で同じ空気吸えるだけでも贅沢」とか思ってるのもかわいいし、名前呼ぶところもかわいいし、でごちそうさまでした。

二人を揺さぶってた当て馬・穂積。結局、要祐を奪いたいとか有村に執着しているという訳ではなく、過去のトラウマからゲイとノンケの恋愛なんてうまくいくはずないという持論の恋愛クラッシャーになった…ってことですよね。
ちょっと面白そうな過去をお持ちなようなのでスピンオフ希望です。で、そこに有村&要祐もラブラブ登場させて欲しい。
カバー下のキャラ紹介でタチ、ネコどっちだと思う?とあったけど、そりゃあーた、バリネコしかないでしょう。万が一「オレ、バリタ…」とか言い始めた日には、どの口が言ってるんだ!!と別の口を塞いでほしいです。
今作では有村と要祐のことを「高みの見物」と言ってたちょい憎らしい穂積だったけど、彼の余裕が皆無になって涙目浮かべるようなのを読みたいです。
包容力がありつつもSっ気のある攻めにトロトロにされて涙目を浮かべるのも良し。もしくは超絶ワンコに惚れられてめっちゃ冷たくあしらうも、ペースを崩されて逃げられなくて「永遠の愛なんて信じてなかったのにっ!」とか言いながら可愛く泣くのも良し。ヒンヒン泣くのも良し。妄想はかどる〜。



6

要祐、よく頑張った!!

大好きな作品で続巻を楽しみにしてました。

今シリーズは、前作の『サヨナラゲーム』で先輩の郁央が頑張って、そして今作品では後輩の要祐が頑張りました!
現実的には、漫画みたいに上手くいかないと思いますが、二人がちゃんと将来のこととか互いの立場とかよく考えた上で、それでも二人で生きていく道を選んだことに感動しました。
穂積さんは、もう少しかき回してくれると思っていたのですが…意外といい人でしたね。
穂積さんの本心を伝えなかった要祐もいい子やった!

とにかく好きな作品なので、今後も番外編的な感じでもいいので、幸せな二人のその後が読めたら嬉しいです!

2

自分が変わる、世界が変わる

はい、面白かったです。キレイにまとまって無事に着地しました、という感じです。
だけど……
本当はもっともっともっともっと、深く強くえぐってみて欲しかった。
穂積の存在感が少し足りない。
上巻のレビューにて「穂積さんがどういう位置付けになるのかがキモ」と書きましたが、下巻での穂積はやろうとした事はゲスいけど、そのココロは寂しがり屋さん、みたいな帰結になっていて少しインパクト不足でした。
でもまあ、穂積が主人公じゃないので良いか…。それに補って余りあるほど要祐の存在が大きかったし、強かった!
自分の「軸」がしっかり定まった要祐の強さ。でもそんな要祐も有村の前では可愛いのです。
描き下ろしの「チェンジライフ」では遂に同居して大甘の2人が描かれて、もうごちそうさまって感じです。
家電選びにお邪魔虫の穂積が現れますが、これは穂積のスピンオフへの布石でしょうかね?彼も幸せになってほしいですね。
最後は「サヨナラゲーム」のドラマCDのアフレコレポートでした。

有村とのことになると不安になって縮こまってたような要祐が、強くなって揺るぎなくて、眩しく見えました。良かった良かった。

2

甘々ラブラブにキュンキュンが止まらない〜!!!

はー(∩´///`∩)
すっごい。ラブラブだった。最高。

上巻では少しすれ違ってしまい、焦りなどが裏目に出てしまったけれど、
本来は頭が良くて素直で自分の芯をちゃんと持っている2人。
冷静になれば見えなくなってたものも見えるようになって。
絆がより深くなりました。

郁央にしろ、要祐にしろ、相手しか見えていないですからねー(﹡´◡`﹡ )
誰も割り込めないラブラブさ…!♡♡♡
もぉぉぉニヤニヤが止まらないです////

下巻は大量描き下ろし30P!
要祐のエッチさが炸裂して萌え禿げました////
ああ、イチャイチャな2人をずっと見ていたい…(Ф//Ф)


すれ違いで終わった上巻の続きです。

要祐がすごくカッコよかった!
この子はゴリゴリの体育会系経験して、守られるだけの弱い受けではないですからね。
頭の回転も早いし、冷静にコトが見られる。
一つ足りなかったのは、郁央が絡むと自信のなさで1歩引いてしまう面。
今回の件で、郁央を堂々と欲しいと言えるようになった強さがすごくよかったです!

また、郁央も要祐とのこれからについて考えて。
「想い合う以外で必要なこと」について悩みます。

結局のところ、相手を好きすぎて拗れただけなので、
向き合って会話をすればちゃんと伝わる郁央と要祐の築いてきた関係。
言葉にすれば何も拗れることはない2人が素敵だな、と思いました。

で、松がすごく良い男なんです!
松が優しく要祐を見る目にウルっとくる(;ω;)

穂積さんの引っ掻き回しはムカついたけれど、
雨降って地固まるのごとく、乗り越えた2人の関係がとにかく甘くて頬が緩みます。

要祐の海外赴任も、会えない2人の会話の甘さが〜〜///
そしてそして!任期を終えて日本に戻った時のシーンが最っ高にキュンキュンしました!!

逸る気持ちを抑えられず走り出す要祐に、ぎゅーっと抱き留める郁央。
離れてた2人の再会や、久々で激しく求め合うエッチなど、
萌え死してしまうよ〜〜〜〜(∩;///;∩)堪らん

とてもラブが溢れかえっててすごいです。
とにかく隅々まで甘々でイチャイチャなんです。

あと、強めのネタバレすみません。
要祐の「郁央さん」呼びは声にならない叫び声が出るぐらい可愛かったっ(///Д///)

ページをめくるごとに語彙力消えます。
最高、萌える、可愛い、死ぬ、しか出てこない。。。

郁央と要祐の、ラッブラブ且つ絶対離れない強さが見ることが出来た続編。
最後の最後まで萌えさせてくれて、すごくよかったです。

11

大団円

上巻が良いところで終わっていたので、下巻の発売を心待ちにしていました。


ネタバレありです、ご注意を。







要祐の海外赴任の話。
そして有村の大学時代の先輩である穂積からの揺さぶり。

両想いになって、少しづつ寄り添ってきた二人に降りかかってきた出来事。
これらの不安材料を、二人は切り抜けられるのか―?

といった下巻でした。

とにかく、要祐が男前すぎましたね。
穂積は当て馬というのか嫌な奴でしたけれど、彼の出現によって、要祐自身が、「自分がどうしたいのか」「先輩との関係をどう築いていくのか」と改めて考えるいいきっかけになったように思います。そして穂積と対峙するときの用意周到さがなんとも素敵。仕事ができるいい男って感じでした。

要祐の2年間のNY赴任は、地盤が固まっていない二人だったら不安要素一杯の時間だったかもしれない。
けれど、覚悟を決めた彼らには会えないことはなんの問題にもならなかった、という様子なのに萌えが滾りました。

「Dear+」ってあまりエロいイメージはないのですが、要祐が帰国した後のラブラブな空気満載の濡れ場が、めっちゃエロかった…。ドライで要祐をイかせた後の有村先輩のご機嫌な態度には爆笑してしまいました☆

カバー下も可愛かったです。
上巻は有村と要祐がそれぞれ描かれていましたが、下巻では穂積がモフモフの絵柄で描かれてます。ちょっと悪い顔してるのが、これまた彼らしい。

南月先生、私は彼はバリネコだと思います!

彼も幸せにしてあげてほしいな。スピンオフを絶賛希望中です。

雨降って地固まる。
そんなことわざがぴったりの、甘くて優しい、恋人たちのお話でした。

7

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