• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作はなやかな哀情

秀島慈英,天才画家30歳
小山臣,駐在勤務警察官34歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

事件に巻き込まれ、記憶喪失になった慈英。臣のことを忘れた慈英に臣は……!? 大人気シリーズ、待望の書き下ろし最新刊!!
(出版社より)

恋人小山臣の赴任先で暮らす秀島慈英は、かつて自分を陥れた鹿間に呼び出され、東京の彼のもとを訪れた。そこで倒れている鹿間を発見、そのまま何者かに頭を殴られ昏倒してしまう。知らせを受けて病室を訪れた臣を迎えたのは、臣について一切の記憶を失った慈英だった。冷たい言葉を投げつけてくる慈英に臣は…!?大人気シリーズ全編書き下ろし。

作品情報

作品名
はなやかな哀情
著者
崎谷はるひ 
イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
しなやかな熱情
発売日
電子発売日
ISBN
9784344820272
4.3

(71)

(47)

萌々

(9)

(10)

中立

(1)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
21
得点
302
評価数
71
平均
4.3 / 5
神率
66.2%

レビュー投稿数21

眠れぬ夜

裏表紙の「記憶喪失」ワードで怖気付いたけど、大好きなこのシリーズ、読まずにはいられないと。
いやぁ、キツかった……
途中何度、唇を噛み締めたことか。
照英と久遠にずいぶん助けられて、ふたりがより好きになりました。
まんなかくらいで記憶が戻って、はい、いつもの、を期待したけどまんまと裏切られて、残り1/4で布団に入ったらもうソワソワハラハラして臣を思うと胸が苦しくて、まぁ眠れませんでした。
最後の最後、(ほんとに最後)、ようやく平和に戻ってようやくひと息つけました。
久しぶりに気持ちごと持ってかれた一冊でした。

0

やすらかな→はなやかな→たおやかな

これを読むためにシリーズを読んでいたと言っても過言ではない。ついに、きてしまった念願の1冊が。
元々CDで聞いた記憶を辿り、本を買ったのですが、とにかくこのエピソードの印象が強烈だったのです。

細部まで覚えてはいなかったので…それどころか衝撃の記憶ばかり先だって、多分慈英が"そう"なってしまうんだったはず…ぐらいの曖昧さで。始まり方は全く記憶にありませんでした。ただ、期待も手伝って最初からドキドキが!五感を刺激する文章です。

染み渡りましたね〜
こう思うとやはり自分はハマりたてに良い作品を大量摂取したことで、深く界隈の沼に踏み入った気がします。
先生もあとがきで言及している通り、よくあるネタではあるんですが、このネタのこの展開は、長期連載を耐え抜いた者にしか許されないわけですよ!!一冊がそのテーマの作品でもなく、一冊の中盤でそうなるわけでもなく、じっくり2人の関係性を書いてきた後でのこれ。そうでないと書けない!その上この後さらにこの2人のお話が読めることが確定している状態!ありがたいことです。

0

ほかの2冊も読みます

日曜日の午前4時に2時間かけて読了しました。気づいたら泣いてました。むちゃくちゃ分厚いけどむちゃくちゃいい本です。
ネタバレしちゃったらおもしろさ半減するのでネタバレしないでいきます。感想としては、切ないし泣けます。トラブルとかもたくさん起こったけど、結果的に記憶障害が2人を前に進めたんだと思います。あと、情景描写がめっちゃうまいです。慈英が頭痛で倒れるシーンも、慈英の視界に映っているものが精密に描かれていて、なんか感動しました。
恥ずかしながらこの本がシリーズの最終作(?)ということを知らなくて、なんか1番最後から読んじゃったんですけど、ほかの2冊もちゃんと読みます。

1

忍耐と幸せ

切なくて何度も胸が締め付けられました。
慈英が無意識に臣を頼っていて、それが臣にとって傷つける言動であってもちゃんと寄り添ってあげる姿に臣の成長を感じました。
しかし、恋人にこんなことを言われたら悲しい…慈英はやく思い出してと何度思ったことか。
CDも聞きましたが本とは違う良さもあり、神谷さんの声がとても臣さんで素晴らしかったです。三木さんも声も記憶喪失前後で声質が違うのもさすがです。
シリーズがどのお話も分厚いので読むのに躊躇って放置をしてたのですが、読んでびっくり音速で全シリーズ読破しました。
2人の距離感や夫婦感、読み進めてくうちにとてもほっこりとします。

3

涙なくして読めない!

こんなに泣いたBLは初めてかもしれない…
もともとそんなにBL読んでも泣かないけど、これを涙なくして読める人はそうそういないと思う。
最初のしなやかな熱情だけ知ってたけど、ちゃんと全部読もうと決めた!

臣と慈英のどちらも本当に素敵。
臣は、健気だし可愛いし優しいし強いのに脆いし、全てが愛しいです。
受け贔屓しがちなわたしだけど、この作品は攻めの慈英もこの作品だととても苦労されていたけど、本当にいい味を出すというか、臣さんをよく引き立ててくれるし、その上慈英自身も魅力的で…たまらないカプです。

はあ…読んでるときは切なくて何度も泣いて胸が苦しくなったけど、ラストはすごいニヤニヤしながら読んでた(笑)

3

シリーズ№1の切なさです

読み返したけど、やはり私の中でシリーズナンバー1です(/_;)

なんど読み返しても記憶喪失になった慈英に傷つく臣が可哀想だけど萌えすぎる!!!
今まで慈英が臣を傷つけるなんて天地がひっくり返ってもあり得ないことだったんだけど、ここにきてまさかの王道記憶喪失ですからね。キター\(^o^)/ーーですよ。
何度も泣きましたよ!えぇ!
本当に二人の愛を感じれる一冊でした。
結局記憶戻らなくても慈英は臣を好きになるんです!もう本能です!
完全に思い出すのは、Hした後になりますが、その時の翌日濃厚Hと、照英×未紘+臣の慈英が入院中~の裏話が載っている小冊子も合わせて読んで頂きたい!!
個人的には特に、特に、特に!!翌日濃厚Hを(*^_^*)

もともと崎谷先生のファンで読んだシリーズですが、蓮川先生のイラストも綺麗で蓮川作品も買い占めるきっかけになったシリーズです。

3

忘却と執着と

シリーズ4作目。BLではテッパンらしい記憶喪失ネタです。
事件に巻き込まれ、なぜか臣に関する記憶だけ失ってしまう。
慈英に「小山さん」と呼ばれるたび焦れる臣だが、
医師から「忘れていることについて詳細を語らないように」
という注意を受けたこともあって、自分が恋人だと告げられない。

だいたい、もともとヘテロだった慈英と、
両想いになったこと自体が奇跡だとわかっているだけに、
好きになった過程の記憶がないのに、
男同士だけど恋人でしたなんて言っても
理解されるわけがないもんね。

個人的には久遠がよかったです。
久遠がメインのスピンオフが読みたいなぁ。
‥無理だと思うけど。

1

失った理由・邪険にする理由

崎谷はるひ先生の作品で、私にとってこの二人は一番好きなシリーズであり、この本は一番好きな作品でもあります。

1冊丸ごと表題作です。
シリーズものの中では、単独で読める作品もありますが、これは今までの本を読んでいた方が良いものです。
主役の片方である慈英(攻め)が事件にまきこまれ、小山臣(受け)に関することだけ記憶喪失になります。今までの会話やできごとが断片的に出てくるので、前作を読んでいないと話についていけません。

切なさ全開の内容でした。忘れられた臣もですが、後半の慈英もでした。
終わりを決めてしまった臣に対して、湧き上がる感情。自分への嫉妬。切ないです。

そして慈英が臣を忘れてしまった理由が予想外で、それでいて拍子抜けとかガッカリせず、臣と一緒にちょっと怒りました。
慈英が臣にだけ邪険にする理由が、久遠が予想した「甘えている」ものでなく、「今の俺を見ろ」という自覚のない嫉妬からのものだと分かり。記憶をなくしていたというのに、実はあっという間に臣に惹かれてしまっていたというのが素敵でした。

記憶が徐々に戻る中、もう一度好きになって身体を重ね、記憶を取り戻して、絵の前で再び抱き合うという場面がすごく扇情的に思えました。

このシリーズは二人の恋愛模様がメインではあるのですが、臣が警察官でもあることから事件への解決もちょっとあったりして、飽きない展開になっています。崎谷先生の他の作品はちょっと合わなかったという方もぜひ読んでみて欲しい、そんなお勧めのシリーズ、お勧めの作品です。

4

崎谷さんで一番好きな作品

自分は作家買いはしないタイプではありますが、たくさん読んだ崎谷さん
作品の中でこのシリーズが一番好きです♪
その中でもこの「はなやかな」が一番好きです
攻めが受けの記憶を失ってしまうという王道な展開ですが、その後のや
りとりが巧みです。
いつも、なんでもやさしく受け止める攻めがノンケだった故の受けの存在
の拒否っぷり
そしていつも甘えてばかりの受けが静かにそれを受け止めようとする様子
(年上受けだったのをこのとき実感したのでした)
また攻めが記憶を思い出さなくても受けに惹かれていく様子
思い出さないままの再Hはとてもよかったです
結局思い出すのですが、思い出す理由も確かに彼らしい
挿絵も色っぽく綺麗で申し分ないです
王道展開ではありますが作者さんの個性が出ていてぜひとも読んでいただき
たい1冊だと思います。

3

鉄板ネタ!

慈英×臣シリーズ五作目(前作は短編集だったので本編としては四作目)。
王道鉄板ネタ、記憶喪失の回でございます。

受け側が記憶をなくすよりも攻め側がなくすほうが展開として好きなので、ヒャッホウ!です。
と、言っても、内容はぜんぜヒャッホウ!ではないんですが。

事件に巻き込まれ、頭に怪我を負ってしまったせいで臣に関することだけを忘れてしまった慈英。
忘れられたショックで傷つきながらも、それでも慈英のそばにいる臣。

明るく気丈に振る舞うも、プッツリと切れ照英に食いかかるところは思わず涙が出てしまいました。

慈英は慈英で自分の言動に傷ついた顔をする臣に苛立ち、照英に久遠に慰められていることに苛立ち、それでも東京に帰ることは頑として拒否。

もうね、苦しいです。
負の連載です。

忘れられてしまった方と忘れてしまった方、一体どっちが辛いのか───。

忘れられてしまった方は自分を拒絶され、存在を無かったようにされて、どうして自分だけ、と苦しむ。
忘れてしまった方は思い出せと攻められることが辛く、歯がゆく、また思い出したらその瞬間、自分の言動を呪うんでしょう。

記憶をなくしている間は、忘れられてしまった方が辛く、記憶が戻ってからは忘れていた方が辛いのかな…。

いつも臣側の気持ちに寄り添っていたんですが、今回は慈英と臣、両方に思いが引きずられてしまいました。

最後、臣が慈英を『諦める』決断をしたとき、「慈英のバカたれ!」「臣諦めんな!」と心で叫んでいました。

一冊まるっと慈英の記憶はないままで、え、もうあとちょっとで終わっちゃうよ?ねぇ記憶戻んの?それとも戻んないまま再びスタート?
とハラハラしていたら、ホントに最後の最後で記憶が戻りました。
その戻りかたは…うん、慈英らしいです。

慈英、久遠さんにちゃんとゴメンナサイしなさいね?約束でしょ?

さて、まだシリーズは続きますが…慈英の葛藤が始まるんじゃなかろうかとふんでます。
慈英、記憶なかった間のことも覚えてるし、臣は慈英を諦めようとしたし…。

一波乱ありそうな予感っ。

1

慈英、いろいろと受難の巻

これまであまりにも甘くて少し納得いかないところまで来てしまっていた慈英×臣。
正直、もうこのシリーズ読むのをやめようかと思っていたのですが、最後まで見届けるためだけに読みました。

そしたら。甘えるばかりだった臣が、ちょっと大人になってました。慈英も臣を思うがあまり、自分を抑え過ぎな感があったのが、記憶喪失のおかげで変な抑圧が取れていて、おっと思いました。
関係を再生させるために記憶喪失にしたらしく、なるほどと思いました。
あのままだと何の発展性もなかったし、あまりにもラブファンタジーすぎてどうしようもなかったと思うし。

最後には記憶も取り戻しハッピーエンドです。べたと言えばベタです。甘えるばかりではない臣が見られたのが新鮮でした。

それと、慈英以外になぐさめられる臣も非常に萌えました。ていうか、みんな臣に優しすぎない???慈英なんて記憶なくしてるにもかかわらず、久遠にえらくいじめられてかわいそう(笑)不可抗力なのに、みんなして慈英を責めるってなんだそりゃ!と慈英ひいきの私は思ってしまいました。

1

出た!記憶喪失ネタが。

慈英×臣シリーズ5作目(本編4作目)ですね。

最初の三部作プラス番外編短編集のあとの、謂わば第二部1作目になります。

ストーリーの大元になるのは慈英(攻)の記憶喪失です。
私は『記憶喪失』ネタは、たとえベタと言われようとダメじゃない、むしろ好きなくらいなんですが、こちらはなんとも微妙でした。

だからといってつまらないわけではないんですよ。
本の厚み以上に読み応えもあります。決してキライじゃないんです。

ただ、すごく好きか・面白かったかと訊かれるとなんと答えていいのか・・・

まあ『記憶喪失』の時点で、(明らかなコメディ・ギャグでもない限り)切ない・あるいは重い・痛い方向に行く、イヤもっと言うなら結局行き着く先も読まなくてもだいたいわかっています(まあ主に『記憶が戻る』か『戻らないけど新たに~』かという選択肢はありますけどね)。←もちろん『崎谷さんだから絶対ハッピーエンドのハズ』と信じられるからこその安心感です。

そのあたりはもうお約束で構わないんですが、これは途中経過が読んでてなんとも気の滅入るストーリーでした。

たぶん、キャラクターが好きなら臣(受)に感情移入したりして、切なさを堪能してすんなり入り込めたんじゃないかとは思います。

でも、私はシリーズここまでのレビューでも毎度書いて来ましたが、もともとキャラクターがあまり好みじゃないんですよね。
イヤ、キャラクターだけでなく、このシリーズ自体が設定その他苦手要素しかないと言ってもいいくらい。

それでも、ここまでやんなくていいよ・・・とげんなりしつつも最後まで逸らせず読ませるのはやっぱりスゴいとは思うんですが。

ただ、H描写が(シリーズ比で)少ないのは個人的によかったです。とにかく、ギリギリまですれ違いの膠着状態が続くのでHシーンの入れようがないってことなんでしょうけどね(だから慈英の『夢』が挟まったのかな)。

いやもう、今作に限ったことではないんですが、相変わらず疲れるシリーズだなあという感じです。

結構好きなのは確かなんですけどね。いろいろ言ってはいても続きが出たら絶対買って読みますし。

う~ん、評価はこちらもかなり迷いました。

確かにもう堪らなく好き!とは到底言えないんですが、1作目の『しなやかな熱情』と同じく、これはもう『萌』や『萌×2』では表せないと思ったので『神』で。←これもまた『しなやかな~』同様に『個人的神級お気に入り』(本棚の『私の神』入り)ではないですが。

2

記憶喪失ネタでした

崎谷さんのHPで、慈英の記憶喪失ネタ・・・というところまでお知らせがあったように記憶していますが、今回はその記憶の通り?慈英が事件に巻き込まれて記憶喪失になります。
ただ記憶喪失になるだけなら良かったのですが、慈英ってば、臣のことだけ忘れちゃうんですね。
忘れてしまっただけならまだしも慈英が正気だったら絶対に臣にだけは言わないこと。
決して臣には、言ってはいけないことまでつらつらと口に出す。
読んでいてハラハラした。臣は、強くなった。今まで以上に愛されて幸せになって下さい。

1

ただただ号泣・・・何度だって好きになる

神越えです。殿堂?もう思い入れのある1冊になりました。
この作品に関しては是非シリーズを一気読みして挑んでいただきたいです。
1作目からの年数の幅が凄いので最初の方の内容をあまり覚えてないとかで読んで
欲しくない作品。
慈英×臣シリーズのまさに集大成の巻なので他の巻の内容を深く覚えていればいる程
味のでる作品です。
『インクルージョン』は読まずにこの作品を読みましたがそちらを読んでからまた読み返してみたいと思っております。また、違う顔を見せてくれるかも。
記憶喪失という言わば王道設定をここまで活かせるというのはやはり作家様の思いいれの
強さと、力量によるものではないでしょうか?
もう受様・臣の気持ちを思うと胸が締め付けられて、涙涙でしたよ・・・
臣が記憶喪失ではなくて攻様・慈英が記憶喪失というところにも意味があるんでしょうね・・・
7年間愛を注いだ慈英があってこその臣だから自分からも逃げず向き合い、結果をだせたん
だと思います。
たとえ慈英が自分のことを忘れても慈英を愛していることは変わらないと。
正直慈英が記憶と取り戻すきっかけはあれしかないなと、思っていたので一体どこで
慈英があれを見つけて思い出すのかと思っていたら、いい意味で裏切られました。
記憶がなくなったとしても、また好きになってしまう。何度だって恋に堕ちる。
お互いが自分の揺らがない真実に気がつき、さらに想いを深めたすばらしいお話でした。
慈英が7年間の記憶をもっている自分に嫉妬してしまうくらい臣を愛していて大事なんですよね。
今更ながらにシリーズを一気読みできてほんと不幸中の幸いになりました。
シリーズものの中でも凄くよくできている作品だと思います。崎谷先生が時間軸がこれほど
開いているにも関わらずそれを感じさせてない文章力はもう感服です。
1番喜ばしいのは入籍問題に区切りがついたということ。
ここで終わらせてもすごく感性度の高い作品だとは思いますが、もっとこの2人を見てみたい
というのが本音です。
まだ、読んでない方がいらっしゃったら是非1作品目から読んで頂きたいです。

3

むぼち

私は、このシリーズの一冊目がそれほど好みではなく、以前は続きを買うつもりは全くありませんでした。

そんな私の手許に、今、シリーズ全てが揃っているのは、泰ぴかさんの情熱あふれる一連のレビューに、心を動かされたためです。

レビューの力ってすごいな、私も誰かに良い影響を与えられるレビューを書きたいな、と思います。

はじめまして

この作品は間違いなく私の大好きな作品です、作品自身が素晴らしいです、二人の感情がどんどん深まっていくその過程がたまらないのです。CDももちろん大好きです、何回も何回も、繰り返して聞かせていただきました。ぜひ続編を><

0

ありがちではあるかもしれないけれど

ありがちな記憶喪失ものではありますが、楽しめました。
和恵が慈英に送ったメールの件のところでは、何度読んでも涙が出てしまう。

ここではじめて臣が年上なのだなと実感できたようなそんな感じがしました。

後半、読みながら記憶が戻らないままどんどんページが進んでいって、どうなるのー!?と焦りましたが、戻ったとのことで一応すっきり。
でも、釈然としない所があったというか、最初の記憶が戻る件がじゃっかん無理を感じた気もしなくもないです。

でも、臣がかわいかったので、すべてはありだなぁとほんわり。

1

いじめっ子慈英、賛成のヒトー挙手!!・・・・・(`Д´)ゞ

あ、あれ?
臣がひどいこと言われて悲しい場面なのにニヤつk・・・
け、けしからん!!
もっといじm(♯゜Д゜)=○)゜з゜)
っと思った人、きっと・・・いや、必ずいることだろうw
(つか、居てほしい。独りにしないでくれっ!!)

いままで甘々だった分、
傷ついて涙ぐむ臣に出会えてS心が芽生えましたw

今回の作品は
物語の中盤はずっと二人の苦悩だったので
絡みは少ないような気もしましたが、
互いの思いの深さで補われたと思います。
これからのドラマCD化が楽しみです!!
絡みは長くお願いしたい!!!(切実w)

0

切ない・・・でも楽しい。

慈英&臣シリーズはCDから先に入ったので、小説を読んでてもミキシンとピロシの声で脳内再生されるのが嬉しい・・(この作品も是非CD化して欲しいけど)

今回のテーマはBLではテンプレの「記憶喪失」
でもこのテーマが大好きなので、本当においしかったです。
記憶を失った慈英が、臣さんに冷たいくせに、実はめっちゃ気になっている・・もだえるくらい楽しかったです。

そして今まではどこか不安定だった臣が、自分から慈英を手放そうとまで真剣に考えたところが成長したようで良かった!

欲を言えば、もうちょっとラブラブなところが観たかったかな・・
でも記憶喪失の部分が長く丁寧に書かれてたので、これ以上量は増やせなかったのかも・・とも納得。
このシリーズ、本当に大好きです。

0

失われた記憶の鍵とは

本作は人付き合いが苦手な若きカリスマ画家と
彼の恋人になった刑事のシリーズになります。

最新作の本作は過去に関わった人物に
呼び出された攻様が事件に巻き込まれて
失くした記憶を再び取り戻すお話です。

長野に暮らして既に七年、
攻様は駐在勤務の受様と充実した日々を送っています。

今回の騒動は
攻様が受け取った一通のメールから始まります。

差出人は
攻様の初個展の企画をつぶした揚句
数年に渡って嫌がらせじみた妨害を続けていた美術商。

攻様の秀作と素描が出てきたので
返却したいと言うような一方的なメールに
はっきり言って関わる事さえ嫌な攻様でしたが

粘着質でしつこい彼の性格を思うと
会わない事の方が問題になりそうだと
他の打ち合わせのついでに
かの美術商の呼び出しに応じる事にします。

そして訪れた美術商の事務所兼自宅で
彼が頭から血を流して倒れているのを発見!!

慌てて救急車を呼ぼうとした攻様でしたが
背後から何者かに襲われて頭部を強打、
犯人の男に何かを奪われようとしている事だけが
かすむ意識の奥底に鉛のように沈んでいき…

攻様が次に目覚めた時、
頭を強打した影響で大学卒業直前以来から
現在までの記憶をところどころ失っていたのです!!

東京で宝飾工房を営む攻様の従兄弟の連絡で
騒動を知った受様が駆けつけるのですが、
攻様は最愛の恋人であるはずの受様に
無関心で無感動な瞳で問いかけます。

あなたはどなたでしょうか?

呆然とする受様を見ても
受様を認識しない攻様には
何が問題なのかすらも判りません。

徐々に攻様の失われた記憶には
受様が関わっている事が判明するのですが
攻様の記憶の糸口はなかなか見つかりません。

それは
長野での生活に戻っても続いていて…

果たして攻様の記憶は戻るのか?!

『しなやかな熱情』から始まる
慈英×臣シリーズの最新刊になります。
このシリーズはリメイク版、短編集を経て
4年ぶりとなる完全書下ろし長編になります。

リメイク版が出て短編集が出たから
もうコレで終わりかなって思っていた上に
定番(と言うと語弊があるかも)ですが
記憶喪失モノって事でどんな展開なのか
もうワクワクでした♪

受様と出逢うまでの攻様は
他人に無関心で思い入れも無く
攻様が慕っている従兄弟の友人には
すこぶる評判の悪かったのですが

受様との出会いでの攻様の成長(?!)は
記憶とともに失われ
受様には向けられることの無かった
他人への無関心さが表層化します。

きっかけとなった事件の犯人が捕まって
長野に戻って町の新たな事件を解決しても
攻様の記憶が戻るきっかけは訪れません。

そして攻様と過ごす事で
少しづつ変わってきていた受様も
かつての受様には当たり前だった
攻様との恋に対する諦念も浮上し始めます。

おまえが記憶をなくしたみたいに
俺だって、おまえのことをなくしたんだよ

受様の呟いた一言がとても辛かったです。

一体どうやったら記憶が戻るのかと
かなりヤキモキするのですが、
戻るって事はシリーズ的にもお約束なので
最後まで安心して展開を堪能できました♪

記憶がもどるきっかけ自体は
わりと有りがちな感じなので
記憶を取り戻すまでのジレンマが
楽しみどころなのかなと思います。

本シリーズはまた続刊予定があるそうなので
次作は受様が県警に戻っての
本格的な推理モノを期待しております♪

今回は本作とは逆に
記憶喪失の受様に無理難題をしいる攻様のお話で
火崎勇さんの『夢の終わり』をおススメです。

1

記憶喪失

崎谷さんの作品では好きなシリーズです。(痛い系ちょっと苦手。)
読み続けてきたファンにとっては今までのいろいろな事件と関連したエピソードと繋がり、懐かしかったり臣の七年間の成長・変化に感慨深かったり。
また臣に出会う前の慈英の特に他人に対する徹底した無関心さは、周囲の人から語られることはあっても臣に向けられることはなかったので、今回その一面が垣間見れたことで慈英が臣に出会ってからの心の変化も知り得て、改めて今までの作品を読み返したくなりました。
ただあとがきで崎谷さんも書かれていますが、様々な出来事に詳細な説明がないのでこの本だけ読んでも意味がわからず、つまらないと思う人も大勢いらっしゃるかと。
慈英×臣シリーズの他にも関連作がたくさんあって、遡って読もうにも途方にくれそうです。
その中で私がとりあえずこれだけは読んでみると良いのではと思うのは、この本の前に発売された「やすらかな夜のための寓話 」です。短編集で同人誌向けに書いたのもあるようなのでエロは濃い、長いので読む人によってはお腹いっぱいになりそうですが、今作品の重要なキーワードに関連する「ネオテニー(幼形成熟)」という中編に照英と慈英のエピソードが含まれています。他にもいままでの慈英×臣のエピソードが語られています。
久遠については「インクルージョン」に詳しいですが照英と親しい仕事仲間と思って読んでいればなんとかなります。
おもしろさでは「神」なのですが新しい読者にはわかりにくいかもということで「萌」評価です。

1

そして最初から

慈英・臣シリーズとしては4年ぶりの完全新作。
ある意味、BLシリーズ物のお約束、記憶喪失ネタ。
事件に巻き込まれ頭を強打した慈英。
意識が戻っても記憶の一部は戻らないまま。
そして、失われた記憶は、すべてが臣に結びつく物で、、、
慈英が臣のことだけを忘れてしまった理由というのが、殴られて意識を失う寸前に聞いた犯人の言葉。
事件の時と同じ、光の煌めき、ニガヨモギの匂い。
記憶の核心に近づこうとするたびにブラックアウトしてしまう意識。

二人が出会ってからの7年間、「インクルージョン」もすべてふまえてのお話。



俺がおまえを好きなことは、おまえが俺を好きでいてくれるかどうかとは関係ない。


果たして、二人は今まで一緒に過ごした時間を取り戻し、元の関係に戻れるのか?!
そんな展開が気になって、泣きながらイッキ読み。

そして、久遠の言葉は、すべて当を得ていた、のでした。


ちなみに、このシリーズ、三木さんと神谷さんでドラマCD化されているけど、
ドラマCDは神シリーズだけど、
でも、この作品はCD化して欲しくないなぁ。
この本も、ずっと三木さんと神谷さんの声で脳内再生しながら読んでいたけど、
「臣のことをすっかり忘れちゃった慈英」を、三木さんの演技力で演じられちゃったらと思うと、想像だけでもつらすぎて、、

6

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP