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表題作残像スローモーション

菊地原仁,高校3年生,映画製作部部長
市川義一,高校2年生,映画製作部所属

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下:イラスト&人物設定

あらすじ

男子校の寮生3年、映画部部長・菊地原 仁。眉目秀麗、成績優秀、運動神経抜群、自信家で派手好き。いつも人に囲まれている人気者だが、ひとつ歳下の部活の後輩・市川義一は異様にライバル心むき出しでつっかかってくる。そして菊地原の方もまた、市川を意識していた。ある日、そんな2人が寮の同室になってしまい…!? ぶつかりあいながらも惹かれあう、不器用で切ない青春恋愛譚。大人気『黄昏アウトフォーカス』スピンオフ。

作品情報

作品名
残像スローモーション
著者
じゃのめ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
講談社
レーベル
ハニーミルクコミックス
シリーズ
黄昏アウトフォーカス
発売日
ISBN
9784065200117
4.4

(285)

(186)

萌々

(58)

(32)

中立

(5)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
25
得点
1263
評価数
285
平均
4.4 / 5
神率
65.3%

レビュー投稿数25

待ってました

黄昏アウトフォーカスのスピンオフ!

BL好き!友達!監督!市川くんです!
お仲間がみんなイケメン揃いでさ〜
メガネいいですよね〜で、真面目なの。笑
細身でなんかエロくて照れ屋なの可愛い

攻との相性抜群!
ナルシストで少し強引だけど小心者でヘタレ攻。なかなか素直になれない市川には、ちょっとむず痒くなるような言葉を言って市川の反応を察してあげる強靭な精神の持ち主があってた!

そう!それが映画部3年菊地原仁。
犬猿の中だけど映画が絡まないと落ち着いた雰囲気で一緒にいても心地よくて惹かれあっていくのがとても良かったな〜

ストーリーの進み方というか魅せ方は、黄昏アウトフォーカスに似た感じて映画みたいに進みます。(個人的にはそう思った)
でも、アウトフォーカスが映画のドキュメンタリーのような感じならスローモーションはメイキングって感じかな!監督同士だからこそ、映画や部活への思いの違いがあってこのシーンがあるのはこの想いからみたいに解説ついてる感じです!


ふたりで部屋で語り合うシーンがあるのですが、とても良かった。1番好きなシーン。なんかゆっくりゆっくり心が近づいて最後は確かめるように、、、はあ。これは読み返したくなる。。

ほんの少しだけど黄昏アウトフォーカスoverlapのコミックにプロローグ載ってるのでoverlap読んだらこちらを続けて読むと楽しいです!笑

0

何度でもスローで見たいキスシーン・:*+.

『黄昏アウトフォーカス』のスピンオフ作品ですが、私はこちらの作品の方が個人的に好きで、何度も何度も読み返しています!

じゃのめ先生の繊細な美麗絵で紡がれる、部活の先輩×生意気メガネ美人後輩DKストーリー。
一コマ一コマが本当に美しくて、見ているだけでうっとりしてしまいます・:*+.

タイトルどおり「スローモーション」のように描かれるキスシーンが特に美しすぎて、息を止めて凝視してしまいました……

仁と義一が実は幼少期に会ったことがある、というエピソードで、優勝なのに泣いて悔しがる義一が可愛すぎ。。
そして今とはちょっと(だいぶ?)違う姿の仁も可愛すぎ。。
その時の写真をいまだにこっそり大事に持っている仁に、萌えが広がりました。

0

ざんねん

黄昏アウトフォーカスがよかったので、ひさしぶりにBLをよみたいきもちになって、こちらもてにとりましたが、ざんねんながらカプのけいこうがちがうせいか、まったくたのしめなくてざんねんでした。えはおじょうずだし、おはなしのすすめかたもスムーズで、こまわりもみやすくてよみやすいのに、萌えがかさならないと、まったくひびかないのがBLだけに・・・・このみではないカプでもたのしくよませてしまうようなチカラはありませんでした。

0

萌えが詰まってた

前作[黄昏アウトフォーカス]が面白くて最高だったので超えられないでしょ?と思いきや、なんのっ!萌えるじゃないの!むしろ、こちらの方が好き♡

前作にも出てたけど、その時は神経質なお爺ちゃんみたいに思ってた市川義一がこんな可愛いなんて。
知れて良かったよ、そんな姿。

前作と同じ時間軸でお話は進みます。
あっちでもこっちでもラブが育まれてたのか。
3年の映画部部長で監督の菊地原仁は、お金持ちのおぼっちゃま、イケメンでモテモテ。彼女はすぐ出来るけどいつも期待外れなんて言われて振られてばかり。
調子が良く八方美人な仁と、2年の義一は犬猿の仲。
ある日も部活中にいがみ合ってたらハプニングキス。
ふわぁぁぁあお!こんなん恋愛フラグやん?

その後も、寮の仁の部屋に家族の都合で義一が入室。
仁がドアを開けた瞬間、キラキラの美人がお着替え中でドッキリ。私もドッキリ、うるせーおじいちゃんと思ってた義一じゃないの!

めっちゃ美人やん、アリ寄りのアリやわ。
あんなにケンカしてたのに案外気が合う2人。お部屋の中では仲良し。しかも、2人の仲を深めるツールがBL漫画なのが、とってもよき。BL漫画について語り合ってんの、2人だけの秘密感あってよいのよね。
一番最初に読むBLを吟味して選んであげる義一、選んだ理由が受けが仁と、同じ位置にほくろあるからって。この段階では、義一は仁を受けポジとして見てたんだななんて思ってしまう。

あと、仁が同室のお近づきのしるしにプレゼントした
ギョウザマンのクッションをくつろぎタイムにいっつも抱っこしてる義一、可愛いな。

BL漫画の内容とおんなじ夢見ちゃってますます意識してドキドキしてしまう仁。
きゃーーーーーっ!たまらんっ!
めちゃ好きな展開。

ラブへの進展とは別に、監督としてのスタンスの違う仁と、義一。
仁の作り出す脚本に一目置いているけど、部員の意見を取り込みすぎて最初の脚本から乖離しすぎて世界観が崩壊してしまっているのが許せない義一。
そんな話を3年生の仁の幼馴染、稲葉とするんだけど、
稲葉いいこと言うんだーーー。こんなよく見てくれてる友達いてるなんて、素敵な関係だよ。
彼は次の[宵々モノローグ]の攻めでしょ、気になるよ。

おっと、脱線。

とにかくその後も過去パートで驚いたし、
お話が面白く引き込まれ
キュンキュンドキドキしました。
攻めが救われる話、私好きだわ。

初めてのシーン、コマ送りのような映画的な描写で素敵でした。
事後のいちゃいちゃも何だか大人っぽくてでも可愛いとこもあってよかったー。

描き下ろし番外編の2人が更にカップル味高まってていいもん見ちゃった感があった。
舐めたいんだけどなんて、サラリと言う義一に69に持ち込む仁。きゃーーーー。寮同室ってエッチし放題だな。

0

シリーズ一番の美形カップル!眼福!

ケンカップル?と思いきや、違いました。
二人とも普段から想像出来ないくらい、しっとりと色っぽい。
「体格差」も良いですが、同じような体格の、同じ身体♂の二人が組んず解れつするのも滾ります。
またこのカプ、チャラいタレ目イケメン✖️黒髪(長髪)メガネ美人で正統派の容姿なんですよね。
眼福シーンの数々にうっとり。

義一は同じ監督として、仁が自分の撮りたい映画を撮れていないことにイライラしている。
対して仁は、仲間皆んなで映画を作ることに重きを置いている人間。

仁は自分自身を、人に良く思われたい八方美人、嫌われたくない小心者だと思っている。
でも市川に突っかかられると、つい本音を出してムキになってしまう。
唯一本当の自分をさらけ出せる相手なのでしょうね。
おデブちゃん時代も知られているし。
ヘタレとわかった上で、可愛いと思ってもらえてるし。

義一はと言うと、直情的で開けっ広げな性格に目が行き見落としがちですが、パーソナルデータが不足しているんですよね。
お祖父さんと二人暮らし。
妹とは仲良しだけど一緒に暮らしていない。
両親は?
……結構訳ありっぽい。
義一にとって仁が、映画だけでない色々な話を打ち明けられる相手になれたらいいな。

仁は家族経営のお肉屋さんの跡取り息子だから、映画の道を選ぶとか、同性のパートナーとか、将来は前途多難なこともありましょう。
二人の恋愛は始まったばかり。
これからどうなっていくのか、見届けさせて欲しいです。

1

眩いほどの青春でした。

『黄昏アウトフォーカス』スピンオフです。
2年生の映画制作部の監督、眼鏡黒髪の市川にフォーカスが当たる作品。
市川目線のお話だと思ってたんですが、お相手の3年生映画制作部部長目線のお話でした。

この部長・菊池原仁がとっても好みのビジュアルで、あっという間に心を奪われてしまいました。泣きぼくろ最高。
性格もナルシストで俺様キャラなのかと思いきや、案外繊細なところも良かったです。
同じく3年生のメンバーにいじられながらも慕われているところもポイント高し。

眼鏡を外し、髪を下ろした市川の色気…ギャップありすぎ。
普段敵対心メラメラで、つっかかってくるばかりなのに、寮の部屋では穏やかで人懐っこい一面を見せて来るのズルい。
そんなキャラだったんだな、市川よ。

実力を認めてはいるけど、仁の我を貫かない妥協しすぎるところや、市川の才能と情熱に魅了され嫉妬しているといった複雑な感情の描写がとても良かった。
拗れていますが、前作よりそこが好きな部分でした。

市川を押し倒す場面、とっても映画的で素敵。
濡場の市川の表情が耽美でドキドキしました。

仁が卒業したら2人はどうなるんだろう…学年が違うし、気になるなぁ。
別のスピンオフが最近でましたが、こちらも読まなくては。

0

一本道の先に

シリーズ第二弾。
映画部部長、3年の菊地原と
アウトフォーカスでもかなりの存在感があった2年"市川組"監督の市川のお話。
映画論に関して度々ぶつかりあってきたふたりですが
家庭の事情で短期入寮した市川が菊地原と同室になったことで
お互いに対する考え方や見方が変わり、やがて恋が芽生えるという
キラキラ眩しい青春が描かれています。

熱くなりすぎて変人っぽくなるくらいに
映画に対する強い情熱を持つ市川の
映画部では見せない素の部分には
菊地原と一緒になってドキドキしてしまいました。
美脚で顔が良くて可愛いところがあって。
BLを菊地原に熱く語るところもすごく良かったです(笑)

市川の素直でストレートすぎる言葉は時にキツく聞こえるけど、色んな迷いのあった菊地原の心を動かしたんだなと思います。

ドラマチックなふたりの恋、すごく素敵でした。

0

おい!市川義一!可愛すぎか!

黄昏アウトフォーカスのスピンオフ作品。
前作にも出ていた2年監督の市川義一と3年部長菊地原仁のお話。

正直、義一が受け?え?義一がBL?と前作を読んだ印象から想像できなくて読まず嫌いしていました。
しかし、近々さらにスピンオフの作品が発売されるとのことで遅ればせながら読みましたが、読まずにいた自分が恥ずかしいぐらい最高な作品でした。

犬猿の仲だった2人が近づいていく過程や、常にガミガミしていた義一の色っぽい表情など、まさにギャップ萌えでした。
個人的には黄昏〜よりこちらの方が好きかもです。

本当、読んで良かった(´;ω;`)

0

キラッキラ

緑が丘高校の映画部、最高ですね。”黄昏アウトフォーカス”はキュンキュンで、こちらはキラキラという雰囲気でした。夢中になれることがあって、気のいい仲間がいて、恋をして…って、もう青い春と書いて青春なんだよ、まさにこれって理想の青い春じゃない?という世界です。

このCP(先輩・後輩)の物語に”スローモーション”というタイトルセンスが神です。(最後になるほど、、!と思いました。)昭和の少女漫画のオマージュ作品のような雰囲気も楽しめました。巡り巡ってなんだか新鮮という、この王道感が、むしろ好ましかったです。構図もト書きもエモくて溜息。

乙女気質な市川とヒーロー気取りの菊地原はお似合いですよね。”こうありたい”自分を一生懸命演じているというところは似た者同士で、大切なものに対して常にベストを尽くそうとする努力家同士で、わかりみが過ぎるからこそ批判しがち、でもリスペクトしあえるというナイスCPです。

なんといっても、2人でBL読み合う場面は尊すぎます。菊地原に楽しそうに腐教してる市川の姿は可愛すぎて、愛おしかったですもん(わかる、わかるよ~義一!)。市川がBL読みながら、菊地原の背中を自分の足の裏でもみもみする場面では、年上感出してエロビーム放出する菊地原に萌えました!

このシリーズ、たぶん永遠に読んでいられます。

0

まさかの色っぺい市川義一

絵が更にきれいにおなりで!?
そして黄昏〜の市川義一がこんな美形で色っぽいとは?!
仁も市川義一もお顔のアップが美しいこと!

冒頭、ボロクソに言い合う2人がちゅうしちゃうの、コントやんっ!!とツッコまずにいられませんでしたw

そんな2人が、同室になり、惹かれあっていくのがよかったです。まさかのBLきっかけw
市川義一があんなに照れ屋でかわいかったなんて!?

2人は子どもの頃に因縁があり、仁は市川義一の才能を知っていたし、市川義一も仁の実力を実は認めていて、尊敬し合える仲でもあるのがまたよかった。

黄昏〜では、映画部の熱さ、青春、真央のカメラ熱、寿のお色気ポーズ&目線…がちょいと小っ恥ずかしく感じるところがあり、と書きましたが、本作はそれはなかったです。よかった。
カメラ越しの絵(かっこつけたり、つくりこむの)が、仁監督サイドだけだったからかもしれませんw

礼も美形で、メガネ越しに目が2回ちらっと見えて素顔が気になりました。
礼のスピンオフも見てみたい!
そしたらBLあるあるの、ゲイばっかやん!?な環境になっちゃいますけど。それもまたよし、と思うんですがw

最後に、仁がジャケットを袖を通さずに肩に羽織るの…昭和の桃井か○りかっ!?とこれまたツッコまずにいられませんでしたw

0

見た目は完璧、中身はヘタレ

攻めの見た目は麗しく、周りにかっこよく振舞っている。
けれどその実はヘタレ、っていうの最高に萌えました。
年上なのに年下っぽいところがたまらないです。

受けの絶妙な長髪がたまらなくエロくて、長髪好きとしては至高でした。
寮室内と校内では対応の違うその差が、ギャップとしてはすさまじく情緒不安定か?と思いもしました。
が、ただ純粋に映画のことを想っているのだと思います。

物語の中で好きなシーンは、行為中に受けがずり上がってしまうところを、攻めがもとの位置へ戻す描写です。
ここ、さいっこうに萌えました。
これはただの私の性癖ですが、もうこの描写があるだけで満点です。

0

少女漫画の気配を感じる


◾︎菊池原仁(きくちはらじん/3年)×市川義一(いちかわぎいち)
「黄昏アウトフォーカス」から義一さん推しだった私には嬉しい一冊。立ってるだけで色気が。初日の靴下義一はセクシーの塊だったし、膝枕をさせてる義一は聖母だったし、振れ幅の大きい男…

表向きテンション高い人大好きなので、仁さんの「前回までの俺」とか大変良いです。表向きテンション高い人のふとでる影が好き。

プロジェクターで映画を流しながらのキス、光と影の演出が大変美しいです。じゃのめ先生、絵柄の雰囲気初期とだいぶ変わったなぁとしみじみ。「黄昏〜」ではイマイチ受け入れ難かったその辺やテンポが、今回は義一推しも合間って、かつ仁さんのことも好きになれたので、みるみる受け入れられました。

「黄昏アウトフォーカス」といい、ちょっと古い…30年以上前の少女漫画感が漂う。繊細さと大胆さ。同級生メンツの個性とか、フワッフワの髪とか、市川のビジュアルなんかもまさに。いたよな、直毛黒髪丸メガネでパンタロン履いてるヒッピー風の男が。シーモア限定おまけでラッパズボン履いてたのは仁さんでしたがね。

1

青春映画

「黄昏アウトフォーカス」のスピンオフですが、私はこちらの方が断然好きです。
スピン元では映画バカの変わり者という感じだった義一が、まさかこんなにかわいく色っぽいとは(あと美脚)。
映画部の話だけあって、全体的に映画の様な雰囲気があります。特に、二人が映画を観ながら語り合って、そのままキスシーンになるところと、校舎でこっそりキスするところ。すごく素敵でした。

高校生活にも慣れて気楽な2年生と、最高学年で後輩には偉そうに出来るけど実際は受験を控えてなんとなく将来に焦りがある3年生、みたいな対比も、なんか懐かしく思い出した。
いい歳した今となっては3年なんて一瞬だけど、あの頃は1年が大きかったなあなんて。

天才肌で意思が強い分、周りと衝突もする市川と、一見自信家で目立ちたがりのキングっぽいけど実はナイーブで周りに凄く気を使う仁。
性格も映画の撮り方も全然違うタイプの2人だけど、お互いにお互いを認め合って尊敬しあってて、素敵なカップルでした。
市川が、仁にあてて撮った贈る言葉とかジーンとしてホロリときました。なんだかんだ言ってすごく尊敬してるんじゃん!って。
あと、仁が市川に膝枕してもらって甘えてるのもかわいかったな。普段カッコつけてる分、好きなコには甘えたいんだよね。
その後も気になる〜!同じ大学行ってまた映画を撮って欲しいな〜。

あと子供時代の2人もめっちゃかわいかった。

1

ちょっとありがちにはなった?

 再び映画部を舞台に繰り広げられる青春物語。1学年違う先輩と後輩という関係だけど、後輩の市川は敬語ですらなくて、先輩達相手にも思ったことをはっきり言うのが、BL作品にも現実にも今時なかなかいないタイプで、リアルさは薄れるけれどキャラとしては面白かったです。菊地原も不思議なキャラで、ナルシストだけど根はヘタレな残念キャラと思わせておいて、いざ相手を好きだと自覚すると、かなりクールに口説き始めたり。ここでギャップ萌えとなるか、その変わり様に違和感を覚えるかは人によるかもしれません。

 2人とも二面も三面も持っているようなキャラだったので、読み込みが足りなかったのか、私には少し掴みきれないところもあり。ストーリーも悪くはなかったので萌評価にしましたが、スピンオフ元の『黄昏アウトフォーカス』と比較すると、少々ドラマチックさに欠けるかな、という印象でした。市川が腐男子なのでBL漫画になぞらえるシーンもあるのですが、それでザ・BLっぽくなってしまったような気もします。前作は本当に短い青春のきらめきが溢れていて、ある意味高校生らしくないドラマチックなシーンも多く、そういうところが好きでした。前作とは完全に切り離して読めば、十分楽しめる作品ではあると思います。

0

スピンオフまで最高でした

じゃのめ先生の瞬間を切り取ったような、登場人物の表情がとても好きです。

今回も菊地原や市川の表情にドキドキしてしまいました。

大袈裟で暑苦しく思った菊地原の思いがけず繊細な一面に、一気に大好きなキャラクターになっていました。
そして1番驚いたのは市川の美しさでした。もともと美形だとは思っていましたが、寮部屋での髪を下ろしたオフの姿の時の色っぽさが何とも言えずとても魅力的でした。

犬猿の仲だと思っていたのにお互いに嫌ってはいなくて、徐々に距離を詰めて行く様子にとても萌えました。
2人の初エッチもとても良かったです。照れてる市川が本当に可愛くて、まさか市川を可愛いと思う日が来るなんて自分でも驚きでした。

校内で逢い引きするって表現も好きだし、寮部屋で市川の膝に頭を乗せて腑抜けていた菊地原がまた可愛いです。

文化祭の準備期間が始まった時に、腰を痛がる市川を見つめる真央の視線にクスッとしました。学内コンペの裏話である今作を読めて本当に良かったです。

また卒業後の約束をしていた菊地原と仲間たちの友情に幸あれと思いました。

0

青春だなあ

黄昏アウトフォーカスのスピンオフ作。
前作で強烈な印象を残した2年生、市川のお話。
スピンオフ作って、あの時実は裏で!な事が描かれていたりすると思わずにやりとしてしまいますよね。
今作は、そんな裏で起こっていたあれこれが判明したり、ちらっと登場する映画部2年生の姿に懐かしくなったりと非常に面白く読めたのですが、それよりも菊地原と市川という人の魅力がたくさん詰まった作品だったように思います。

学生もので、先輩と後輩、犬猿の仲でありライバル、そして再会ものでもある。
蓋を開けて見ると、描かれているものは良くある設定だったりするのです。
この定番中の定番を、そうと感じさせないのがじゃのめ先生のすごいところだなと。
テンポの良さ、独特の間合いに惹きつけられながら読んでいく内に、気が付くと高校生の男の子同士のものすごくピュアな感情でいっぱいのお話に夢中になっていってしまうんですよ。
同室となった寮での些細な出来事によって2人の距離が少しずつ縮まっていく様子がなんとも甘酸っぱい。
高校生2人の年相応の可愛らしさだったり、少し背伸びをした物言いだったり、大人と子供の間ならではの青くささだったり。
前作とはまた違ったアプローチで描かれた高校生像が良かったです。
人前でエンターテイナーのような振る舞いをしてしまう菊地原が、市川と同じ部屋で過ごしていく中で、飾らない素の部分がほろほろと見えて来る描き方が自然で、ここがとても上手い。
2人の関係性の変化、心理描写、人が恋をしている姿。
それらが丁寧なカメラワークとモノローグ、ちょっとした仕草や目線で伝わって来る。
じゃのめ先生のコマ割りのセンスが本当に好き。
コミカルからの繊細さと甘酸っぱさが上手すぎます。
メイン2人だけではなく、周りを彩るサブキャラクター達まで魅力的なのが良いですね。
個人的には、千秋くんと拙い言葉で喋る褐色肌のキュートなルディくんが気になります。

スローモーションのようなキスで始まり、キスで終わる。
学生ものらしい眩しさがあふれる良作でした。
しかし、ギョーザマンのぬいぐるみを抱きながらくつろぐ市川が可愛すぎるな。

9

独特なテンポが心地良い♪

黄昏アウトフォーカスのスピンオフが発売ということで楽しみにしていました。
しかも義一のお話しということで…。黄昏~では知れなかった義一の魅力がたっぷりでした。こんな可愛い子だったのね。まさかBL本をあんなに読んでいるとは…!笑
じゃのめ先生ならではの台詞や展開で最後まで一気に読みました。”前回までの俺は!”で始まるの面白い。
そして仁くん。読んでいくうちに印象が変わって、、ヘタレ攻め!大好きです~。
過去のお話しも良かったです。

セッのシーンは多いわけじゃないんですけどドキドキしました。映画を見ながら暗がりで…とか、あと義一が仁くんの背中を足でぐりぐりしてなだれ込む展開も最高。

映画部魅力的なキャラ多いですよね、双子のお話しも読んでみたいな。

2

ギャップ萌えは嫌いじゃないけど

絵は好きなのよ。
絵は凄くいいんだけどなぁ、、、
高校の寮で同室とかも、昔はすごく好きで、超萌え設定だったはずなんだけど、
なんか、こう、
そこに住まう高校生男子くんたちが、とっても今風なスキルにアップデートされていすぎる的な、
私が全寮制高校に感じるというか、感じたいと思っているというか、そんな、ノスタルジックなのどかさが足りない感で、なんか、こう、惜しい感じ。
高校生の、部活だからこその熱量とか、切なさとかを描きたいのは伝わってくるけど、やってることがハイスペックすぎて、へぇ~きょうびのこうこうせいって、こんなすごいことしちゃうんだぁって、
年寄りの繰り言なので、高い評価が付けられなくてごめんなさい。

9

「黄昏アウトフォーカス」のスピンオフ。

前作も表紙からめちゃくちゃ綺麗な作品でしたが、さらにブラッシュアップされてる気がします…!

今回の主役は、映画部部長・菊地原と、菊地原をライバル視する後輩・市川。
それこそ映画のフィルムを眺めているようなコマ割りが雰囲気抜群で、作画の美しさに終始うっとりさせられました。

特に、光と影が素敵。
まず、窓からの淡い陽の中で市川が着替えているシーン。
逆光なのがいい〜!本当に綺麗で説得力がある。
菊地原がドキっとなるのも納得でした。
それから、プロジェクターで映画を見るシーン。
壁にうつしだされた二人の影はこっくりしてるけど、菊地原の頬に落ちた睫毛の影はやわらかく繊細で。
思わず手を伸ばして触れたくなる、質感まで伝わってくるような描写でした。

タイトル回収ともなっている冒頭のモノローグが、最終話でもう一度出てきたのもよかったぁ…
「黄昏〜」も始まりと終わりにハンディカムのシーンが組まれていたのが印象的だったので、スピンオフ感あふれる演出にわくわくしちゃいました。

正直、ストーリーのテーマ的には「黄昏〜」の方が好みだったのですが、それを差し引いても迷わず神評価を押したいと思える美しい一冊でした。

6

目も心も満たされました

面白かった~
ダチョウ倶楽部のキス芸を彷彿とさせるシーンで、まさにつかみはok!でした。
ホントにテンポがいい。気持ちいい。

『前回までの俺は…!?』で始まるパターンが声優さんのナレーションが聞こえてくるようだったり、シネマのようなコマ運びだったり、映像を見ているようなすてきなシーンが散りばめられた作品でした。
キャラもみんな姿勢や振る舞いが違って個性的で、私は礼の動きや猫背がツボでした。
そして、カッコいいやら色っぽいやらのポーズ(?)が目白押しでちょいちょい足とか腰回りにみとれていました。

コメディな流れの中に、繊細な気持ちの揺れや学生ならではのキラキラも詰まっていて、一生懸命な学生諸君が愛おしかったです。
気がついたらニヤニヤしてました…

8

美しい

めちゃめちゃ良かったです!
じゃのめ先生ほんとに美しい世界です

読みたいけど、進むのがもったいないと思ってしまう
ほんとに良かった

先輩×後半でライバルで、寮で同室で、BL 漫画いっしょに読んでて
定番がたくさん詰め込まれてるのにごちゃごちゃしてなくて
きっと仁の撮る作品のようで、携わった人みんなが幸せになれる作品

義一はどんなモノローグをつけるのかなと思うと、それもまた読みたい

これから二人はどんな風に進んでいくのかなと、思いを馳せながら余韻に浸ります

7

美しい青春映画のよう

またあの映画部のお話が読めるなんて幸せすぎる!
「黄昏アウトフォーカス」のスピンオフ。
メガネの監督市川くんのお話。

映画部3年菊地原と2年市川は、犬猿の仲。
部でもしょっちゅう衝突している。
ところがある事情から学生寮で同室になることに…!?

市川の部での顔と寮での顔、そのギャップに惹かれていく菊地原の心情や、縮まっていく距離に、たまらなくドキドキし、胸キュンが止まりませんでした。
映画論や監督論で熱くやりあったと思ったら、BL漫画を2人で読んで意識し合ったり、エッチな雰囲気になったり、お互いのことをゆっくり静かに語り合ったり。
めまぐるしく変わる2人の表情や感情の揺れがものすごくドラマティックな表現で描かれていて、本当に素敵だった!
少し背伸びしたような大人びた思考も、ある意味高校生らしくてとても眩しいんです。
恋に部活に夢に、何かに一生懸命になることって人生において本当に素晴らしい財産だと思う。

前作でも市川はとても個性的で、存在感と雰囲気があるキャラだったけど、決して美形キャラとしては描かれていなかったように思うんです。
でも今回は本当に美しくて、惹きつけられるような魅力と色気に溢れていた。
菊地原視点で描かれているからだと思います。
菊地原から見た市川ってまるで魔性の男のようで、本当に綺麗なんです。
これが恋フィルターってやつなのかー。

「黄昏アウトフォーカス」でもじゃのめ先生の表現の素晴らしさを延々と語っちゃったけど、やっぱり今回もすごかった〜(感涙)
何故にこんなうまいのか。
ストーリーや人物や絵自体もさることながら、構成、コマ割り、光の使い方。
なんかいろいろうますぎて、何回ドキッとさせられたことか。
エッチも、修正がいらない描き方をしているので画面がとても綺麗。
綺麗だけど、しっかりエロスなんですよね。

それにしても、スピンオフにはいつも、知り合いのセクシャルな部分を見てしまったような照れを感じてしまいます。
市川くん、あのとき裏でこんなことしてたのー!?と、またもや前作を読み返してしまった私でした。

17

NoTitle

映画は一過性の趣味と割り切って部員と楽しく活動出来る事を目標にしてる菊地原、映画を芸術と考え自分の作品に誇りを持っている市川。反りが合わない二人が寮の同室になる所から話が始まる。

菊地原はてっきり部屋でも相手と喧嘩すると思ってたけど市川は思った以上に大人しく友好的ですらあります。しかも市川は腐男子で菊地原にお勧めのBLまで貸すおいしい展開が。

単純にBLとしての出来なら今作が上かもしれません、起承転結がはっきりして展開に無駄がない。ただ『黄昏~』の読んだ後いつまでも心に引っかかる不思議な魅力が失せていて残念。

7

腐女子のドリーム詰め込んで

「黄昏アウトフォーカス」のスピンオフ作。
絵はますます美しげになってる。
「黄昏〜」の時から市川が気になってたの。だから本作はそれだけでもう期待も上がる!
そしてその期待を裏切らず、どころか何倍も上回って最高だった。
というのも。
まず設定からして腐女子の大好きなポイントが盛り込まれてるし。
ケンカしてる最中の事故のようなキス!
高校最後の作品作りという熱!
寮!
ケンカ・その実意識してる市川と同室に!
市川は部屋だとやけに素直!
なのに学校だと敵意!
このギャップ、さてど〜なんのぉ〜?腐女子ならこう思うわな。絶対に。
そこに、2年の作品テーマのBLが出てきて、菊地原と市川が部屋で一緒にBLを読みふけるという、なんとも美味しい展開へと続く。
そして…
まず来るのが菊地原の夢だ。この流れ、上手いですね〜。
まあともかく夢からの意識!そして好き!恋心!
あれこれ悩まずスパッと告白まで行くのは意外だったけど、こういうスピーディさは好きです。
その後は比較的菊地原優勢で、市川が流されるのを是としたのかねぇ…または流された体で自分も捕まえようとしてる、というのかな。
2人部屋を暗くして映画を見る。その2人のしどけない姿。気を許して打ち解けて、そして心も体も相手に開いていく…
事後の市川のカラダの線がぁ〜〜!
そして3年引退とかモロモロ青春場面もバランスよく配されて、もう恋も青春も眩しさに溢れてる。
ただ、市川の言葉で「残りの時間ゆっくり過ぎて欲しいよ なるべくゆっくり」。
煌めきは永遠じゃないからより煌めくんだよね。
とにかく絵もストーリーもすごく良かった。
神寄りの「萌x2」で。

12

一瞬一瞬が煌めく、素晴らしき青春白書

『黄昏アウトフォーカス』のスピンオフです。
同じ世界観でも主人公が代わるだけで、こんなにも雰囲気が変わるのかと驚いています。今回は少しコミカル。
前作未読でも問題なく読めます。

いい映画を作るためには妥協を許さない2年の監督・義一と、部員を気遣って自分を出せない3年の部長兼監督・仁。
この二人がある日、寮で同室になります。
不慮のキスから始まり、腐男子・義一の影響でBLを通して交流を深めていく……という、なんとも意外な展開。

正直、最初に読んだときはアレ?って思いました。
黄昏〜のような、ノスタルジックな印象とは違ったから。
でも、大人なようで子どもっぽくて、恋に未来に悩んでいる等身大の高校生像がいいんですよ。
映画への熱量がすごい!めっちゃ青春してます!!
そして、二人のやり取りや心模様を、ときにコミカルに、ときに切なく、感情を揺さぶるほど美しく描いています。

タイトルにあるスローモーションが作中にちりばめられていて、それがとっても効果的で美しさを増幅してる。
これは、漫画じゃないとできない表現!すごい印象的!!

それから、モノローグで語られる繊細な心理描写が素晴らしい。
視点によって書き分けられるキャラの個性も魅力的なんです!  
眼鏡を外した義一のハッとするほどの美しさ、照れたときのキュートな表情には心を掴まれます。
 
意識しているからこそ反発し合う二人。
同じ監督という立場を通して共感し、惹かれ合っていく姿が瑞々しくて甘酸っぱいのです。
ラストの階段でのやり取りは可愛すぎて、思い出すだけで胸がキューンとなります♡はい、最高。

あと、描き下ろしHの時に「情事って格好とか情けない」と仁が言うと、「だからお前にしか見せらんないんでしょ」って義一が言うの。
ここも、さり気ないけどグッときた!

〝映画が好き〟この思いで繋がっている二人が尊くて、これからもシナリオのない人生を共に歩いていって欲しい。
思い出という名の記憶(映画)を沢山作っていって欲しい。
そんな風に思う、とても素敵な作品でした。
黄昏〜の続編も一冊にまとまるかな?今から楽しみです!

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