おまけ付きRenta!限定版
シリーズ初の1人表紙…しかも切なげな表情の太一。
やな予感しか無い。
でも読むしか無い。
お互いのことが好きで笑った顔が見たい、いつも笑ってて欲しい、一緒にいたい、それだけな筈なのに、自分の存在が重荷や負担になりたくない思いと、迷惑かけてなんぼやろがいっていう気持ちがすれ違ってしまいます…泣
正反対だからこそ惹かれるのだけど、正反対だから分かり合えない事もあって。
嫌われたく無いから言えない事もあって。
障害のある者とそうじゃない者は分かり合えないのか?一緒にいる事は難しいのか?とか色々考えてしまいます。
でもそんな事は決して無いと思うので、2人も幸せになれると信じてます。
ここでお預けだったら泣いてたわ…次巻ラストかな?
早くスッキリと萌えたいわ〜。
相変わらず、二人の関係が進みませんね。今回はすれ違いばかりでイチャイチャが全然足りません。
でも、千葉さんや千葉さんの弟りゅうちゃんなど脇キャラのストーリーが沢山あって、そのキャラたちとのやり取りから航平や太一の人となりがわかって、こういう子だからお互い引かれ合うんだなぁって思いました。太一がりゅうちゃんともりゅうちゃんのやってるゲーム会社の友達とも音の壁をひょいって、越えてすぐに打ち解けてしまうエピソードに航平は「偏見が全くないからこそ出来ること」と解釈して、そんなところを好きだと感じているのに自分と付き合うことで相手の人生が自由じゃなくなるとか、そんな風に感じてしまうなんて、寂しすぎます。航平が「少し冷静になりたい」って、距離を置いてしまったけど、その時間が二人をより深く結びつけることになると信じています。
初めて表紙が太一ひとり。
航平は裏表紙にいる。
2人わかれている。
しかも雨が降っている。
太一は傘をさしているけど地べたに座っている。
航平は傘をささず濡れている。
辛い展開かなぁ、と思いながら読み始めました。
やっぱり、航平が自分と一緒にいることで負担をかけてしまう、傷つけてしまうかもしれないと不安に思うのはわかる。
差別の問題は避けて通れないよね。
ハンデがある側、そうでない側と分けて考えてしまいがちだし。
でも、ハンデがある人たちの間にもそれぞれの事情や立場や考え方があり、当然それはハンデがないとされる側にもある。
ハンデのあるなしではなく、個人と個人としての付き合い方ができればいいなと読んでいて思った。
航平と太一はまさに模索中で。
知り合って惹かれあって一緒にいたいけど、社会人になったばかりと、これからなる大学生だから、これからの生き方とか相手の人生とか考えるのも当然だと思う。
お互いしっかり考えて自分にも相手にも向き合って、3巻で彼らなりの生き方、関わり合い方を見せてくれるのが楽しみ。
しかし、太一がハンデの有無関係なく偏見なく誰とでもフラットに接することができるのはすごい。
航平が太一はすごい、自分にはできないと思うのわかる。
たいていの人はできないよ。
「障碍をもって生きるということは寂しさに慣れる作業だ」
のセリフにちょびっと泣いてもた。
これは障碍だけでなく、他のことに置き換えられるとも思うし。
ラスト
航平が
そばにいるとどうしても触れたくなる
そりゃそうよね。
大好きなんだもん。
(そこを見せて頂きたいんですけれども)
とめっちゃ共感したw
そして
太一に嫌われたくない
俺を好きになってくれなくていいから そばにいさせてほしい
そのためならなんでもする
にまた泣けた。
神さま、どうか航平の願いを叶えてあげてください。拝
その昔、フリッパーズギターは歌っていました。
「分かり合えやしないってことだけを、分かり合うのさ」と。
人はそれぞれ、育って来た環境が違えば考え方も違うわけで、だからこそ考えを伝えて、分かってもらおうとするわけです。
それでも100%の理解なんて夢のようなことはなかなか起こらないけど、伝える努力を怠ってはいけないと思う次第であります。
やっぱりコミュニケーション不足なんですよね、この2人。
想い合う気持ちはある。
誰より大事に想ってる。
なのにすれ違う。
なぜ!?
って、話をしていないからです。
会っていないからです。
太一は自分のことで精一杯だし、航平はダークサイドによろめいて行っているし。
「ひとの気持ちを感じ取る才能がある」と言われた太一ですが、これはフラットなとき限定なんじゃないかと。
だって好きになってからというもの、航平の気持ちは全然分かってないですよね。
一番そばにいて、一番理解してくれるはずだったのに、一番遠い。
そばにいる千葉さんに無邪気に心酔する太一を見て、航平が嫉妬や不安を拗らせていくのもわかる!というくらい、リミット1巻目から航平と向き合ってないんです。
仕事も航平が笑っていられる社会を作るために決めたものの、航平が笑っていなかったことにすら気付けていなかった。
航平を守るつもりが傷付けた。
一番大事にしたいひとを一番ないがしろにして、本末転倒というか、何というか…。
ただひとこと、つらいです。
航平の気持ちが分かりすぎるほど分かるので、どこでも無邪気に輪に入っていける太一の性格すら恨めしい。
この性格のおかげで航平と仲良くなれたのに、諸刃の剣状態ですよ。
自分の行動や言動が太一を傷付けていたことに、ようやk少しだけ気付けた太一が最終巻でどう変われるのか。
本当にそろそろ現実のつらさではなく、恋の甘さを味わいたいものです…。
恋ってこんなに苦しいだけのものでしたっけ…。
◾︎杉原航平(難聴) 佐川太一(大学中退して社会人)
表紙から完全に不穏な一冊だと思っていましたが、案の定不穏でした。ん〜〜〜みんな幸せになってほしい〜
文乃先生どんどん絵がお上手になりますね!背景がきっちり描かれていて、場面展開が多くて、広がりがある作品がとても好きなので、この人生の一端を覗き見ているような感覚にさせられるのはとても嬉しい。
男の子同士の恋愛というよりは、どちらかというと難聴者の恋愛という様相が強いこの作品です。男女ものの恋愛漫画だって「相手のことを考えたら別れた方がいい」という文脈は登場するわけなので、殊更特別視もしたくなかったり。語れるほどの素養がないともいう。
自分の知らない世界のことを知れるっていうのは、私が漫画が大好きである要因の1つなので、そう言った意味でもこの作品は面白いです。
2人の生活レベルの違いもこの作品にひかれるポイントの一つです。航平は耳が聞こえないことで困ったことはあっても、お家の様子を見るに金銭面で困ったことはなさそう。一方の太一は、決して裕福とは言えない。それぞれ人にはわからない抱えてる問題があるわけで。
※電子書籍ひかり カバー下漫画、裏表紙あり
航平と太一のこういうところ好き。この、航平が結構下世話なところね。