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今月、ついについに新刊が出るフレブラ…!
待ちきれなくて、その日を指折り数えてはワクワクしています。
本編の方を一日一冊ペースで読み終えてしまい、
寂しくてこちらの外伝、読まずに温めていました。
新刊発売前には外伝3冊、読んでおかなくては!
ということで、まずはこちらの1巻を手に取りました。
雑誌に掲載されていた番外編集、ジェフリーとナイジェルが
少年だった時代を中心に描かれた本作。
ナイジェル視点多めなのが嬉しすぎます…!
まだまだ、肉体的にも精神的にも幼いところの見えるナイジェルが
愛おしくてたまらなくなる、そんな内容でした。
唯一無二の”メイト”同士の二人、その絆の固さにも、胸が熱くなる…
ナイジェルの惜しみない好意は、恋を知らぬこの時は”まだ”
ジェフリーだけに向けられるものだったのですね。。
ナイジェルとヤン・グリフュスとの出会いそして別れの物語が
印象的でした。
その後の本編での展開、ヤンの辿る辛い運命を思うと、もう、、( ; ; )
スペイン船との戦闘、ワッツ船長の死、
航海士・エディの突然の裏切り…と、
辛く悲しい出来事も多い中で。
最後の最後、一緒に夕日を見ながら
”緑の光”の話をするジェフリーとそれを聞くナイジェル。
過酷な経験を経て一回りも二回りも大きく成長した二人の
これからの船旅を思い、胸が熱くなり込み上げてくるものがありました。
あと、忘れちゃいけないのが
ナイジェルとキットの出会い!!
もーーーーキットってばMっ気たっぷり!( ̄∀ ̄)
一目でナイジェルに心奪われ、つれない態度を取られても
言葉を交わせるだけで喜びに打ち震えている様子がですね、もう。
Mとしか言えない!笑
ああ、こんなふうに二人の関係は始まったんだなあ…と、
おおいにニヤけながら読んでしまいました。
外伝2巻を読むのも、本当に楽しみです✨
セール・ホー!
長編「FLESH & BLOOD」の外伝、ジェフリーとナイジェルの少年時代からを語る短編集です。
カラー口絵の美しいジェフリーとナイジェルが素敵!
「ミニアと呼ばれた男」
大の親友であり果てない憧れの対象ジェフリーと共に、水夫としての人生を歩み始めたナイジェルの悪戦苦闘の日々。
一目で皆を魅了し器用なジェフリーと違って、隻眼でバランスも取れず船酔いをし、はっきりと足手まといだったナイジェル。本編では有能すぎるほどのナイジェルのこんな過去を読めて、より本編にも深みが出ます。
「女王陛下の海賊たち」
本編でナイジェルに恋い焦がれて、でもうるさがられるので冗談めかしているマーロウ(キット)の、惹かれて恋を自覚するその時。
おちゃらけているようなキットだけれど、彼が欲しいのはナイジェルの笑み。そんな純な恋に落ちたくせにやる事が反対で、まるで好きな子にいたずらしちゃうガキンチョ、みたい…
「妖精の分け前」
ジェフリーのナイジェルへの構い方もたいがいBLチック。スキンシップや思わせぶりな言葉の選び方なんて、この二人くっついちゃう?くらいの勢いです。
この一編では、少年時代の二人が乗った「キャサリン号」が嵐に遭い、ナイジェルだけが波間に海の妖怪を見てしまう、という展開。そして、ナイジェルが私生児だから魔物や嵐を呼ぶのだ、という中傷を受けるのです。でもいつでもジェフリーだけがそばにいてくれる。二人の絆の深さ!これでもナイジェルはノンケなんですよー(後にカイトを好きになるけどね)。
「船出」
お世話になったワッツ船長が亡くなった。そしてジェフリーが船主に。ナイジェルがかけがえのない右腕となっての初航海に挑む。
ナイジェルは自分に斬りかかってきた先輩水夫エディともみ合い、エディが水を飲んで死んでしまう。ユダヤ人である事を隠していたエディ。彼の悲しみも自分の心に刻み、より一層ジェフリーとの絆を感じるナイジェルです。もう、ひたすらナイジェルの片想い物語みたい…
『ミニアと呼ばれた男』はヤン・グリフィスがナイジェル少年をイラつかせたり成長させるきかっかけになった頃の話。
イラストの美少年ぶりを見たらきっと誰もが虜になるジェフリーです。
ジェフリーの若かりし頃はそっち側だったんですね。(よくある流れではありますが)
はっきり書かれていませんでしたが、ミニア相手に攻めとか無さそうだから…
そんなことなんでもないことのように言っているし楽しんでもいるようですが、それを武器に生きて来なければならなかった少年の生い立ちを思うと不憫です。
ジェフリーがナイジェルを大好きで大切にして守ってる場面が好きです。
悩めるナイジェル少年のもがく姿がかわいいです。
『女王陛下の海賊達』では、キットのひと目惚れの瞬間とその後の長い片思いの始まりを読むことができました。
一途な思いと友情に免じてたまには優しくしてあげてと思ったりします。
また、カイトが荒れた海でブッカブーを見たときにナイジェルも見たことがあると言っていましたがその時の話や、若いジェフリーがワッツ船長の死後相続した船で船長として認められるまでの話も本編をより楽しむためには必読だと思いました。
物語が繋がって行く感じがとても良かったです。
彩先生のイラストも美麗過ぎて溜め息が出ます!
ジェフリーとナイジェルの少年時代のお話。
本当にとっても可愛いらしいです(*^^*)
ヤギを心配するナイジェルですが、まずは自分の心配を!
と思ってしまいました。
ナイジェルのジェフリーの為に航海長にと思うのが良かったです。
ほのぼのしてて微笑ましくて、サクサク読めました。
新刊楽しみですね♪
まだ、18巻以降読んでませんが……(^-^;
そろそろ読みますm(__)m
ジェフリーとナイジェルの10代~カイトと出会う前20代前半を描いた短編集。
一生懸命一人前の大人になろうとしている若木のような彼らは、
本当に眩しくて可愛らしい。
本編でも触れられていたように、ナイジェルはジェフリーの初恋の人。
他の誰よりも密な関係を築く二人……友情以上恋愛未満の二人だが、
ジェフリーが望むような性愛的な関係をナイジェルは望んでいなかった為
二人の関係はカイトが現れるまでそのままだった。
カップルとしてのジェフリーとカイトはドラマチックでとても好きだが、
このシリーズが魅力的なのは、
壮大な歴史ロマンやタイムスリップというスリリングさに加え
1カップルの話に留まらぬ人間模様が描かれていることだと思っている。
その中でも特に、子どもの時からのまるで己の半身の如き
ジェフリーとナイジェルのあり方は、私の萌えツボど真ん中!!
本編開始前の、若い彼らの姿が読めるなんて、これが悶えずにいられようか〜。
そして、本編の怒濤のような展開を思うと
まだ物も恐れも運命の恋も知らぬ彼らの無垢さに、切なさがひとしお。
これを読むと本編への愛が更に深くなると思います。
ただし、本編あっての番外編。
個人的には萌えまくりましたが、これだけだとBL?って感じの話かも。
(本編だって薄いですけれどね、そしてこれはこれで面白いですが……)
・ ・ ・ ・ ・
『ミニアと呼ばれた男』は、まだ若かったミニアことヤン・グリフィスが
スペインに囚われた戦いの時の話。
表題作『女王陛下の海賊達』は、ジェフリーとナイジェルが
ウォルシンガムの館でキットと初めて出会った時の話。
長い彼の片思いと、海賊達との友情の始まりのエピソードだ。
*キットことクリストファー・マーロウはシェイクスピアと同年代の実在の作家。
非常な売れっ子だったそうだが、1593年若くして喧嘩で刺殺されている。
イギリスの鬼才、デレク・ジャーマンの監督作品『エドワードII』や
野村萬斎主演、蜷川幸雄演出で話題になった『ファウストの悲劇』の原作者。
ウォルシンガムの不出来で男色家の息子トーマス(架空)が、
「フランス王が持っているダ・ヴィンチの傑作聖ヨハネ・パブティスマにそっくり」と
マーロウを描写するくだりがある。
なるほどねー、あのどこか不敵なにこやかさはそうかもしれない……
ウォルシンガムは、1570年代前半フランス大使としてパリ在住だったので
家族を帯同していたとしたら、トーマスは少年期に
その名画を見る機会に恵まれたのかもしれない。
*レオナルド・ダ・ヴィンチ「洗礼者ヨハネ」
http://atokore.com/recipes/p/463