清掃王子&腹黒エリートが大企業の裏の闇を暴く!! 最強の相棒が恋人へと進化する完結編♥

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表題作BUDDIES 下

梶 幸多
34→37歳、大手ゼネコン部長→設計士
如月 虹郎
20歳→、ビル清掃員→顧問弁護士 兼税理士

その他の収録作品

  • オーダー
  • カバー下:あとがき

あらすじ

梶(かじ)へ長年の想いをぶちまけキスをした虹郎(にじろう)――梶も自分の虹郎への気持ちに気づく。けれど、世間を揺るがす会社の不祥事に虹郎を巻き込まないため、「俺も君が好きだ――でもここからは大人の問題だ」と相棒契約を解消しようとする。一方的な梶の言い分に、虹郎の怒りが爆発!! 「ガキ扱いするな! 俺が好きなら抱いてみろ!!」と噛みつくが!?

作品情報

作品名
BUDDIES 下
著者
倫敦巴里子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784199610189

ちるちる評価ランキング

37

4.7

(97)

(75)

萌々

(19)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
16
得点
460
評価数
97
平均
4.7 / 5
神率
77.3%

レビュー投稿数16

最高の相棒

美貌と笑顔で女子社員に人気の清掃員虹郎は、実は部長の梶に雇われているスパイ。
苦境に苦しんでた虹郎を救った梶に絶対の信頼を置いてるけど、梶もまた会長の婚外子という立場で社内で奮闘している。
社長である義理の兄との関係、談合、社内告発⋯大企業の闇を暴いていくスリリングな展開!

虹郎の相手を魅了してしまう美しさと天才的な頭脳に惚れ惚れ。そして梶への膨らむ想い⋯。
巨大な悪に対峙する二人の奮闘に引き込まれて一気に読んじゃう。
政治サスペンス?的な感じでBL要素は低いかと思ったけど、下巻はしっかりエチモードもあり!

ドラマ化して欲しいほど面白い内容。清掃王子と呼ばれる虹郎くんの煌めきよ〜。
仕事上の頼れるパートナーから恋人へ⋯最高のBUDDYな二人!!

0

骨太ストーリー

 上巻でキスしたところで終わっていて、続きが気になりながらの下巻。
 今度は受けが熱を出し、救護室に運ばれます。

 その後、攻めの生い立ちが明らかになります。
 攻めは大手建設会社の社長の婚外子として生まれて、養育費は母親に使われ、兄が大学の学費を出してくれたという苦労人でした。
 既に社長を退いて会長になっている攻めの父親が社長時代に粉飾決算や耐震偽装などの不正をやっていたため、社長である兄と協力して不正を明らかにし、その後は会社を辞めるつもりでした。
 受けの見舞いに行った際、そのことを伝え、好きだと告白し、最後まではしませんが性的な関係を持ちます。
 受けを巻き込まないために一旦は別れを告げますが、社長のほうが一枚上手で、攻めが会社の不正告発の記者会見を開くのに合わせて社長も動画をアップして耐震偽装を明らかにし、辞任を発表します。
 結果的に攻めが事前に動いていて、記者会見の二日後に週刊誌が耐震工事については何年も前から社長が保障を行っていたという記事を出したことで、会長だけが逮捕されて社長は残留することになったようです。

 最後は攻めは会社をやめて建設会社を立ち上げ、3年後に弁護士兼税理士として受けも合流することになるのですが、その年の税理士試験や司法試験の予備試験には間に合わなかっただろうから、翌年以降受験し、順調に本試験にも受かったとしても、実務経験や司法修習期間が必要なことを考えると、いくら天才でも3年で両方の資格を取るのは体力的に無理ではないかと思いました。
 あと、耐震偽装の公表が記者会見ではなく動画配信というのも、どうかと思います。

 当て馬らしい当て馬も出て来ず、恋愛面では物足りなかったですが、骨太のストーリーで攻め受け両方に兄弟の絆があり、BL抜きで読み応えのあるお話でした。
 

0

とんでもなくおもしろかった

あまりにも良すぎました。
上巻も最高に良かったのですが、下巻はさらに素晴らしかったです。
おもしろさをどんどん更新し続けながら、すっきりとわかりやすくまとめ上げてテンポ良く読ませてくれるのがすごい。
登場人物たちの関係性に重きをおいて作品を読んでいる方や、バディというワードに心惹かれてやまない方にはたまらない大充実の上下巻なのではないでしょうか。
あー、おもしろかった…!非常に読み応えのある作品でした!

社内の内部告発と梶と虹郎の関係性についてがメインに描かれていた上巻。
上巻で下地がしっかりと作られた状態からまた一歩踏み込んで、梶たちが時間をかけて少しずつ下準備をしてきた目的にやっと辿り着くわけなのですが…
一連の流れと展開に破綻がないのはもちろん、お堅めすぎない塩梅で読ませつつ、BL作品としても人間ドラマとしてもグッと掴まれ魅せられてしまうのだから本当に見事の一言です。
着地点も今後を想像したくなるような結びですごく綺麗でした。好きだなあ。

そして、うれしいことに下巻では恋愛面が一気に進んで特大級の萌えが加わっていくではありませんか!
元々の信頼関係が強固な2人の恋愛ってこんなにも破壊力があるのか…と頭を抱えるばかりでした。
お互いに距離が近いのが当たり前すぎて、どこからどう見ても好きなことが周囲にだだ漏れなことに気が付かない両片想いな図にも萌えましたし、もっとぐいぐい押すのかと思いきやとんでもなく初心だった虹郎がかわいすぎます。
オフ状態の梶が虹郎にだけ見せる、年上らしさが見えるとびっきりの甘い顔と言葉もツボにどすどすと刺さり、やり取りからなにからすべてに萌えてしまった…甘やかし攻めっていいなあ…!
オン時のバディ感とオフ時の甘い雰囲気のギャップにやられました。こんなの大好き。

BL要素もバディ要素もお仕事要素も摂取できるうえに、ひねりの効いたストーリーと兄弟愛までたっぷり詰まっていて、これはバディものBLの傑作かもしれないぞ…と1人興奮しています。
その後の彼らに会いたくなってしまいますね。
間違いなく最高のバディでした!

1

バディ物好きにはたまらない

しばらく前にレビューがいくつか上がっていたのでこちらの作品読んでみました。
倫敦巴里子先生の作品を読むのは初めてでした。上下巻読んでのレビューです。
大手ゼネコン部長の梶に誘われて時給1万円でスパイ活動を始める虹郎。
最初はあまり恋愛要素なかったですが、梶のために時給1万円とは言え何でもやってくれる虹郎って健気で可愛いです。
梶はめちゃくちゃ仕事のできる本心がわからない人だと思っていたら、結構チャーミングな一面もあってそのギャップが良かったです。
梶も会社の為に会社に不要な人物を排除しているのかと思っていたら、別の目的もあってという、ストーリーがしっかりしていて恋愛要素薄目でも物語の力で一気に読めました。企業物としても面白いですし、下巻ではしっかりラブもあってとても素晴らしかったです。
倫敦巴里子先生の他の作品も読んでみようと思います。
 

0

バディもの好きには絶対おすすめ!ちなみに下巻は攻めのギャップが刺さりまくった!!!

2人の関係にラブが入ってきて気になりすぎて上下巻一気読みしました!

自分からキスしておいて、梶を壁ドン(足)して「キスしたくらいでビクビクしてんじゃねえよ!!」という虹郎(受け)
ツンがすぎる!(爆笑)
いいですね、クールな強気受け。彼、ブレないです。

そんな虹郎も好きなのですが、それ以上に下巻で攻めの梶が刺さりまくってしまいました。
だって、だって、だって…こんなナリして昔ヒモだったって…。(※諸事情あり)
そりゃあ色事にも慣れてるでしょうよ、ちょっぴり嫉妬醸し出す虹郎にサラっと甘いこと言うし。
色っぽいシーンでも虹郎と梶が普段のやり取りしてる雰囲気も好きだし、
ハジメテな虹郎が可愛いし、
そんなシーンの攻めの余裕と余裕の無さと男の色気!なんなん!!もう好きすぎたんですけど…。

しかも、普段からだだ漏れてた!虹郎可愛くて仕方ないって。
上巻のアレもコレもそう読んで良かったってことですね??下巻読んだら上巻読み返しちゃって永遠のループです。

梶のしれっとした顔に隠されてた、むしろ表情&感情豊かな部分が下巻で見えてきちゃって…もう…。
時々おじさんぽくて、時々可愛くて、ちょいヘタレて、虹郎に甘えて、普通にシゴデキでかっこ良くて梶って奴は…。(刺さりすぎ)

自分が兄にやってもらったことを、今度は虹郎&楓にしてあげてるの感無量です。

気づけば、BのLで興奮してばっかりですが、バディものとして本当に面白かったです!
お話の大きな主軸である内部告発に関しても、しっかりと読みやすく分かりやすくなっておりスムーズに楽しめました。

さすがの倫敦巴里子先生で、絵もお上手だし、細かい描写や描き分けに唸りました。今回は骨太ストーリーに萌えも掛け合わされて、たくさんの人に読んで欲しい作品です!
またこの2人に会いたいな~~!

3

虹郎の優秀さが際立ってる‼️

表紙が好きで読んでみました。とても面白かったです!!

文中にもBuddies=「信頼し合ってる悪友」って出てきますが、このタイトルの通り相棒ってところが肝でした。
2人には揺らがない信頼がベースにある。
相棒として仕事を介した関係が抜群に良いからこそ、恋愛もうまくいくのかなと。
虹郎は最初から梶に惹かれていたみたいですが、、、。

梶も素敵ですが、今回はやはり虹郎の優秀さが
際立っていて、1をお願いすると、100で仕上げてくる虹郎はほんと素晴らしい‼️
それも、梶への愛と信頼があるからそこまで頑張ることができる。下巻の後半とくに可愛かった‼️

虹郎のキスから、少しずつ虹郎を意識し始める
キスだけでビクビクしてんじゃねーよと虹郎が梶にキレるところがもう最高でした‼️

とにかく風邪を引かないように自己管理してきた虹郎が、風邪をひいている梶にキスして罹患するところから、虹郎の梶に対する大好きな想いがわかります。

梶とお兄さんの関係も父を失脚させるという目的のために、相棒のように組んでいる。
楓と虹郎も仲良しで関係は良好。
周囲はみんな2人の恋愛を暖かく見守ってくれていて、それも良かった。

とても楽しく読みました‼️

0

作品タイトルに偽りなし!!

今、上下巻を読み終わりました!!

本来なら上巻からレビューするのが普通だと思うのですが、あまりにも興奮してしまい上巻で言っちゃいけない事すら言ってしまうかも知れないから先に下巻からレビューを書こうと思います
上巻は冷静さを取り戻したら書きたいです笑

何よりもこの作品の素晴らしい所は「バディ作品」としての満足感にあると思います
上下巻を通してここは終始一貫ブレずに芯が通ってこの作品の力強い骨格を形成してくれていたからこそ余す所なく梶と虹郎の年の差身分差の凸凹コンビの、彼ら2人だからこそ感じられる「バディ感」を味わい尽くせたと思います

初めからバッチリと凸と凹がハマったバディではなく、探り探りながらもお互いが誠実な面を知ったり、大事にしてるもの=兄弟や人への恩などの共感や価値観を通して信用を重ねて信頼へ、そして信愛へと発展していく時間の経過が「バディになっていく過程」として上下巻を読み終わると強い印象として胸に刻まれます

梶は虹郎との初対面からきっと虹郎を通して賢一氏の想いを感じていたのでしょうね
梶と虹郎だけの関係なら「梶は兄のようであり、虹郎は弟のようでもあり」ますが、そこに梶には賢一、虹郎には楓というそれぞれの兄弟が介在する事で「梶の弟としての部分・虹郎の兄としての部分」も見えてくる、という多面的な魅せ方で彼らが近付く理由を積み重ねていき、読者がすんなり納得できる・・・

キャラを魅せていく手法も、2人の脇を固める配役の妙にも全身の毛が粟立つようというか完全に実際粟立ってしまう程の巧妙さに驚嘆です!!!

あと、下巻なので書いちゃいますが・・・
菊田議員の女性秘書!!!
完全にヤラレましたーーーー(≧▽≦)!
もう、全容が分かった時の爽快感が半端なかったです

ほんとに面白い所しかなかった上下巻でした
素晴らしかったです!!

2

さすがにドラマにした方がいいんじゃない??

と読後思わず漏れた第一声です。
読後の爽快感もキャラの個性ももちろん恋模様もすべてにおいて最高に面白くて最高に手に汗握る作品でした。上下巻にしてくれて本当にありがとうございます。

小さい問題を一つ一つ解決していく単話構成かと思いきやすべては繋がって大きな問題へとぶつかっていく、味方が実は敵だったかもしれない、とかもう連ドラのそれじゃないですか…そしてなんやかんや悪い人はいませんでしたのほっこりエンドもいいですが、こういうテーマならではの勧善懲悪はやはり最高に気持ちがいいですね!!

そしてちゃんとBL漫画だというのが置き去りになっていないのがまた最高によかったです。下巻二人ともめちゃくちゃ甘くなってる…!!普段押され気味の梶さんが上手に立っているのも、虹郎が挑戦的だけどフタを開けてみればピュアでめちゃくちゃ可愛い反応を見せてくれるのもこんなんみんな好きでしょ、という気持ち。恋人という甘い関係であり悪友でもある、そんなケンカップルとも違う友達とも違う最高な関係性を生み出されてしまいました。最高です。

3

盛りだくさんの内容

この上下巻は久しぶりにBL読んで頭を使った作品でした。
梶と虹郎の両片想いのラブストーリーと社内スパイ、会社の不祥事に内部告発などの物語と兄弟の過去・現在、愛情と裏切りなど様々なテーマが描かれています。これが上下巻でまとまっているなんてすごいですよね!固めな設定もきちんと考えられていて嘘臭くないんです。

読みながら「すごいな」「こんな裏があったの?」と何度も思いながら読んでいきました。盛りだくさんの内容のため、感想・レビューをどう自分の言葉で書いたらいいのかわかりません。すごく面白い作品なのに!自分の語彙力がないせいで!なのでぜひ読んでみてください!

倫敦巴里子先生の絵柄も美しくとても楽しく読めました。上巻で出会った時は16歳だった虹郎も20歳になり更に美しくなっています。4年に渡りふたりの気持ちや行動が丁寧に描かれていて「早くくっつかないかな」と読者も思いながら読み進めていきます。梶の兄にも虹郎の弟にも傍から見れば両想いなのに!
ふたりとも仕事もできるし頭もいいのに恋愛に関しては疎すぎます!梶は大学時代に年上女性のヒモをやっていたのに虹郎が初恋だと兄に暴露され、虹郎は童貞みたいな処女みたいな雰囲気と弟に指摘されちゃって。
いやー、なんなんでしょう?仕事できる男たちの恋愛下手のかわいらしさは最高です!

4

1人っ子の私…むせび泣く…。゚(゚´Д`゚)゚。 神以上の神作品にバンザイ*。٩(ˊᗜˋ*)و*。

作品内容自体のネタバレは最小限がおススメなのですが、レビューを書かずには居られない位の神作品でした♡♡ .゚(→ε←*)゚ .゚♡♡

上下巻を読んでみて分かる事がある仕掛けが良いです!
無駄な登場人物が居ないというか、無駄な時間も事件もなかったというか、、、
上巻に続きすごく「読む楽しさ」に溢れています

榊/梶兄弟と如月兄弟、、、
以心伝心具合とか、言葉ではなく通じ合うとか想い合うとか、、、すごく兄弟っていいなぁ(ღ˘͈︶˘͈ღ)ってちょっと感動すら覚えてしまった下巻
しかも、最後にドカーーンと泣かせに来るとかっていうのではなくって、結構もぉ序盤から掴まれちゃって、、、グッと掴まれたままこのお話しのストーリー軸で走ってる父親への制裁への画策と格闘には手をギュッと祈るような気持ちで握り、動向に固唾を飲んで見守り、ずっと夢中でページを捲っていました

そこに加えて相棒として過ごす中で育まれていた絆と情の最高到達点での終着に、満足満足大満足のスッキリホッコリ最高気分の読後感!
パーーーーフェクトでした˚*♪Oh٩(*´ᗜ`)ㅅ(ˊᗜˋ*)وYeeeh♪*˚

ストーリーを通して色んな感動で心が動く瞬間がありました!
兄弟愛、恋愛、仕事人としての誇りと信頼、、、
こういうの堪らないです!!
「人が好き」な方が読んだら絶対にどこかで必ずグッと来ると思います
すごく読めて良かった作品でした

虹郎がお掃除のバイトを辞めると報告した時の会社のお姉さま達の反応、めっちゃ笑いました(o→ܫ←o)
”地道に働かないでよ!”という心の叫びをそのままぶつける素直さwww
きっとこんな素敵な社員さんが残ってる会社なら朝日建設はしっかり立ち直っていくね♪
人のバイタリティってホントにパワーだと思う!!

そして人から人へ、、、受け継がれていく想いの貴さ(*˘︶˘*).。.:*
最後の描き下ろしの「オーダー」
4Pで確実に仕留められました!!!!!

ほんと、、、心からおススメします♡

修正&濡れ場|先ず…上巻で梶さんの前髪について言及したのですが、、、結論、前髪は上がってても下りてても好きって思わせてくれた濡れ場でした(〃∇〃)
前髪下りちゃうと俄然童顔になるけれど、実際濡れ場になると年上としての色気が漏れ出て来て、、、なんか、、、結局めっちゃ萌えました♡
そんな2人の凝縮された濡れ場…!すごく良かったです
修正は、、、統一されてなくって結構色々でした(珍しい…!)白抜き、簡易描き込み、トーン修正、ホタル、、、んーーー…良い修正って訳では決してないけれど萎えるわぁ~・・・って程でもなかったです(シーモア)

4

BUDDIES 下

読み応えのある下巻
梶さんの行く末も気になるし、お兄さんとの関係も
そして虹郎との恋愛も、それぞれの関係がキレイに整理されていく過程は読んでいてとても良かった

それぞれの気持ちがお互いを尊重しながらもちゃんと表現されていて、すごく上手い

こんなに心情が言語や表情で表現されているのは素敵だなと思いました

それぞれが、ちゃんと着地点に落ち着いているのも圧巻
本当に読み応えのある作品でした

すごく良かった
絵も可愛らしくて好き
巴里子先生の作品、やっぱり最高です

4

流れるような展開に引き込まれる

大手ゼネコンで部長職に就きながら、実父である会長を辞任に追い込むべく内部告発の動きを進める梶が協力者に選んだのは、両親を亡くし弟を必死に守って生きる美形クオーターの虹郎だった。

本作のサブタイトル(?)がPRESIDENT x SPYとなっていましたが、文字通り虹郎がスパイよろしく七変化的に様々な人物に扮して、梶にとって有益な情報を集めてきます。
虹郎は、両親亡き後の悲惨な生育環境から弟ともども救ってくれた梶に恩があるので、「梶のため」にしっかりと仕事をするんですが、そのためだけでは無かったと、下巻終盤で判明するんですよね。
物語が上下巻を通して破綻なく少しずつ進行していき、非常に巧いなと思いました。
(作者様のあとがきからも、非常に苦労してプロット作りをされた事が伺えました)

梶と虹郎だけでなく、脇を固めるキャラたちも個性が際立っていて良かったです。
ゼネコン社長を務める梶の兄や、地元市議・菊田、某市地主の江崎、ゼネコンの女性社員などなど、一人ひとりに登場した意味があり、また、梶と虹郎を含め、どの人物もパーフェクトな人間ではなく、誰かに助けられ、誰かを支えて生きているというのが、キャラたちに人間味を与えていたように思います。

虹郎はおそらく、いわゆるギフテッドなんだと思いますが、とにかく有能で頭が良い。
だから何でもソツなくこなし、これといって大きなピンチも訪れなくて、次々とミッションをクリア出来てしまう。
そこにちょっとだけ都合の良さを感じたりしましたが、それを差し置いてもやはり素晴らしい作品でした。

恋愛描写については、ちゃんと両想いになってからのイチャラブがしっかりイチャラブで、お仕事モードとのギャップに萌えます!
梶さん、好きな相手を抱く時の表情が優しく慈愛に満ちていて、「ゼネコン部長」からただの男「梶」になるのがたまらなかった。

内部告発モノにBLを掛け合わせるのは、一歩間違えると内容の薄い作品になってしまいがちですが、本作はプロットを練りに練っていて、内容の濃いハイレベルなエンタメ作品に仕上がっています。
お仕事モノ・経済作品や、オンオフでギャップがある方が好きという方に非常にオススメです。

5

年の瀬の最後に、爆泣きした!!

伏線がおそるべき速さで回収されていった下巻。

濃厚Loveもありつつ、でもなんと言っても心震え、泣かされたのは義兄との10年のこと。

以下、とくに好きだったシーンを。

◆P.70の虹郎が理由をはっきり述べる場面。

◆虹郎と義兄がカフェで会い、「あの子を一人にしないでほしい~」的くだりがあったあとの、虹郎のあの目だけの表情。

◆P.118あたりからことの終わりまで。


◆4年後、顧問弁護士がやってくるシーン。

もう上巻読んだときには、こんなにも涙腺やられるとは思ってもみなくて、2024年のうちに最後まで読んでよかったと思わされるお話でした。

また、まだまだ続編も期待できそうなラストの余韻も最高でした!
というか、パワーアップした虹郎と事務所を立ち上げた梶との新たなバディBLを期待しています!!(で、たまに義兄さんや菊田などが力を貸してくれる大御所的な感じで登場してほしい!!)

4

年末年始のお供にぜひ!!!

まだレビューが少ないので、私からも。
是非、上下巻で読んでください。ホントにオススメです。
年末年始、纏まったお休みのある方は、じっくり読んでみてください。
難しいので(私には)、これから再読します。
こんな世の中ですから、政治家とかゼネコンとか、へぇ~、ありそう、むしろこういうのを実写化したら面白いのでは?とか、色々思いましたが、とにかく展開が最後まで面白い!!!
虹郎くんの頭の良さ、顔面の良さ、そして何より自分たちをどん底から救い出してくれた梶さんへの健気な愛。これ、別の事件を題材にぜひ、続編書いて頂きたい!!ホントに今年、ギリギリに読んで良かった作品でした。

3

読まなきゃ損です!!!全力でオススメしたい!!!!!!

大好きな倫敦巴里子先生の新刊、楽しみにしておりました✨

そして拝読したのですが、想像の∞倍素晴らしく、倫敦巴里子先生のふくよかな温かみある絵柄と重厚なストーリーテリングが化学反応を起こした唯一無二の大傑作でした。

もう最高すぎて自分でも何を書いているのかわからない!

他の方も書いていらっしゃいますが、がっつりボリュームのあるお話が上下巻でまとめられていて、その技量たるや...

表紙のふたりだけのお話ではありません。
色んな人がお話に登場し、それぞれしっかりとポジショニングされていて、パズルのピースがピタッとはまるような爽快なストーリーにもう平伏すほかありません。

2024年も年の瀬ですが、マイベスト2024確定の胸熱バディBLに出会えて本当に幸せです。

こちら...続編があったら絶対面白いと思うので是非宜しくお願いします。

6

えっ これって最終的に光源氏計画とか そういった話?w

いやもう 大概なネタバレなんですが
上巻 虹郎をかばって熱を出した梶の見舞いに兄(現社長)が現れたんですよ

でね さっくりラスボスを明かしちゃったんです

ダメじゃーーーーーーーーんッ!((怒))

どうせ来るなら虹郎と梶がうっかりキスしちゃったところを踏み込まなきゃッ! ←え


父子家庭だった虹郎兄弟の父の事故死や 幼い彼らを引き取った叔父への制裁がどうなったのか気になりはしましたが 彼ら兄弟が慎ましやかにアパート暮らしができていることがすべてと諦め愚図るのやめた上巻
梶と連絡をとるたび ボンクラ弟の内側を知ってか知らずか 事ある毎に虹郎の話題を投げる兄がね
みまもり型の優しいお兄さんって感じなのはいいのだけれど ここもどういった訳あり兄弟なのか語られず なれど仲よしさにほのぼのさせられ捨て置いたんです

謎は謎のまま終わるのか 気になるところです

って 言ったそばからなんなんですが あたしが気にした部分が下巻早々でサラッとではあるんですが語られ 豆鉄砲です
お上手でした 見せ方  重箱の隅はトコトンつつき隊には絶好のつつきどころだったので この語られ方に グッとくるものも

そらくるさ 梶兄弟の重めな過去に虹郎弟の明るさがかぶさって ついでに兄がそうきたら グッとも えっ?とも


あの お話の節々にコミカルさはあるんです
で 父親を断罪したい兄弟と 父親の思いを取り返したかった兄弟
親に対する思いの違いと 兄のために働き兄が報い 弟のために働き弟が報いようとしてる対照的な兄弟が存在して 兄と弟のために働く弟と兄が えぇぇっと えぇぇっっと

Σ だからなんなんだッ!←自分でいうな((怒))

メインにきているのが強火の兄弟愛 ここにほだされたら最後 お話しは俄然面白くなるとは思います
虹郎と梶の恋の部分をメインに追ってしまうと 吊り橋効果 みたいなところもあるような 可愛がりや懐きはあるんだけどじゃれあってるだけのような

だって 売り言葉に買い言葉なおっぱじまりがw


相関図はいらないと思ったんですが 前巻 娘(梶の見合い相手)の裏の顔を暴露された深沢常務が兼ねてから兄弟を気にかけていたこと
談合に絡んだ無所属議員の取り込みに地元世話役とのパイプ作り 前社長の粉飾決済に金融庁とのズブズブな関係 大企業を潰しかねないスキャンダルに世間まで躍らせる現社長の裏切り 陰で隠密行脚する有能な相棒

いや 天晴れ お見事です

相関図を作ったからこそ見えたのかもしれないんですが 名前のある全員が重要人物でムダな人がいなかったのもそうなんだけど よくぞここまでふたりの関係をきちんと絡めてお話を繋いだなって

もうほんっと 白目むきました
しかも わかり辛いところとか 専門的過ぎて理解不能 ってところがぜんっぜんなかったてのが ほんと白目  大事なことなので2回言いました ←白目大事か?
これって青年紙の連載でもイケんじゃね? ってボヤイちゃうくらい お仕事ものBLやバディものBLの域を軽く越えちゃったんじゃないかとさえ

手にアセ握るはなかったし バディ(恋人)関係もこれからが本番って終わりかたなので物足りなさはある
だけど 内部告発だけ走らせて飽きてしまわないように仕組まれるほのぼのパートと ほのぼのしすぎないよう配される人の情 
丹念な練り込みに 本当なら上下巻で収まるお話ではないんだろうにな って ほんと まぢで ←語彙力なくてほんとごめんなさいねw

あたし如きが烏滸がましすぎなんですが 最後まで兄弟愛魅せるいいお仕事だったな

12

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