扉カラー版
3巻。
2巻は凄いところで終わりましたが、この3巻はめちゃくちゃ展開早いです。
原作小説既読なら特にそう感じると思う。これが視覚のチカラ!
レイプされたユウトに寄り添うディック。もうユウトに気持ちが入っているのがわかります。
しかし、ディックの背中に火傷の痕を見てしまったユウトは、ディックがコルブス⁉︎と疑惑を抱く。
同時に、BBの上の黒人リーダーが亡くなり一気にBBがチカーノに抗争を仕掛ける。
ユウトの仇ということもあってディックも参戦し、刑務所内の暴動へ。
安全な場所に避難する途中で尊敬するネイサンに声をかけるが、ネイサンこそが…
…とここまで一気に進んでしまうのが凄い。
その上、一緒に隠れたディックから本当の身の上と恋人を殺されたこと、コルブスへの復讐心、脱獄計画と一緒に来ないか、というラストまで一気読み。
ディックがまとっている影、傷ついてもまだ正義を捨てないユウト、寡黙なネト、美しく芯のあるトーニャ、蛇のような男・ネイサン…
高階先生の絵の力で、それぞれに命が吹き込まれています。
やっぱりディックはコルブスじゃなかった。
コルブスと見せかけるミスリードでした。
ディックがユウトに誰のことも信じるなと言った時、ネイサンのことを指しているのかなと思っていたら、やっぱりそうでした。
ディックが潜入捜査官かもと思っていたので、そくであってうれしい。
ディックとユウト、同じ潜入捜査でもCIAとFBIの違いだったんですね。
や〜おもしろいです。
登場人物が多かったり、相関図がややこしかったり、こんがらがりそうなところをわかりやすく描かれているのがいい。
何より絵がかっこいい。
冒頭の被害に遭ったユウトを見て憂うディックの表情もよかったし。
キスしてほしい…と願うユウトからの流れは最高でした。
次いよいよ最終巻、楽しみです。
うーん。1巻2巻はコミカライズを読めて感動して神評価をしたけど(多分)。なぜか3巻ではそこまで…。
お話も大きく動き出すところで。
とうとうディックとネイサンの正体もわかり…。
今さらですが、やっぱりコミックだとさらっとしてるというか。
小説ではすごいハラハラしてページをめくったけど。
内容を知ってるからかなあ新鮮味が感じられなくて。
なんかユウトが苦しんでディックに献身的に看護されてさらにグラッときて、ぼーっとしてたら戦争が始まっちゃって。
ディックの指示に従わなくて、ディックのこれまでの苦労が…。
ユウトは傷ついて苦しんで何も知らなくて驚いて。
いや、そういうパートなのはわかってるんですが、原作もユウトってこんなにぼーっとしてたっけ?
でもレイプの後に強がりでも、俺は負けないって言うところカッコよかったです。
また小説を読みたくなってきたな。
ネイサンのことは最初の頃少し疑っていたんですが、その後の彼の態度を見てすっかり疑念もなくなり信じてしまっていたので、驚きました。疑いを持ったまま、彼に逃げられることなく密着して、情報を得るところまで成功していたディックは本当にすごいですね。ユウトも麻薬捜査官としてそれなりに危険なスパイ行為はしてきたんでしょうけれど、やはり1人で考えて動くとなると、まだまだ未熟なのかなと思いました。お人好しな性格が悪いわけではないけれど、そういう行為には向いてない。すべてを疑ってかかるディックの姿勢に、切れ者だなと感心しました。
ネイサンを失うのは残念ですが、ディックとユウトの関係にはいろいろ進展があり、BLとして萌える場面が多かったです。ディックに扱かれ、キスまで受け入れてしまうユウト。まだ2人が出会ってからそんなに日数も経っていないと思いますが、互いに惹かれ合う素質を持っていたんだなと。ディックも、ユウトを守りたいという気持ちをいろんなところで見せてくれますね。ユウト自身のブレない強さがそうさせるのかな。BBの魔の手から逃げきることができるのか、4巻が楽しみです。
『DEADLOCK(2)』の続編です。
小説「DEADLOCK」のコミカライズとのことですが、原作は未読で読ませていただきました。
高階佑先生は絵が美麗で、コマ割りがスッキリしているので読みやすいです。
カルフォルニア州立シェルガー刑務所
囚人 ディック・バーンフォードと同室の囚人 ユウト・レニックスのお話。
前作では、シャワールームでBBにレイプされたユウトは、出血をした状態で気を失ってしまいました。
今作は、その続きから始まります。
治療を受けたユウトが医務室で目を覚ますと、ディックがそばにいました。
ディックは悔しくて泣くユウトに、自分がBBに復讐すると伝えますが断られてしまいます。
自分自身のためにつらくても乗り越えると、ユウトは心に誓ったのでした。
3巻では、とうとうブラック・ソルジャーとロコ・エルマノの抗争が始まります。
それに伴い、コルビスの正体とディックの過去が明らかになる怒涛の展開です。
そして、待望のBLも進展しますよ(笑)
医務室で療養していたユウトがシャワーを浴びることになるのですが、過保護なディックが付き添います。
そこで、髪を洗ってもらっていたユウトは自分の手首の痣を見て、BBにレイプされた時の状況をフラッシュバックしました。
パニックになるユウトを優しくなだめるディック。
「俺は決してお前を傷つけたりしない」
自分より体格がいい黒人のBBに襲われた恐怖は、想像もできないほど恐ろしい体験だったと思います。
ディックに抱きしめられて落ち着いたユウトは、反応していることに気が付きました。
恥かしがるユウトにディックは…。
もうユウトの初々しさにキュンキュンしますよ!
とくに2人のキスシーンには萌えまくります(笑)
シャワールームでディックの背中に火傷の痕を見てしまったユウトは、ある疑念を抱きます。
FBIの捜査対象者リストにはディックの名前はなかった。
全囚人の経歴と身体的特徴を徹底的にチェックしているはずなのに…。
ユウトはディックを調べ始めました。
今作は、今までの伏線を回収しています。
英田サキ先生のストーリー構成がお上手なのも、この作品の魅力のひとつだと思います。
ディックとユウトの甘い関係を期待するも、刑務所内は抗争から暴動に発展してしまいました(汗)
そして、コルビスの正体とディックの壮絶な過去と復讐心を知るユウト。
最後は、刑務所に州兵が投入されるタイミングで脱獄するディックがユウトに伝えます。
「一緒に来ないか お前も」
完全に惹かれ合っているディックとユウトはどうなるのでしょうか?
3巻と4巻が同時発売で良かった(泣)
すぐに4巻を読みたいと思います!