電子限定かきおろし付
オメガバース創世記BL3巻目です。2巻ぶんもまとめてのレビューです。
レビューを書こうとして気づいたんですけど、1巻(上下巻)が発売されたのが2021年で2巻が2年前でこの3巻が去年なんですね。つい最近に1巻が出たような気がしていたのに! 時が流れる速さがエグい!! 年かな!!? こわ!!!
しかし作中の時間の流れはかなりゆっくり。1巻の初ヒートのドタバタからまだ1ヶ月くらいしか経っていないとは! そしてこの3巻の終盤は2巻の翌朝です。
最終回まで辿り着くのにあと何年かかるんだろうか……と、途方に暮れたりとか。
ともあれ。
2回目のヒートが来ました。前回のヒートは初めてのことだったので完全に手探り状態だった喬と西央でしたが、今回も手探りです。だって前代未聞の出来事ですもの、2度目があるとか分からないのです。
今度はよりにもよって合宿中にヒートが起こってしまうという大事件。大部屋で皆でお泊りしなきゃいけない時に、色々アレなことが起きてよいわけがなく……。
子どもだけで対応出来るわけもない事態に、喬は意を決してお父さんを頼ります。
オメガバースというものが未知の世界で暗中模索する喬。そして息子とその恋人を受け入れざるを得ない家族の当惑。人間ドラマが濃くなってきました。男同士の恋愛でもオメガバースとなると途端に当事者だけの問題じゃない感増し増しになりますね。なにしろヤれば子どもが出来るんだ………という事を登場人物の誰一人として知らないのであった。
オメガバースという物がなんであるか知っている読者たる我々は、やきもきせずにいられません。訳も分からずオメガバってるとかやばすぎ!! と。
あ、今ごろ思ったんですけど、この作品を読む際には事前にオメガバースの知識を頭に入れておいたほうがより楽しめますね。みんなでハラハラしましょう(「みんなで」とは。)
前半の、お父さんが識人くんから話を聞きつつ、全く理解できないにも関わらず「子供を信じてみよう」という姿勢の打ち出すの、すごく感動した!こんな優しいお父さん…世の中にもっと溢れて欲しい。
後半のセッセシーンは若さが溢れているにも関わらず、エロくなくて美しいと感じられるの、すごいと思う。
こんな衝動的なシーンの中でも、識人くんが西央くんの希望に流されずに理性を残してて、めっちゃカッコいい。
今回のヒートが終わったら…西央くん、どうなるんだろう?
どうやってオメガバースとして世界が認知していくのか、その中にあって識人くんと西央くんがどうなっていくのか、続きを楽しみにしている。
絵も設定もなにもかも素敵です〜オメガバース作品はいろいろ出すぎてて、苦手な人もいるかも知れませんが、これは入りやすいと思います、相思相愛の重すぎる愛が好きな人には絶対にオススメ!!
ヒートって良いよね…
もう相手が欲しくて欲しくてどうしようもないんだもんね…♡
ゆま先生の絵が美しくて、濡れ場もぐちゃっとしてなくて(汁気はあります)クリーンな感じで良きです♡
前巻で迎えた二度目のヒート。
お父さんの協力もあり、喬くんの自室にこもっているふたり。
音とか大丈夫なのかー?って心配しちゃいますが、
さすが開業医の邸宅。広いのね。
喬ママパパのやりとりも共感しながらも笑ってしまいました^ ^
次は弟くんに動きがありそうで…
一悶着の予感にドキドキしながら続編を待ちます。