BLコミック&BL小説、業界最大級の品揃え!
ああー…最っっ高に良かった。。
「レムナント」のα獣人攻め、ジュダの両親のお話です。
コミックスではなく、小説なのかー…と思い読むのを躊躇していたのですが、
本当に本当に、買って&読んで良かったです。
シリーズの中で、このディエゴ×ジルが一番好きなカプに。
物語序盤、ジルが大空へ放とうとした小鳥が窓にぶつかり
命を落としてしまう描写のところから、葵居ゆゆ先生の描く物語世界に
惹き込まれました。
現実世界の自分はもちろんオメガではないけれど、
女性として社会の中で時折感じる”息苦しさ”が、
まさにジルの葛藤と似ているような気がして、ジルの環境が他人事とは思えなかった。。
「ペンデュラム」→「レムナント」→間に「プチミニョン」を挟んで(大好きです♡)→
「カドル」と、ディエゴ達から見て孫世代の恋のお話まで読んできましたが、
このディエゴ×ジルのお話、コミックスで見かけた時からとても気になっていました。
シリーズどの作品の中でも獣人α、ジークフリード家の者には
どこか傲慢さが(多かれ少なかれ)漂っていたんですが、
こちらのディエゴは本当に紳士で、健気で、気遣いと配慮のできる、
スパダリ獣人αでした。
「Ωとはこうこうこういうものだ」と、貴族社会のしきたり、
獣人とΩとの関わりを当然として育ってきて受け止めているからこそ、
ジルの持つ”自由”への渇望や望みを、当初理解することができないんですよね。
そんな中で、平手打ちまでしてきたジルのことを手酷く扱うこともなく
(一度だけ危ないシーンがあったけれど)、
素直に”ジルについて知りたい””Ωについて知りたい”と言葉にし、
知る努力をすることができる。
これを”スパダリ”と言わずしてなんと言う…!
と、読みながら萌えて萌えて悶絶してしまいました。。
ジルの意向も聞かず自分の都合で、有無を言わさずジークフリード家に連れてきた
ディエゴに対し、当初は”心を許すものか”と思っていたジル。
そんなジルが次第に心を開き、共に楽しい時間を過ごすようになる
心情変化の描き方が、素晴らしくて。
ああ、こうやって人は少しずつ心を開いて、恋に落ちていくんだな…と、うっとり。
特に、二人が一緒に庭で星を見上げながら話すシーンが大好きです。
その日が誕生日だと知ったディエゴが、即席で”ジル座”をプレゼントするー
なんてエピソードも、なんてロマンチックなのー…!・:*+.
読みながら、甘くてくすぐったい気分を堪能。
そして羽純ハナ先生の描かれるイラスト、どれもが美しくてため息ものでした。
本の装丁も美しいです。
ディエゴの青い瞳、しっかりとジルの腰を支える手の力強さが最高にカッコいい。
コミックスに二人が出てきた時は、ディエゴの顔にある傷跡が
気になっていたのですが、この上巻ではまだその傷ができる気配はなし。
ディエゴの兄・トネリアがどうもジルに横恋慕している感じで、
一波乱も二波乱もありそうな不穏な気配がします。
でも、二人の行く末をコミックスで知っているから。
どんなに辛い展開が待っていても、二人が愛で結ばれて
ジュダが生まれて…という光り輝く未来があるからこそ、
安心して読み進められます✨
安心できるのに、この先どうなる!?というワクワク感もあって…
このまま下巻まで一気読み、駆け抜けようと思います。
小説ならではの、じっくりと心情を追いながら読める喜びを噛み締めて。
すでにもう最高に大好きな一冊になった上巻、
下巻も読む前から、同じく最高に大好きな一冊になる予感がしています☺︎
羽純ハナ先生によるコミックス「レムナント-獣人オメガバース-」のメインカップルの攻めであるジュダ(アルファの獣人)の両親のお話で、前日譚・外伝的な位置にある小説です。
まず、既存漫画のまだ語られていない別カップルを小説で描く、という試みが面白いなと思いました。
私はどちらの作品も読みましたが、羽純先生の世界観はそのままに、葵居ゆゆ先生の手によって違和感無く素敵なお話に仕上がっています。
こちら単体でも十分に楽しめますが、今作を読んで気になった方は本編のコミックの方もぜひ!
完結済ですので手に取りやすいかなと思います。
コミックを既にお読みになられた方で、ジュダの両親のお話が気になるという方にもおすすめです!
以下、感想となります。
誰に対しても誠実で穏やかなディエゴがとても良い攻めでした!
受けのジルも、美しい外見ながら非常に好奇心旺盛で、少々意地っ張りではありますが、動植物を愛する飾らない性格の青年です。
この2人、どちらもこの世界の中では少々変わり者・はみ出し者とされています。
自らの招きに応じてくれたジルに対して、一般的なオメガの感覚であれば、過分なほど紳士的な態度を取っているディエゴ。
しかし、愛玩され、子を産むためだけに生きるのがオメガの幸せとの教えに嫌気がさし、日々自由を求めていたジルからすれば、そんな彼の言動にとても身勝手さを感じてしまうわけです。
ディエゴはいわゆる良家のお貴族さまとして育ったアルファなので「子も産まず家に帰ることになったオメガ」というものがどんな意味を持つのか理解が出来ていないのですよね。
良かれと思って投げかけた言葉は逆にジルを憤らせ、傷つけてしまいます。
何故平手打ちまでされたのかが分からず、なんでだ??と混乱しながらソワソワ部屋の前でうろついたり、あれもしてあげたいこれもしてあげたいと見当違いの事を考える、ちょっと鈍感なディエゴが可愛い。
それも、支配する側の貴族のアルファと支配される側のオメガ社会では価値観が大きく異なるからなのです。
そして、2人共そんな社会の中に溶け込めず息苦しさを感じているのでした。
異なる社会の中で変わり者・はみ出し者として生きて来たディエゴとジルが出会い、日々何気ない物事を語り合い共に過ごす内にアルファとオメガそれぞれの苦悩や立場についても理解をし始め、徐々に互いの事を憎からず思うようになっていきます。
初めはぎこちなく、まだよそよそしかった様子の2人が楽し気に夢や希望について語ったり、新しい世界を知って視野が広がっていく姿が本当に幸せそうで暖かいです。
そんな中、ジルに初めての発情期が訪れて…というところで下巻に続きます。
両視点で描かれているので、2人のすれ違いと無自覚の両片思いっぷりに読み手は終始じれったい思いでいっぱい。
仲が深まるに連れてジルが素直に無邪気になっていくのも可愛らしいのですが、ディエゴの紳士度がどんどん上がっていくのが大っっ変良かったです!
幼馴染で婚約者のアルバート、ジルに気がありそうな雰囲気のディエゴの兄のトネリア、ジルの初めての発情期、恋を自覚し始めた2人…と、非常に続きが気になります。
上巻は出会い編といったところでしょうか。
引き続き下巻を追い掛けたいと思います。
「レムナント」が大好きで、こちらの上下巻を購入していましたがずっと積んでました。
ジュダの両親の話だと思うと感慨深いです。ジュダが大好きなんですが、父親のディエゴがまた全然違ったタイプで素敵でした。
ジルはちょっとだけダートっぽいかなと思いましたが、彼の感覚に凄く共感出来ました。
契約のみの関係と言いながらも、段々と距離が近づいて行く二人に萌えまくりでした。
上巻は旅先での初めてのジルの発情っていう、とても気になるところで終わってました。
「レムナント」では悪役のイメージが強いトネリアの意外な面がとても興味深くて、これからの展開がとても気になります。
そして羽純ハナ先生の描き下ろし漫画も素敵でした。
『レムナント』と『ペンデュラム』が好きなのですが、やっとこちらを読みました。
ジュダの両親のお話です。
勝手なイメージ、初期のジュダがあんな感じだったので、ディエゴもオラついてる感じなんだろうなぁと思ってたんですよ。
でも思ってたのと全然違って紳士でびっくりしました。
ジルもジュダの回想で出てくる時とは全然違っていて
こんな感じの方なのかぁと思いました。
そしてすごくびっくりしたのはトネリアです。
トネリア…普通に良い獣人って感じなのに…なんで今あんなに酷いんだろう…?
その理由とかは恐らく下巻でわかるんですよね…?
幼馴染で婚約者のアルバートのことや、
トネリアがジルのこと好きそうなことや、
二人のこれからなど色々と気にあることが多かった上巻です。
この時のこの二人の出来事が無かったら、ジュダを授かることもなかっただろうし
そうなるとダートとジュダがくっつくこともなかったんだなぁと改めて思うと不思議な気持ちなりました。
コミックス「レムナント」外伝小説。
ジュダ(攻め:獣人)の両親の物語です。
コミックス未読でも小説単体で問題なく読めると思います。
あくまで上巻だけの感想なので下巻を読むと変わるかも知れませんが、
上巻は童話みたいな物語だな…という印象を持ちました。
一家のはみ出し者のお姫様が優しい王子様に見初められて人生が変わる…的な。
うーん…評価が難しい。
ド王道が良き!とも感じたけれど、
童話の既視感が強いなぁとも感じたし…。
萌え的には無自覚のままジワジワと愛を育む過程がよかったです(∩´///`∩)
ジュダが憧れた両親のルーツを知ることが出来たのもレムナント好きには満足でした♪
(※補足追記:描き下ろし漫画は12P。作中エピソードにある一夜の様子です)
(※レビューは若干レムナントのネタバレに触れてます。ご注意下さい)
ストーリーはあらすじにあるように始まりますが、
ディエゴ(攻め)に関してはちょっと端折りすぎかな…?
全然傲慢じゃないですよ!とても紳士…!!!
コミックスでチラリと登場した時はジュダより厳ついイメージだったので意外でした。
相手が誰であれ誠意を払う言葉使いで好印象ヾ(*´∀`*)ノ
シリーズに出てきた獣人α(トネリア・ジュダ・ルアード)の中で断トツ紳士的でスパダリっぽいです。
でもですね。優しいディエゴでも、
想像の及ばないことまでは誠意は尽くせないのですよ…。
知らず知らずにジル(受け)の心を傷つけていました。
いくら由緒正しい家柄のΩといえど逃げられない宿命がある。
特にジルの場合は家長である母親から疎まれているので尚更です。
ジルは自分を【籠の中の鳥】だと揶揄しています。
自由のない世界に苦痛を感じたまま生きていました。
選択肢がない中で守ってきた幸せをディエゴに奪われてしまったのですね。
そんなこんなでディエゴの行動に傷ついたジルは最初は頑な態度を取るのですが、
ディエゴは心から謝罪し2人は徐々に打ち解けていってーーーと展開します。
安心出来る籠の中で愛玩され生きる幸せと、
多少危険があっても自由に空を飛べる幸せ。
大半のΩは前者を選び、ジルは後者を選びたくても選べない苦しさに嘆く。
しかしディエゴと出逢って、初めて選択肢を与えられ、広い世界を知る。
個人的にはジルに関して感情が定まらない…;
どうにもおぼっちゃま思考だなぁと過ぎってしまう(^0^;)
その部分は萌えが少々削がれました。
最初こそすれ違ってしまった2人ですが、
無自覚のまま寄り添って仲を深めていく過程が良きです(∩´///`∩)
特にディエゴの無自覚な溺愛っぷり…!
慈愛のような優しい時間が流れていてほのぼのしました。
ほんとね~~ディエゴがとにかく優しくて優しくて。
あと不器用組(トネリア・ルアード・ジュダ)に比べたら表情豊かで素直。
とっても可愛い人でキュンキュンする場面が多かったです。
特に初めてジルが発情する場面での紳士ぶりが最高(∩´///`∩)
欲望を理性で抑えて、そんなときですらジルの体調と気持ちを最優先。
萌え転がって何度も読んじゃうぐらいグッときました…!
描き下ろし漫画でもディエゴのデレデレっぷりにニヨニヨでします。
また若かりしトネリアの意外な一面が見えてビックリ(´⊙ω⊙`)
今と違い、気遣いがあって大人しくてコンプレックスを抱えていて…。
漫画ではディエゴと確執があったように見えたけど、昔は普通に仲の良い兄弟なんですよね。
※ちなみに兄弟構成は、
ルアード父(長男)・トネリア(次男)・ディエゴ(三男)の三兄弟です。
レムナント4巻冒頭の感じと小説では関係性が異なるので
きっと下巻で何かが起きて、点と点が繋がっていくのかなーと。多分。
ディエゴの顔にある大きな傷も関わってくるのか下巻に期待です…!