3万人の腐女子、腐男子が選んだ 2011年度BLアワード! 2011年1月~2012年1月まで今年度最強のBLを総選挙!!

異論は認めません! 2011年度の私のイチオシはこれ! 〈表編〉

2011年を振り返り、心に残った作品を選び出してみました。私の選別基準はどれだけ「ドキドキ」「ワクワク」したかというポイントです。と言っても、その形は様々。今回は、「心」高鳴る表のお気に入り作品に加え、「体」で萌えを感じる裏のお気に入り作品、それぞれについてまとめてみました!

ダブル・バインド 3 ダブル・バインド 4
英田サキ 葛西リカコ  徳間書店
昨年に引き続き、「ダブル・バインド」のワクワクがとても熱かったです…!
恋愛だけでなく、サスペンスとして読み応え十分なシリーズ最終巻でした。期待通り、いやそれ以上の面白さ!読み終えてもしばらく興奮が収まりませんでした。前半の事件の部分と後半の恋愛の部分がバランスよく繋がっていて、主要カップルが二組登場しているにもかかわらず、事件を軸にした人間関係と心理描写がうまくまとまっています。
最終巻は特に、悲しみが溢れています。悲しみ、憎しみを乗り越えようとした結果は様々で、すべての人たちが幸せにはなっていないけれど、それぞれに新たな道を歩みだしているので読後感は明るい。過去には戻れないけれど未来も予想できない、という言葉がとても印象的でした。 これで終わりなんて…。寂しいです。

積木の恋
凪良ゆう 朝南かつみ  プランタン出版
言葉が胸に響き、ドキドキさせられたこの作品。
穏やかな日常の中にある小さな違和感が、ふとした切っ掛けで大きくなっていく。そんな中で、逃げ出しそうになる漣と、それを繋ぎ止めようとする聡のやりとりがすごくよかったです。漣の置かれた環境は特殊で、自分とは違う世界の事に見えますが、内面を知っていくと漣の抱えている問題が他人事とは思えない。ふたりの言い合いのシーン、聡の言葉が胸に響きました。地味な聡が、どんどん格好良く見えてくる不思議。
人間関係は積み上げていくものであり、些細な事で崩れてしまうものでもあると思うので、「積木の恋」というタイトルはすごくしっくりきました。 素直に笑い合える関係がとても眩しく、そんな相手がいる事の幸せを改めて感じる話でした。

凍える吐息
和泉桂 梨とりこ  幻冬舎コミックス
緊張感漂う関係にドキドキワクワク!
憎しみは愛情の裏返し。このふたりの場合、端から見たら求め合っているようにしか見えません。でも、渇望している物が手に入ってしまったら何かが終わってしまうかもしれない。互いに求め合いながらもすべては手に入らないという距離感は、とても刺激的で、読んでいる私も興奮させられました。話の分量もかなりありますが、シリアスで文章も堅いので、読み応えたっぷりです。じっくり萌えを感じて下さい。

花は咲くか 3
日高ショーコ  幻冬舎コミックス
キス止まりなのにこの胸の高鳴り…!!
1巻で桜井、2巻で蓉一が恋愛感情を自覚しています。そして3巻は、そんなふたりの感情が交差し、互いの気持ちを知る過程が丁寧に描かれていました。蓉一の赤面の破壊力もすごいけれど、桜井の表情も読んでいてぎゃー!となるくらい破壊力ありますよ!大人なのに!おじさんなのに!!恋愛以外の部分でも、蓉一が自分を変えていこうとしていたりする姿がよかったです。続きが早く読みたい!

どこにもない国
どこにもない国  茜新社
様々な形の萌えに出会えます。草間先生の作品は毎回ワクワク!
表題作はストイックな雰囲気の話でしたが、他は可愛い話だったり、クセのある男たちの話だったり、1冊で何度も美味しい1冊でした。新刊を読む度「草間先生大好き!!」と改めて感じさせられます。2011年は昨年に引き続き新刊をコンスタントに読む事が出来て嬉しかったです!

≠ ノットイコール 2
池玲文  リブレ出版
近親相姦の着地点にドキドキ!
男同士の恋愛は明るいノリでもやっぱり閉鎖的な関係であることが多いですよね。この作品はそこを正面から突いているので少し重い印象はありますが、私はそれが一番の魅力だと思います!タイムスリップというファンタジー要素を取り入れながらも、男同士かつ血の繋がりというハードルを乗り越える部分がしっかり描かれていて、読み応えのある作品でした。

いとしの猫っ毛
雲田はるこ  リブレ出版
可愛さの中にある色気にドキドキ!
個性的な面々が集う「またたび荘」を舞台に繰り広げられる日常を描いた話です。日常を絡めつつ、ちゃんとエッチを絡めたラブストーリーになっています。一緒に生活していく中で、既にあった信頼関係がまた違う形で育まれていく。そんなふたりの様子に癒されます。

知らぬは おまえばかり
ミナヅキアキラ  幻冬舎コミックス
表情にドキドキ、展開にワクワク。
シリアス寄りもあるけれど全体的に明るい話の多い短編集。シリアスだった前作「この夜のすべて」とはガラリと雰囲気が違いました。どちらも異なる魅力があり、幅広く描ける作家さんなのだなぁと感じました。注目している作家さんのひとりです。

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