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さんかく窓の外側は夜 6

sankakumado no sotogawa wa yoru

よく考えてくれ 「呪い」という行動の先に「人間」がいるってことを

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表題作さんかく窓の外側は夜 6

あらすじ

殺人現場に残されていた
「ヒウラエリカに騙された」という死者の言葉。
証明のできない霊現象など、まったく信じない刑事の半澤だったが、
ある事件現場の跡地で、その「ヒウラエリカ」を偶然見つける。
一方、裏の稼業として淡々と呪い屋をこなしてきた英莉可は
「実社会」から自分の罪が問われる恐怖に、初めて怯えるのだった。
そして英莉可は自分を売った裏切り者は誰かを考え始める。
もしかして…三角康介くん?

作品情報

作品名
さんかく窓の外側は夜 6
著者
ヤマシタトモコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
クロフネコミックス【非BL】
シリーズ
さんかく窓の外側は夜
発売日
ISBN
9784799739242
4.5

(52)

(35)

萌々

(11)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
237
評価数
52
平均
4.5 / 5
神率
67.3%

レビュー投稿数10

向かう最終地点が見えてきた?

バラバラだった霊媒師組?がまとまって、最終的に決着をつけなきゃいけない問題がはっきり見えてきた気がします。でもラスボスが宗教団体って怖すぎる…。下手なホラーよりよっぽど怖い。架空なのにタブーに踏み込むようなヒヤヒヤがあります。
この巻は英莉可が主役っぽい印象です。英莉可が教団から逃げる方法を模索していくなら、冷川の過去もまた描かれるんでしょうか。今まで適度にぼかしてくれてたことが、全て暴かれてしまうのはとても恐ろしい…主に冷川が何をしたのかを知るのが。
冷川が三角を見つけたときは、どういう意味で助けてくれると思ったのかな。仕事の助手としての意味だけなのか、それ以上の意味があったのか、冷川自身どこまで自覚してのことだったのか。
動揺したり心を動かされたり、珍しく表情からも人間味がにじみ出ていて、冷川にも大きな変化が見られそうな予感です。その前に絶対しんどいことがあるだろうと思うので、三角と乗り越えていって欲しいと思います。

0

踏み込んできた

踏み込んで行きますね〜。

6巻からは表紙が白いですね。エリカと冷川の救済に入ったのかな?

三角のお母さん、三角を良い子に育ててくれてありがとうございます!ですよ。

謎がさらに広がります。
冷川の元いた教団の新形態が三角のお父さんの教団なの?
冷川はあの後どうやって生きてきたの?向き合えたの?善悪や正義の基準は持ってないの?
どちらも子供をひどい扱いしてとんでもないですね。エリカにはまだボディガードがいるけど。

でも三角を一目見て運命だとわかった冷川。どうか幸せに思えるようになって!

そしてメンバー揃い踏みですね。

0

オカルティック

ひうらえりかも使われる身で、悪いことをしてきたが、母のような三角に救われるという回。そして黒幕がようやくキャラの色がついた存在として登場。

1巻からオカルトだが、非科学的なものを一切信じない刑事の半澤だけが物語で変わらない存在として強い軸になっていますね。そして強いその妻。

冷川の非常にダークな過去は前巻で明らかになったのだったか。ここへ来て黒幕である先生とそれ以外のキャラ達の対立の構図がはっきりしてきました。前巻から、ようやく伏線回収にターンしたところ。次巻あたりで完結か?

三角が、冷川に使われるだけでなく、能動的に動き始めたなという印象。
これは母なる存在かな?

1

物語が大きく動き出した6巻

 今までで最も、非浦英莉可という存在に重点を置いていた巻ではないでしょうか。彼女の過去もまた、冷川ほど壮絶ではないにしろ、何とも虚しいものでした。周りに信じられる人間がいない、一度信じられた人間もすぐ疑ってしまう非浦。唯一側近の逆木にはすべてを晒け出しているけれども、彼には霊感も特別な力もなく、そういったものに関する非浦の感情にまでは共鳴してもらうことはできない。非浦は本当に誰も頼れず、ずっとたった1人で呪い屋をやってきた。以前、彼女が冷川と三角に言った「あんまり嫌わないで」という言葉の重みを、今になってより感じられたような気がします。

 非浦と三角達はきっと対立するんだろうなと予想していましたが、三角の真摯で全力を注いだ言葉に非浦は救われ、非浦と逆木、冷川と三角、さらには迎の間に協力関係が成立します。非浦はけっして呪い屋を楽しんでいるわけではなく、今の状況を脱したいと考えている。ここから大元となる「先生」と教団に、5人で対峙していくんですね。教団と切っても切れない関係である冷川が、どう影響していくのかも非常に気になります。

 6巻では冷川と三角の濃いシーンはあまりなかったですが、いよいよ冷川が、三角を自分の運命だと主張するのを他人の前でも意に介さないようになってきて、この2人の関係にも期待が高まりました。次巻ではまた濃厚な2人の絡みが見れるといいなぁ。そして、半澤もすごく男前でしたね。彼は淡々と事件を捜査しているように見えるけれど、誰よりも人の命を重んじている人間なんだなぁと改めて感じました。今回表紙が一新されて白背景になったのは、物語が前向きな方向へ進んでいくことを示唆しているんでしょうか? 黒背景も結構気に入っていましたが、次巻の表紙の背景色が何色になるのかも楽しみです。

1

最強の

ヒウラエリカを救う会、とても良いパーティになってきたなぁ。
この人達が揃ったら勝てないものはないんじゃないかって、とても心強い。
迎くん、好き。

あと三角くんの純粋さというか、優しさって本当に特別なものなんだなぁって。
浄化力が尋常じゃない。
きっと呪い屋のヒウラエリカも、三角くんと一緒にいたら大丈夫。
その三角くんの綺麗さはそして冷川さんにも作用してて。
冷川さんにとっていなくてはならない人なんだろうなって胸が熱い。

1

表紙の白は転換の合図?

急に白くなったのはなんでしょうね?
あれこれ考えてしまいますけど、答えは示されていないので一旦はまだ保留かな。
次巻の表紙がどうなるか楽しみにしておきます。

さて、あっという間にもう6巻目。
そろそろ完結を待って一気読みの方が良かったか?と思い始めておりますが、出たら出たでやっぱり買っちゃう。
前巻の冷川さんに続いて、今回はエリカちゃんに焦点の当たった巻でしたかね。

三角くんの目・存在の意味合いっていうのが今巻でだいぶん明かされました。
「物事の本質が見える」っていうのは、例えば凄技のお化粧テクですっぴんと全然違う風に顔を作れる人がいたとして、本質が見える人に見えてるのって化粧した顔でもすっぴんでもなく、さらにその奥の骨格が見えているってことだと思うのですよ。
そういう意味で「強い」。惑わされようがないから。
本質が見える強さ(=三角くんの強さ)っていうのはそういうことだと思うのです。
で、そうなってくると今度は迎くんの目や半澤さんの目も何かを比喩しているのかな?と気になってきますね。
三角くんの目とはまた異なる、切磋琢磨して手に入れた観察眼をこの2人は持っていますから。

【さんかく】の意味は六芒星かな?という考えを私は2巻あたりからずっと持っているのですが、今の頭の中のイメージは、上向きの三角形が三角くんを頂点にして、底辺に迎くん&半澤さん、下向きの三角形は底辺に冷川&エリカちゃん。で、こっちの頂点はまた空席のまま。ここに三角くんのお父さんがきたりしないかしら?などと考えています。

次巻、いよいよ「先生」に立ち向かう展開へと入っていきそうです。


あ、そうそう!
ついに冷川さんが三角くんに愛の告白をしましたよ!(※曲解です)

3

救われるもの、救うもの

今巻は話が一気に良い方に進んだ気がします。
もちろん不穏なものや冷川さんの狙いみたいなのが垣間見えて怖いのですが、英莉可ちゃんとの歩み寄りが感動的でした。
奇妙なものも色々謎が解けてきて、納得できると理解できてきますね。
三角の一生懸命で真っ直ぐな言葉が眩しくて、思わず涙してしまいました。
三角と冷川さんの関係性萌えは相変わらずで、ささやかながら威力があります。
最後には冷川さんにも救われてほしいな。。
でもきっと良い展開ムードから、この後の先生との戦いは壮絶なものになるのではないかと思います。
束の間の休息みたいな。
怖いですが結末を見届けたいです。

2

もう6巻

6巻はいきなり白い表紙です。
もう6巻なんですね…
私、せっかちになっちゃったのかな…6巻でまだ伏線の回収があまり始まってなくて、一読して「まだここなの〜?」という感想が先に来ちゃいました。
本作は英莉可の過去が明らかになってきました。
ここまでの英莉可は、霊能テロリストみたい。
正に恐怖の中枢という感じでしたが、やはり裏から操ってる人物がいて〜となって、実は一番恐ろしいのは「先生」となってきた。
そして三角や冷川と共に先生に立ち向かおうという展開になるのかな…?
三角は心の持ちようが「正義」で、それは母親がいつも彼の不安定さを大きく包んでくれたからだと思った。
そんな愛情を得られなかった冷川や英莉可は「怪物」まがいになってしまったのだけれど、三角の強い想いでその「力」を「助ける」ということに使おうという方向性が出てくる…
…と、なんか「イイ話」系になりそうな……
オカルト的な薄気味悪さは引き続きなので、どうも話のバランスが悪いような…
まだ冷川の内面世界とか、三角の持つ能力、先生は誰か、先生に依頼しているのは誰か、謎はあまり減ってないのでこれからどう進むのか。
ここまでで6巻。同じペースでは遅すぎる気はするが、次巻でいきなり大団円はやめて欲しい。
ゾクゾクする怖さを持続させつつの展開望ム!

0

少しずつ謎が明らかになってきました

やばい。
めっちゃ面白い…。

『さんかく窓の外側は夜』も6巻となり、少しずついろいろな謎が明らかになってきました。

まず、エリカちゃんの過去。
彼女が「呪い屋」として働くことになった経緯が描かれています。

『さんかく窓は~』はオカルト風味満載でそれがこの作品の魅力ですが、でも、この作品のもう一つの大きな魅力は、「愛」だと思うんですよね。
家族愛、もちろん恋愛の愛、そして友情としての愛。
いろいろな形の「愛」がありますが、親から愛されていたか否か、で、その人の根本が大きく変わるさまが描かれていると思うのです。

エリカちゃんは、親から売られる形で「先生」と出会い、そして「呪い屋」になった。なった、というよりも「なるように強要された」。
そんな彼女が、三角くんと出会い、そして自分の罪を罪として自覚できるようになった。

三角くんがエリカちゃんにあげたものは友情としての愛なわけですが、見返りのない愛情を三角くんから受け取り、それによって彼女は人として救われた。

そして、エリカちゃんのボディーガードの逆木さん。
強面で、ヤクザな彼ですが、彼のエリカちゃんに対する愛情もまた、本物だった。「呪い屋」として先生に巻き込まれたときに、彼女を救おうと奮闘してくれた大人は彼だけだった…。

親すら信用できず、愛された記憶のない彼女は、今まで罪の意識もなく「呪い屋」として働いてきたわけですが、そうした周りの大人からの深い愛情によって、エリカちゃんは自分のしてきた「罪」を認識することになった。

そんなエリカちゃんに逆木さんや半澤さんがかける言葉が、すごく深い。

「呪い屋」をせざるを得ない自分。
人を傷つけ殺めてきた自分。
親にすら、裏切られた。
そういった事情が絡み合い自分自身を肯定できないエリカちゃんですが、三角くんをはじめとする周囲の温かい人たちの愛情に触れ、自分を取り戻すことができた。

これからは「先生」との対決に移行していくと思われますが、この「先生」と冷川さんとの意外なつながりも見えてきました。

冷川さんは自分の過去を肯定できず、そして人として大切なものが欠如しているように見えますが、彼もまた、三角くんと出会ったことで変わり始めている。

霊や呪いといった現実社会で裁くことのできない「モノ」。
人を駒のように扱い、自分の素性は決して見せることのない「先生」との対決。

今後、どう展開していくのか楽しみです。

あ、そうそう。
アニメイトさんでは『さんかく窓の外側は夜(6) アニメイト限定セット【薄い本(小冊子)付き】』が販売されました。

有償特典で+200円(税抜き)必要ですが、『さんかく窓の外側は夜』をセルフパロしたマンガ小冊子で爆笑しました。

タイトルが『さんかく窓のうすいほん』となっていて、「うすいほん」=エロ?と単純に思ったワタクシですが、エロはなし。匂ってるかな…?くらいですが、ほんのりお色気交じりの内容で、興味のある方はぜひこちらをお勧めしたいです。

4

小冊子

断然、小冊子付きのアニメイト限定版をオススメします!

1

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