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世間知らずで純朴なルイン國の第二王子が、隣国の騎士団に入団。
団長(実は国王)の世話係になって、毎日が楽しくなる。
実は祖父王には、意図があった。
祖父の気持ちを親書を読んで知ったエイプリルは、
ルインに戻りたいと、除隊を申し出る・・ここからのドラマチックな展開で、盛り上がる。
某レビューサイトに、日記型の構成と批判があったけど、
私は、時系列前後する書き方より理解しやすいので、ワンパターンでもこのままが良いと思う。
もう一ついうなら、凝って書いてもBLは文芸賞作品の対象にならない、
それなら、楽しむ事に特化していたら、それで十分。
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●エイプリル:16才、ルイン 国 第二 王子
貧しいルイン国に送金をしたくて、騎士団に入団を希望。
シルベストロ國に単独10日旅、旅の途中でうさぎ?を拾い育てる。
王族独特の「 セレスティナ・ラ・ルイン」の瞳を持つ。
●メイクリス:エイプリルの兄 ルイン国第一王子
地下資源豊富なソナジェ国に留学中。
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● ジュレッド・セルビアン = マオ:シルヴェストロ国 の若王
ソナジェ国の資源を守る為にルイド国を加勢。
●ノーラヒルデ:シルヴェストロ 国 騎士団の副長
右腕の肘から下を戦で失った。両手使い。
ラ・ヴェラスクェス(騎士の中の騎士)
●フェイツランド = ハーイトバルト:「黄金龍」
シルヴェストロ国 騎士団団長、前国王。
ルイン国王の親書を読み、エイプリルを世話係にする。
★「月神・・」の騎士団長と、血縁関係にある人物が登場している。
世話焼き天然王子(受けさん)がすごく好きなタイプでした!
それにほれちゃうおっさん(36歳)も超不器用そうでめちゃ可愛い。
バーとかあれば、酒のまして ぐちらせて 慰めてあげたい(笑)
それで萌2.お涙頂戴系があれば、多分神。
キャラがあっさりしてるからですかね、さっくり読めました。
いろいろ書き込まれていて、他のキャラもちゃんと書き分けてあって生きてる感じがして
読み物としてとても面白かったです。
やっぱ育ちがいいと、あんないい子(受け)になるのかなあ。
いい子過ぎると けっ ってなっちゃう時もあるおばさんなんですが
この子は大丈夫。(筆者の筆力?) 頭ぐりぐりで いい子いい子したくなりました。
攻めさんおいといて、この子が息子にほしい・・・
というように癒されたい方にはオススメです!
表紙のイラストですとかなりショタ風味ではありますが、中の挿絵を見るとそこまでではありませんので、ショタ苦手…という方でも問題ないのではと思います。
わたしはバッチ来い!なのですがね。
美味しい20歳差ですし!
ああ、30代攻めと10代攻め…素敵(うっとり)。
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受けのエイプリルは、極々小国なルイン国第二王子で、出稼ぎ(涙)のためにシルヴェストロをたった一人で訪れた16歳。
実はその出稼ぎには隠された秘密があって…
攻めは大国シルヴェストロの騎士団長、フェイツランド(フェイ)、36歳。
破壊王という異名を持ち粗暴で大柄ですが、畏敬の念を周囲から持たれる戦士でもあります。
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どうやらいわゆるショタ趣味(笑)らしいフェイは一目でエイプリルを気に入ったようで、顔合わせ直後に自分の世話係に任命します。
まあ、それが幸か不幸かわかりませんが(苦笑
このふたりの関係、実は色々混み入った話があるのですが、それは中盤までフェイの趣味というものに目隠しされております。
このお話、あまり悪い人って出てこないのです。
騎士団の宿舎が中心なので最初から登場人物が多めなのですが、こいつ実は裏では嫌なやつ?というわたしの捻じ曲がった穿った考えはことごとく否定されました。
それは『月神〜』の方でもそうでしたので、作者さんの持ち味がそういう方向にないということなのかもしれませんね。
なので、安心してキャラたちの作り出す世界観にひたってOKなのです。
まあとにかく、騎士団副長のノーラヒルデと師団長のマリスヴォスも気になりますし、武具管理を任されるジャンニも気になるーということで、萌えキャラ満載。
ぜひ、スピンオフ希望です!
ただその分、登場人物が多い場面では誰が喋っているのかわからないシーンが多々あり、その辺りをちょっと読者に気遣って欲しいなあと思います。
そして地の文。
すべてがエイプリル視点というわけではない(エイプリルの心情は()内で表現)と思われるのですが、しかしエイプリル視点であろう部分、そしてそんなエイプリルを見ている人間の思うことがゴッチャに書かれています。
もう少し淡々と第三者(天の視点)視点で表現されるとファンタジーを読んでいる感が出て、違和感がないのになと。
ただこればかりは作者さんの書きやすさがあると思うのでなんとも言えないのですが、ただ読んでいてそこがひじょうにファンタジーとしては残念でした。
ファンタジーはどうしても世界観の説明が必要なので、登場人物から離れた視点の方が違和感が少ないかなと思うのですが。
こちら『月神の愛でる花』の派生作品かとは思うのですが、イラストを描かれている方は別の方です。
『月神〜』の千川さんも素敵なのですが、個人的にはこちらのひたきさんの方が騎士の服装やファンタジックな世界観がとても合っていて好きでした。
甲冑はもちろん、ふだんの服装や挿絵の構図もとても良いのです。
基本はBLのファンタジー作品は苦手なのですが、こちらのシリーズは地の文にどうにも気になることが多いとは言えるもののとても面白い。
本編よりも、わたしはこちらのカップルの方が好きかもしれません。
神よりの萌×2です。
発売された頃にざっと読んでたけど、改めて再読。
なんで発売当時にきちんと読んでなかったの!?ってくらい大好きになった(*´ω`*)
笑ったし、泣きそうになったしw
そして騎士団!!
本当にいいですね(*´∀`)
月神シリーズの騎士団のみんなも大好きなんだけど、シルヴェストロ国騎士団も個性的な人が揃ってて。
団長が普段どうしようもないような感じのひとなんだけど、みんなから尊敬されてて好かれてるのがすごく伝わってくるし、戦のシーンでは本当に格好良かった。
隻腕の魔王の異名の副長も強くて美しくて。
マリスヴォスもいい加減ぽっいけどやる時はやるし、エイプリルを坊や呼びするの好き。
王様もなかなかいい感じw
今回は挿絵がすごく素敵だった(*´ω`*)
口絵のカラーのシーンも本当に大好きなシーンで、何度も見ちゃう。
朝霞月子さんの本は(読んだことあるものだけに限るけれど)、安心して読める印象があるので好き。
ヤーゴ君みたいなキャラが出た時は最初うわっと思ったけれど、彼には彼なりの思いもあってその後エイプリルと仲良くなったみたいだし。よかったよかったw
月狼もこの黄金竜も本当に続編が読みたいー!!
そういえば今回タイトルの黄金竜が幻獣の事かと思ったけど、そうではないんだよね?
翼竜が出ては来たけど。(黄金竜は団長の事でいいんだよね?)
今回の幻獣にあたるのはエイプリルが助けたプリシラなのかな。プリシラは幻獣ではないってことだけれども。
きちんと話が作り込まれていて、その物語にすっと入っていけるファンタジーでした。
普通に生活している場面が描かれていたり
訓練していたり、ご飯食べていたり、仕事をしていたり
物語の登場人物たちの息遣いがきちんと聞こえるような作品だと思いました。
破壊王と名付けられてる攻は名前の通り受を破壊してるのですが
その強姦シーンが痛ましくて、若干強引に話を持っていくなーっと思ったりもしました…
が、まー横暴な攻というスタンスを守っているような感じでしょうか…
その分、受の素直さや純朴さが際立っていて
この二人はこれでいいんだと思えました。
もう少しおセックスシーンがあって欲しかったというのが正直な願望。