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表題作春を抱いていた ALIVE(2)

香藤洋二,俳優
岩城京介,俳優

その他の収録作品

  • テンダーグリーン
  • 円満の秘訣

あらすじ

撮休日の度に東京へ舞い戻っては愛妻・岩城と一夜を過ごし、京都へとんぼ帰りする生活を送り続ける香藤。
そんな彼のため撮影所近くの温泉宿に逗留する事を決意する岩城。
その頃香藤は、事務所の新人俳優・紫衣翔から岩城に会わせて欲しいと懇願される。
「岩城さんに若い男を近づける気はないんだよ」
普段は面倒見がいい座頭だが、こと岩城の事になると、理性を保てない香藤。
紫衣の真意はいったい…!?

作品情報

作品名
春を抱いていた ALIVE(2)
著者
新田祐克 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
スーパービーボーイコミックス
シリーズ
春を抱いていた
発売日
ISBN
9784799726082
4.2

(52)

(29)

萌々

(15)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
14
得点
216
評価数
52
平均
4.2 / 5
神率
55.8%

レビュー投稿数14

新田先生攻めすぎです!

いつもロム専門の自分。初めてのレビューは春抱きにしようと決めていました。
 
 春抱きの連載が始まったのが1997年。
ブランクはあったれど、14巻で完結してALIVEになって新たな旅に出た岩城と香藤。長年連れ添った夫婦の2人は、私生活も仕事も充実していて、岩城さんの病気があったり、お互いの仕事が忙しくて逢えない日が続いても、2人の信頼は揺るぐことはなくて・・・。
 それなのに新田先生はとんでもない爆弾をぶち込んでくれました!
この巻で一応の解決は見せるんだけれど、その爆弾はまるでどこに埋まっているかわからない地雷みたいなもので、いつか爆発するときがくるんだろうな?と想像してしまって、心がざわざわします。それが不発弾になるといいな、とチキンな私は心から願っています。爆発するとしても怪我しない程度にしてください、新田先生お願いします。
 
 今回2人の若い俳優がデビューするのですが、一人は香藤くんの甥の洋介くん。香藤君にそっくりな聡明でカッコいい男の子です。岩城さんのことを慕っているのですが、すでに恋でもしているように見えたのは私だけではないはず。これから洋介君がその思いをどんなふうに昇華していくか楽しみでもあります。
 そしてもう一人は爆弾を運んできた紫衣翔くん。爆発させないように地中深く埋めるために、自らの意思である行動を起こします。その時の表情が悲壮で見ていられませんでした。18才の男の子には酷すぎます!紫衣くんの未来が明るいものになるようにと祈らずにはいられませんでした。
 
 そして最後に・・・・岩城さん。
今回の騒動に動揺はしますが、香藤君への思いと信頼は揺れませんでした。何が起きようと、何が現れようと、岩城さんの一番は香藤君。そして香藤君の一番は岩城さん。
 春抱きを読むたびに、私もパートナーを大切にしようと心から思えるのです。



10

さて、岩城さんの隠し子問題!?が衝撃の今回。
他の方のレビューを見るとわりとインパクト強めなのかなーという
ところではあるのですが、個人的にはさほどかなー
むしろ紫衣ちゃん・・・あのキモオヤジに捧げてしまったのね
の衝撃の方が強かった。
個人的にはある意味萌っちゃ萌えだったんですが(/ω\)ぐふ
綺麗に終わるのも悪くないですが後味悪いくらいがイイ。

「岩城さんのこととなると心が狭くなる」
そんな香藤が可愛いとおもっていたんですが
今回の話を通してみれば岩城さんも相当。
また一つさらけ出すことで愛深まった。というところかなと
勝手に解釈させていただきました。

2

容赦のない世界で生き延びてきた2人の強さ

 いやぁ、今回もどっぷり濃い話でしたね。香藤の甥で岩城にも可愛がられている洋介と、岩城が昔抱いた女性の子供かもしれない翔。香藤と岩城によく似た子供2人が絡んで、様々な嫉妬や恨みが交錯する泥沼のような展開で、お腹いっぱいになりました。洋介の方はともかく、翔については結局本当に岩城の実子だったということで、抵抗を感じる方もいらっしゃると思います。ただ、私は芸能界の厳しさ、お茶の間からは見えない汚さを突き付け、香藤も岩城もそんな世界でこつこつとキャリアを積み上げ、長年やってきたんだということが改めて感じられる、良いエピソードだったんじゃないかなと思います。

 洋介に対する翔の嫉妬は当然のものでしょう。けれど、出自や家庭、生まれ育った環境はどうしようもないこと。誰に頼まれたからでもなく、芸能界入りしたのもあくまで自ら志望したから。自分で決めた道は、自分で責任を取らなければならない。自分にないものばかり数えるのではなく、あるものを数え利用する。年齢に関係なくそれくらいの図太さが求められる世界なんでしょうね。翔を不憫には感じるし、母親にさえ枕を許容されたのには唖然としましたが、彼女がこの世界の厳しさを誰よりも知っているからこその愛による扱きだと思い直しました。早い段階からそれを思い知った翔は、きっと今後高い地位に上り詰められると思うし、洋介と鎬を削る未来もそう遠くないんじゃないかな。

 互いのDNAを持った2人の子供に挟まれて、当然岩城への感情が乱れてしまう香藤と、努めて落ち着いてはいたけれど最後に我慢していた感情を吐露した岩城。これほどの年月を共に過ごしても、嫉妬をスパイスにして何度でも激しく燃え上がる2人がやはり好きだなぁと感じました。いつもは優しく抱くことが多い香藤が、岩城の恥ずかしさを煽るような言葉責めをすると、すごく萌えますね。香藤の下で乱れる岩城の表情も絶品で、瑞々しさと火照りと幸せに満ち足りた気持ちが混ざったような表情に、香藤でなくても思わずうっとり見惚れてしまうことが増えました。何が起きても永遠にこの2人を見守りたい、そう感じた2巻でした。

0

濃い!

すごい濃かった!
実は紫衣のところで毎回読み進められなくて止まってたんですよね。まさかの!?

紫衣や洋介に役者としての心得、二人がしっかり説明してくれましたね。
もう二人は押しも押されぬベテラン俳優なんですね。

洋介も岩城にべったりで。そんな洋介を見て紫衣は…。
もしかして巻末の洋介のパンツ洗いは岩城がいたから?

なんだろう…。実の父かもしれない。複雑な気持はわかります。しかも一流俳優で若々しく美しく聖人のように人柄も素敵で。育ての父とは大違いで。
でも育ててくれたんだよ!

そもそも紫衣が千葉と食事に行かなければ…。うーん、焦りや戸惑い世間知らずもあったでしょう。
最後に抱かれたのはどんな覚悟で?後始末?口止め?

岩城はたとえ実の子があらわれて世間を騒がせて役者を辞めたとしても香藤ほど大切なものは他にないんですね。

そして岩城と紫衣の鑑定結果が…。

0

かなりショッキング!!

春抱きから大好きで、この二人を見守って来た私としては
時の流れを感じるとともに、かなりショッキングな内容でした。
ただ、どんなことがあろうとも岩城さんと香藤くんの絆は揺るがない・・
それだけが、唯一私の気持ちを癒してくれました。

病気療養しながら少しづつ自分の仕事のあり方を模索してく岩城さんと
増々役者としての腕をあげ芸に磨きがかかる香藤くん。
そんな岩城さんの所で、香藤くんのお姉さんの息子洋介くんがデビュー
そして香藤くんと一緒に初めて仕事をした新人紫依翔。
その紫依と岩城さんがまさか・・・あ~かなりショックでした。

紫依と岩城さん似てるんです。
そう、瓜二つってやつです。
もう、想像つきますよね。
岩城さん若干20歳。香藤くんと知り合うずっと前の話です。
でも、なんで今・・・
今回岩城さんの知られざる過去が明らかになります。
岩城さんも辛いでしょうが、その事実を受け止める香藤くん
今までになく大人でした。
以前の香藤くんなら、すごい勢いで荒れたでしょうが
それぞれの立場や思いを察して、一番落ち着いて(見せていたのかも・・)
そして岩城さんを気遣っていました。

最初は紫依親子をなんで今更・・ひどいと思いましたが
彼らも今の岩城さんと会ったことで変わっていくと思いました。
それにしても、岩城さんファンの私としては
過去の女性関係があからさまになったのはちょっとショック。
そして、頭では理解して心で分かり合っていても
香藤くんも内心穏やかではいられなかっただろうと思いましたが
様々な困難を一緒に乗り越えてきた二人に、1ミリたりとも入り込む
隙はなかったということですね。
どんな時でも、信じ合って心から愛し合っている二人には
だれもかなわないということでした。

これからも、まだまだ二人の波乱万丈なストーリーは続くんでしょうね。
春抱きで香藤くんの妹が結婚し洋介くんが生まれその洋介くんが
こんなに大きくなったということは、このお話の中で
確実に時は刻まれ、岩城さんと香藤くんが二人で人生を歩んでいるのを
すごく実感しています。
これからもいろいろな困難に出会いながら、
どんなことにも動じない強い絆で
この二人は自分達の生き方を貫いていくんだろうな・・・と思いました。

8

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