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表題作AGAIN DEADLOCK番外編 3

ディック(リチャード・エヴァーソン),民間警備会社勤務
ユウト・レニックス,ロサンゼルス市警

同時収録作品DEADLOCK番外編(3) AGAIN

ロブ・コナーズ,犯罪心理学者
ヨシュア・ブラッド,ボディガード

同時収録作品DEADLOCK番外編(3) AGAIN

ダグ・コールマン,ロス市警刑事
ルイス・リデル,推理作家

同時収録作品DEADLOCK番外編(3) AGAIN

パコ,ロサンゼルス市警
トーニャ,メキシカンバー店長

その他の収録作品

  • I won´t say goodbye
  • Alone again
  • Can you feel my heart?
  • Ordinary day
  • You solid me
  • Peaceful time
  • Stranded heart
  • Starry night in Arizona
  • Happiest
  • Today is a gift
  • エドワード・ボスコの怠惰な休日
  • Did you have a good time?
  • How to find happiness
  • Happy anniversary
  • Again and again(書き下ろし)
  • Commentary1、2、3
  • あとがき

あらすじ

ディックとの幸せな同居生活も丸二年──。
生涯のパートナーであるディックを家族に
紹介したい!! 決心したユウトはディックと共に
アリゾナを訪れる──。映画俳優として一歩を
踏み出したヨシュアに、応援しつつ庇護欲と
独占欲に揺れるロブ。トーニャへの愛に悩むパコも、
ついに大きな決断を下し…!? ユウトとディックを
取り巻く男たち、それぞれの愛と葛藤に
焦点を当てた番外編集第三弾!!

作品情報

作品名
AGAIN DEADLOCK番外編 3
著者
英田サキ 
イラスト
高階佑 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
DEADLOCK
発売日
電子発売日
ISBN
9784199010484
4.7

(109)

(86)

萌々

(17)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
15
得点
511
評価数
109
平均
4.7 / 5
神率
78.9%

レビュー投稿数15

もはや「番外編」ではない

宝箱の様な短編集です。
表紙も美しいですねー。
冒頭から重要なシーンで、泣いてしまいました。
本編で書かれていないけど「ここどうだったのかなー」と気になっていたエピソードが万歳です。
今までの番外編集は、気軽な感じで彼らのイチャイチャを楽しんでいましたが、本作は彼らの核になるお話がほとんどでした。
ユウティの日々もたくさん知ることができて、大満足です。
個人的には最新作にやっと追いつけまして、また彼らに会えるのがとても嬉しいです。

1

パコとトーニャのお話はここに収録されている

再読。番外編4に備えて、DEADLOCKの1巻から順を追って復習したよーー!!
よーやくここまで辿り着いた。

【I won’t say goodbye】第1巻、暴動の最中での初エッチ後のディック視点。
めちゃ懐かしいとすら思える第1巻のあの時よ、再びって感じ。
書いたのは2019年「不朽の名作BL小説100選」特典小冊子より。

【Alone again】脱獄後、ティーブ・ミュラーになったディックのつかの間の休日。
あのビーチハウスへ戻って思い返すのはただひたすらユウトのこと……。
思えば、出会った日からいつも怒らせてばかりいた。本当は笑わせてやりたったのに……
泣ける。

【Can you feel my heart?】パコがトーニャに告白してから半年以上が経過して……。
トーニャが心の中に隠してきたいじらしい気持ち……
ついに、ついに、ついに!!
おめでとう、トーニャ。
そして、「やっぱりパコは俺の自慢の兄貴だよ」とパコを褒めるユウトに嫉妬するディック(笑)

【Ordinary day】ヨシュア視点
「ヨシュアのつくったものなら腐っていても喜んで食べそうな男」ロブ。
うんうん、攻めはこうでなくちゃね。

【You soiled me】撮影現場で女性に囲まれるヨシュアを見たロブのお話。

【Peaceful time】グアマルカ帰国後のお話。OUTLIVE DEADLOCK season2

【Stranded heart】遊びにきたルイスの口から、ヨシュアが別作品にもオファーされていることを知らせるロブ。
このまま俳優業に進むべきか悩むロシュアと、ヨシュアの成長を喜びながらも自分を必要としなくなったら……と悩むロブのお話。

【Starry night in Arizona】
【分冊版】キャラ文庫アンソロジーI 琥珀 [DEADLOCK]番外編 購入済み。
義母のレティシアにディックを紹介するためアリゾナへ帰省するお話。
戸惑いながらも受け入れるレティシアと、猛反発するルピータ。
もしユウトの家族に認めてもらえず家族の関係が壊れてしまった場合、俺に何かできるのか?と考えた末のディックの「俺にしかできないこと」がいつも通りのディックで、だからこそ尊い。

【happiest】ユウトが元カノとやり取りする姿を見たディックの奥歯が心配。
(というか、とうの昔に摩耗して無くなってそう)
「もしも(高校時代のユウトに)会えたら俺は、絶対に犯罪者になってしまう」と断言するディックが通常運転。

【Today is a gift 】
PROMISING DEADLOCK season2冒頭のジーンズ洗濯事件のユウト視点。
「嫌な奴だと思っただろう?」「そうだな ムショ時代の出会った頃のお前を思い出した」
「昔の俺……」とがっくり肩を落とすディックがかわいい。
でも一番最後の書き下ろしで、「昔の俺」をどんだけ後悔してるか、笑い話どころではないほどの後悔をしてるかがわかる。

【エドワード・ボスコの怠惰な休日】
「俺とボスコ、どっちのほうが好きなんだ?」

【Did you have a good time?】
ディックが勤務するセキュリティ会社の設立20周年パーティーが開催され、ディックがゲイを公言するスターに言い寄られてしまい……
嫉妬するユウトの姿を見て嬉しそうなディック。(いつも嫉妬するのはディックだもんね。)
そしてユウトに触れてもOKなのはユウティオンリーだと白状するディック。

【How to find happiness】俳優への道を進むことを決めたヨシュアと、それを聞いて喜ぶ亡き姉の親友リンダ。
亡き姉の思いを代弁してくれているかのようなところがジーンとくる。

【Happy anniversary】ディック視点。
二人が一緒に暮らし始めてからちょうど2年。仕事に出かけるユウトを見送ったディックは、一人自宅で昔を振り返り……。

「どうやら俺の愛は限界を知らないようだ」と真実を告げたのに「ロブみたい」と言われてしまったかわいそうなディック氏。
「ディックとデートしたい。駄目?」と聞かれて、駄目なわけがない。駄目なわけがない。駄目なわけがない、と三回繰り返してしまったディック氏。

【Again and again】BBに襲われそうになっても助けてくれないディックという悪夢を見てしまったユウト。
完全な八つ当たりなのに夢の中の自分の振る舞いを謝るなんて、なんてディックは愛情深いんだろうと改めて思わせてくれる。
そしてお前の夢だろうと悔しいものは悔しいといい、最初からやり直したい、ユウトに酷い態度を取っていたあの頃の自分を撃ち殺したいとまで言う。
その後悔を知ったユウトと、ディックの語らいが神。

ディックがいたからこそというところが好き。
終わりのない闇から抜け出せて今のディックがいるのは、道しるべのような存在のユウトがいたからこそという、私にとってのユウトって至高の受けであり、受けの殿堂であり、もう別格なんですね。
そのユウトにとってもディックの存在に何度も救われて、ディックがいたからこそ、そしてディックがいれば……という一蓮托生な二人の様子を知ることができるいい書き下ろしです。

よし!満を持して番外編4を読むぞー!

2

これからの話

15年もシリーズが続いてるんですね。
そろそろ始まったのは生まれる前って読者が手に取るのでは…

あとがきにも書かれていますが久々の刑務所ディックからのスタートに驚きました。番外編集も3冊目なので、その時分のお話はもう収録され尽くしたのかと思っていましたから。あの頃のディックも好きです。ヘタレ感のないキレキレディックが登場すると嬉しくなる。甘々ディックも良いけれど。

本編外で本編の解釈に影響があるほど重要な話をしてしまうのは好きではなく。トーニャとパコの話はかなり重大事件だけど本編で書けそうにもないのでまぁ致し方ないのかな。

ユウトがディックと共に故郷に帰るお話は読んだことがあるなと思ったら、キャラ文庫アンソロジー琥珀掲載作品でした。こちらは電子で今も手に入るので、読んでいる方が多いかも。重複購入にご注意ください。

幕間の「これからの話」が気になります。強めの波乱がないだけに、確かに展開するなら誰かを絶望に突き落とさなくてはいけないわけで。ユウトに過酷か…彼らの愛は強固ですから、試練は仕事や生死の方向からやってくるんだろうな。「BUDDY」でのユウトの働き方に思うところあったので、モヤモヤしてしまう。

2

番外編集の1巻2巻が良かっただけに

全員サービス小冊子とか特典ペーパー等に掲載されたSSや短編を集めた番外編集3冊目。
もうとても追えないので、こうやってまとめていただけると有り難く、読めずに諦めていた作品に出会えて嬉しいです。

ただ、同じ番外編集の1巻「STAY」、2巻「AWAY」と比べると、内容的にこの3巻は今ひとつ物足りなさを感じてしまいました。
ストーリー的に動きが多かった前2冊。結果として文庫として出してもらえたとはいえ、本編ではない、全員サービス冊子等でここまで話を進めていいのだろうか、と思わずにいられなかったことを考えると、今回の3巻は、SSらしい内容の詰め合わせなので、おそらく番外編集として標準的でこれが本来の姿なのだろうと思うのですが。
さすがに、痴話喧嘩→仲直りがめくってもめくっても続いていくと食傷気味に。

パコとトーニャのお話「Can you feel my heart?」はとても良かったです。

1

パコとトーニャの新展開

DEADLOCKシリーズはBL小説の中でも1番好きなシリーズものなのですが、本編がハラハラ・ドキドキな一方、番外編は出来上がっているカップルの日常ものです。このギャップが好きで毎回購入しています。ぜひとも4巻が出てくれますように!

また、今回はDEADLOCKのカッコいい男たちの話の中で唯一もやもやしていたパコとトーニャが新展開を迎えます。個人的にはこの話が一番好きですね。DEADLOCKには魅力的なカップルがたくさんいますが、ラブストーリーという意味ではパコとトーニャが一番自然な気がしています。というのも、BL特有の吊り橋効果的な事件(普通は吊り橋効果がないとノンケの男が男に惹かれる要因を演出しづらいので・・)が起きない。だからパコは悩むんですよね。きっかけもタイミングもない、どうしたらいいか分からなくてもだもだする。派手な事件が連発するDEADLOCKに不釣り合いなほどはっきりしない関係の二人なのですが、逆に派手な事件がないからこそ惹かれていく様子が自然に思えました。特に好きなのは、パコがトーニャの嫌な思い出を上書きしてあげるところ。こんなの絶対好きになるじゃん!と思いましたし、パコが魅力的な人間であることの裏付けとして印象的です。トーニャの気持ちになって泣けました。パコ、良い人すぎる。

ちなみに、ディック&ユウトとダグ&ルイスは安定安心のカップルですが、ロブ&ヨシュアはまだ山があるのかな?と不安になりました。ただ、二人共スペックが高いので成長するほど良い関係になりそう。ヨシュアはこれからもっと人間として成長するだろうし、もともと身体的にも強いからここぞという時にロブを守ってくれて、ロブもヨシュアにもっと甘えられるようになるといいなぁ。そんなことをつい妄想してしまう番外編でした。

4

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