大人気スクールカーストBL【完結】!

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表題作カーストヘヴン 8

刈野滉平,高校2年生
梓 裕也,高校2年生

あらすじ

エノが仕組んだターゲットを狩る狂祭で梓をかばった刈野。
キング失格の烙印を捺され失脚させられる。
そして2年1組のカーストゲームが実施されることになるが…。
そして時が流れ10年後。
梓、刈野、あつむ、久世、巽、仙崎たちの葛藤の
連続だった青春と、自ら切り開いた未来とは――。
最終話に12ページ加筆して10年後の恋人たちもたっぷりお届け♥
想像を超えるミラクルハッピーエンド!!

作品情報

作品名
カーストヘヴン 8
著者
緒川千世 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
シリーズ
カーストヘヴン
発売日
電子発売日
ISBN
9784799754580
4.1

(207)

(115)

萌々

(34)

(32)

中立

(17)

趣味じゃない

(9)

レビュー数
25
得点
824
評価数
207
平均
4.1 / 5
神率
55.6%

レビュー投稿数25

そっかぁぁぁぁぁあーーー…・・・

表紙で物語っちゃったかぁーー…!
この表紙だったら相当期待して読んじゃう訳ですよ
これはずーっとこのシリーズを追って来た読者なら当然ですよね?

そんな逸る心を焚き付けるらぶい表紙にドストレートな「大好きだ」の帯
震える指でめくった8巻、最終巻

先ずは緒川先生、長期シリーズを描き切って下さって素直にありがとうございましたとお疲れ様でしたとお伝えしたい
とても濃い時間を先生のお陰で過ごせました

感謝しています、これは嘘偽りなく心の底からそれこそ「大好きだ」です!
でも、だからこそ、、、この8巻、駆け足が過ぎません???
なんかずっと10秒切るのを目標に走って来たハズなのにいきなり8秒台で走っちゃってない???って位駆けてませんか………?
私が鈍足なのかな、、、ちょっと追い付けないっす(。・_・。)…なまま最後のページに辿り着いてしまいました(´ε`;)ウーン…マジカ…。。。

こんな着地なんだろうなっていうのを裏切られた、とかじゃ全くないんです
ただシンプルに端折り過ぎじゃない?先生、これで描き切られたんですか???っていう「物足りなさ」が拭い切れない
正直8巻を読み終わった後に絶対なると思っていた「カーストヘブンロス」
読む前に思い描いていた「ロス」とは違う「寂しさのロス」が今は渦巻いていてちょっとだけ苦しいです・・・

仙崎×巽、描いて下さってありがとうございます
嬉しくない訳ないんです!でも、卒業式のあの後から車中までがぶっ飛び過ぎてて・・・間が気になり過ぎて吐きそうです (*´д`)ハァァァァ…ウッ…

他にもいっぱい素敵に気になるCPや人物をあれだけ描いて下さって、惹き付けて下さって来たからこその置いてけぼり感がツライっす
4巻で登場のゴスの秋尾と柔道部の臣くん(だと思う2人)をサラっと1コマ描いて下さっているのに…なぜ?なぜ…けいちゃんとゆかりちゃんCPは大昇以下の登場なん?しかも中盤のみ、、、

あーーー・・・「なんで?」を言い出したらキリがない位にハマっていた世界だからこそなんだか悔しい最終巻だったです
この内容ベースで全9巻にして欲しかった、、、という、作者さまの産みの苦しみを知らない読者ならではのワガママな感想でホントに申し訳ないですが、、、
好き過ぎて憎くなっちゃう拗らせ感情でしょうかね( ゚Д゚)…憎くは全くナイですが♡
粘り強く緒川先生がこのシリーズが終わったからこそ描ける「仙崎×巽」のAfter Drop Out The Game Storyを待ちたいなって勝手に思っています
そこに絡めてまた刈野にも梓にも久世あつにも…この世界で会った彼らにまた触れられる日を願ってます

そんな期待をお伝えしたいので評価を著しく下げて先生や出版社に「思わしくない」なんて思わせたくないので激甘めに萌2評価にします!激甘なんでホントは萌~中立な最終巻でした

1

イイハナシダナー

ずっと積み本になってたこちらの大人気シリーズ一気読みしました。

BLはファンタジーだと思いつつ、こんなことある〜?って思っちゃって没入できなかった。
10代だからセックスばっかりなのはリアルなのかもしれないけど、結局こういう描かれ方されるとその行為にありがたみも感動もなくなる。
サイコキャラばかりなのでそういうのが好きな方はハマれるんでしょうか。

重い題材とか空気感とかの割に内容が薄かったり話の展開が早く感じてしまったり、こんなに痛めつける必要ある…?となってしまって、つくづく自分には合わないんだと再確認しました笑
主人公が最初から最後までブレなかったのは高評価です。
攻めは最後まで好きになれなかった。最初から受けに恋してると自覚していたならまた違った見方ができたんだろうと思いますが、最初本当に暇つぶしみたいな感じでしたし。無意識下で好きだったかもしれないですが、そうだとしてもやってることは最低です。
何組かのカップルが出てきますが、久世×あつむのターンが一番読みやすかったです。
カーストゲームの実行委員も彼らだったからと言って衝撃も特にありませんでした。

4

出逢えて良かった

BL初心者で鬼畜はハードル高いか?と最初迷ったんですけど、表紙の変遷がどタイプでした。特に5〜8巻。しかも何やらミラクルハッピーエンドという情報。これは好きじゃないわけないよなと。
ということで、全巻購入・一気読みして今では「自分史上神漫画作品…」となっています。踏み出してよかった。

8巻分まとめて書きます。長いです。

<カーストゲームについて>
カーストゲームが、単なるシチュエーションではなく、テーマとして機能したことに驚きました。また、悪い面だけでなく、ゲームがあるからこその平等もあった(生まれやそれまでの学校のスクールカーストは関係なし)というのが、面白いなと。10年後、カーストゲームが分断から融和へと性質の変化を遂げていたことに感動しました。

<ストーリーについて>
それぞれのキャラの成長を描ききっていて、非常に爽快感ある結末でした。
梓が刈野に涙を見せたところと、「エノを許したのは俺だ」と言うところは感無量でした。カードを燃やす場面で鳥肌がたちました。最終巻の彼が眩しすぎる。
また、刈野も巽も人間的に強かに豊かになったので、10年の間にふたりとも自分の意思で将来を選択したんだろうなと信頼できました。10年っていうのがちょうどいいと思います。確執が解けた兄弟二人で協力しているのがすごく良かったです。
3巻で、仙崎と巽を無理に一緒にいさせなかったときから感じていたけど、キャラの人間性を大事にする作家さんです。

<キャラについて>
・刈野×梓
関係性の変化が本当に丁寧でした。
梓の強さ、気高さ、優しさに魅せられた前半。そこから、梓は班のメンバー、刈野は犬飼くんとアンジュくんと、ふたりともにクラスメイトへの優しさが見られた修学旅行編(ふたりの接近はもちろん最っ高なんですが、ちゃんとクラスの仲がよくなるのに感動しました)。
からの、6巻ラストの刈野編で、梓の内側の部分に触れて、そんなに前から惹かれていたことを知り、彼に無自覚一途ポイントが大投入されます。実はずっと前から好きだった、に弱いんです。刈野は自分の気持ち、その表現の仕方がわからなかっただけなんだと気づき、「かわいい奴〜」と、1巻からの言動の見え方がガラリと変わりました。この回の内面描写の表現が神がかっていて、震えました。
ついに刈野が大っぴらに梓をかばう7巻を経て、そして8巻。刈野が「俺の大事なもん」って言った! 梓が「(す)き」って言った! ふたりとも気持ちの名前を知らなかっただけで、ずっと恋していた! お互いに自分をさらけ出して、相手が大切だと認めてからが、甘くて優しくて素敵でした。キャラ変ではなく、そこに至るまでの変化が丁寧だったので、すごくしっくりきました。出だしはハードでしたが、どんどんピュアになっていったなぁ。ふたりの笑顔がたくさん見られて幸せでした。

10年後も、心は確かに結ばれていつつ、追うもの追われるものという、緊張感のある彼ららしい関係性に萌えました。このカップルのエンドは自分の漫画史上最高峰です。

・久世×あつむ
最初は苦手なタイプかな?って思ってたけど、メインのふたりとの関わり方(特に梓とあつむの友情)にグッときました。あつむは信念の人で、積極的に他者と関わろうとするので、逞しく物語の核を担う人物に成長しました。
このカップルの10年後が、一番標準的な恋人のかたちですね(笑)

・仙崎×巽
大好きなこのふたりが再会できて良かった!高校生だったからこそ、別々の道を選んだふたりだったけど、大人になったら行動の自由度も増しますからね。
巽は、序盤の与えられた枠の端でもがく姿も、吹っ切れてからの食えない感じも最高でした。ずっと一途に仙崎を想っていたのも(巽に限らず、この作品みんな一途ですね)素敵。
仙崎が迎えにきてくれて良かったね! お幸せに!

エノと神楽、松城兄弟も素敵でした。エノの過去はぐっときたし、素に戻って痛みに涙するところが良かった。
そして女子もいい! 特に京子ちゃんが強くて大好きでした。
あとは、カーストゲーム実行委員になった彼らに「回収力えぐっ」と思いました。

テーマ的にも、物語的にも、キャラクター的にも、気持ちよく綺麗に回収した、非常に完成度の高い作品。あの1・2巻から始まってここに着地する構成力はお見事。
この作品に出逢えて幸せです。

0

刈野は結局親が望んだ政治家になるんかいっ!

今日やっと最終巻まで読み終えました。あまり好きな設定ではなかったけど
非常に面白い作品です。おすすめです
ここから1~8巻までの感想いっきに

カーストをゲームで決めるという発想はなかった。でも学生時代のカーストってそのまま人間社会にあてはまるなぁと思いました。だからこそ刈野は、冷たい父母や与えられた立場ではなくて、自分1人の力でたちあがってほしかったなぁと
梓も巽も本当はお母さん思いの優しい子なんだろうなぁとでも母親たちはもう少し自分の子のことをかんがえろよと親目線で見てしまう
でもあつむの優しさによって梓が人を信じる心を取り戻したのは良かったです。
いろいろなカップルできあがっていましたが、私のイチオシは、八鳥×大須賀なんです。激萌です。
優しそうな顔して腹黒ドSとキャンキャンイキって気が強いけど、コンプレックスの塊ででも素直な大須賀ちゃん
この2人のお話スピンオフで緒川先生描いてくれないかなぁめっちゃ好き
最後は彼らの10年後?を描いてくれましたが、私は京子の生き方が1番好きかな?何者にもとらわれないで自分自身でしっかり前を向いて歩いてる気がする。

残念なのが刈野ザマァが見られなかったことです。梓1巻で確かにお前を屈伏させてやる~とか俺をターゲットにしたことを後悔させてやるとか言ってたよね
だったら最後まで貫こうよ~ザマァ好きの私としてはごめんなさいだけど、
梓に追いすがる刈野きゅんが見たかった~どこかでそんなお話見てみたいです8巻で終わるのは惜しかった!

2

苦手だけどついつい読んでしまう。。。8





この作品を作ってくれた緒川千世先生。
この作品に関わってくれた全ての方々。
本当にありがとうございます。

そして、アニメイトでこれを買おうと決意したあの時の自分、本当にありがとう。

感謝しかないこの巻。




刈野×梓
ほんっとにおめでとう。
というか、幸せになってくれてありがとう。

久世×あつむ
もう。最初はそうでもなかったけど、途中からかなり癒しだった。本当にありがとう。

仙崎×巽
よかった!!!!!!
迎えに来てくれてありがとう!!!!

緒川千世先生に出会えた喜びが伝わりますように

4

ハピエン完結

1巻から一気に読みました。
正直、こんなゲームをノリノリだったり
嫌々だったりも参加している皆に
全く共感出来ないので、もう最初からつまずいてしまいました…。
イジメたりイジメられたりの中で
恋愛感情なんて生まれないし。
ストーリーが余程面白ければいいのですが
少年漫画のデスゲーム系にありそうな感じでした。
そしてゲームの謎?もイマイチ分からず。
それが知りたくて最後まで読んだのですが…。
この先生の他の作品は好きですが、こちらはあまりハマれずでした。

6

大円団が過ぎる。

いろんなカップルの歪んだ心情とか性癖とかが面白くて読み続けてきました。

でも最後は意外性や特異性はなく、悪く言えばありふれた作品になってしまったなあという印象を受けました。
それとも私がこの世界に慣れすぎてしまって、刺激に鈍感になってしまったのかな!?

梓と刈野が2人とも素直になったのは良かったけれど、もう少し、この長い工程の最後にふさわしい盛り上がる決着が欲しかったです。
それに、なんであんな非人間みたいな刈野が、梓のことを面白いと思い、唯一気になったのか?ずっとそこが疑問です。
だって、梓がキングの時から気にしてたってことでしょ?
好きとはいかないまでも。
キングの時の梓って、ただのいきがったやな奴なのに。
見た目がタイプだったと言われたら、おしまいですけど。

あと、エノのくだりって正直いらなかった?という気も。
今まで裏で糸引いてた割には小物感…
過去の裏切られ体験も、エノがしてきたことに比べたら、そんなに、ねえ。

カーストゲームがあったからこその物語なわけだけど、その根本的な謎も中途半端に明かしておしまい。
それならむしろ全て謎のままでいいのに…と思ってしまいました。

10年後にはサブキャラも含めてみんな毒も陰もなくなっちゃって。
こんなお話だったっけ?
いえ、後日談は大好物ですよ。
でも、じゃああの歪みはなんだったんだ…
普通に生きれるじゃん?みんな。
あれ?別人かな?

ここまで大円団にするなら、もっと梓と刈野のいちゃラブっぷりを見せて欲しかったなあ…

9

それでいいのか

結局、京子ちゃんが一番まともだったのね。
最終巻まで読んでおきながら、中立評価で締めます…爽やかな大団円っぽくなってますが自分は満足いく結果ではなかった。

江乃について
なんで神楽が諸悪の根源扱いされて殴られねばならんのだ…江乃なんて梓が嫌いな「自分の力で這い上がろうとしなかった奴」じゃないのか?将来の彼らは生活困窮者の支援をしているようで。主役メンバーは江乃のバックボーンを知ってるから江乃ちゃんも可哀想なの!で納得いくのかもしれないけど、こいつのせいで消えない傷がある人間だっているんじゃないか?大昇弟みたいに吹っ切れられた人ばかりじゃないでしょうよ…更生した不良がずっとマトモにやってきた人よりありがたがられる法則…

仙崎×巽について
好きだったんです彼らの幕の引き方が。それがこんな風に…なんとも半端な…まぁ卒業式からここまでに何があったかにもよるか。

7

表紙がネタバレ?

そう、この幸せそうな二人のカバーを見ているだけで安心して読めそうですよね。

体の関係だけは最初からあった二人ですが、ついにお互いに素直に。
梓は当初横暴なキャラでしたが、次第に誰かを助ける良いキャラに変化。世の中をなめていた感のある刈野も、ようやく素直に。
何でも持っている刈野に対して、梓の魅力が少し弱かったかなという印象はあります。

ともかく、人間の嫌な面が様々にあらわれたこの学校内でのゲームでしたが、ようやく平和が訪れたようです。よかったよかった。

0

約束されたハッピーエンド

緒川千世先生よりハッピーエンドが約束されていたおかげで中盤の鬱っぽさを乗り越えられましたし、今一度1巻から一気読みしたところ、話としては良い終わり方だったのかなと思いました。細部はともかく全体として纏まっていますし、カーストゲームをきっかけに人と人が繋がり、想像もできなかった自分になっていく。その軸は一貫していたように思います。何もない普通の学生生活なら、ほとんどの人が優等生なら優等生のまま、問題児なら問題児のまま、何の疑問もなく同族の友達とつるんで卒業していきます。本作の3カップルはいずれも同族とは程遠い相手を選んでいるので、カーストゲームありきのカップルだった気がしますし、カーストゲームあっての成長物語だったと思います。また、在校生代表のあつむが「僕たちは与えられた環境や置かれた立場に左右される生き物で、そこでは誰もが被害者にも加害者にもなりうる」「変えるべきは人ではなく環境」という高校生とは思えない名言を残していますが、これはまさしく現代社会そのものの教訓なんだろうなと身にしみて感じました。

・・・と、シリーズとしてはよくできていたと思うのですが。
いくらなんでも後半駆け足すぎるのでは?と思い「神」にできませんでした。梓と刈野はラブラブにはならないと思いますが、それでも両思いになったら、恥ずかしそうに気持ちを伝え合ったり、逆にぎこちないHしそうとか妄想していたので、キングとターゲット時代とあまり変わらない雑なラブシーンにちょっとショックを受けました。私の中で二人の蜜月は修学旅行がピークだったかなぁと。意見が分かれるところではあると思いますが、もっとBL的萌えがほしかったですね。ハッピーエンドと聞いて期待し過ぎたかもしれませんが。

7

丸い終わり方でした

最初からハピエンは約束されてましたので、どんな終焉を迎えるのかと思っていました。

みんな大人になった…という解釈でいいのかな?
カーストゲームで散々傷つき傷つけて、尖りまくってたのに割とあったかムードでみんな丸く収まってしまったなぁと…
数年後もみんな仲良くしてますっていうのも、この作品っぽくない気がしてしまいました。
期待し過ぎちゃったかなあと言う感じです。

あと、どうしても気になってしまったのがドラムの女の子のお話で、突然出てきた感が大きかったです。
BL作品なので…
梓達の屋上での絡みのシーンもあんな場所で裸なのが気になってしまいました。

笑顔の表紙は素敵だと思いましたが、けっこう長い連載だった割には普通の終わりだったと感じました。

18

一番気になってたとこが謎のまま

始まりから展開の目まぐるしい作品で、最後までしっかりスピーディーでした。盛り上がるところでのHシーンまで早送りっぽい。ラストは梓がしっかり決めてくれて良かったです。
学校っていう小さな世界でのお話ですが、確かに社会の縮図と言えなくもないと思います。だけど作品内で直接的な言葉で世界を広げて語ろうとするのは苦手でした。そこは読者に勝手に読み取らせて欲しいところなんです。
あと高校生らしからぬクサいセリフでイイこと言ってるのも何か違う…もう少し若さを感じる拙さを加えて、そのキャラに合ったセリフにしてくれたら心に刺さった気がします。作者が言わせてる感が出ると、没入感が消えてしまうので。
久世はただ嫉妬深かっただけなんですね。最初の頃はもっとすごい裏があるキャラなのかと思ってました。仙崎×巽はやっぱりギャグ担当…ですよね?刈野×梓はすっかり爽やかケンカップルになって。終わり良ければ総て良しなのかな。
1巻からカーストゲームの意味や背景が気になってましたが、何もありませんでした。ただ描きたいもののために整えた舞台で、そのためだけの設定だったとしたら、どうしても評価は低くなります。
ゲームそのものに意味を持たせずとも、ゲームを使ってキャラを描いた作品として読めば良いんでしょうけど。個人的に最も興味を惹かれたのが、ゲーム自体の校内における存在意義だったので、それが明かされる展開もなく終わって残念でした。
期待しすぎたのかも…最後までハマれませんでした。

23

最後まで読めて良かった

これまでの鬱々とした展開からどうラストに繋げるのか、ハラハラドキドキしながら読みました。
結局カーストゲームがなぜ行われていたのか、真相が明らかにならないため、モヤっとする部分もありましたが、若者の周りにはいつもたくさんの不条理や縛りがあって、でもそんな中でも自分の道を自分で選んで、歩いていくことなんだと感じました。
それぞれにそれぞれの戦いがあって、誰もが愛されたり自分の居場所が欲しいと思ったり。
正直もっと2人の甘々なところも見たかったですが、あれが2人の愛のカタチなんですね。
萌えというよりはもっと大きなテーマに挑んだ大作だと思います。

16

社会的・道徳的テーマもある最高の作品でした!

この漫画大好きで、自分の今年上半期好きな漫画でNO1だったりします୨♡୧
好きな漫画が終わってしまうのはいつだって悲しい緒川先生が『ハッピーエンドです』と前々から公言していた通り大大ハッピーエンドでした✌️今までのしんどい時間をチャラにしてくれるような8巻表紙の刈梓ずっとずっとこの2人が見たかったんだよ〜!!。°(っ°´o`°c)°。

こっからは真面目に書きます✍️
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この作品のお話にはその人を取り巻くレッテルや自分自身にかせた役割があったりする。そのカーストの中で自分の立ち位置に沿った生き方をして、周りに合わせて誰かの揚げ足を取ったり、自分より下の人間を哀れむ事で自己の欲求を満たしているのかもしれない。
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でもそれが本当に自分の幸せなのか?誰かの上に立つ事で欲求を満たしているはずなのに本当の意味で心が満たされないのはどうしてなのだろう?
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1年生の頃キングとしてクラスを制していた梓。でもキングでいるにも関わらず梓はいつも毎日がつまらなかった。そんな梓が2年生で再度行われるカーストゲームでパシリに使っていた刈野に騙されてイジメの標的(ターゲット)にされる。刈野と梓は立場が逆転し、ターゲットになりプライドも尊厳も全てズタズタになった梓。それでも、梓に優しくしてくれるあつむや、なんだかんだ梓を守ってくれる刈野に少しずつ梓の心は満たされ、梓の人生に初めて色がついたように思いました。
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梓にとって、本当にほしかったものは見返りのない愛情だったのかなあ。キングだった時代は周りの嘘にまみれたお世辞に飽き飽きしていた梓だからこそ、ターゲットになっても優しくしてくれる事に意味を感じたのかなと感じました。
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2年生の文化祭の時、梓は刈野と屋上に行きロケットが飛ぶか飛ばないかで賭けます。そして、「飛ぶ」に賭けた梓が賭けに勝ち、梓が喜ぶと刈野は優しい表情で梓を見つめます。その時に梓は『もっと簡単な事なのかもしれない』そう思います。(5巻あたり)
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本当そうだと自分は思う!

カースト的立ち位置や承認欲求、自己の保身、全ては0か100で語る事はできないけど、多分、本当の意味で心を満たすという事は保身とか立ち位置とかじゃなくもっともっと、シンプルであることなんじゃないかなと思いました。
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梓は決して刈野のような裕福で権威ある家庭でもないし、弱さをみせてはいけないと強く念じて生きてきたからこそ、身分の違いすぎる刈野と自分が、ありのままでいる事などできないと思っている。でも、

『ありのままの俺でお前に触れていたいから』
最終巻の刈野のコトバから梓は一歩前に踏み出します。

『俺は可哀想じゃない、俺の人生は不幸じゃない、ずっと探していた。この人生を肯定するたったひとつのものを』

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これがこの作品のテーマの答えなんじゃないかなあと思いました腐女子的感覚でみてもエロとキュンが満載で万々歳だし、物語自体は社会的、道徳的テーマがしっかりあって学ぶことも多かったです私も修学旅行のところだいすき!
.
最後も各々のカップル、総ハッピーエンドで本当よかった〜!仙崎×巽も結ばれていてホッ
カーストヘヴンは本誌で読んでいたのだけど、単行本は本誌で描ききれなかったラブシーンや番外編が追加されててかなり熱くなりました久世君ドロス歌うとか萌か〜!緒川先生には本当にお疲れ様の大エールを贈りたい、7年間お疲れ様でした

これからもずっと大好きな作品です

16

完結!

カーストヘヴン、全8巻にて完結ですね。毎巻新刊が出る度に早く読みたいのですが、しんどい内容故読み始めるにも気合が必要でして、、、しかし足を踏み入れたからには彼らの行く末を見届けなければと思っていました。
先生もハッピーエンド!!と謳われていた通り、明るい未来が見える終わり方でしたね。 

終盤にかけて読み進めると、あぁこのシリーズはあまりにも遠回りしすぎて、不平等な環境に辟易しながら素直に生きることができなかったけれども、根底にあるのは『男の子の恋』の物語だと気付かされましたね。ストンと腑に落ちるような感覚でした。

7

凄く良かったけど…

とうとう完結しました。あの胸糞悪いゲームがとうとう終了してしまいました。

私の思いは7巻で最高潮に達していました。なので8巻をとても楽しみにしていたんですが、登場人物の多さの所為なのか、駆け足に感じてしまい感動が半減していました。

誰もが被害者にも加害者にもなり得る年代で、自分の居場所と自分を見つけられた子ども達だけが、残酷な世界から抜け出せていた事が印象的でした。

それにしても梓だけがずっとブレずに強かったです。カーストゲームを終わらせる為に、動き出す梓に胸熱でした。

7巻ではこれだけの事をしたのだから、江乃に何らかの罰をとレビューしてたんですが、8巻で彼の過去も明らかになり救いが用意されていました。
それ故に江乃の選択した未来に感動しました。

間違いを犯してもやり直せるって事が伝わりましたが、それでも人殺しまで至ってないからだけなんですよね。だからやっぱりモヤモヤは残りました。

とても難しいテーマだったと思いますが、完結おめでとうございました。






8

これから思う存分甘え甘やかして欲しい

 完結おめでとうございます! ゲスな展開が続く空気の中でも1人で凛と立ち続ける梓の強さに魅了されっぱなしのシリーズでした。精神的に強い受けとして、私の中で彼に並ぶキャラを挙げるのは難しい。周りとの会話にヒントをもらいながらも、最後まで1人で考えて答えを出した梓。もちろん誰かに相談することも強さなのだけど、自分の過ちから始まったことだから最後は元キングである自分がケリをつける、という彼の強い意志を感じ、梓らしいなと惚れ惚れしました。梓を見つめる刈野の視線もとても穏やかで優しくて、ああ彼はこんな風に誰かを愛せる人だったのだなと。彼の冷めきっていた心が梓と出会ってどんなに色付いたかを知れて嬉しいです。梓は片親で親の職は水商売。今まで軽蔑か憐憫の目でしか見られなかったけれど、刈野はそういう面で梓を下に見たり、哀れんだことは一度もありませんでしたね。彼は早い段階から梓の強さを認め、肯定してくれていた。梓が刈野を受け入れていった大きな理由の1つでしょう。

 このゲームは梓と刈野にどんな風に影響を与えたのでしょうか。梓はその境遇から甘えや弱さを見せることができず、とにかく搾取されないことに拘っていた。一方刈野は、周りの大人に子供らしく扱ってもらったことがなく、心から楽しいと思ったり熱中したりすることに出会えない人生を送ってきた。そんな2人が出会いゲームで立場が逆転して、梓が搾取される己に敏感になり苛立つのとは逆に、刈野は既に梓という熱中できる対象を得ていて、この時点で刈野に軍配が上がっているんですよね。梓には最初から分が悪い勝負でした(笑)。

 「搾取されない」ようにするには、誰にでも権力を振り翳せる強大な立場を己が得るしか方法はないのか。そうではないはず。たとえば周りに頼ること。1対1では勝てない相手でも、味方を得れば勝てるかもしれない。味方というのは同志であって、同情してくれる人とは違います。あるいは今の状態に向き合って、自分を内面から変えていくこと。もちろん、自分に何も非がなくても理不尽な目に遭うことはある。でも、もし少しでも思い当たる所があるなら、そこを改善すれば状況が劇的に変わるかもしれない。梓は8巻を通して、じっくりそれを学んでいったのではないでしょうか。

 ゲームの発案者は誰で、目的は何だったのか。最後までそれは謎のまま。悪趣味な暇潰しや、誰か搾取され続けてきた人間の復讐のようなものだったかもしれない。本当に皆が嫌なら学生全員で馬鹿馬鹿しいとボイコットすればいいのだから、そうならないのはやはり、ハイクラスへの憧れや、嫌いな相手をターゲットに陥れる快感を誰もが捨てきれないからでしょう。10代は皆愚かです。止めようと言えないなら参加するしかなく、参加すればたった1枚のカードで自分を評価される理不尽さを受け入れなければならない。ゲームとどう向き合うかはそのクラス次第。無理に纏っていた鎧が剥がされた時、また分不相応な鎧を得た時にどう振る舞うかは本人次第。

 2-1には梓という絶対に芯が揺るがない生徒がいて、最も弱い立場に落ちながらも強くあり続けられることを証明しました。誰よりも最も強い鎧を得たがっていた彼が、最後は自らそれを手放した。本当に欲しい繋がりは、鎧を纏ったままでは得られなかった。全員ではないにしろ、彼の姿に感化された生徒もいましたね。彼らは地位や権力に振り回されないことを学び、結果的にゲームを上手く利用したクラスと言えるのかもしれません。強い受けが大好きなので、梓と刈野のやりとりにたくさん萌えたのはもちろん、1人の生徒がここまで変わり、また周りを変えた物語として、深く私の心に残ったシリーズでした。緒川先生と梓に心から感謝を。

10

集大成!

表紙から溢れる多幸感!!

1巻のドログチャから、こうまとまってくるとは!!
途中からの甘ゆる展開になんか雰囲気変わっちゃったな…
と寂しくも思ったんですが(緒川先生の病みBL大好き人間)
刈野がどうしようも取り繕えなくなったゆえだからなのでキュンともくるし、
理不尽な環境の中、それぞれが自分の道、
自分でいられる人や場所を見つけられて良かったね!という気持ちです。
梓の強さ、あつむの優しが導いた結果でしょうか。

最期は駆け足で詰め込まれた感もあったけど、
読み返してみるとやっぱりしみじみするので、
このスピード感もそれだけ、狩野×梓、皆が付き動かされるものがあったのかなと。

仙崎×巽のど~~~しようもないヒリヒリ感が好きなので、
2人の姿が見れたのは嬉しかったです。
仙崎の前だけでは被虐的なネコちゃんな巽、最高に好きです!

少し分からないのが、卒業式で巽が声に導かれる場面。
「梓の声がする」と、待ち構えていたのは…
梓が仙崎へ導いてくれたってことなのでしょうか?
空耳にしても仙崎の声ではなく梓なのが
どうしてか私の読解力ではつかみきれませんでした。

修正事情についてはリブレは紙も全作品真っ白けになったと思ってたので
白短冊なのは極太でも喜ばしい!!
ところどころ白抜きもありましたが、興覚めしない修正はありがたいです。

7

ラスト2話で恋になるBL

遂に完結したカーストヘヴン。8巻で終了と聞いたときは「どうやって全部回収するの?」と愕きましたが、予想通りジェットコースターな最終巻となりました。正直なところ、この巻だけだと萌2かもしれませんが、これまでの素晴らしい流れと、人気作品をここで締め括る潔さに敬意を評して、神評価とします。

7巻で、想いが弾けてしまったカリノ。8巻は彼へのオトシマエからはじまる。病院に駆けつけ、カリノと対峙したアズサの『この世界のたくさんの格差が俺たちを阻むから』というモノローグが超絶エモい。下から見上げているアズサと、上から見下ろしているカリノの差が、よく現れている。でもそれは、変えられないものではなかった。他者承認によって、自己肯定感や有能感は、いくらでも変わる。

この作品の中で、メインとなる生徒たちの他に、キラリと光るのが、アズサの母だ。殺伐とした世界観の中で、アズサと母親の相互の愛情はいつでも揺らがない。数々の苦難を二人で支えあって乗り越えてきた様子が見て取れる。彼女があんな風に素敵な人でなかったら、アズサの選択もまた変わっていただろう。

カーストゲームを終わらせるため、奔走するアズサ。1巻では、近づく者すべてにキバを剥いていたアズサが、昨日の敵を抱きしめていく。自分が得た「承認」を他者にも与えていく。望むなら、まずは自分が与えること。ギブアンドテイクではなくて、まずはギブすること。本当は、誰もが怯えていて、誰もが誰かに認められたい。問題は、誰がそれを始めるか、だ。

最終話は、卒業後の彼ら。それぞれの職業が、らしくて良い。カリノとアズサは相変わらずで、両想いだとわかっても、競い合う(高め合う)関係は続いていく。

不穏な雰囲気が気になって読み始めた。生意気なキング(アズサ)がターゲットに堕ちて、いやらしく嬲られる様子を楽しんできた。しかし、彼らの生き生きとした姿に、すぐに幸せを願わずにいられなくなった。

この作品に出会えてとっても幸せです。きっと、これからも何度も何度も読み返す一冊!

(教育実習のやばいせんせーとか、回収されていない伏線もあると思うので、番外編とか短編でちょろっと帰ってきて、もう1冊くらい本が出るといいなあ…)

7

最終巻は、全ての Q.E.D.となったのか。

これでおしまい。果たして、本作は全ての解となったのか。読了した皆さんの考察を是非伺いたい。
カーストゲームはどこから来て、誰の思惑だったのか。それは結局分からず仕舞いで物語は終わる。
作者が本作に渾身の力を賭けて訴えたかったのは実はそこでは無い。と言った方が良いだろう。
若者達が、踠き、苦しみ、躓きながら。それでも自分というものを受け入れて、それを力強く乗り越えて行く。カーストで縛られたって。それは変わらない。自己の本質。例えるならば、「カースト」は抽象的で曖昧模糊としたものなのだ。およそ現実感が無いと言ってもいい。よく分からないもの、けれど何故か自分を縛り付けるもの、誰に強制された訳でも無い筈の課された「役割」。それは。実際には自分でむざむざと課した「役割」では無かったか。自分が「そうありたい」と願う在り方こそが、自分の姿。今の自分は、自分が自分で「選び取った」姿そのものなのだ。心のままに生きる、という事は実はとても難しいのかもしれない。ままならない事の方が多いだろう。けれど、「それ」は、いつだって自分で、自分の為に選び取って良いものなのだ。過酷な試練を経て、全員が巣立ち、大人になっていく。些か陳腐で使い古された言い方になってしまうが、これは青春の通過儀礼なのだ。
前作で小者感が半端なく露呈された江乃の過去も半端無くしょーもなかった。感受性が強いと設定されていた江乃は、幼馴染の神楽に傾倒し、依存する。神楽は自分に依存する江乃が恐ろしくなって、その手を離してしまう。そして呆気なく江乃は壊れてしまう。弱っわ。江乃、弱っわ。
前作で突如現れた大昇は、ターゲットにされた弟の仇と、江乃を刺す。江乃のエピソードはこれにて呆気なく終わる。
不意に脇キャラの京子の番外編が差し込まれる。修学旅行以降、メキメキと良い女風の京子は、最初はクイーンの取り巻きだったのが、彼氏自慢と化粧の話でマウントを取り合っている事に違和感を覚える様になる。自分の立ち位置は此処では無いと思い始めるのだ。女の子がドラムを叩くカッコ良さに夢中になり、自分らしさに気付いて行く。後は本編で描かれている通り。京子は脇キャラだが、このエピソードを挟む事で、本作を貫くテーマが非常に明快になっている。ただ、過去に京子はゆかりちゃんに執着されたが為に、八鳥にヤラレるという、小さなエピソードがある。彼女のしなやかな真っ直ぐさを思うとやるせ無い。
梓だけは。梓の強さだけは、変わらない。何者にもならなかったその強さ。ありのままの自分を肯定して受け入れる、潔さ。もちろん彼も苦しみ踠き続けた一人だ。カーストも無く、再びキングの座を手に入れるでも無く。ありのままの自分で、刈野と繋がる道を選ぶ。これまでにも刈野に激しく陵辱され続けて、疼く身体に作り変えられてしまっただろうに。愛し合い求め合う2人の姿は、激しさを増して、これが恋だと結論付ける。
これは…些か痛々しくもある。梓が掴んで、その手で燃やしたキングのカード。どういうわけか、キング不在のカーストゲームは再開される事もなく、彼らは卒業までをモラトリアム期間とされる事になる。

巻末には大人になった彼等に逢える。
父の地盤を受け継いだ刈野、いっぱしのジャーナリストを気取る梓。一番驚いたのは、あつむが母校の教師になったこと。
大人になったあつむは、柔らかくて可愛い。
彼がカーストゲームを終わらせる未来を予想していたけれども。始まりを予感させてそれは終わる。カーストゲームの狙いも、始まりも、実行委員の正体も明かされないけれども。この物語の帰結はこうなるしか無かったのだと思う。

私も愛する仙崎 × 巽 にも寄り添う未来が描かれている。ファンの要望が高かったみたい。
仙崎はおそらくは、巽を赦してはいない。巽は仙崎によって、心も身体も開かれてしまったと思うんだけど、巽の性癖に翻弄されているのは、むしろ仙崎の方。と、いうのが伺えて、それはとってもニクい。どんなに痛みを伴っても、それが彼等の愛の流儀なのだ。マゾヒストの気持ちは到底判らないけれども、彼等の悦びはそこにある。

人と人は交わり、点と点はやがて繋がる。壊れては結ばれ、結んでは解ける。彼等は成長し続ける、カーストゲームを経て。
あの残酷なゲームがまるで。必要だったかの様に。
有耶無耶にされてしまったけれど、実行委員側の思惑だったのか、どうか。やはり種明かしをして欲しい気持ちは残る。最初のヒリヒリ感を持ち続けられなかった事は悔やまれるけれども、実験的な意味を持って「神」評価を捧げたい。

0

完結おめでとうございます!

ミラクルハッピーエンド!ということで本当にみんながみんな結ばれるし、もう見れないと思っていた仙巽も見れて胸熱でした…!
久世あつの同棲話はただただかわいかった〜!

なにより刈梓が色々あった学校の屋上で結ばれるところが良かったですね。
梓が刈野に対して好きと言ってるであろうコマもあって1巻では想像も出来なかったな未来だなと。

ただはっきりした告白は無く、それがこのカップルの良さなんだろうけど、、帯の大好きだ!とまではいかなくても刈野からの好きも聞きたかったな〜。
「ありのままの俺でお前に触れていたい」とか「俺の大事なものは壊れない」がそうなんだろうけど。

そして肝心のカーストゲームが思ったよりあっさり。こんな簡単に終わらせることが出来たのかと思ってしまった。

あとは10年後の梓の職業が…うーん。
刈梓の身分差も埋まってないし、刈野は政界コースで結婚を母に迫られるよね?とか余計なもやもやを抱いてしまう。
けど美人度増し増しセンター分け梓が見れたのは嬉しかった。

八鳥とゆかりちゃん、犬飼くんとアンジの脇カプのその後も見たかったな〜。

長い連載で仕方ないとは思うのですが、絵のタッチがだいぶ変わったかな?と思いました。
体や指をしなやかな一直線で描かれるので好きなのですが、今は少し荒いというか、、特に8巻は線が何重にも重なっているように見えました。

色々思ったことをつらつらと書いてしまいましたが、大昇が梓に話しかけただけで嫉妬する刈野とか、あつむを抱き寄せる梓を見て怒っちゃう久世くんとか微笑ましいところも沢山ありました!

京子ちゃんのお話しや、エノと神楽の過去も拗らせすぎてて面白かった…!

またどこかで彼らに会えたら嬉しいです!!

8

もっと続いて…

終わってしまいました…
超ウルトラハッピーエンドてことですね。
え?完全に終わりですか?
もっと所々の小話みたいな、苅野とあずにゃんのラブラブな部分が読みたいです。読後しばし妄想しました。

アニメイト限定版は表紙のラフ画と春休みの話。
春休みどこにも行くところがない梓に苅野が映画デートに誘う。普通の恋人みたいにいちゃいちゃ!

そう。こういう小話がもっと読みたいのです。

欲を言えば10年後の世界からまだまだ続きが読みたいんですよ。。

6

ハッピーエンド!

8巻という長い連載、とうとう完結しました。

正直甘々好きなので、最初手に取ってしまった時は、とんでもない本を買ってしまったとビビりました。

カースト制という理不尽な中でもがいている高校生達。
いい思いをする子も酷い目にあう子も居て、人間ドラマの縮図を見るようで、苦手な内容ながら引き込まれました。

BLとして見るとかなり苦手なのですが、ストーリーに引き込まれて読み続けられました。

登場キャラがそれぞれ色んな思いを抱えていて、メインじゃない子達も生き生きと動いています。
京子の番外編好きでした!きっと本になってないそれぞれの人物の話が、緒川千世先生の頭の中にあるのかな、だからみんな生き生きしてるのかな、と思いました。

エノの話はこれ読んでもやった事は許されないし…と微妙な気持ちになりましたが、丸く収まって良かったです。

10年後は3CPのその後が見られました。
それぞれイチャイチャしてましたが、素直な甘々じゃない刈野と梓の関係が2人らしいと笑ってしまいました。

完結して寂しい気持ちと、ハッピーエンドになってくれて安心した気持ちがぐるぐるしてます。

挫けずに最後まで読んでよかった、カーストヘヴン大好きです。



3

最後まで夢中にさせてくれました

はぁぁぁぁぁ~~~~!!!(;///;)
終わっちゃいましたね、カーストヘヴン。
長かったような、あっという間だったような、そんな気分です。

8巻の書影が公開された段階で爆上がりでした!

帯には「大好きだ!」の文字ですよ???(ハテ?)
あれ…これ、カーストヘヴンだよな???(確認)
カーストヘヴンだよねぇぇぇぇぇぇ!!!(∩´///`∩)

表紙の段階からじっくり眺め興奮してましたよ…フフフ。
そんなこんなでテンションおかしいままレビューを。


最後の最後まで胸を抉られて勢いのある作品でしたね。
人間の表と裏、弱さ、そして何より強さ。
自分という人間を知って見つめて這い上がっていく。

もちろん皆が皆、強くいられるとは限りません。
カーストゲームによって「自分以外の何者」を演じ、
強く見せようとする人もいました。
弱い自分を知って認めるのはとても怖いですもんね…。

そういった世界にメスを入れて、
強く戦い走り抜けた「梓裕也」というキャラクター。
私は最終巻で彼が光り輝いてみえました(;///;)

キングだった頃の彼は皆と同じ、
ゲームを利用し力を手にした弱い人間だったと思います。

しかしターゲットになって世界が全て変わって。

絶対に負けない、屈しない、折れない心。
梓が強くなる原動力を与えたのが「刈野滉平」で。

クラスとは一線を置いて2人だけの世界を作りながら、
周囲を巻き込んでいく吸引力に改めて惚れ惚れしますね。
私も彼等のカリスマ性に取り憑かれた1人だったなぁと。
最終巻を読みながら改めて実感しました。(好き!)

BLを横に置いたとしても、光と闇が濃く彩られた"小さな社会"でしたね。
生まれた段階で配られるカードが違う不公平な一般社会と重なるのがもぅ…。

エノがしたことは到底許されるものじゃないけれど
神楽とのバックボーンだったり、松城兄弟だったり、複雑なピースが少しずつハマって。
穴だらけの空虚な場所からどんどん青空へ変わっていく感覚で読み終えました。

↑ここまでは最終巻を読み終えて1巻から全体を通した感想です。
↓ここからは最終巻のラブラブっぷりについてッッ!

いや~~~~!!!!良かった!!!!
刈野と梓のラブラブって想像出来なかったんだけど、
ものすご~くシックリくるラブラブでニヤニヤ止まらん♡

空っぽに生きてきた刈野。
格差社会を強く生きようと藻掻いてた梓。
2人共、育った環境もあり恋を知らないんですよね。

で。恋をしらないまま恋してたんだと思うと、
もうもう萌え転がって転がって転がってッッッ!!!!

上にも書いたけど、
クラスそっちのけでずっと2人の世界でしたもんねw
ジワジワと無自覚なままずっと彼等は恋をしてたのか。
(私的に最初の頃は恋を見守ってる感覚はなかったぜ!)

カーストゲームを通してじゃないと繋がり方がわからないという梓に、
刈野が穏やかな口調でありのままの本音を伝えるシーンが印象的でした。

学校を離れると刈野と梓はいわゆる身分差ですもんね…。
学校内という社会だからこそ同等に繋がれるっていう…。
梓にとって母親を通して嫌というほど知っている現実で。

そんな梓に刈野は"俺らなら大丈夫だよ"とでも言うように送り出すのが泣けました(;///;)

あとですね!
コレです↓↓↓

刈野:「俺の大事なモンは並大抵のことじゃ壊れないぜ」

~~~~~~~~っっっっっっっ!!!(∩´///`∩)
え?何、この特大の愛がつまった告白。すごくない?
告白だよね?すごくない?(心が宇宙まで吹っ飛んだ)
待って、刈野ってこんな甘いこと言える子だったの…?

すごいね、最終巻。愛が大放出よ…。すごい…。

ラストは10年後の姿まで描かれいて、
久世×あつむはもちろん、仙崎×巽まで…!!!

また番外編として京子ちゃん視点のカーストヘヴンもすごく良かったです。
自分の足で自分のやりたいように生きていく女の子達もカッコイイ…!!!

1巻が2015年6月発売なので6年以上の歳月ですね。
ヒリヒリした世界観で興奮させてくれる最高の作品を
ありがとうございました…!!!

以下余談:
アニメイト特典小冊子では刈野×梓のデートが見られます!
本編とは違った角度の甘々でビックリ&萌え転がりました///

5

堂々、完結!

『カーストヘヴン』の8巻目にして完結編。
「カースト制」によって支配された高校生を描いた作品。いじめ、と言っちゃって良いんじゃないかな、かなり激しい暴力や凌辱が描かれていて好みが分かれるであろう作品。

彼らの行き着く先が見えず、痛い描写に読むことを放棄しそうになった巻もありましたが文句なしのハピエンを迎えました。

7巻で描かれていた、エノによって仕組まれた行為によって梓がピンチに陥り、それを助けた刈野。

というシーンから8巻はスタート。
梓を助けたことで刈野自身が狙われ、そしてキングという立場をはく奪され―。

今シリーズには胸糞悪い登場人物は沢山います。
今巻でいうと7巻から引き続き登場するエノ。8巻ではエノの過去が描かれていました。が、今まで登場した胸糞くんたち、その誰もが、過去に、あるいは胸に何かを秘めている。それを、彼らは彼ら自身で乗り越え、そして自分のこれからを捕まえてきた。

自分の未来は「誰か」が与えてくれるものではなく、「自分」がつかみ取るもの。そんな意図が、今作品に込められてるのかな、と思いました。

今シリーズを読み始めたとき、なぜ「カースト制」が存続し続けているのか不思議だったんですよね。リアルな話をすれば親に言うとか、転校するとか。逃げる術はいくらでもある。

が、この制度を利用したい人たちがいることも紛れもない事実で。理由は人それぞれでしょうが、その「闇」を、高校生というバックボーンに上手に絡ませて描いたところがさすがというべきか。青く若く、そんな彼らの日の当たった部分だけではなく、陽の当らない部分に焦点を当てた。緒川さんらしい、ダークで繊細な世界観だなあ、と。

最後のページに、ゾクッときました。「今の自分とは別人になれる」。
なれないよ、そのゲームではね。と思うのですが。
けれど、そのページが、人の本質を描いている気がします。そこから抜け出せるのか否か、抜け出せるきっかけがあるのか、愛し愛される人がいるのか、で、自分は変われるんだ、と。

完結の巻、ということもあるのでしょうか、濡れ場は甘々です。3CPの甘々な濡れ場が描かれていますが、個人的にドツボだったのが高校生の時の刈野×梓のシーン。

終盤に刈野×梓が高校の屋上で身体を重ねるシーンがあります。
このシーンがめっちゃ良かった。
二人が感情を露に闘い続けてきた学校で、何もかもを脱ぎ捨てて、すべてをさらけ出してのセックス。

今シリーズはちょっとした描写がキーになってる部分が多かったと思います。

セミの抜け殻、そして「テントウさんの寝床」。
ドラムのバチ。
トランプの燃えるシーン。

そういった、ちょっとした部分をもれなく読み取って、丁寧に読みたいなあ、と。そう思わせてくれる繊細で、けれど壮大な愛のストーリーでした。

今巻で終わりかあ、としみじみしてしまいましたが、とても素敵な作品でした。

3

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