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表題作ラブネスト 下

八島旭
38歳,建築士でバツイチ
穂積匡人
30歳,システムエンジニア

その他の収録作品

  • ラブネスト後日譚
  • 思い出は蜜の味
  • カバー下「ラブネスト登場人物裏設定」
  • カバー下あとがき

あらすじ

旭の弟・恒生が現れたことで、状況は一変し……⁉︎
あんたじゃなきゃ、ダメなんだ。

想うだけなら許してほしいーーー。

旭への恋心を自覚した匡人は、捨て身の告白で旭と一夜を共にする。告白の返事は保留のまま、表面上は変わらない関係を続けていたが、以前とは違う旭の甘い態度に匡人の心は期待で揺れた。
しかし、旭の弟・恒生が現れたことで状況は一変。
なぜなら彼は、かつて荒れていた匡人がいたずらに罠にはめ、恋人と別れるように仕向けた相手で……。
「チェンジワールド」スピンオフ、完結編!

作品情報

作品名
ラブネスト 下
著者
南月ゆう 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
サヨナラゲーム
発売日
電子発売日
ISBN
9784403666834
4.5

(446)

(337)

萌々

(71)

(19)

中立

(6)

趣味じゃない

(13)

レビュー数
34
得点
2032
評価数
446
平均
4.5 / 5
神率
75.6%

レビュー投稿数34

物凄い説得感で練り上げられてる名作

ラブネストは何度読んでも面白い!
少し甘さを帯びてきた旭と匡人の2人の前に、ふいに訪れる不穏な気配…。旭の弟・恒生の出現により下巻は初っぱなからヒリヒリの連続。
痛い、イタイよーーー。(だがそれがいい)

過去に匡人に傷つけられた恒生。
そして、最初からすべてを知っていた旭。
匡人の罪悪感たるや…。もう自分の行いのせいとは言え、本当に辛い展開。
だけど、匡人を失って旭もまた辛そうで…
過去を反省している匡人をまるっと受け入れる旭の優しさや奥深さを、無理なく余すところなく南月先生が魅せてくださいました。

匡人には辛かったけど、ここまで徹底したから読者も匡人に共感し同情し許したのだろうなぁと思う。
旭の不器用さも匡人の繊細さも、物凄い説得感でそのキャラクターと2人の物語を練り上げられてて改めて素晴らしい作品だなぁと感じました。

ナルも裏ですべてを操っているようだけど、ただただ親友の幸せのために、何度も何度も旭の元に人を送り込んでいたし結果何度もダメで。毎回その奇跡的な可能性にかけて旭の幸せを諦めなかった。ナルだからこそのやり方で。
とにかくキャラクター一人一人がリアルに作り込まれてて魅力的すぎますね!

カラカラだった旭の心を自分で満たせば良いと言った匡人。
お互いに過去の傷を引きずってきた者同士、ハッピーエンドまで紆余曲折ありつつ、満たされ素敵な笑顔が見れて大満足でした。良質なBLってこれだからやめられない。

1

No Title

チェンジワールドで悪役だった穂積のスピンオフ!引っ越し先が決まるまで行きつけのゲイバーのオーナーナルの別宅に住む事になった匡人。そこには先住者で建築家の旭がいて、几帳面な匡人はズボラな旭にペースを乱されっぱなしに。イライラが募るけれど憎めない存在でもある旭。匡人にはひどいフラれ方をした元カレがいてその傷を引きずっているけれど、旭もまた妻から離婚された過去があり…。
チェンジワールドでとても嫌な奴だった匡人がどうしてあんな事をしたかの理由もわかり、寧ろクズな元カレが最低で匡人がいじらしい。痛みを抱える者同士の旭と匡人が、馴れ合いじゃなく本音でぶつかってお互いを理解して必要な存在になっていくのが泣ける。匡人がこんなに可愛い人だったなんて!そしてめちゃめちゃエロい!!
ゲイバーのオーナーナルの、一癖も二癖もありそうな存在も気になる。このシリーズ目が離せない〜。

1

No Title

 ナルから借りた部屋で二人が盛ってた最中にナルが来たシーンがめちゃくちゃ好き。
 匡人の顔を隠しながらナルに言い訳と、頼むからこの場から出ていってくれと懇願する旭。息が苦しくて顔を上げた匡人も言い訳に参戦するけど、絶賛結合中の匡人の顔を見たナルが「旭に抱かれてそんなやらしい顔しちゃうんだ〜」てキスしちゃいます。
 舌を絡められた瞬間に、後ろを締め付けちゃった匡人にショックを受けてキレる旭が最高。目の前でどころかセックスの最中だから尚更。
 リアルタイム途中参加NTRみたいで良かった。(ナル本人はちょっかい出しただけだろうけど)

 格好つけようとするけど結果だらしない攻めにキュンとする受けっていうシチュエーションが好きなひとにはもってこい。

1

苦しいけど、乗り越えた先の光はものすごく眩しい

因果応報だって分かっていても、なんてツライ状況だろうか……上巻に引き続き涙ボロボロ。大号泣です……
こんな思いをして作品を読んだのは久しぶりすぎた。涙がカピって目の周りがヒリヒリ痛い…。匡人がこれまでにしてきたことの制裁が巻き起こる下巻は、切なさと苦しさでいっぱいでした。

匡人がかつて悪さをした相手が旭の弟だったという事実。
大事な兄を匡人に渡したくないと思う弟心が、匡人をより苦しめます。
旭の弟と引き合わせたのは、ナル様。この男……何を考えてるか分からない。味方のようで敵のような雰囲気を醸し出すミステリアスな存在感。匡人、旭、旭の弟の3人の関係を見守るにとどまらない、手の平で転がして操ってる感がハンパないです。
ナル、こわっっ……て一瞬思ったりもしたけど、でも例えばナルがこの3人の置かれた事情に手を出さなかったとしたら、多分3人の関係はうまく好転することはなかったと思う。まぁ、かなり荒療治でしたけど、ナルの3人それぞれへのアプローチは厳しいようで優しさが滲みました。

匡人にとって苦しい状況だとしても、これまで彼がしてきたことの行いをみれば当然の報いかも知れません。でも罰でのなんだの言ったところで、匡人と旭がそれぞれにお互いを思う気持ちに制限をかけられるものでもないし、匡人が旭を想う気持ちそのものは罰せられるに値しない。
旭の弟の気持ちを考えて身をひいたとして、でも誰も幸せにならないんですよね。兄の旭の幸せを願って匡人と別れさせても、匡人がいない世界では旭は幸せになどなれないんですから。


終盤に向けてのストーリー展開はさすがでした。
旭の元妻の現況も知ることができたし、旭と匡人の運命の引き合わせというべき過去のエピソードが……ヤバかった。こうなることは運命だったのね、この2人。
最後の最後にこんなサプライズエピソードをさりげなくぶっ込んでくる南月先生、最っっ高です!!!
描き下ろしも超絶最高で、またも悶絶鼻血ブー案件でした(//∇//)
ナルの乱入…ひーやばい。夢の3P見たかったような…(笑)
旭の嫉妬と匡人のグズトロ姿に、今夜はいい夢見れそうです^ ^


1

No Title

昔の恋人に裏切られてから人を試してカップルクラッシャーだった匡人、旭と出会ってまた恋する気持ちを思い出していくがまさかの壊した相手が旭の弟とか…。お互い過去に傷を抱えているけどそれを超える恋で良かった。ナルさんのおかげでもあるかな...

2

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