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表題作君は夏のなか 初回限定版

?佐伯千晴、イケメン高校生
?戸田渉、千晴の同級生で趣味友

その他の収録作品

  • カバー下:あとがき

あらすじ

男子高校生2人、夏、聖地巡礼。

お互いに映画が好き―――
佐伯千晴と戸田渉は
そんなよくある共通点から仲良くなった。

一緒にいると楽しい、自然とそうなったある日
2人の関係を一変する出来事が・・・。
落ち着かない気持ちの中、
千晴が夏休みを使って聖地巡礼しようと持ちかけてきて・・・

人を好きになる、ということ。
それはどうしようもない、ということ。

男子高校生2人が紡ぐ、眩しくて愛しい青春劇。

作品情報

作品名
君は夏のなか 初回限定版
著者
古矢渚 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
シリーズ
君は夏のなか
発売日
ISBN
9784758077149
4.1

(364)

(181)

萌々

(104)

(56)

中立

(16)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
31
得点
1505
評価数
364
平均
4.1 / 5
神率
49.7%

レビュー投稿数31

青空成分99%!みたいな

男子高校生たちの爽やかなお話でした。表紙と口絵がめっちゃ好き。表紙で二人が手に持ってるポ○リと三○矢サイダーがキャラに合ってるな~ってとことか、口絵の佐伯のでれっとした笑顔とか。ずっと見ていたくなります。
本編ももちろん爽やかで、イケメン×普通の王道です。BLとして読んでいれば渉はもう佐伯を好きになってるよね、という描写がありますが、安易に自覚や告白の流れにならないゆっくりさが良いです。それがまだまだこれから!という爽やかな読後感に繋がってる感じも好き。
電子で初回限定小冊子は番外編として別売りになってたんですが、本編内に入れるのは無理でも、巻末おまけあたりで一冊の中に収録して欲しい内容でした。イケメンの片思い時代のエピソード最高。

0

しんどい。

個性がなく当たり障りないだけのキャラクター。
中身すかすかのストーリー。
畏怖して思わず神評価押しそうになってしまう程つまらなかった。

1

アオハル✨

はじめての作家さん✨
表紙からめちゃくちゃ青春だと思い購入。『夏』という学生ならではの、 特別な時間が流れていく中で2人の 感情の揺れが伝わってきて眩しい✨
映画の聖地巡礼とか友人らしい 中での告白した後ということで、今までとは違ったことでドキドキ感が初い
『東村公園』での2人のお話で なるほど〜!そういうことか〜。と 分かり笑顔になりました❗️ 最後のグーパンは、男の子らしくて よかった。
「小冊子」でも、 物語の先を少し見ることができたり… 千晴視点で、渉の話を見れて好きとなった

0

すごく美しいです。

BLなのか?と思ってしまうほど爽やかな表紙のデザインに惹かれて購入しました。

佐伯と戸田は、映画が好き、というどこにでもあるような共通点で仲良くなります。友達として一緒にいて楽しい関係になったある日、佐伯に、「夏休みを使って聖地巡礼をしよう」という話を持ちかけられます。

もうこれは、男子高校生2人、夏、聖地巡礼。っていうフレーズが素晴らしいですね。「男子高校生2人」、「夏」、「聖地巡礼」という単語を並べただけなのに、変にセリフやキメまくったキャッチフレーズを入れるより、この作品の爽やかで瑞々しい雰囲気に合っているのがすごいとしか言いようがないです。

エロくないしエロいという概念がこの世には存在しないんじゃないか…???というくらいの純粋さ。ストーリーに物足りなさを少し感じてしまいましたが、このくらいが丁度いいと思います。

すっっっごく美しくて透き通りそうな話です。是非たくさんの方に読んでいただきたい作品です。

0

很可愛又單純

感情很細膩
最喜歡後續的發展
有情緒起伏

2

男子高校生×夏は正義

これに「恋」が合わさってしまったらもうどうしようもないですよ、、、大好き。
あらすじでもあるように

「人を好きになることはどうしようもないこと」

ほんとこれ。男が好きなんじゃなくて、抗えないほど好きになった人、自分の運命を変えてくれた人はたまたま男だったってだけなんですよね。

映画の聖地巡礼をしながらお互いの本心と覚悟に揺れる心理描写はぐっときます。

あぁー恋ってすばらしい、だれかを好きになるって本当に奇跡。

0

綺麗な純愛。

趣味が合い、仲良くなったふたり。
聖地巡礼を持ちかけられ、ひと夏を過ごします。

攻と思われる子が、気持ちを抑えられなくなって、でも、一線を越えず耐え、そして距離を置く結論を導いてく様が...本当にこちらもしんどくなりましたが...、その中で、隠せない愛情と、育まれていく愛がとても暖かくて、大好きです。
えっちな描写はほとんどなく、幸せな気分になります。ふたりの少年の素敵な青春です。
続編はさらに可愛らしい甘々な2人がみれるのでぜひ♡

1

夏〜爽やか青春なお話

古矢先生は「ナンバーコール」に続き2作目です。この後、本作の続編、番外編、「ふたりのライオン」を読みます(「群青のすべて」も購入したつもりが見当たらず、何故か「ふたりのライオン」が電子と紙の両方を買っていました。汗)

佐伯が早々に渉に告白して、展開早いな〜と思ったら転校しなければならなかったからなんですね。だから、気持ちだけ伝えて何も望まないと。
なら、渉が言っているように渉の気持ちはどうなるんだ、となりますね。佐伯からしたら、好きになってもらえるとは思わないし、すぐに離れなければならないし。

お互いの気持ちを抱えつつ、映画を観たり、聖地巡礼したり、夏休みを過ごす。
その間、佐伯は渉のことがより好きに、渉は佐伯のことを好きになっていく。

王道設定ですけれど、背景が美しく、ストーリーとともに2人のお話がきれいに流れていくので、読んでいて心地よかったです。
リアルな夏は暑すぎてこんな爽やかには私は感じないのですがw あとがきで言われているように二次元の夏は萌えますね。

夏=爽やか青春恋愛物語、というのは昭和感あり懐かしささえ感じますが、それを今読んでも自然に無理なく爽やかに描かれるのってすごいことかもしれないなぁ。なんて思いました。

0

DK、夏休み、聖地巡礼

エロ多めとか、アングラな世界観とかに疲れた時、古矢さんの作品を読みたくなりますね。
もちろんそれ以外の時にもですが。

実は「君と夏の中」を先に買って読み始めてしまい、すぐに気づいてこちらを買いました。
爽やかな空をバックに、爽やかな2人。もうコレ絶対に好きなヤツ。

お互い映画好きをきっかけに仲良くなった渉と佐伯のお話で、作者さんの他作と違い1話目で早々に佐伯が渉に好きだと告白してるんですね。
こんなスマートに告白できるイケメン居る?ってくらいのスムーズさ。
あとDVDショップで声をかけたときもスマート過ぎて惚れた。

だけど受け入れてくれなくてもいいし、好きになって欲しいとかじゃなく、夏休みに映画のロケ地を一緒に巡って欲しいと言う。
なんとも可愛いお願いで和みました。

2話くらいで既に渉も佐伯の事を好きになっている雰囲気で、やたら順調だなぁと思ってたら2学期まさかの、でしたね。
何も言わずにはさすがにちょっと酷いなと思いました。
渉が激怒しても仕方がないですよ、これは。
家庭に何があったのだろう。
今はどうか分からないけど、昔問題アリな母親だったので少々気になりました。

再会の物語だったんですね。
渉が気持ちを伝えるのが真っ直ぐで気持ちが良かったです。と同時にときめいたー。
キスシーン、良きだったー。
夏の海がキラキラ輝くみたいに、2人の恋もキラキラしていて素敵なお話だったなぁ。
凍える毎日ですが夏が恋しくなりました。

kindleで購入したのですが、小冊子のついてないやつでした…初回限定版の作品項目しかないようでしたのでここに書きましたが。
小冊子は別に買ったので、小冊子のほうの作品ページにレビューはしようと思います。

1

男子高校生らしい

良くも悪くも普通だった。
イケメンで頭も性格も良い攻めが、好きな人いるの?と聞かれて 今目の前にいる人と答える。けれど返事は求めず今までと同じでいて欲しいと言う。というよくある展開。黙って転校しちゃうとか実は幼い頃に会ってて受けは攻めのヒーローだったとか一度は読んだことあるような定番の話。
まあそこが高校生のリアルを表してるのかも知れない。
2人は映画を見るのが趣味で、聖地巡礼をする。それで田舎の駅に行ったり、海に行ったりと夏らしさが良かった。

3

男子高校生の夏の眩しい青春ストーリー

自分にとっての神作品シリーズです。

『君は夏のなか』『君と夏のなか』それぞれの小冊子は男女問わず全世界の人に読んでもらいたい!
まさか私の汚れた魂を浄化してくれる作品に出会えるとは思いませんでした。

古矢先生の綺麗な絵と丁寧な描写に加え、感情や距離感などがとてもうまく表現されていて、まるで映画を観ているように引き込まれます。

こちらの『君は夏のなか』はぜひ初回限定盤(小冊子付)を読んで欲しいです。
小冊子の『君と夏のあと』と『君と君』を含めて、『君は夏のなか』だと思います。
小冊子のお話は絶対に読むべきです。本編に入れて欲しかった!

このシリーズでレビューを書くと長文になってしまうので短めにします(汗)

夏を舞台にした男子高校生の青春ストーリー
映画鑑賞、聖地巡礼、高校生活、そして「別れ」と「始まり」が、夏を舞台に繰り広げられます。

千晴くんと渉くんはすでに運命で結ばれていたのだと思います。

幼い千晴くんの辛い気持ちを救ってくれた渉くん。
それが、同じく幼い渉くんにはなにげない一言だったとしても。
渉くんの存在は、ずっと千晴くんの心の奥底で蕾のまま大切にされていたのですね。

高校で再会したのは偶然ではなく、
海で再会したのは運がよかったのではなく、
2人は出会う運命だったのです。

千晴くんの「覚悟」の行動と渉くんへの「手紙」には、感情移入して号泣しました。

「俺にとって渉は いつも夏のなかにいました」

千晴くんの心の奥底の蕾が開き、花が咲いて良かった。
もしかしたら、渉くんは千晴くんをいつも明るい太陽の下に導いてくれる「向日葵」なのかも知れません。

このような素敵な作品に出会えて本当に良かったです。
私のように魂が汚れている方や心が荒んでしまっている方には特におすすめします。

同人誌の『茜の頃』も読みたいです。
正規ルートでは手に入らない(涙)

6

神過ぎてページを捲るの戸惑いました…!

このお話本当にすごい…!!!
エモいと尊いと萌えるの三拍子が全て詰まってて、読み終わった後に顔の表情筋が鍛えられてます…!!
ここのレビューを読んで衝動買いしたものですが、これは本当に買ってよかった…!!
今まで読んできたBLマンガは勿論、少女漫画を含めてこんなに青春を感じてドキドキがとまらなかったお話はありません…!


ハイスペックでモテる佐伯千春×真っ直ぐで男前な戸田渉
モテるのに、ずっとずっと渉を愛し続けて大事にするちょっとヘタレな佐伯のことを、渉が少しずつ意識しはじめて受け止めて想いを傾けて佐伯を真っ直ぐに突き動かしていく様が、夏の爽やかな季節の中で描かれています。
綺麗な絵と、一生懸命に恋をする2人が愛しくて、読後の余韻が最高です。
あまりにもこの2人の主人公の恋物語が素敵で、勿体無くてページを捲るのを戸惑ってしまいました…!!
初回限定版は手に入れるのがもう難しくなっているかとは思いますが、ぜひ、何としてでも読んでみていただきたい…!!
一生心に残るお話でした!
夏と学生と青春と恋、最高だと気づかされます!

このお話がもっと人気が出て、続編がまた出ないかなーと思いましたのでレビューしました!
本当は独り占めしたい程の、本当にいいお話でした!

1

読み返す度にときめく

ナチュラルにイケメンな佐伯と健全太陽系男子の渉、
本当に全然タイプが違うのに映画好きの共通点で仲良くなって
でも佐伯はそれだけじゃない理由があるとか……わや運命!!!
エピソードひとつひとつが本当に青春で
戻って来ない夏そのものという感じがたまりませんね。
これほどブルーの表紙が作品をものがたる事も無いような鮮やかさ。
夏休みを満喫出来ていたはずが二学期に知らされる衝撃の事実、
もしこれが自分だったらと思うとショック過ぎて何も出来なくなりそうですが
渉の男気と行動力が素晴らしいし
そこで終わらせないのはやっぱり佐伯が大事だからなんだろうな。
どこへ行ったのかもわからなかったら普通は諦めてしまいそうなのに
交わした約束を思い出すなんて…。
現実としては難しいでしょうけども。いいんです。運命だから!(くどい)

そしてやっぱり渉の友人の関口と平岡がいいヤツでね~。
男子高校生のノリが楽しそうだし、なんだかんだで友達想いで好き!!
特に平岡がめちゃくちゃ好みです。

1

ドラマチックな青春

高校生の青春ど真ん中にむずむずします。

綺麗にまとまっているけれど、ずっと印象に残るインパクトは自分にとっては正直言って薄かった。ドラマチック過ぎて、またそのドラマチック加減がBL漫画っぽい感じでもなくて、何を見せられているのかと、どこか冷静になってしまった節もあり。

絵は綺麗ですし、高校生CPふたりや周囲の友達も可愛いので、好みの問題だと思います!

察しが良いのも考えもので、早目に"転校"とか"ヒーロー""公園"に気づいてしまう。分かりやすいフリだったから皆結構気づくかな。伏線って難しい。

1

丁寧な作品

尊い作品にはエッチシーンは要らないんです。を証明するような作品でした。
モテモテの佐伯とごく普通のDKの渉。共通の趣味を通して近づいて行きます。

佐伯の希望で映画の聖地巡礼をする2人ですが、最終目的地は台風で延期になります。

夏休みが終わると佐伯は誰にも告げずに転校してました。担任に聞いても約束だからと教えて貰えない渉。この頃には渉は佐伯を好きになってるんです。

好きと告白しておいて相手には何も望まない。告白された相手は連絡先も分からないのに好きだと気付いてしまう。

うーん切ないです。
好きな人が目の前から消えるってトラウマになると思います。

その後届いた手紙の消印に気が付き、行くはずだった聖地巡礼地で再会を果たします。

気持ちを確かめ会って、大学進学を機に佐伯は戻ってくると告げます。

キスしかしてませんがキュンキュンしました。

1

特別な夏

二人にとって特別な夏になりましたね。
特に高校生の夏は何とも言えない甘酸っぱさと清々しさがあります。

学年1イケメン佐伯と趣味友の渉。佐伯は告白されてもいつも好きな子がいるからと断るらしい。

映画になぞらえて佐伯が渉に告白するも、何も望んでないようで。

夏の間に佐伯の願いで映画の聖地巡礼をします。

そして二学期になったら佐伯は転校していて行き先は絶対に教えてもらえず。

しかし佐伯から手紙が届き閃いた渉は最後の聖地の海へ。そこには佐伯が!

佐伯を殴って想いを伝える渉。
しばらく遠距離だけど大学になったらまた一緒だね!

表紙がとても印象的でずっと気になっていた作品でした。
さらっとしていてでも心に残る何かがあるように思います。

渉は佐伯を好きになったのはジワジワなのかな?友情を越えたのがいつなのか、消えたから?好きだと言われてでも何も求められずでも想いが溢れてたから?そこが気になります。

0

好き

好き

0

很棒

是一部好作品,希望有更多後續

1

さわやか高校生もの

昔読んだはずなのだが忘れて再読。
高校生もの。イケメンで何でもできて性格も良い攻め。一方、明るくてまっすぐで元気な男の子代表みたいな受け。一見接点がなさそうな二人ですが、映画鑑賞という共通の趣味を通じて親しくなります。

攻めは受けのことを好きですが、転校することになったことを隠したまま告白します。友達のままでいい、何もしなくていいという攻め。
しかし、夏休み明けに突然、攻めがいなくなる。
喪失感からひどく落ち込む受け。そして、それが恋だと気づきます。

ラスト、行けなかった生地巡り最後の場所で、偶然再会する二人。そしてハッピーエンド。

すごくさわやかな作品。特につっかえずに読めるせいか、やや印象が弱いかも。

1

夏の爽やかさ

普段BL作品を読む時に、攻目線で読みたくなる私ですが、こちらの作品では、戸田の女友達浅田になって、こっそり見ていたいと感じてしまいました。
なんでしょう!この青春爽やかBL!
佐伯のことを、戸田は気の合う友達としか思っていなかったのに、前半での佐伯の告白で、少しずつ意識しだす。
いきなりじゃなく、この少しずつと言うのがいいんです!
じんわり、じんわりと、あれ?みたいな感じから、後半で思いがけない喪失感。いいですねぇ。

ただ、初めの方で佐伯が職員室に呼ばれていた所で、何となく先が読めてしまいました。全く気付かずに読みたかった。。。

表紙の夏の空と、二話の始めのページにあるスマホで撮った画面の絵が、とても印象的で好きです。

1

青春だねぇ……(眩しい)

高校生という、きちんと自我を持ちつつ、
それでいて、まだちょっと責任感に薄い自由な感じ……
自分のことだけでいっぱいいっぱいな感じも、青臭くてイイなと。

ヨゴレッちまったおばさんには、とても眩しく見えました!
きっとこの二人には、これから先、
思いもよらない出来事が起こったりするのでしょうが、
それでも想い合い、手を離さずにいられたら、
きっとそれは本当の愛に成長してくのだろうなと。

なんというか、本当に眩しい、
青春の夏の出来事を切り取ったようなお話。

出来ることなら、二人にはこのまま真っ直ぐに想いあっていて欲しい。

正直言えば、現実味がない感じですが、
青春ってこんな感じだよなと。
そして、この時期はそれでいいんだよ!と、そう言いたい。

評価にはちょっと迷いましたが、
あまりにも澄み切って、眩しい夏の青空すぎて「萌×1」

2

彼の覚悟を 最後まで見届けたい!!!

イケメンのモテ男が"好きな人がいるから"と言って告白を全て断る…あ、これは友人が好きなパターンだな。まさにその通りで、映画が趣味でいつもつるんでいる友人 渉に片思いをするモテ男 佐伯と、モテ男からまさかの告白をされる渉の、同級生ラブです。ありがちなお話と思うかもしれませんが、ただの告白ではありません。一高校生の"覚悟"を決めた告白。涙なしには読めません!!!
ちなみに、キスまでのためどっちが攻め受けかは最後まで分かりません。でも、そんなこと考える余裕なく私はボロボロ泣いてました。読んでよかったー!!

佐伯は告白しましたが、渉には何も望まないと伝えます。望まない代わりに、頼みがあると。佐伯にとって特別な映画「白日の海」の聖地巡礼に、一緒に行って欲しいと話します。
夏休みの2人旅、距離が近づいたかなと思うと、遠くなり、曖昧で微妙な距離感を感じました。ふと笑う2人に嬉しくなったり、押し付けない佐伯の感情が逆に悲しくなったりしました。表情も、言葉も、二人の間も、絶妙なんですよー!!泣かせるなぁ(/ _ ; )
1番行きたかった場所に一緒に行けず、その後何も言わずに転校する佐伯。"覚悟"を意味する佐伯の告白の意味を、渉宛に手紙を書く前後で私は感じ始めました。渉に伝えた気持ち、聖地巡礼に選んだ映画、渉と会っていた過去…。諦めるための、引きずらないための、渉を思い出にするための、覚悟だったのかなぁ。
手紙を読み終えて夢中で最後の聖地巡礼の場へ向かう渉は、そこで佐伯と偶然再会し、互いの思いをぶつけ合って、気持ちを確かめ合って、お話は終わります。2人の夏は終わりましたが、これからは恋人としての新しい日々が始まると思うと、嬉しい気持ちになりました(^^)

お気に入りの渉のシーンがあります。
①"でも、誰かを好きになるって そういうことじゃないんだ…"モテ男の佐伯に、なぜ自分なんだろう、俺じゃなければ 望む相手と付き合えただろうと思う渉。でも、好きになるって、"俺なら"や"俺じゃなければ"なんていうifではないですよね。だからすごく共感して、この渉の考え方がイイなって思いました(^^)
②"勝手に人のこと思い出にしてんじゃねーよ"何も言わずに渉の元を去った佐伯と再会した渉は、佐伯に殴りかかりこう伝えます。これは、2人のこれからは続く、これからも続いていきたい、終わりにしたくない、そう言っている気がしました(^^)渉の覚悟を感じたシーンでした。佐伯だけが望んでいるんじゃなくて、渉も、これからも2人の繋がりを、望んでいるんです。そういう関係、素敵ですよね!!

物凄くおススメの作品です(〃ω〃)/ぜひ!

2

映画でした。

とても上質な青春映画を観ている。
そんな感覚に陥るような作品でした。

映画好きな二人の男子高校生が聖地巡礼を巡って……というお話。
正直話の流れは王道というか、この流れならこうなるよね、と先が見えるような内容ではありました。
けれど物語の流れや一つ一つの場面の魅せ方が、漫画というより映画……そんな風に感じました。

夏の暑さがうつって、心がじんわりと温かくなるような作品で、気がついたら涙がポロポロ流れていました。
特にモノローグの魅せ方がずるい……。
何度も見たような話の流れ……話の流れも大まかに予想はつく……でもそれを、こんなにも人の心に届かせる作品にするのって、すごいことだなと思います。

夏休みになったらまた読みたいなって思える作品でした。
素敵な映画をありがとうございます。

4

惜しかった

タイトルにぴったりな表紙の装丁や、眩しいほどにキラキラとした男子高校生同士の世界観などとても素敵でした。
千春が本当に奥手で、自分の気持ちだけ伝えて渉をモヤモヤさせてしまうのですが、そういうことに悩むところも初々しくてかわいらしかったです。
ラストの辺りで、渉が千春を殴るシーンがあったのですが熱い男の友情ものという感じもして、とても好印象でした。

ただ実は再会もの、というオチなのですが千春の過去があまりにもキツくて...。
私自身、過去持ちのキャラクターは好きになりやすい傾向にあるのですが、幼少期、母親に無理に女の子の格好をさせられていたというエピソードがどうも苦手でした。「嫌なら嫌って言いなよ。」そう、渉に言葉を貰ってから、物語が展開していきます。セクシャルの問題は、どんなに幼くても本人の意志を尊重してあげるべきだし、たとえ親であっても強要すべきものではないと思うので。ふたりの出会いが完全に綺麗なものとは言いきれない辺りが惜しかったです。


ただ、前述の通り絵柄や雰囲気、ふたりの会話など全体的にはとても綺麗で爽やかなのでおすすめです。
映画好きという共通点もお洒落で健全でしたし、青空の似合う素敵なお話でした。

5

攻めの行動に共感しにくい

 キスまでの純愛である所や全体的な雰囲気、絵はとても好みでした。千晴と渉のビジュアルや性格も好きになれる要素はたくさんありました。ただ、千晴の身勝手な身の引き方には疑問を抱いてしまいます。言葉のニュアンスから難病にでも罹っているのかと思いましたが、ただ転校するというだけでそこまで悲観的というか消極的になる必要があったのか分かりません。小学生くらいなら転校って一大事ですが、もう高校生なのだし多少遠くても行こうと思えばどこにでも会いに行けますよね。まあ、自分の気持ちに蓋をするのにちょうど良いタイミングになると思ったのかもしれませんが。

 渉との初めての出会いもちょっと特殊でしたね。女装させたがる母から抑圧されていた千晴の幼少期に、解放されるきっかけを与えてくれたのが渉。決して悪くはないですが、母から愛されていなかったわけでもないので、千晴の悲観的な性格や突然身を引いたことの理由にはならないだろうと思いました。どう反応していいのか一瞬戸惑ってしまいます。また、「わたる」という名前であることしか知らなかったのに、再会した時にぐっと成長している彼に一目で気付くものなのかも疑問です。最後渉が千晴の一方的な行動に対して彼を殴るシーンがあるのですが、そこはとてもすっきりしました。

4

読むほどにより深まる。

小冊子付の初回限定版を購入するべきです。コミック本編を読んだあなたは、彼等の「それから」と「あの時」が読みたくなる、知りたくなるはずです。
この小冊子で明かされた内容がお気に入りです。佐伯のいじらしさと言うのか、健気さと言うのか、計算高いとも取られる行動をしてしまう必死さが可愛いです。攻めなのに。受け攻め未確定のようですが、おそらく佐伯が攻めではないかと予想中です。

単純に学生ものかなーと思って読んでいたら、まさかの再会もので驚きました。
それまで話したことのなかったモテモテイケメン同級生の佐伯と趣味が同じだと偶然知り、今では月に2、3回一緒に映画館へ行く程の仲になった渉。いつものように映画館で映画を観た帰り、いつものように映画の感想を話していると、佐伯から突然の告白をされた。
この告白がけっこう最初のほうであるのですが、そこに至るまでに渉視点での佐伯と渉の出会いから今にかけての付き合いや周囲から見た二人の様子などが描かれているので、突然で驚くという印象はあまりありませんでした。当人である渉はとても驚いていましたが(笑)
その告白から、少しずつ渉が佐伯を意識するようになり、少しずつ恋に近づいていく様子はもどかくしも微笑ましかったです。佐伯も変わらず素直に好きだという気持ちを表現していて微笑ましかったです。
ただ、佐伯のその言葉の端々で謙虚さではなく、想いが成就することはないと諦めていることが伝わってきてやるせなかったです。やるせないだけでなく、「諦めんなよ!」と叱咤激励したくもなりました。

佐伯は話の流れで、自分が渉に告白したのは「勇気」ではなく「覚悟」だと告げます。
告白も、夏休みの間だけの聖地巡礼も、渉への想いを諦めるため。2学期からの引っ越し&転校を期に、渉との繋がりを断ち切るため。そういう覚悟で「好きだ」と嘘偽りない想いを伝えながら、「一緒にいたい」という本当の想いを隠し、自分の心に嘘を吐いていた。そして、もう一つの隠し事。
そんな佐伯の伝えてくる言葉に、隠していることがあるようにずっと感じ続けていた渉は流石です。最後の浜辺での渉の一言に重みがあります。
佐伯の覚悟という諦めから、引っ越し先も転校先もわからず、電話番号を変えられて連絡手段すらも失った渉の憔悴ぶり、落胆ぶり、そこから生まれる怒り、憤りが切なく苦しかったです。本気で、このまま何年も会えないとかだったらどうしよう、と不安になりました。

そんな夏の終わり。2学期が始まって1ヶ月程経った頃、渉に届いた佐伯からの一通の手紙。
そこで明かされたのが、幼い頃の佐伯と渉の出会い。佐伯の渉に対する痛い程の想い。
佐伯の今までの意味ありげな態度や言動にも一気に合点がいきました。いろいろ、あーでもない、こーでもないと考えていたので、すっきり。
再会ものだったのか!という衝撃も束の間。消印という小さな手掛かりから、佐伯が今いる場所に目星を付けて即行動に移す渉、かっこいいです。しかも、正解している。流石です。

再会した渉がまず真っ先にしたことは、佐伯を一発殴ること。
古矢さんの作品でこんな暴力的な場面が出てくるなんて……!と驚く気持ちもありつつ、心情的には一発殴ってよし!と感じていました。そのくらいしないと、渉の想いは佐伯に伝わらなかっただろうし、渉の心も納得できなかっただろうし、佐伯自身も自分の心を決められなかっただろうと。
渉の必死の訴えに、漸く自分の想いを正直に嘘偽りなく隠すこともなく伝えることができるようになった佐伯。
ここまで、どれだけやきもきさせられたことか……。

幼い頃の佐伯にとってのヒーロー、渉。
そんな渉は、高校生になった今の佐伯にとってもヒーローでした。

ほんと、渉の行動力がなかったら、終わってたからね!もーう、弱気過ぎてこんなに苛々させられたキャラは久々でした。でも、愛しい。
実は、発売日に購入した本作ですが、一回目の読了で妙な違和感を覚えてしまい、レビューが書けませんでした。古矢さんの作品であり、好きな高校生ものであり、再会ものでもあり、好きにならないわけがないのに好きだと断言できないのは何故だ、と。自分にとってはそれが不思議でならなくて、しばらく時間を置いてからもう一度読んでみることにしました。
そうして、時間を置いてからもう一度読んでみると……いい!
何故、一回目で好きだと断言できなかったかという理由も何となくわかった気がします。

この作品は、何回も読んでいるうちに味が出てくるのだと思います。
端々に散りばめられた伏線や伏線のようなものを感じる度、見つける度により深く物語の中に入っていける。ひとつひとつを噛み締めるように読める。
やはり、古矢さんの作品です。今回は少し内容を詰め込み過ぎなのかなーとも思っていましたが、いつものように心情が丁寧に描かれていました。その心情描写が今回はいつもより淡く控えめに描かれていたので、私の読解力では一回で把握しきれなかったようです。

表紙の夏空が清々しくて素敵です。二人が引きで描かれているのも良いです。

10

キレイな絵とお話でした

人気のある作家さんの新刊だったので読ませていただきました。
既刊は未読です。まず、絵が綺麗です。
表紙同様、人物も背景も、とっても丁寧に描かれていると感じました。
ストーリーですが、これもまた綺麗でした、青くて鮮やかで・・
映画が好きなもの同士、聖地巡礼するといった設定や高校生、まっすぐ、青春が好みの方には、もうどストライクだと思います。
エッチな展開はないので、男臭くなく、体より気持ちのやりとりが大事!という方にもお勧めです。

個人的には、自分が高校生BLに求めている要素が感じられませんでした。
二人もストーリーもきれい過ぎて、何の心配もなく読み進められるのでスラスラと読んでしまえて、気づいたら終わってた、という感じです。
BLの中ではとても読みやすいけれど、好みは分かれるのかな、と思います。
表情などよく描かれているので萌で、お話としては中立です。

4

爽やか青春ものなのに、母親エピソードが本当に残念。

爽やかイケメン佐伯とごく普通の高校生・渉という接点がない二人だったけど、どちらも映画好きという共通点を見つけてから仲良くなります。

中学生の頃は来るもの拒まず付き合っていたのに、高校生になってからは一切彼女を作らないイケメン佐伯。
そんな佐伯が渉にさらっと告白するも、気持ちを受けて入れてくれなくていいし、望んでいない。その代わり…と一緒に映画の聖地巡礼をしてほしいと言ってきて、電車に乗って色々巡るんだけど、小旅行みたいな高揚感も相まって爽やかで青春だねぇって感じ。
佐伯が好き!という気持ちを前面に押し出さずにいるんだけど、隠しつつも抑えきれないし、渉もそれを意識しないようにしている様子が甘酸っぱくて読んでてめちゃくすぐったい気分になります。

意外な急展開を見せるのだけど、私は佐伯から来た手紙に書かれていた母親について憤りを感じずにはいられませんでした。
女の子が欲しかった母親からときどきさせられていた女装というネタです。
記憶にない3歳くらいまでに女の子の格好をさせて楽しむのならまだいいのだけど、7歳から10歳まで着せられて外に連れ出されて人目に晒されるも、母親の嬉しそうな姿につい拒否できなくて…というやつ、これは完全な虐待ですよ…。だって本人は「息子としての自分は必要とされていないんだ」と思ってたんですよ…。悪意がある、なしの問題じゃないです。子供の人格否定だし子供は母親の着せ替え人形じゃないって!
さらりと素敵な思い出エピソードの一環みたいに描いてますけど、私から見れば完全な毒親です。母親は泣いて謝ればすむって問題ではない。(女装が悪いのではなく、着ている本人も喜んで二人でキャイキャイ楽しんでいるなら全く文句はないです。)
「嫌なものは嫌と言え」というセリフがこの作品の佐伯と渉の過去と現在を繋げるキーワードになっているのだけど、こんな胸糞エピソードと絡めて欲しくなかった…。

というわけで、読んでいて一挙にトーンダウンしてしまいました。本当にこれだけが残念です。

これがなければ萌萌か場合によっては神でした。

3

爽やかだけど

嫌いではないんですが…むしろ落ち着いたイケメン×平凡という、割と好きなカップリングなんですが、うーん…。
いい作品だとは思いますが、イマイチかなぁ。
あとちょっと突き抜けた表現力がないと、響くものがないというか…えらそうですみません。
とても爽やかで絵も綺麗だし、聖地巡礼も見ていて楽しそうだなとは思うんです。
でもどこか、「本人達だけ楽しそう」感があるというか、置いてきぼり感がすごい。
表現力がすごい作家さんなら、読者もその場にいるかのような引き込みがあるんですけどね。
それがストーリー全体への入り込み方にも繋がるので。
イマイチ入り込めない作品でした。

5

爽やか

夏の暑さと男子高校生の爽やかさが丁寧に紡がれていくのが古矢さんだなーって感じでした。
同じ趣味の佐伯くんと渉くんのひと夏の想い出です。
古矢さんは季節の描写が上手いですねー。
夏の温度、湿度、太陽の眩しさ、高校時代に感じていたまんまのが蘇ってきました。素晴らしい夏感!
とにかく二人の距離のラブみがヤバイです。
出会いも心地良い関係の継続もひとえに佐伯くんの隠れた努力の上に成り立っていたのが愛おしいった。
それにちゃんと気付いて、考えて、自分も行動していく渉くんの素直さも最高。
天使か、この子らは。
小冊子に書かれている内容が本編の前後のお話なのですが、これは本編に入るべきなのでは…?初回以降に購入した人は読めないのかと思うと残念です。

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お気に入り

夏らしい話を読みたくて、書店で表紙買いしました。初読みの作家さんで、初回限定盤の小冊子付きは値段も高かったので、購入しようか迷いましたが、本当に購入して良かったです。
落ち着いた雰囲気でモテる佐伯くんと、真っ直ぐで感情が表情に出やすい渉くん、2人の男子高校生の話でした。
この作品で、一番好きなところは空気感です。二人は映画の聖地巡礼をしているので、舞台も素敵ですし、好意や感情の動きなども丁寧に描かれています。男子高校生の青春している感じが眩しく、作品全体が優しく柔らかな空気感で、読後は温かい気持ちになりました。
最後は、なんとなく展開は読めたのですが、ドラマチックで映画好きの二人にはぴったりだと思いました。
あと、私の趣味なのですが、腕時計している男の子が好きで、私服のときの腕の感じが最高でした。

9

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