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表題作あざやかな恋情

秀島慈英/画家 臣の配属先の町に移住
小山臣/昇進試験に合格し駐在所勤務になる

その他の収録作品

  • papillon de chocolat
  • あとがき

あらすじ

警部補昇進試験に合格した小山臣は、一年間の駐在所生活に突入。
人気画家で恋人の秀島慈英は、先に臣の配属先の町に移住。
臣もまた「きれいな駐在さん」として暖かく迎えられる。
そんなある日、町に事件が起きる。
それは臣の過去に関わる、ある人に繋がり…!?慈英&臣、待望の書き下ろし最新刊。
表題作ほか商業誌未発表短編も同時収録。

作品情報

作品名
あざやかな恋情
著者
崎谷はるひ 
イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
しなやかな熱情
発売日
ISBN
9784344808744
4.1

(42)

(20)

萌々

(12)

(8)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
12
得点
173
評価数
42
平均
4.1 / 5
神率
47.6%

レビュー投稿数12

ひめやか→あざやか→やすらか

あとがきの通りシリーズ中でもミステリー感の一際強い1冊で、相変わらず分厚いです。電子書籍で買ってるので物理的に厚みは分からないのですが、たぶん厚い。長い。たっぷり楽しめます。

今回は臣の過去に迫る一冊でした。ひめやか〜でも危なっかしい臣でしたが、今回も健在。さらに2年経っているけれどなかなか大人になりません。特に終盤の風邪っぴきと、収録されているバレンタイン短編でこどもっぽさが強調されているので、より大人になれない印象。同世代はもう人の親であると気づかされる描写もありましたしね。

「俺の綺麗な駐在さん」って慈英のセリフが大変良かった。慈英は相変わらず臣さんファーストで、己の芯がしっかりしてます。世間一般からみたらいい男ではないかもしれませんが(外見はいい男だろうけど)、臣さん専属スパダリだなぁ。

0

ルーツに向き合うこと

シリーズ3作目。
臣が昇進試験に合格し、一年間の駐在所生活に突入。
左遷ではなく、昇進後の「お約束」と言うことで、
地方勤務にも悲壮感は微塵もなく、むしろ楽しんでる感じ。
「暇そうだから『ひまわりさん』」なんていわれるほどのどかな町で、
盗難事件が頻発して‥。

この作品では、二人の‥というか主に臣のルーツに関わる話が中心です。
精神的に不安定になるとセックスに溺れずにいられない依存症の臣。
それでも慈英との6年の間で、
情緒不安定になることはなくなっていましたが、
今回それを揺るがす出来事が起こります。

‥とはいっても、トータルではちるちるさんの表記の通り、
「あまあま」で「エロエロ」な二人なのでした。
ごちそうさま。

0

慈英と臣 サスペンス展開の3作目

慈英と臣。探偵と助手ものだそうです。

以下、ネタバレです。最後まですると面白くないので
さわりだけ
お気をつけください。


………………………………………………………………

町での盗難事件に臣の過去が関わっているかも
という展開になります。
前作で臣が身内に恵まれず……というのはあったのですが
どんなものだったのかは語られていませんでした。
その詳細や臣がそういうものとどう付き合ってきたかわかります。
もともとセックス依存気味でしたが、過去と否応なしに向き合わないといけない状態になり、不安定になります。
それを慈英が支え、事件の解決とお互いのそれまで抱えてきたものを共有することで、さらに絆を強くしていきます。

一言でいえば、いちゃいちゃなのですが

例えば
セックスに逃げようとする臣に
「どうして俺はここにいるんですか?ちゃんとそれを思い出して。」
と涙を拭い抱きしめます。

6年の間、お互いがお互いをゆっくり見続けたこと
色々な人の存在があって、一人ではないことを
臣は実感し、安心していきます。

濃い時間ですが、次の話につなげるような臣の過去、慈英の仕事、養子など、
どうなるんだろうと考えさせるような要素がこの話に盛り込まれています。
シリーズの中では、二人の関係が一番安定していると思います。
しかし、この話があるからこそこれから出てくる展開で臣が強くなっていく様子が見られるのだと思いました。

番外で臣がコスプレ?しています。
イラストも美麗です。

1

きれいな駐在さん(笑)

ブハァッッ……←鼻血。
「せ、せせっ、制服ぅぅぅっ!」

と悶えながら絶叫、シリーズ第三作目でございます。
臣の″きれいな駐在さん″スタイルのカラーに読む前に満ち足りた気持ちになりました。笑

いやぁ、今回は甘え甘やかされ甘えさせる、とひたすらスイートな二人です。
慈英の意地の悪さも、臣のかわエロさも絶好調です。

この巻は、あぁ、臣って刑事なんだねぇ、と今更思ったというか(笑)
きれいな駐在さん、事件に奔走しております。

今回、思わず涙ぐむシーンがちらほらとあり、少し苦しかったです。
臣の痛々しい過去の中、わずかにあった″優しさ″がとても胸に染みました。
綺麗事かもしれないけど、血の繋がりがすべてじゃないと改めて感じさせられたというか。
ほんの些細なことでも、人は何かを得てすくわれるんだ、と思いました。

それにしても慈英の臣溺愛っぷりには感服いたします。


巻末、サイト配信のものを修正されたお話がありますが。
チョコレートプレイも天才画家がやるとアートなのね。

そうかぁ、臣の身体をキャンバスかぁ。
……慈英さん。その写真こっそり見せてください。笑

2

濃すぎて食傷気味

濃かったです。。。濃すぎて砂も吐けませんでした…。
ラブラブここに極まれりというか。ただちょっと、二人の関係ががっちりしすぎてしまって、新鮮味が無かったです。どこまでも果てしなくひたすらラブラブ。甘いのは大好きなんですけど、さすがに食傷気味になりました。

臣は甘え過ぎ、慈英も甘やかしすぎで、二人にとっては幸せいっぱいなんでしょうが、ここまでの熱さを持続することの非現実感が鼻についてしまい、ラブが濃すぎて逆に萎えるという不思議な体験をしました。

臣のトラウマがテーマとなった今作は、臣のお父さんがキーになっていました。そこもなんだか現実味がなかったです。これまではその辺はあっさりしていたので「設定」として見ていましたが、クローズアップされるとそういう成育歴の人がこういう人格に育つだろうか?というそもそもの疑問にもフォーカスされてしまったのです。
そしてただ甘やかすだけの慈英にも納得がいかず。あれだけ執着しているからこそ赦せないものって出てくると思うし。慈英がそういう苦しさと無縁に思えて、共感できませんでした。

盛大なノロケにごちそうさま、という気分です。

2

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