甥っ子→叔父の、近くて遠い恋 待望の第2巻!!

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表題作STAYGOLD 2

?中山駿人・中学生 甥・14才
?中山優士・中山家の大黒柱 叔父

その他の収録作品

  • おまけまんが
  • カバー下・あとがき:カバー案ラフ②巻

あらすじ

「…血がつながってなくても、家族は家族だろ」

季節は巡り、駿人14歳。
中学3年生を目前にして高校へは行かず就職すると言い出す駿人に、
見かねた優士はコウの友人・日高を家庭教師として中山家に招き入れることに。

しかし日高から「おしてダメなら引いてみろ」とアドバイスを受けた駿人は、
優士にそっけない態度で接してくるようになり…?

自立したい駿人、「家族」にこだわる優士、
そして日高の下心もうずまく注目の第2巻!!
コウの描き下ろしショートも収録。

作品情報

作品名
STAYGOLD 2
著者
秀良子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE comics
シリーズ
STAYGOLD
発売日
ISBN
9784396784096
4.4

(200)

(114)

萌々

(61)

(20)

中立

(5)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
20
得点
879
評価数
200
平均
4.4 / 5
神率
57%

レビュー投稿数20

若さは傲慢

はあ〜。
どうして反抗する中学生って「オレは高校には行かない。働く」って言うんだろう?
この冒頭でもうテンション落ちてます。
しかし、コウに片想いしている日高がカテキョになって…
ストーリーに日高が絡んできて、私としては読みやすくなった。
6巻全部読み終わってるので、主題が「家族」に比重があることがわかっているんだけど、もしリアルタイムでこの(2)を読んでたら、駿人がひとりでイキってるのがゲンナリなんですよね。
それは私自身の年齢的なものかもしれない。10代の子がこれを読んで抱く感想とはどうしても異なる事をご了承ください、なのですが。

駿人は子供ながら考えた緩急で駆け引きをする。
一方、年齢的には大人の優士はそんな駆け引きに翻弄される。
子どもの熱量に押されて、大人であることにぐらつく。そこの描写が迫ってくる。

0

複雑な感情がうずまく2巻

1巻から時が経ち駿人は中学3年生の14歳になっています。

高校に行かないという駿人と、優士の考えは平行線なのですが、
強引にコウの友達の日高を家庭教師につけることに成功します。
日高は日高で、コウの家に行けるという下心があり、
駿人にそれは言っていないけど、ここで二人の利害が一致します。

コウと日高の恋には進展はないけど、
駿人と優士の方はなにやら怪しくなっていきます。
駿人を見てると思春期を感じます。
なんだろう。
言葉にするのがすごく難しいんだけど、秀良子先生はすごいなぁ…って思います。

複雑な感情の中の救いは菊花ちゃんでした。
幼女っていいね…と思いました。

あぁ…これからどうなっていくんだろう…と言うところで終わった2巻です。

0

成長してるけど進展は…?

駿人の成長が著しい二巻。肉体的にも精神的にも伸び盛りなのかな。こんなのますます優士は親目線になっていくと思うので、やっぱり駿人の恋は前途多難っぽい。
駿人の進路問題が出てきますが、恋心が中学生の進路に多大な影響を与えてるのがなんか苦しいです。大人びてるけど恋には未熟なところが可愛すぎる!とにかく駿人が魅力的な作品です。
ついに優士は駿人の望まない方向で答えを出してしまいましたが、これからどうなっていくんでしょうか。まだまだ駿人が頑張って押すのかな。続きがとても楽しみです。
コウに恋する日高も頑張ってました。無表情でぐいぐいいくとこ好き。でもサブカプに視点が移るとメインカプの進展がおあずけになるんですよね…。できればずっと駿人と優士の話を読んでいたいです。

1

家族でも、好き。家族だから、無理。

今はまだ子供だから、と絶賛苦戦中の駿人の恋。
だけど、成長する程に本当の問題はそこではないことが見えてきた2巻でした。

駿人ももうすぐで中学3年生。
そろそろ進路のことを考える時期がやってきました。
進学か、就職か、でモメる駿人と優士。

主張が真っ向から対立する二人でしたが、コウの友人である日高に
家庭教師に来てもらうということでとりあえず、決着がつきます。

この日高、実は親友のコウに10年も片思いをしています。
つまり、駿人の家庭教師を申し出たのも下心からというわけで、
互いの目的のために密約を交わした駿人と日高。

けれど、日高は中学男子の好奇心丸出しな質問もバカにせず、
ちゃんと答えてやり、そんな彼に駿人の方も懐いていゆき、
いつの間にか恋愛相談する間柄になってゆきます。
恋バナする二人がなんとも微笑ましいです( *´艸`)

日高はきっと誰に隠すこともなく、まっすぐ優士に
想いを寄せる駿人の恋心に共感してしまったんだろうなあ…

この日高くん、無表情なくせをして意外とその心の中は情緒豊かです。
片思いするコウの観察ノートをつけるくらいにその想いは熱烈で強烈、
コウの一挙一動にウキウキしたりしょぼくれたり、その執着っぷりは
ちょっと気持ち悪いけれど、一途なことは伝わってくるから憎めず、
ついつい応援したくなってしまいました♪

そして、そんな日高から
「おしてダメなら引いてみたら」とアドバイスを受けた駿人。
早速、実行に移してみると意外にも作戦は効果を発揮し、
駿人からそっけなくされて寂しくなってしまう優士がなんだか可愛い!

あれ?これもう優士も駿人のこと好きになってない?と期待を煽られる読者。
優士の予想以上の反応に喜びながらも、戸惑いを隠せない駿人。
そして、駿人の成長に気がつき、明らかにそれまでとは違う視線を送る優士。

これは…イケる…!と確信した次の瞬間、駿人に突き付けられたのは
「もうやめてくれ。俺には無理だ」という優士のはっきりとした拒絶でした。

「家族とか俺は信じてないし 血のつながりとかもどうでもいい
俺が信じるのは自分の気持ちだけだ」という駿人の言葉は
かつて、義理の姉に恋をして、家族だから、と諦めてしまった
優士の過去を否定するものでした。
よりによって、好きだった女の息子というのが何とも皮肉ですね。

今までも散々拒まれてきたものの、ここまで本気の拒絶は初めて。
普通ならここで失恋なのでしょうけれど、駿人はどう出るだろう?

信じるのは自分の気持ちだけ、と何ものにも縛られない駿人と
「家族」という形にこだわり続ける優士の、露わになった価値観の違い。
そこが擦り合わせられない限り、先には進めないんだろうなあ…

0

駿人と日高先生が良い

日高〜〜!!
愛だね!恋してるからね!
そりゃコウの家に行ける、となると家庭教師やっちゃうよね。
そして、出ました。名言。
「恋をする人はふたつにわかれる 強くなるか 弱くなるか」
君は普段、口ベタなのか…ますますいいぞ。

恋をする者同士、駿人の気持ちがわかるんだな日高。
にしても、駿人は他人にも優士への気持ちを隠さないの男前。

日高は十年愛か〜。
駿人と同じくらい重いね、こりゃ。
「お前が俺のすべて」
て言っちゃってるもんね。
ラブキュア見て泣いてる〜〜日高いい奴。

日高に恋愛のこと質問する駿人かわいいね。
日高もちゃんと答えるいい奴。
2人、気が合うといいなぁ。
気持ち的にはわかり合えるもんね。

500円で買収されるコウ〜www
この兄弟のやりとりもおもしろいんよね。性格が対照的だし。

押してダメなら引いてみる作戦が効果テキメンで、心が痛んできたという駿人がかわいい。
日高の株が爆上がりww ←これがおろい。

飛んで火に入る優士をかわいいと思う駿人に萌え〜ですよ。
心の声にこちらもニヤける。
優士が部屋から出た後の、駿人の、じたじたじたじた…なんてかわゆいったらありゃしない。
で、次の作戦のために、日高待ち!←いいぞ〜(私もすっかり日高贔屓)

おお!!
第十話の扉絵、バイクにまたがっちゃってる日高、かっこいい〜!(すっかり日高ファン)
あの眠そうな、じと目もいいよね。

みんなで買い物と映画に行った帰りの、優士の荷物をすたすたすたとそっけなく持つ駿人の場面もいいわぁ。
そこでの優士の心の声
「俺はいつ大人になったんだっけ 駿人はいつ」
が抜群だわね。
伏線もあったしね。

先生は、瞬間の切り取り方、描き方がお上手かと。
その瞬間の重ね方、流し方…に合わせる独白が絶妙だと思う。

駿人が優士の首を噛んでラブシーン?と思ったら、本気の殴り合いのケンカになって、わーと思ったらちゅうですよ。

このちゅう、優士、ただされるだけじゃなくて、自分も応じてるのが萌え〜。

最高か!?と思ったら!
優士がそこで姉のことを思い出すというね。
家族だから…(好きになるとかない、なってはいけない)の気持ちを思い出すのが切ない。
でも、駿人は
「家族とか俺は信じてないし 血のつながりとかもどうでもいい」
と軽く超えてきちゃう。
や〜すごいな(先生が)

今頃ですけど、菊花のセリフのフォントが他の人と違って細字なの、かわいらしい高い声てことなんでしょうかね。
想像すると余計かわいい♡

一旦、優士と菊花や、コウとの会話を挟みましての回想、ここで、駿人の
「俺が信じるものは自分の気持ちだけだ」

くぅぅぅ〜〜痺れますね。
ここで来ますか!?先生〜!!
そして日高先生が言っていた、恋をすると「強くなる」方ですよね、駿人は。

でも、優士の「家族」の思いは強いから、駿人の気持ちには応えられないと言う。
うむ、これはなかなかに強固なものなので、一朝一夕には難しそうですね。
がんばれ駿人!

おまけまんが
菊花がひろとと付き合うの、コウがダメと言うのいいですね〜。
たいていのことは、いんじゃね?のノリかと思ったけど、菊花のことはちゃんとダメと言う。
また今更だけど、コウのおかっぱ頭かわいいね。なかなか似合う人いないよw

「男って勝手なことばっかり」
の菊花もナイス。
こんだけいろんな男に囲まれてたらそう思うよね。

0

家族だから、家族なんて

2巻は大人と子供という図式があちこちに。

1巻最後で14才になった駿人。
進路相談で「進学しない」と言い出して…。

早く自立して、優士に対等に見てほしい。
その考え方が「子供」なんだよなあ、と大人になって久しいわたしは思う。
でもその潔さ、若さゆえのAll or Nothingな思考が眩しかったりもします。
そんな駿人に手を焼くのが優士と担任教師。
個人面談で担任の言う言葉はどれも大人になったら分かることで、一般論。
でも駿人の鋭い目はちゃんと見えてるんですよね。
駿人のことを思って、というより、「クラスから中卒を出さない」ためだって。
そこを突かれた先生の反応が、ずるい大人でした。
駿人の言葉は容赦なくいちいち大人の痛いところを突くけど、同時に世間を知らない子供の言うこと。
先生の言葉は駿人のことを思っているようで、駿人個人をちゃんと見て言っている言葉じゃない。
ここの会話、すごく巧いなあと思いました。

お次は優士との対決。
「家族」という言葉が姉への想いの防御壁だった優士。
「家族なんてどうでもいい」と言い切る駿人。
血はつながらなくても「家族」だから抑えてきた感情を、その我慢と理性を、すべて否定されたような。相当ショック。
自分のしてきたことを否定された優士怒りと、どうやっても分かってもらえない駿人の怒りがぶつかり合うこのシーン必見です。

2巻では日高も大活躍します。
家庭教師として中山家に潜入することに成功。
反抗する駿人を口説き落とすことにも成功。
休日のお出かけにも参加している様子に、「もう家族じゃん!」って思いました。
ただ10年も片思いを続けると、ひとはナチュラルにストーカーになるのかとも思いました。

はっきりと拒絶する言葉を優士に告げられた駿人。
3巻に急がねば。

1

ゆっくりと、でも着実に

駿人が高校には行かないと言い出し、日高が形だけですが家庭教師をすることになった所から始まる第2巻。

あっさり自分は優士が好きだと日高にも伝えて、恋愛成就のために教えを乞うたりする。
押してだめなら引いてみる
を実践し、まんまと優士の気を引くことに成功する。
避けられて反対に近づこうとする優士可愛かったなぁ(´∀`)
それでも家族ということにこだわりを持っている優士にはなかなか受け入れてはもらえないのですが…。

家族だと割り切った義姉のことや、多分自分だけが血のつながりが無い(コウとは半分ある)事もあってかあらずか、家族に対する思いが人一倍強い優士ですので、一筋縄ではいきません。

一歩進んで二歩下がったように見える展開でしたが、駿人の成長を意識し始めた、そこに大きな進展のあった巻だったと思います。

0

応援したくなる恋です!

この2巻の見どころは、1巻に引き続き優士と駿人の恋の展開がどうなるかはもちろんですが、日高くんがちゃっかり中山家に馴染んできつつあるとこも注目ポイントだと思います!!

なかなかディープな家族構成ですが、あっけらかんとしたキャラが多いので重くなりすぎずに読めます。駿人の中学生ならではのまっすぐさには、かわいい!と感じつつ、真っ直ぐすぎるが故に危うさを感じたりも。

駿人が優士にアプローチをかけまくっていて、意識させることには成功してるはず!がんばれ!!

0

優士もう好きじゃん

優士の庇護下にいるのはイヤだから高校行かず働くと言う駿人。だいぶ年下でも自立して対等になりたい辺りはやっぱ駿人攻めやな!と思いました。これで受けだったらどーしよ……
年下でも庇護下にいても好きな人は守りたいと思うのが攻めだよね!うんうん。
でも中学生だからまだ世の中ナメてるとこはある。優士と早く対等になりたいという気持ちが暴走してて。大人は世の中そんなに世の中甘くないぞと言いたい。私も思った。
押してだめなら引くという日高のアドバイスを受け実践すると予想以上に効果あり!優士チョロいな笑
風呂上がり優士の駿人ビジョンが面白い。
困ってる素振りだったくせにいざ駿人が離れてくと寂しくなる優士。5巻でも一緒じゃん。もう好きじゃん。
あと駿人重い荷物持ってあげるとこもやっぱ攻めっぽいな。
最後の辺りって優士は駿人がすでに自分より力強くなってるのにちょっとビビってるのかな?で、無理くりヘッタクソなキスする駿人。駿人押しが強いメゲない。
優士は義理の姉さんの事一生懸命家族と思おうとして自分の恋心は押し込めてきて、でも駿人はそんな事せず直球で恋心をぶつけてるわけだよね。自分が恋心は打ち消して家族を作ってきたのに駿人はそれを壊そうとしてくるからやめてくれよって拒絶してしまうのな、駿人に恋心いだき始めていても。それを駿人も察すると…。
ってどこまでが2巻でした。解釈あってるかわかんないけど。
5巻と比べると優士の容姿が幼いような。
はぁ…STAYGOLD大好き。早く優士と駿人くっついてイチャイチャしてるとこが見たい!でも終わってほしくない!10巻20巻続いてほしい!という気持ちで葛藤してる。最終巻読んだ日には寂しさで号泣してると思う笑
私の人生No.1BLです!

0

ゆっくりと変化する

1巻に引き続き2巻のレビューです。
優士と駿人の関係は1巻からあまり大きな動きは無く、中山家の日常の中で本当にゆっくりと変化しているようです。
中学生・思春期・成長期…この時期って色々とありますよね。
大人でもなく子供すぎもしない。難しい年頃です。
自分が知らない間に成長期を迎えつつある駿人への目線が、叔父が甥の成長を嬉しく思う感覚ではないような気が…?
読んでいるこちらもすごくソワソワします。
中山家の中で優士だけが「家族」や「血の繋がり」に強く固執しているのが印象的でした。

メイン2人の関係の変化も興味深いですが、「高校へ行け!」「行かない!働く!」のやり取りからの、駿人の家庭教師という(中山家に入り込むチャンス)役目を棚ぼたのようにゲットした日高くんがツボでした。
あまり表情が変わらないのに、コウ関係になると脳内がいつも大変な事になっているのが面白いです。
どちらかというと、2巻現在ですとメイン2人よりもこちらの報われていない日高くんの長年の片思いの行方が個人的には気になるところです。
やばいノートをつけているし、かなり重めな恋愛感情なのですが、ほんの少しのモノローグを読んだだけで何故か応援したくなってしまう…
駿人を子供扱いせず対等でいて、聞かれた事には何でも答える姿も良かった。
日高くんのアドバイスを受けて押してダメなら引いてみた結果、思いの外かなり効果的面だったのと、その反面胸を痛める駿人が年相応で可愛らしい。

シリアスになりそうな設定の中、コウと菊花が良い味を出していて、重すぎず軽すぎず丁度良いバランスで読めました。
本当にキャラクターがみんな魅力的!
さあ、次は3巻。どんな展開になるのかを楽しみにしながら読みたいと思います。

2

成長期

1巻の雰囲気の延長で、さほど進展がない2巻でした。秀良子先生大好きなので十分面白いのですが。

殴り合った結果、雄っぽい優士にゾクゾクきてる駿人が、ガチな感じで良かった。男が男をこういう風に見るシーンが好きなんですよ。

1巻から引き続き日高がいい味出してます。4巻読んだ後だとやっぱり日高のことを思ってしまうのが避けられません。恐ろしいノートつけてるけど。

おまけまんがの、える・らいと・みさの三角関係。今更気づきましたがデ○ノート笑
菊花ちゃん可愛いね。

0

年齢に関係なく相手の考えに寄り添ってみて

 1巻では日高とコウの関係の方が気になっていましたが、2巻を読むとやはりメインの駿人と優士の関係が気になってきますね。中学生ってとても難しい年頃。小学生よりは明らかに大人、大学生や高校生と比べたらまだ子供。でも自分が中学生だった頃を思い返してみると、正直今とそんなに思考も変わらなかった気もするし、ちょうど世の中のいろんなことが見え始めてきた頃だったように思います。大勢でわいわい騒いでいるのを見ると子供だなと感じるかもしれないけれど、たとえば彼らが1人ひとり部屋で考え事をしている姿を想像してみて欲しい。きっと、大人が思うほど子供じゃない。誰もが通ってきた道なのに、いつの間にか大人ってそのことを忘れてしまうんですよね。

 優士にとって駿人はまだまだ、自分が責任を持って面倒を見なければならない存在という域を抜けきらない。でも、彼が駿人を一定の枠に当てはめている間に、駿人はどんどん成長し枠を変えることを求めてくる。大人になればなるほど現状を変えるのには気概も時間も必要になるでしょうし、優士が戸惑ってばかりなのは当然だと思います。でも、責任を持って面倒を見ると決めたのなら、駿人の成長から目を背けず、1人の男として育っていく彼に、いつか真っ直ぐ向き合ってあげて欲しい。複雑だけど柔軟な家庭でもある中山家でなら、そう難しいことではないだろうと思います。優士が覚悟を決める日が楽しみです。

1

ゆっくり進む家族もの

駿人、中学生。優士に気持ちを伝えるも、家族として、保護対象として見られない自分にイライラしている。でも、常にまっすぐ。そんな駿人にほんろうされる優士。

そんな中、関係を動かしてくれるのが、兄コウの友人、日高。
優士は駿人に高校進学してほしくて、あまりの成績の悪さに家庭教師を雇おうとする。
一方、早く優士から自立するために、高校に行かずに家を出たい、かつ優士にお金を使わせたくないという駿人は家庭教師をこばむ。対立する二人。
そんなとき、日高が、たまにご飯食べさせてくれるなら無料でいいよと家庭教師を申し出る。実は日高はコウのことが好きで、この家に来たいという下心あり。

駿人は、家庭教師のふりをしようという日高の提案にのり、たまに日高に来てもらい、勉強はしないが恋愛相談をするように、というのが流れ。
日高のアドバイス、押してダメなら引いてみな、を実践したら、優士が心配してきて、うまくいきすぎて一人でジタジタする駿人がかわいいです。

駿人の成長が気になって、身体測定の結果をこっそり見直す優士。それを見つけた駿人と争って、結局キスしてしまう駿人。

でも、どうやら優士は血のつながらない姉(失踪中。駿人たちの親)に恋心があったことを、家族だからと振り捨ててきた過去があるらしい。その息子が、家族のしがらみを一切超えてまっすぐに自分に向かってくることに、これまでの人生を否定されるようで、もうこれ以上は無理だと、泣いてしまう優士。

そして次巻へ。

2

センスありすぎる。神すぎる。

2巻では、中学3年生の駿人の進路も絡んできて、成長や未来について考えさせられる巻になっています。

もうこれね、ホームドラマと恋愛ドラマの曖昧な境界線に、すっごくドキドキくるんです!
駿人は成長期なので、昨日より今日、今日より明日…という速度で成長を見せます。
よく食べて体力も腕力もぐんぐん成長していく駿人。
普通なら親代わりの優士は単純に子供の成長を喜ぶ場面のはずなんだけど、どこか「ぽーっ…」と眩しい目で見るような、曖昧な雰囲気が見え隠れするんです。
成長の眩しさ、子供から男になっていくのを見る怖さ…そんないろいろな思いが詰まった優士の表情がいいんだなぁ。

〔ほのかに恋心を抱いていた血の繋がらない姉が産んだ、血の繋がらない甥に告白された〕という種が蒔かれたことで、すっごく絶妙なバランスで萌えが芽吹き始めている感じ。

この一家、若者だけで成り立ってる家族なので、全体的に緩くふんわりとこの曖昧さを受け入れていて、私はその空気感がとても好きです。

ちょくちょく挟まれるコウに恋する日高くんのエピソード。
これもすっごく胸にくる…
「親友に密かに想いを寄せる」というのはすごくよくあるエピソードなはずなのに、何故かたった数ページの静かなモノローグに、やられてしまう。
秀先生のセンスが詰め込まれているのを感じます。
これはもう単純に「肌に合う」んだろうな。

3巻もただただ楽しみです。

5

しがらみにとらわれてる?

お姉さんが謎ですねえ。いつか出てくるのでしょうか。

2巻は弟コウの友達日高君が参戦?日高君の10年はコウの10年。

高校へは行かないと言い出す駿人に家庭教師をつけることに。名乗りをあげた日高君が駿人に入知恵を。押してダメなら引いてみなって。

素っ気ない駿人にソワソワな優士。

家族だから。血が繋がってなくても。応えられない。とうとう優士が言っちゃいます。
かなり意識してたけど(思わず駿人の体力測定の結果を見てしまう)、姉とのことも関係あって家族のしがらみにこだわるのかな?

駿人は家族も血の繋がりも信じないって。
姉さん、あなたはどこでなにしてるんですか?あなたのいない間に家族がこじれてますよ。

駿人の好きな人の庇護下にいたくない、妹もいるし早く自立したい、負担をかけたくない。という所にホロッと。14歳の子供にこんなことを思わせるなんて。

短編は菊花とコウのやりとりですね。面白かったです。今のチビッ子はすごいですね!それに自分は乱れまくりなのに姪っ子にはキスはダメって。ふふふです。

0

続き読みたい

一巻の「13歳」が自分では引っかかって長年読まなかったのですが、一巻新装版の宇田川町〜の番外編読みたさに買って読んでみたら、正直14歳の甥っ子・駿人と叔父の優士の恋は全力応援できないけど(駿人が高校生になればOK)やっぱ面白い、続きが知りたいということで入手した2巻でしたが、まだ続くのね…。
というか、萌えの範囲外にある設定なのに続きが読みたくなってしまうなんてさすが秀良子さん。3巻も出たら買わせていただきます。

まだまだ子供だと思っていた駿人の変化を感じた優士の焦燥感っていうのかなぁ、今はまだまだ身長差があるけれどもどんどん成長してそのうち背も追い越してしまうのではないか、力でもそのうち完全に負けて組み伏せられたら抵抗できないんじゃないか…みたいなのを感じさせるところがドキドキしました。
近い将来、駿人が確実に体格だけは大人同然となるけど中身はどうなるのかなぁ、そのアンバランスはまだまだ続くんだろうなぁ。

菊花ちゃんの積み木のお家が壊れるシーンが印象的でした。
血の繋がっていない姉への思いを「家族だから」と封印してきた優士。そしてその姉の息子である駿人は「家族とか血のつながりとかどうでもいい」と否定し、思いをぶつけてくる…。なんて皮肉な巡り合わせなんだろう。
私は優士の弟に恋する日高くんを応援しているので2巻は彼の登場が多くて嬉しかった。


1

初々し過ぎます♡

やっぱり年の差があるって最高!!って改めて感じる作品です。年上の叔父に対して、自分は甥っ子であり、家族であるというくくりから抜け出したいと焦りを感じながらも、昔から叔父一筋で片思いしてきた意志は強く、そんな甥っ子の初々しい様子がよくわかる内容で、見ていてとても癒されました。途中「プッ」となるようなギャグの要素もあってとてもほっこりする作品です。これからの進展が楽しみです♪

0

それぞれの事情

大切に育ててきた中学生の甥っ子から叔父に伝えられた想い。
ただ応援したくなる恋じゃないから余計でしょうか、非常におもしろい展開になってきました。このふたりだけではなく、登場人物それぞれの事情がチラリと見えはじめています。自分が思った見どころはほぼあらすじに書いてある気がしますので以下は主に好きポイントを。

2巻は日高の登場が増えましたね、彼を見ているとひな人形を思い出します。この人は多くのシーンで無表情に見えるけど、まれに「あ、変わった!」となるのがツボでした。セリフなしでも気持ちがわかっちゃうし、ちょいちょい笑わせてもらって楽しかった。それから駿人くんです。日高のアドバイスどおり「おしてダメなら引いてみる...とか?」の作戦をすぐさま実行する駿人が可愛いくて、じたじたしまくっているこの子を見てはこちらもバタバタしておりました。大人と比べるとやっぱり駿人はまだ手が小さくて、それでもがしっと両頬をホールドしてのキスシーン!…そこへの流れにドキドキでした。どうしたらいいかわからないことばかりな優士。胸がきゅーっとなったところでto be continued...です(涙)。

はぁ、どうかゆっくり進んでいってほしいなぁと思います。

作者メッセージ入りのイラストカードが入っていました。たぶん2巻に入っていたと思うのですが、1~2巻を読むときに外に出してしまったためわからなくなってしまった。『甥っ子→叔父の年の差ラブ(予定)』と、そちらにありました。予定、なんですねぇ。逆転するかもしれない?個人的にはしてもうれしい...かも。

7

キタ!

1から再読させていただきました。
今回もまた面白い!!
叔父と甥。
好きになったものはしかたない。
グイグイな甥っ子を応援してしまう私ではありますが
あーーーな・・・な部分もあり。
自らも血のつながらない家族に伝えられない想いを抱いてた。
こじらせたままの気持ちを良いものと思えないでいたのに、大事に育ててきた甥っ子がまた自分と同じ道をたどっている。

これがどう転ぶのかというのが面白いです。

「押してダメなら引いてみろ」

これが意外と効力を発揮しているのがおもしろかった。
チョロいのかそうでもないのかww

弟君に恋する親友くんを追いかけるのも
思いの外楽しくて良い。
次回はもっと早く続きが読めたら嬉しいです。

8

面白すぎる…

待ちに待っていた『STAY GOLD』の2巻。ブラックの背景に、渋い表情を浮かべる優士。そして帯の「あんま大人を舐めんなよ」の文句。普段は穏やかで優しい優士ですが、もしかしたら2巻は優士のイメージは変わるのかなあなんて思いつつ読み始めました。

内容をざっくりと。すみません、ネタバレしてます。







あまりに悲惨な結果の駿人のテストを見つけた優士。
「高校受験はどうすんだ!」とお怒りの優士に、「高校にはいかない」という爆弾発言をする駿人で。

高校に行くための費用。
菊花の面倒や、彼女の生活費による優士への負担。
そして何より、自立して優士と肩を並べる一人前の男として見てほしい。
という理由である模様。

けれど、大人としては高校くらいは卒業してほしいと思い悩んだ優士は塾等も進めますが、金銭的に負担をかけることになるからと首を縦に振らない駿人で。
無料で、家まで来て、駿人に勉強を教えてくれる人を探している、というコウのセリフに食いついたのは、コウに片想いしているコウの友達の日高くん。これをきっかけに、コウの家に行ったりさらに親しくなりたいと願う、日高くんの下心から出た提案。

序盤は日高くん→コウへの片想いの話がメインで進みますが、途中からやっぱり駿人メインのお話へ。

日高くんから「押してダメなら引いてみろ」というアドバイスを受けた駿人は、今までの押せ押せムードから一変、あっさりした態度を優士に取るようになって…。

「家族」であることに執着し、ゆえにお姉ちゃんへの恋心を封印した優士。
そして、そんな「形」よりも「自分の気持ち」を優先し優士に恋心を伝える駿人。

「家族」であることを捨てられない優士の出した答えは…。

同じ家に住み、物理的には一番近しい位置にいる二人でありながら、心情的には遠くかけ離れたところにいる彼らの「これから」が、一体どうなるのか。

ストーリーとしてはシリアスな部類に入ると思うのだけれど、秀さんらしいギャグが所々に入り、またコウや菊花という能天気な(と言ったら失礼か?)なキャラたちの存在にも支えられ、シリアスすぎず、けれどコミカルすぎもしない展開になっているのはさすが秀さんといったところか。

2巻では日高くんの存在感が半端なかった。
秀さんらしい「ちょいキモ」なキャラで、コウに対する長年の恋心が非常に重く、それでいて応援したくなる魅力的な男の子でした。

12

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