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いいところで続きになった『純情エゴイスト』から始まる4巻です。
・『純情エゴイスト』act.8~9
「しょっぱい」と回想する上條の過去は、本当にしょっぱくて切ない過去でした。ウサギさんを好きな気持ちがこれでもかと伝わって来て報われない想いが悲しくて、そこに付け込む不動産屋の男が、中村先生が当て馬としてよく描くタイプの人なんだけど、この後ロマンチカの方で出てくる【強引かつ天然】な当て馬と違い強引一本なんですよ。それがとてもいい。この人のおかげで上條の魅力が引きだされたと思います。
もう一本は名前の呼び方に野分が色々と考えるお話。野分って見た目の印象とか穏やかな話し方のせいで寡黙なイメージなんですが、実際はよくしゃべるんですよね。それが温和なわんこみたいで可愛い。最強ツンデレキャラの上條もそんなわんこにちょくちょくデレる姿が最高に可愛いです。「野分、さむい」と後ろ向く上條に萌えですヾ(≧∇≦)ノ"
「ヒロさん」って呼ぶのは世界で野分一人だけだって。よかったね野分!
・『純情ロマンチカ』act.6-1~3
菊川賞を受賞したウサギさんにおめでとうの気持ちを伝えようと頑張る美咲のお話。一生懸命に自分に出来ることを考えて頑張る美咲が、Hも頑張ろうと自分からウサギさんを押し倒しすところがとても可愛いです!結局上手くできないんだけど、ウサギさんのためにって必死に頑張る姿が「ウサギ愛」でいっぱいです。
・『純情ミニマム』act.1
登場人物たちの子供時代編の第一話。上條のお話です。負けず嫌いな性格で、自ら望んだことではあったけれど、毎日の習い事でいっぱいいっぱいだった子供の頃。唯一癒される【秘密基地】に、隣に引っ越してきた秋彦が現れて…。
秋彦ことウサギさんは子供のころからタラシですよ!天然だけに始末が悪いですね(笑)「元気になるおまじない」と称して上條にキスしたウサギさんですが、イギリスで隣のお兄さんに教えてもらったと言うお話も、いつかミニマムにならないかなぁと思います。
『純情ミニマム』はたまーにしか描かれないので、収録されているとテンションが上がります!
この純情ロマンチカ4巻は、まずは3巻の純情エゴイストの続きから。
「しょっぱい」というヒロの過去の話、そして現在という話の展開です。
純情ロマンチカ4巻の表紙を開いたところに書いてある「中学生みたいな恋をする子だと、おかしくなったのを覚えている」という文章が印象に残るお話ですね。
僕的に心配していたような展開にならなかったのでよかったです。
純情エゴイストと純情ロマンチカの話のリンクがかなり大きくなってきたのが、面白いですね。
純情エゴイストの中で「弘樹」というキーワードをうさぎさんに言わせるのが、なかなか考えられていてうまいなぁと思いました。
純情ロマンチカでは、美咲君のうさぎさんに対して頑張ってるのか頑張りたくないのかという心の葛藤が面白いです。
うさぎさんの意に添いたいけれど、あまりにも過激なことはちょっと無理だ~!みたいなのが、良いです。
二つの話に言えることは、素直になれない心のタガをどうやって外すかということだと思います。
そして、そのタガが外れてから新たな愛が芽生えるという展開に惹かれます。
最後に、「純情ミニマム」という話が最後に登場します。
うさぎさんと弘樹の小さいころのお話です。
これが、またかわいくて良いです。
それぞれのキャラクターの過去を徐々に紐解いていくのも、また違った面白みがありますね。
純情シリーズ第4巻です。
前回のお話で、泣く思いを経て同居に至ったエゴイスト組!
甘いはずの同居生活なのですが…
今度は野分君が、さまざまな嫉妬に苛まれます。
きっかけは日常の些細なコトなのに、
嫉妬心というもの、これはこれで、なかなかにやっかい…。
(とはいえ、ご心配なく。
誤解に始まり理解に終わるのがエゴイスト組の常ですから!)
正直、ちょっとした驚きでした。
野分君だけは決して、嫉妬ごときに振り回されない!
…と思っていたものですから…。
理由は彼の、人間としての完成度の高さ。
努力も感謝も苦労も、すでに17の歳には身に付けてしまってて、
(ヒロさんと出会ったのもこの年齢時。)
それ以外の部分はヒロさんに愛情注いでる。
この年齢に似合わぬ大人っぷり&男っぷりに、
ついつい彼がまだ、24歳であることを忘れてしまうから。
それがときどき、こんな風にゆらぐ…
この2重に年齢を裏切るところ、クラクラしませんか?
いったい何回、書くことになるのか、わからないけど
美咲が、ヒロさんが、可愛い。さらに純情ミニマムで
宇佐美さんとヒロさんの、幼少期が観れて嬉しい。
そして、野分視点のお話がとても面白い。
いろんな意味で、でかい男だ。 +。:.゚ヽ(´∀`。)ノ゚.:。+゚
中村先生って本当に味のあるキャラクターと、
鍵と鍵穴のようなカップルを作るなー。って心底、感じます。
それと、恋人同士の呼び方、美咲もそうだけど、
野分も、呼ぶこの感じが良いんだよね。
「エゴイスト」は、弘樹過去編後篇と野分目線のお話。
攻め様目線のお話は大好物なので、この野分目線はすごく良かったです!
今まで弘樹目線でエゴイストを読んでいて、
野分って何を考えているのか分かりにくいタイプだ・・・って思ってたんですが。
こうやって野分側から読んで見ると、
どれだけ野分が弘樹の事を想っているのか良く分かります。
そして、一番感じたのが「弘樹が何を考えてるのか分からない」ということ。
つまり、このエゴカップルは、どちらも口下手で言葉足らずだったんですね(笑)
それにしても、野分が何度も絶賛している様に、
今回もシャイで照れ屋な「ヒロさん」が本当にカワイイかったです!
「ロマンチカ」は、無事同居を継続できる事になった二人ですが・・・
宇佐美の本が菊川賞を受賞、世間で大騒ぎされ、
何も知らなかった自分の薄情さを反省する美咲は、
どうお祝いすれば宇佐美を喜ばす事が出来るか真剣に考えます。
そして美咲が考え付いた方法は・・・
結果的に宇佐美をすごく喜ばせる事は出来ましたが、
美咲は大きなドツボを踏む事になります(笑)
そして「ミニマム」、これ可愛くて好きです!
子供時代の弘樹、本当に面白すぎ可愛すぎ・・・
弘樹、初恋もファーストキスも宇佐美に奪われていたんですね(笑)