amazonの電子書籍版です
2024年に逝去された英田サキ先生が最後に下さったプレゼントです。
2022〜2024年に小冊子や配布ペーパーとして発表された文庫未収録の6編がまとまっています。
「Want you more」
ロブの家に行った帰り、助手席で寝てしまったユウト。家に着いて車の中でキス。
外でそういう事をするのを嫌がるユウトだけど、熱烈なディックに引きずられて…
ベッドにテレポーテーションできる能力があればいいのに、と本気で考えるディック。
「Make lemonade」
珍しく風邪で高熱が出たディック。ユウトがあれこれ優しくしてくれるが、夢うつつに過去の出来事、過去の仲間や恋人、幼い時の母のイメージが頭を駆け巡る。
ユウトは、ディックの世話をするのは嬉しい、とちょっとママっぽく。
「Let’s buy a motorbike」
ユウトがキースのバイクで送ってもらったことに嫉妬して、自分もバイクが欲しくなったディック。
ユウトはディックに趣味を持って欲しくて、買え買えと強くプッシュする。
「New chapter」
ユウトは、バイクの事についてバイカーのキースに相談してみるが、キースはこんな事が知られたらディックが怒る、と渋い顔。そこにルイスが通りかかって、ユウトが経緯を説明すると…
2日後、ルイスからピクニックに誘われたが実はルイス所有のガレージ付き一軒家を見せてくれて、格安で貸してくれるという。
2人は引っ越しを決める。それは2人の第3章の始まり…
「Yes or no」
NYへプライベートジェットで飛んでのクリスマスイブを過ごし、また戻ってきた2人。ユウトはすぐに市警の仕事だが、ディックは今夜は抱けるのか?と。
ユウトの答えは…
「Gentle kiss」
ロブに「相手から別れてくれと言われたらどうする?」という質問をされて「別れない」と即答するディック。それを聞いてユウトはディックが俺と別れるなんて言うわけない、と。ユウトとの間に強い愛と信頼が築かれていることに感謝するディックの姿。
どのエピソードも甘く優しい。
2人とユウティは大きな家に引っ越して、これからの長い年月を平和に、愛情に満ちて過ごすのです。もう二度と危険な目に遭わずに…
淋しいけれど、ありがとう。英田サキ先生、ありがとうございました。