僕は、清和くんと一緒に笑って暮らしたい。

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表題作龍の試練、Dr.の疾風

橘高清和,ヤクザ
氷川諒一,内科医

あらすじ

美貌の2代目姐・氷川諒一、愛する男のために命をかける!!

国内の東西のみならず、海外の闇組織をも巻き込んだ大抗争は、いまだ終息のきざしが見えない。眞鍋の昇り龍――二代目組長・橘高清和が裏社会の大ボスになる、という噂が巷を駆け巡り、内科医である氷川諒
一の職場にも、眞鍋組を騙って無法を働くチンピラが現れるほど、事態は混迷を極めていた。氷川は愛する
清和のために、命がけで動くけれど……。

作品情報

作品名
龍の試練、Dr.の疾風
著者
樹生かなめ 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
シリーズ
龍の恋、Dr.の愛
発売日
ISBN
9784065187500
4.3

(3)

(1)

萌々

(2)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
13
評価数
3
平均
4.3 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数1

サメの本気

部下を殺されたサメがブチ切れて長江組の元若頭に化け、一徹長江会として長江組から離反したおかげで、内部分裂状態の長江組。
本気を出したサメは誰にも止められず、眞鍋組の登り龍が裏社会の大ボスになるために事態はどんどん進んで行きます。
氷川は清和が裏社会の大ボスになるのには反対ですが、色々な人や組織の思惑が絡んで氷川1人の反対ではどうにもならない。

京介にも迷惑がかかってしまい、氷川はお詫びにブランチでも…と京介と喫茶店へ行きますが、そこには長江組の罠が…

長江組の田口に連れ去られた氷川と京介。
田口はサメが元長江組若頭の平松に化けて一徹長江会を立ち上げたのを掴んでる様子。
氷川を使ってサメを揺さぶろうとするも失敗。
暴走族に扮したショウ達の殴り込みによって氷川と京介は窮地を脱します。

その後、突然佑に呼び出され、清和と共に向かった寺には竜仁会の会長と長江組の大原組長が。
旗色の悪い長江組の大原組長が、関東の大親分である竜仁会の会長に仲裁を頼み、休戦協定を結びたい模様。
いわゆる「手打ち」の場を設けたということです。
清和は本意ではないけど、関東の大親分の仲裁とあっては条件を飲まないわけには行かず、仕方なく手打ちということに。

清和が裏社会の大ボスにならず、抗争も終わるということでホッとしていた氷川。
いつものように仕事終わりに迎えを待っていると、来たのは何故か諜報部隊のハマチ。
氷川はハマチに騙され危うく拉致されそうになるも、吾郎と卓が駆けつけて阻止。
周りには武器を隠し持った諜報部隊のメンバーが…
事態は眞鍋組vsサメ率いる諜報部隊という信じられない状況に!

ハマチは、清和に裏社会制覇を成し遂げて欲しいということですが、一体どういうことなのか…
サメは清和の指示を無視し、長江組への攻撃を止めていなかった。
竜仁会会長の仲立ちで手打ちになったのに、このままだと清和の立場が危ない。
サメの命令でハマチが氷川を拉致しようとしたのは、サメの離反表明だと捉える眞鍋組。
サメは長江組に部下を殺されてブチ切れてるだけなのか?
それとも、宋一族のダイアナに籠絡されたのか?
確か過去のSSペーパーで、サメが人使いの荒い清和に嫌気がさして、ダイアナに誘惑されて(?)清和の命令を聞かなかったことがありましたが、あれから徐々にサメの気持が眞鍋組から離れていったのか…?
そもそも、外人部隊の忍者が今まで若い清和に従っていたのが奇跡だったということなのか…?
この先どうなるんだろうと心配です。

深刻な状況が続いてるにも関わらず、笑ってしまう場面も。
桐島「俺の一人息子がカズに入らへんねん」
清和「……入れろ」

相変わらずシュールなやりとりのあるラブシーンw
「僕を愛してるならオムツ時代に戻りなさい」からの、氷川の勘違いSMプレイ?に石化する清和www

今回も楽しく読ませてもらいました。
今回のカタがついたら、たまにはラブラブな2人も読みたいです。
この作品がいつまで続くかわかりませんが、最終的には心の底から笑う清和と氷川が見たいです。本編で氷川のモノローグを読んでそう思いました。

毎回特典SSが多いですが、SSの内容や文字数に関して前もって告知が欲しいところです。
以下は購入できた物だけですがご参考までに。

アニメイト特典SSペーパーは、A4半分ほどに印刷された短めの内容で、京介と共に喫茶リヨンに向かう氷川を護衛する、銀ダラやイワシ達諜報部隊のお話。うっかり長江組極秘戦闘部隊の罠にはまってしまいます。

コミコミ特典は文章だけで7ページほどの冊子で、ウェディングドレス姿のジュリアスオーナーに迫られる宇治…からの、ショウ率いる元暴走族毘沙門天のメンバーが氷川救出のために召集されるお話。なかなか読み応えありました!

Amazon特典はpdfファイルですが表記されてるページ数で言えば5ページほど。
本編で、桐島が清和の所に話をしに行くきっかけとなった、中部岡崎連合会の会長(桐島の長江組時代の兄貴分)が、サメ率いる一徹長江会の攻撃に耐えかねて、眞鍋組に取りなして欲しいと桐島のところへ訪ねてくるお話で、藤堂目線の内容です。
藤堂がサメと初めて会った時の回想シーンや、イライラした桐島が藤堂にキスする場面もあり、桐島と藤堂好きな読者には美味しい内容でしたw

(※4月6日追記。書泉は検索しても商品ページが出てこなかったのですが、どうやらその時はまだ商品ページができてなかったようです。後日通販で買えました。)
書泉のペーパーはA4サイズのモノクロ両面印刷ですが、モノクロ表紙イラストや奥付部分を抜かすと、文字の量はA4片面分くらいです。
内容は、喫茶リヨンへ入っていく氷川と京介を陰で護衛するシマアジや真鍋の諜報部隊のお話。シマアジは不意を突かれて襲われて危うく命を落としそうになりますが、部下たちへのサメの教えを思いだして逃げようとしたところを刺されてしまいます。
サメの教えは「誰かに襲われたら自分の安全を第一に考えろ。その場で殺されそうならさっさと逃げろ。(中略)仲間を裏切って逃げたのならば何がなんでも生きのびろ。仲間の分まで生き抜くんだ。」という内容なのですが、真鍋の兵隊達が清和と氷川に命を投げ出す覚悟があるのに対して、諜報部隊のメンバーはやはり極道とは違う信念で動いているようです。
喫茶リヨンの新入りアルバイトは諜報部隊メンバーなのですが、名前がカツオw
氷川が「カツオくん」と呼ぶ日が来るのでしょうか?
シマアジは命はなんとか助かるのですが、自分のミスだと反省しようとしたらサメに扮する銀ダラや他のメンバー達から「ボスの教えを守ってよくやった」と、キスの嵐を浴びたのでした…みんなボスのサメに毒されてる?

特典以外のSSで必読なのは、講談社X文庫ホワイトハートの公式サイトにあるSSです。
清和とサメの出会いのお話。これは是非読んで欲しいです。

2

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