あいつはもう番犬じゃない

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表題作囀る鳥は羽ばたかない 8

百目鬼 力,三和会系桜一家組員(?)
矢代,裏カジノオーナー兼金主,40歳

同時収録作品囀る鳥は羽ばたかない 8

井波,刑事
矢代,裏カジノオーナー兼金主

その他の収録作品

  • おまけイラスト

あらすじ

四年ぶりに再会した矢代と百目鬼だが、
カタギに戻っているとばかり思っていた百目鬼は、
組長である綱川の信頼を得て、桜一家の構成員になっていた。
矢代に従順だった百目鬼は過去に消え、
今では桜一家でも一目置かれる存在だ。
偶然にも、共に手形を持って消えた男・城戸を探していた
ふたりは一緒に動くことになるのだが、
矢代が以前と変わらず男に抱かれていることを知った百目鬼は、
誰でもいいなら自分で我慢しろと迫り――!?

作品情報

作品名
囀る鳥は羽ばたかない 8
著者
ヨネダコウ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
シリーズ
囀る鳥は羽ばたかない
発売日
電子発売日
ISBN
9784813033400
4.7

(369)

(320)

萌々

(29)

(10)

中立

(4)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
52
得点
1750
評価数
369
平均
4.7 / 5
神率
86.7%

レビュー投稿数52

一人の小さなファンです

私は中国から来たファンです。「囀る鳥は羽になってしまったかな?」という漫画が好きで、わざわざリンク先を探して先生に投票しました。これは私のたくさんのbl漫画の中で一番好きなtop1です! !(๑>◡<๑)

5

もはやライフワーク

私の生活の一部。
矢代という人間が気になって心配で、かっこいい、かわいいと愛でる。
百目鬼を心配する、応援する。もっと応援する。
これ、私の毎日(笑)
そんなふうになってしまった。
それくらい大切な作品。

4

No Title

非常に危険な世界の真ん中で、開いた傷から血を流しながらも心を共有する二人の男の緊張と官能性。 あらゆる賞に値する、衝撃的で悲痛な一冊
美しく、力強く、そしてメランコリックな物語、第 8 巻は私たちを矢代さんの中心へと導き、その旅の途中であなたの感覚を破壊します.百目鬼という光が現れると、あなたの心は立て直されます.
スペルが間違っていたらごめんなさい。

4

囀るを読むと。

矢代さんと百目鬼の行く末がわからない所が
歯がゆいけれど、やくざの抗争に巻き込まれる二人。巻き込まれると言うのか、矢代さんが
居るだけで抗争になってる感ごある。と私は思うんです。
矢代さん、しあわせになって欲しい方です。
勿論、百目鬼と二人で

4

ヒリヒリ

7巻と対になった美しい表紙。7巻は百目鬼で黒。8巻は矢代さんでグレー。並べるとより素敵なので、7巻8巻と並べて飾っています。番犬じゃなくなった百目鬼に、翻弄される矢代さん。変わりつつある関係とふたりのよねん。ヒリヒリしますが、このヒリヒリが次のドキドキにつながると信じています。

2

新章本格始動

たびたびの休載を挟み、産みの苦しみが並大抵ではなかったのではと想像するほかない8巻は、矢代の内面が次々と明かされていく神巻。でも、傷つき、苦しんでいたのは、矢代ひとりではない。百目鬼もまた、苛立ち、傷ついていたということを、次第に我々は知ることになる。9巻が出る頃には、8巻の見え方もまた、変わっているに違いない。この作品を読む面白さは、巻を追うごとに、それまで読んできた世界が次第に違う姿を見せ始めるところにある。だから、何度読んでも楽しめる。磨き込まれたダイヤモンドのように硬質で、透き通っていて、闇を照らす光を秘めた作品。

3

切なすぎます…

矢代さんの心がもうぐらぐらでせつない。4年間の孤独でもうギリギリのところまで追いつめられていて、どうしようもなく百目鬼を求めているのは明らかなのにどうにもならない。以前とは違う百目鬼の振る舞いや女の影に翻弄される姿が痛々しい。でも、百目鬼の表情、言葉に矢代さんに対する思いが見え隠れしているのがほんとにもどかしい。9巻でどうにかお互いの気持ちが伝わらないかなぁ…

2

これは永遠に不朽の名作です

セリフごと、目つき、キャラクターごとにとても魅力的です。
最初から最後まで目が離せない。中には家族愛、友情、愛情が含まれていますが、私は百目鬼の中で本当の愛情を見て、一人のためにすべての決心を払うことを悟って、これは現代では非常に珍しい愛情です。

矢代の壊れ方ともがき方は、先生にとても繊細に描かれている。 こんな作品を見たことがありません。
このような心のつながりは深いものです。 読者と登場人物には十分な会話時間があり、それは教師が「読者と登場人物が二人きりになる空間」として意図的に残されている。

多くの作品を見てきましたが、これほど早く見知らぬ人と私たちを結びつけることができる作品はこれまでにありませんでした。
私はいつもなぜだろうと思っていました。
おそらくそれは、私たち全員が同じ未来を目指し、同じ物語を祈っているからかもしれません。

「幸せになってください。」
これは、日本、香港、台湾、中国語圏、ヨーロッパ、アメリカで最も多く読まれたコメントです。
これは祈りと期待にほかなりません。

ここでいう幸せとは、「二人で一緒にいたい」という幸せだけではありません。 しかし、この「泥にまみれ、狡猾さと粘り強さがなければ生き残れない世界」で、本当の「愛されて幸せ」を味わうには。

できれば、世界中の人がこの作品を読んでほしいです!
この作品は共感を育み、人物の心をより深く経験させる。
これはかけがえのない、とても心の強い作品です。

矢代と百目鬼の恋は一生記憶に残る、永遠に不朽の名作!
ヨネダコウ先生! どうもありがとうございます! 永遠に!

3

神作品の最新刊

待望の8巻出ました!
空白の4年間、矢代さんがどんな思いで過ごしてきたのか、少しずつ詳らかになる様が切なくて切なくて。
ますます儚い雰囲気をまとっていますが、そんな矢代さんが、百目鬼の一挙手一投足には振り回されている様がとても可愛らしく思えて、7巻冒頭よりかなり若返ったような印象です。

百目鬼も辛い別れから、極道の世界で泥水を啜りながら生きてきた男の背中に育っています。

矢代さんに生意気な口をきいたり、冷たい態度を取っては矢代さんをしょんぼりさせてますが、そんな矢代さんを救えるのは百目鬼しかいない!と信じているので、いまは許そうと思います。

2

あくまでも個人的な感想です。

7・8巻と積読していたのをやっと消化したので。多数の皆様が神評価でいらっしゃるこちらの作品。個人的には買っても積読にしてしまうくらい最近は食指が動かずで…何故なら裏社会のゴタゴタと男二人の意地の張り合いの繰り返しに正直飽きました〜‎(^_^;)影山先生と久我くんがレギュラーで出てた時位が好きだったなぁと。最新刊ではとうとう百目鬼さんもまったくのソノスジノヒトみたくなってたけど…んー…お話の展開があまり進んでいる気がしないのになぜに8巻も?というのが個人的な飽きの原因です。オトナのセンシティブなストーリーというのはわかるけどまだるっこしいし、なんかしつこいなぁと思ってしまいました。スミマセンm(_ _)m

8

4年煮詰めに煮詰めたモノ

8巻を読むに当たり、一巻から読み返しました。
君らこんな苦しいこと8巻もやってんの……とつらくなるんだけど読んでしまうんですよなーーーーー!

読みたてで思考がまとまってませんが少し書いておきたいと思います。
私の解釈ですので作者様の意図とはかけ離れてるかも。次巻とかでバッチリ解釈ミスが明らかになったら笑いものですね笑

二人が離れていた4年を経て、物語が動いてきたのがすごく感じられる8巻でした。
ほかの方のレビューにもあるように、結構矢代さん目線で進むんですけど、矢代さんのゆがみにゆがんだ自己の中に百目鬼さんが残した爪痕(傷跡)が生々しく残ってて……読んでるこっちもつらいのなんのって。
4年前の百目鬼さんが矢代に気持ちを伝えて抱いてしまった一件、あの時に矢代さんの中で壊されてしまったものが明らかになってきた感じがします。
当時(5巻6巻)は、矢代さんが得たことがなかった ”一般的な敬愛・性愛的執着” をぶち当てられて回路がショートしてる感じに見えました。しかもショートしてても心の底では多分うれしかったんですよね、百目鬼さんにそれを向けられて。認めてないと思うけど深層心理では百目鬼さんのこと好いてるはずだから。
おかげで、自身を保つのに使ってきた ”特異性癖しか満足できない自分” は崩れ不能になり、生への執着も強くなくて。どうにもならないまま4年過ごし、今(8巻)になっては、さらに百目鬼さんという好いた男には反応するという事実を突きつけられている。
とそんなことを考え、中盤の独白「知らなければなくすこともなかった」のあたりって、なくしたものは”自己”なのかなーーなんて考えている次第です。

矢代さん、”哀れじゃない自分”というものを保つために特異性癖を発現させてたと解釈してるんですけど、ぶち当てられた百目鬼さんの敬愛的執着の”愛”は元来欲しかったもので、でも認めると自分が生まれてこのかた置かれてきた境遇と生き抜いてきた手段(特異性癖)は異常で哀れで真っ当さがなく否定するしかなくなる。だから遠ざけたのに、百目鬼さんが来て「やっぱり哀れじゃない自分をなくしてしまった」と、突きつけられているのだろうか……
百目鬼さんと関係が持てる距離にあっても他に身体を求めていくのは、そこから目をそらしたいからなのかなあ。

だから百目鬼さんがなんかすげぇスパダリだったら矢代さんを包摂して救ってあげるかもしんないけど不器用執着の権化みたいな人だしね、4年の空白ですっかり”人”になってしまったので何考えて矢代さんにちょっかいかけてんのかこっちもわかりにくくなってしまったし!!!!(今から考えると序盤はほんとに溺愛不器用の雛みたいでほほえましかったのに……!)
追いかけることしか知らなかったのに矢代さんが精神的にいたぶるからさ……ひねた感じに成長しちゃったじゃんよ……

とまあ浅はかな思考で考えてしまうわけなのですが、矢代さんは自己をぶっ壊されてて百目鬼さんは4年も叶わなかった気持ちを煮詰めてて、そんなあなた方が解決して幸せになれる方法ってある??展開が耐えられる???と心配になってしまう次第です。
だってさ……この二人が話し合ったら解決とか……道が見えないんだもん……
自分が読んできたものではこんなに長編かけて気持ちをこじらせて解決してるものが見当たらず、自分の中に前例がないので全然予想できなくて、ハピエン厨の私は心配になってしまうわけなのですが、これも一つの楽しみとして噛みしめておきたいと思います……

単に「百目鬼さんが全然追いかけてこなかったプンプン」みたいな話ならね、ごめんねいいよで治りそうだけどさ……極度の執着不器用×極度の歪みですものね、あなた方がひざを突き合わせてお話したら解決するとは思ってないわけですよ……

笑って過ごせるようになった二人が見たいけど(ハピエン厨)、道は長そう~~!てか見れるのか!?
次巻もすごく楽しみにしています。

9

いったりきたり

ヨネダコウ先生の作品は間が長いので、前作をしっかり読み直してから読みました。結構忘れてました(笑)。

さて、再開した二人ですが、「オレでもいいですよね」と迫るところで終わっていた前巻。
この巻は、二人の押し引きに終始します。それが二人の揺れる感情なのでしょうか。なので脇はあんまり活躍しない。

百目鬼に女がいるのはさすがに読者としてショックですね。
まあ八代は相変わらず刑事としまくってるわけですけど。
次巻あたりで百目鬼の事情はなんか明かされそうな気もしますが。

突き放してみたり、執着を見せたり。4年経っただけに、どう接して良いのか分からない二人です。
同じ事件を追うということで一緒にいる時間が多くなります。
百目鬼の手下(監視役)が軽いキャラで読者目線、お話を動かしてくれます。

二人の恋に焦点が当たってきたので、今後どういう方向に進むか、ラストシーンが予告になっている気もしますが、楽しみです。
いつ出るかな。。


3

8巻発売をきっかけに

電子で全巻購入したのですが、何故今まで読んでなかったんだ…と自問自答を繰り返し、人生が変わるほど凄まじく面白い極道BLでした!!
受けの矢代と攻めの百目鬼、それぞれ悲しい過去を持つ二人の心が繋がりそうで繋がらないところにやきもきさせられるのですが、徐々に見えはじめる“確かなもの”が希望のように感じられ、痛々しいエピソードもありますがキュンとさせられハマりまくりです。
続きがはやく読みたい!けど終わりはきてほしくない!永遠に二人を見届けたいと思える素晴らしい作品です。

5

やるせない…って気持ちに尽きる。

今回、百目鬼は忠犬ではなくなってしまってるけど、だからといって矢代の事を必ず守れる様な立場ではなくなってるし。矢代も百目鬼もお互いを大事にしたいって気持ちがあるけど、それが結局、自分の居る場所から遠ざける事でしか大事にしたい気持ちを表現出来てないのが、なんとも辛かった。あからさまに、お互いに嫉妬はしてるのはちょっと安心した部分ではあった。
何より、矢代の目の事を今後百目鬼には隠している所が色々と心配になってる。また何か、二人が更に傷つく世界しか想像出来ないんだけど、二人が幸せになれる世界ってどんな状況なのか、、進むしかない針の道を進んでる二人がやはり目が離せませんでした。
仁姫って女の子がまた今後何かしら事件に巻き込まれそうな感じもして、あと、矢代が巻き込まれたヤマから手を引かない理由って言うのが、一体なんなのか?それがすごく気になりました。単純な理由では無さそうだけど、案外、百目鬼と接点を持っていたいっていうだけの理由かもしれないとか。今後の展開がとても気になります!

3

素直になって〜〜

読みながら何度も心の中で叫んでました。
情があるからあの世界から手放した相手が、違う人(組)のものとなって現れた時はどう思ったんでしょうね。

今巻はそんな矢代の後悔とも取れる表情があってとても辛かったです。きっとそれは百目鬼も同じで、離れて居なければならなかった時間に後悔してるんではないでしょうか?
あれから矢代は変わったのに百目鬼の中では変わってなくて、それを知らずに苦しみを矢代にぶつけるのがとても辛かったです。

百目鬼からはきっと言えないので、矢代に素直になって欲しかった…。

またまた色んな人物の思惑が絡まって、2人が落ち着いて会話出来る機会は来るのでしょうか?

もういい加減苦しんだし40歳になってるし、矢代に幸せになって欲しいです。ヨネダコウ先生10巻までにはハッピーエンドにしてあげてください!

次巻楽しみに待ってます。涙

3

人は結局変わらない?

7巻の綱川さんの言葉にあるように、根本的に人は変わんないじゃないかな?
そう考えた時、百目鬼の行動をどう捉えるか?
言葉ではえらい辛辣風な感じだけど、実際は…
一方で、矢代さんはどうだろうか??
百目鬼に対して気持ちが、ぐらぐらぐらぐらしてる矢代さんにもっと素直になれよおーーー!!って、何百万回思ったことか…
ふたりの恋模様の最中で、それに負けないだけの事件があってハラハラハラハラドキドキドキドキが止まらない。
続きを早く読みたいし、ドラマCDも楽しみだなあ。

5

ネタバレあるので未読の方はご注意ください

8巻は矢代の苦しさを味わう巻でした。
三角さんじゃないけど、矢代の色気も百目鬼の色気も何事なんでしょうね。
あの別れの日から4年後の現在の姿がカッコ良すぎて、私はいまだに慣れられていません。笑
分かりやすかった百目鬼は可愛くて、だからこそ矢代も情が湧いたと思うから必要不可欠だったし、あの見た目と落ち着きで感情を隠されるこの状況も必要不可欠なことなのだろうなと思います。
以前とのギャップも相俟って気圧されるというか焦らされるというか…百目鬼は今内心何を考えているのだろうとこちらも考えさせられた。

ともすれば、人は早々変わらないのも事実で。
百目鬼も気持ちが乱れた時に素が出て崩れてしまっていた。
演じられるようになっただけで根は昔のままなのだなと伝わってきます。
"人は変わるもの"か"変われるもの"かどっちだ?という7巻での質問と答えが生きていました。
うっかり口を滑らせる矢代、距離感を見失う矢代、思いもよらない反応を取ってしまう矢代…。
ペースを乱される矢代が見たかったし見れてとても嬉しい。
いざ見れると、今度は胸が痛むという気持ちを味わいました。

人の心って本当に複雑にできていますよね。
コップの水が溢れた時、その衝撃が露骨に体に現れてしまう。
色んなタイミングが重なると、過去に同じ状況で起きた反応とは別の反応も起こしてくる。
どれも己を守っての結果なのでしょうけど、異変が起きた時に気づかされるばかりで本人にすら何が起きるかなんて分からない。
勃たなくなってしまっていることにも考えさせられるし、痛みに対する変化が起きていることも今は苦しい。
でもそんな状態の矢代だからこそ一瞬で昂れたことがより特別を感じられて、百目鬼への想いの強さが伝わってきて切なくなりました。

終わり方もここで続く…!?となる引きでうまいなぁと。
最後の1Pまでずっとよかったです。

そういえば矢代お得意の妄想が挟まることが2回あったのですが、エレベーター内での内容が女が妄想するような甘さだったのが可愛いくて。
矢代の受け身らしい思考を垣間みるとつい顔が緩みます。
密室で他人もいる特殊な環境ということ以外ただのキスなのに、あの角度といい百目鬼の全てがエロかったー!笑

アニメイト特典リーフレットは今までで1番好きかもしれません。(よくあるネタなんですけど。)
実際の矢代と百目鬼というキャラクターはギャップ萌えがあって、こちらだと王道な感じです。
いつもの2人がいかに正解なキャラクターか分かるし、これはこれでかっこよかったです!

14

大好き!

人気作なので試しに読んでみたところまんまと沼にハマりました。1度目読んだ時は過去の話などちょっと辛くて、夜明けの私にはムリかなとも思ったのですが、7巻8巻で2人が再会した辺りから一気にハマり、毎日コミックスを読み返しドラマCDをひたすら聴いています。早く続きが読みたい!!

8

迷うことなき神

シリーズ通して全ての巻が名作なんですが、8巻も衰えず神です。こんな長編もので軸がぶれずに質が衰えないなんてスゴすぎます。私の中でBLの価値観を変えたシリーズです。囀る〜って毎巻レビューしたい気持ちに駆られるんですけど、読後何度も読み直しちゃうのでいつも少し時間が空いちゃうんですよね笑

8巻は矢代に感情移入しやすい構造となっていて、読んでいて辛すぎます。1巻から通して描かれていた、矢代の矛盾性が隠すことなくモロに出ているのに対し、今まですぐ赤くなったり動揺したりしていた百目鬼の表情が分かりにくくなっていて(矢代が言っていた"ヤクザは演技するもの"になってしまった)どうして!そんなにすれ違ってしまうの!と終始もやもやハラハラ。
そして、百目鬼という男を知ってしまった矢代は以前にも増して痛々しいです。快感も無いのに体を求める、まさに自傷行為を続けている姿を見ると、5巻で言っていた「俺を壊すな」という言葉の重みをひしひしと感じます。矛盾だらけの自分を隠すことが出来なくなってしまったのも、矢代的には「壊された」という認識であると思っています。自分にまでも嘘をついて誤魔化して生きていた36年間より、温もりを知ってしまった4年間の方がずっと辛かったんじゃないでしょうか。お風呂でのシーンの後、ぽつりと1人呟く言葉に苦しくなります。

でも百目鬼も矢代への想いが絶えていないことを示唆している描写がちゃんとあります。
例えば、神谷は気づいていませんが、神谷が脱衣所に来たシーンでの対話で百目鬼は敬語に戻っていて、めちゃくちゃ動揺しています笑
4年も前にたった少しの期間一緒にいただけの相手の言動を今でも覚えていて、ふとしたタイミングでその人のことを思い出してしまう。そもそもこの時点で冷め切っていないんです。
冷めているように見えるけど矢代へ向けられた悲憤にも似た愛情、激情が表情の微妙な起伏から伝わってきて萌えずにはいられません。ただやっぱり、あんなに大事そうに触れていた髪を容赦なく掴む描写は美しくありつつも哀しいですね。

少し話はズレますが、クラブのママは奥山組が寄越した内通者なんじゃないかと個人的に考えてます。百目鬼を呼ばなかったあたり「売上金を盗まれた」というのも自作自演で、内通者が女の中にいるということを言わなかったのは百目鬼自身もそのことに気づいているからでは…?と深読みしてみます笑
いずれにせよ、心の繋がりはなくて騒動に一枚噛んでるだけじゃないかなあ。というかそう思いたいです泣

とにかく8巻も最高に面白かったので、既刊を読み返しつつ9巻を楽しみにしています!

20

とにかくしんどい

今作も間違いなく神です。
ですが、矢代がしんどいのはもうほんとに辛い…
なかなかまた読み返す勇気がありません。

百目鬼と再会しなければ良かったのに、と思いたくないのに思ってしまう今作でした。
杉本も言ってたように、矢代に明らかに、それも悪い方に変化があるような気がしてなりません。
思いや行動がすれ違ってしまっている、と言えばそれまでなのですが、この二人に関してはそれを正す術が簡単には見つからないことが読者もよく分かる分、しんどいです。

今回ばかりは、もう楽な道を行ってもいいんじゃないかと思ってしまいました。
矢代の情の深さが、矢代自身を傷つけているようで悲しい。
次巻ではどうか、矢代の痛みが減ってますようにと願わずにいられません。

15

幸せになってくれ、、、

とりあえず八巻、面白かったです。そして言いたい。。八代さんはいつ幸せになれるんでしょうか?本当は優しくされたいのかな彼は、、、痛いこと、ほんとは好きじゃないのかなって、思ってたら、八巻では、その本当の気持ちに気づいてしまった八代さんの葛藤が見えてしんどかった。早く、誰か彼に優しく接してあげてほしい。。自分からは言わないだろうから、誰か察してあげて!!続き気になる!

8

人は変わるものか、変わらないものか

前7巻から引き継いで、4年を経ての再会後からの展開です。

前巻でも「人は変わるものか?それとも変わらないものか?」という点に触れた箇所があったことを思い出します。
それを踏まえ、今回の8巻での百目鬼という人間の見え方について考えてみずにはいられません。

4年前までは矢代の人となりの複雑骨折っぷりが目立ち、その危うさゆえの美しさと魅力が際立っていたように思います。
が、この8巻では百目鬼も負けず劣らずの複雑さを醸し出しており、その一筋縄ではいかない暗さと熱さには、溢れる寸前でギリギリ堰き止められている何かを感じてしまいます。
今はまだ表面張力で保っているように見えるその水面が決壊するキッカケは一体何なのか。そんな続きを感じさせるシーンで、8巻は終わりのページを迎えます。

1巻から読ませていただいている中で『囀る』の世界に触れて思うことは、この一環の物語が矢代にとっての救いになることを願う、というそれに尽きます。
救いといってもかたちは様々だと思うので、どのような可能性もあると思います。

矢代自身は百目鬼を知ってしまったことをアダムとイヴの禁断の実に例えています。その味を、その甘さを知ることがなければ、こんな思いをすることは無かった、と。
出会うことが無ければ知らずに済んだかもしれない。人は禁断の実を口にしなければエデンを追い出されることはなかったのかもしれない。でも、そこから一歩踏み出ることで人々は未来と進化(=変わるもの)への道を手に入れます。
百目鬼を知った矢代が、今後その道筋をどのように歩んでいくのか。
この物語を、その結末までずっと追いかけて行こうと思います。

27

恋ってこんなにも難しいの?
普段恋について深く考えることはなくて、好きとか嫌いとか楽しいとか楽しくないとか、そういう単純(なように私は感じる)な感情が、この人たちにはとてつもなく複雑なものなんですね。
百目鬼が一番はじめに"大丈夫ですか"と声をかけた時点で、矢代さんは救われていたんだと思うんです。でも、あそこで救われたと認めることができない矢代さんだから、百目鬼も惹かれたんでしょう。
恋って難しい。
グルグルと、無い頭をフル回転させてくれる囀る、もう少しの付き合いなのかまだまだなのか検討もつきませんが、頑張って着いていきたいです。次回も期待しています。

14

あー…ここで終わるっておいー…

8巻まで連続で読み、こんな状態で放置されるってどうしたら…と戸惑いながら読み終えました。4巻あたりで次を待ってたファンの皆様すごいな!?二人の関係が変わるんだか変わらないんだか、どうなるの?ってとこで「続く」っておいおい。
百目鬼はよく分からない男になってたけど、いっそ結婚くらいしていれば矢代も素直になれたのでは?と思わなくもないです。それくらい衝撃を与えないと向き合わない気が…ってダメか。
とはいえ矢代は矢代なりに振り回されまくってて意外でした。弱々になってるのは歳のせい?ヤクザ稼業の策を練るより百目鬼に気を取られる描写の方が印象的で、百目鬼と立場逆転、矢代は本当にやっとここからなんだなあと感じます。
それにしても最後の奇行はどうしたんだ百目鬼…。再会後は嫉妬で動いてるわけじゃないように見えてたけど、城戸と矢代を引き離す理由はただの私的な怒りでしかない気がします。それまで抑えていたものがついに溢れてブチ切れたってことなのかな。
このシーン、最初は驚きでいっぱいで、ちょっと前から読み返すとじわじわ興奮が勝っていき、三回読んだら萌えになりました笑。抱き方は変わっても、迫り方の下手さ不器用さは変わってなくて、あ、百目鬼だ…ってなる。
いつの日か矢代の方が先に理性を失くして、百目鬼の目の前でぐっちゃぐちゃな感情を吐露する展開が見られることを期待しつつ、次を待ちたいと思います。

21

BL(ネタバレ無)

気づけば8巻まで来ました。久我の年齢を越し、初期百目鬼の年齢を越し、現在の百目鬼の年齢に並ぼうとしています。最後はどうなっているのか… 楽しみなような怖いような(笑)
囀るのことを考えると自然と"健康"という言葉が浮かんでくるものです。
と、どうでもいい話はこの辺にして。

5巻を読んだとき以来のドキドキを味わった気がします。別に6、7巻がドキドキがなかったというわけではないのですが、やはり読者としては主人公ふたりの触れ合いを見たいもの。(当たり前ですが)
色々取り繕えなくなっている矢代さんに対し、一見考えていないようですごく考えていそうな百目鬼でした。ただとてつもなく空回りで、すれ違っていて切なくて苦しくて。ああ、これが囀るだよなあ…と。

空白の4年の月日については次巻以降描かれるのかな。
本誌の方もじ〜〜っくりゆ〜〜〜〜っくりと進んでいくので、コミックス派としてはかなり根気強く待った2年間でしたが読み始めてしまえばどうでも良くて、圧倒的な囀るの世界観に一気に引き込まれてしまいました。
ほんとうに面白い作品です。

16

拗らせたのは、心か。身体か。

6巻で。一旦幕引きがあり。4年の月日が経ち。7巻からまた。
物語は再開する。
矢代は、一度は捨てた(つもりでいた、)百目鬼と再会を果たす。
ところが。何処か拗れてしまった2人は、おそらく自分の本当の気持ちには気付いていない。
目を背けては、苛ついている。
何だよ、それBLかよ。いや、BLなんだがな。

百目鬼が天羽さんのツテで世話になっている、桜一家5代目組長の綱川には、5代目を継ぐ際に一悶着があった。それが今回の件に関わっている事が分かる。
先代に仕えていた奥山が、襲名出来なかった事が私怨となり。綱川に復讐を企てているのだろう。
実際に、綱川の娘が幼い頃誘拐されたという一件もある。
きな臭くなって来た事件に、関わらない方が良いと若頭の連に諌められるが、矢代の方でも、裏カジノで焦げ付かされた金の回収という名目で、実は半グレ集団の竜頭(リューズって。これまた如何にもな。)と奥山組、または三角さんの居る道心会と因縁のある極星会傘下の奥山組との関係と動向を探っている。
6巻までの、事件とはまた別に。幾つもの組の抗争に発展して行く事件なのかもしれなくて。ヤクザ者だが、組を持たない矢代もまた。これに呑み込まれて行くのかもしれない。
ページを行き来して見返してしまう程、ちょっとややこしい事になりそうなのだ。

私がショックだったのは。そう。4年も経ってしまったのだから仕方の無い事なんだろう、とはいえ。
あんなにも愚直に。雛の様に矢代を慕い、庇い、一途に執着していた百目鬼が女を抱いている。(涙)
もちろん行為そのものは描かれてはいない。
矢代は、百目鬼に押し倒された際にそれに気付く。そして。切なくて、胸を痛めるのだ。
百目鬼は、矢代の躰を弄り回した挙げ句、挿入せずに帰る。
百目鬼は百目鬼で、4年も経って未だ美しい矢代が、刑事の井波にいいように抱かれている事や、矢代が他の誰かに抱かれている事に嫉妬している。
何なんだ、一体⁈
百目鬼は知らない。矢代が百目鬼を知ってから以降。誰にどんなに抱かれても勃たない事を。
どんなに痛みを伴う行為をしても。どうにもならない事を。
矢代の心と躰に、傷付けられた痛み。少年だった彼に打ち込まれた楔。
「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」
結局私はまた1巻から読み返す羽目になってしまう。
ヒリヒリと胸は痛むけれど、今思えば4巻までは。気楽だったのだ。
百目鬼は知らない。こんなにも美しい人を傷付けている事を。
それを思うとき。涙を流さずにいられない。哀しくて、哀しくて。嗚咽。

事件は。2人の恋は。何処に漂着するのだろうか。
これ以上傷付いて、傷付いて、どうなるのだろう。
物語が始まってからずっと。自棄の様に漂っている様な矢代に。
穏やかに生きられる日を、ただひたすらに願います。

本作ではまた。「ななたん」こと七原の軽口は、癒やし。彼はいつの間にか独り身になっている。
3巻の冒頭に登場していたキャバ嬢だった女とは別れたのか。
また、七原の冴えないボサボサ頭の弟分だった杉本が、実は大学出で、その抜け目の無さで金を稼ぐ様になっていて、前髪を後ろに撫で付けて少々パリッとしていたりもする。
時間の経過を感じられる演出だ。

28

感情論でスミマセン

百目鬼また勃たなくなってる…とかないかな。
クラブのママとヤってるとか考えたくもない。

10

甘い林檎は、甘い地獄の始まり

やっと読める…!
と、思っている電子シーモアさん以外派の読者様、いらっしゃるのでは☺︎?
そしてかく言う私もそんな1人。

この2週間…
長かった………。
ガンガン上がるレビュアーさんのレビューを薄目でチラチラ見ながらグッと堪えてタイトル確認のみでここ迄耐えました!!
ようやく皆さんのレビューをじっくり読ませて頂ける♡
わーい(*'▽')楽しみ!

ではでは早速私もレビューを♪

4年での矢代さんのカラダの「変化」に驚いた…
ココロとカラダは無意識レベルで繋がっている。
7巻で綱川に人は「変わる」か「変われる」かを聞かれた時の矢代の返答は
百目鬼の事を言っていると思っていましたが、
実は身を以て「変わる事」を知っているからこそ「人は変わる」と言ったのかな?
なんて思うとまたグッと切なくなりますね。
そしてその「変化」を百目鬼を前に『物理的に否定』される。
「変わらない」事もある事を百目鬼のその手に吐く事で。
そして矢代のその4年振りの吐精の事実を百目鬼は知らない。。。

8巻はそう。
とても切ない。
これほどまでにすれ違ってしまうのか、こんなにも思い違いが生じるのか…と。

そしてそれをどうにかいい方向に向かう為の布石であってくれ!
とチリチリと灼かれる想いでこの2人を見守るしかない……!
という私の甘い地獄はまだ続く。

甘い林檎を齧ってしまったのは矢代や百目鬼だけに非ず
そう。
BLという甘い地獄はエデンの林檎そのものだ。


…私のアダムはどこですか?笑

31

「知らなければ 失くすこともなかった」

ああ、読み終えてしまった…。
今巻もあっという間でした。

そして、矢代と百目鬼の恋は今回もおあずけです。

いつも新刊を読み終える度、
二人の幸せを見届けるまでは死ねない!と
数年先に想いを馳せています。

前巻、4年越しの再会を果たした矢代と百目鬼。
けれど、今の二人はもう頭とその付き人ではありません。

真誠会の解散後、闇カジノの経営者となった矢代と
天羽の伝手により桜一家の構成員となった百目鬼。
4年の空白は二人の関係を大きく変えてしまっていました。

借金を残し消えた城戸の足跡を辿る中で桜一家と利害が合致し、
再び行動を共にすることになった矢代と百目鬼。

また二人が一緒にいるところが見られる…!喜んだのも束の間、
百目鬼は外見だけではなく中身まですっかり極道になっていました。

矢代だけの従順な番犬はもういない。
かつてはあんなにも恋い慕った矢代への気持ちも冷めてしまった。
そこにいるのは桜一家の一構成員として組長からも信頼され、
黙々と忠実に仕事をこなすただのヤクザ。

だけど、どんなに冷静を装っていても
矢代のこととなると隠し切れない感情が垣間見えてしまうのです。

矢代が他の男に抱かれようとする度にGPSでもつけてるの?
というレベルで百発百中 邪魔に入る執着っぷり。
しまいには誰でもいいなら自分で我慢しろという強引さにほっとしました。
ポーカーフェイスを装ってはいるけれど、内心腸が煮えくり返る程の嫉妬が
ダダ漏れで、根っこは何一つ変わってないことがありありと伝わってきたから。

ふと以前、天羽が百目鬼に言った
「泥水を啜りながら、狡く強かに生きれますか?」という台詞が思い浮かぶ。
今度こそ矢代を逃がさないよう今はまだ絶賛泥水を啜り中なのかもしれない。

一方で、百目鬼の変わりように動揺を隠せない矢代。
いつだって飄々としていたあの矢代が百目鬼を前にすると余裕なく、
まるで子供みたいに突っかかってはするりと躱されていてらしくないのです。

台詞や態度の端々に矢代に対する独占欲は見えるのに、
矢代を突き放す百目鬼に心が痛くてたまりません。

中でも一番ショックだったのが百目鬼に女ができていたこと。
肌の触れ方から女の存在に勘付き、百目鬼の口から否定されなかった
ときの矢代の傷ついた表情に胸が締め付けられてしまいます。

百目鬼のバカ野郎。。。!
個人的には何か裏があり実は付き合ってないオチを期待していますが、
例えそうであったとしても矢代にこんな辛そうな顔をさせるなんて…!

そんな矢代の悲しみにも気付かず強引に押し倒す百目鬼。
待ちに待った二人のエロなのに…悲しきかな、すれ違いで愛が足りん!
百目鬼に触れられただけで誰に抱かれても何も感じられなかった身体が
悦んでしまう矢代がエロすぎる…!
これが…40代の色香か…。

矢代の最近の下事情を知らない百目鬼は
男なら誰でもいいんでしょうとか言ってますが、んなわけないでしょう!
矢代にはずっと百目鬼だけなのに…
鋭いようで矢代のこともちっともわかってねんだから!!

百目鬼が矢代を好きじゃなくなったなんてあり得ないし、
百目鬼がすることは全て矢代のためだとそんなの全読者が知っています。

けれども、矢代はそれを知らないのです。
誰からも愛されたことのない矢代には変わらない愛などわからない。

自分に無関心になった(ように見えるだけ)百目鬼に絶望し、
他の男に身を抱かれることで苦しみから逃れようとする矢代ですが、
その表情に快楽は浮かびません。
ただただ、痛々しいだけ。

「俺はもう本当に 本当にどうでもよくて 
 どうにもならなくて 痛いだけマシだとすら思っていた」

自暴自棄になり、壊れてゆく矢代が見ていられません…。
まるで影山先生への恋を失ってしまったときのような、いや、それ以上か。

一片齧り取られて転がる赤い実はエデンの園の禁断の果実の象徴ですね。
「知らなければ失くすこともなかった」
イヴが赤い実を食べて知恵を手にしてしまったように、
百目鬼と出会って人を愛する苦しみを知ってしまった。

その苦しみから矢代を救えるのはただ一人百目鬼だけ。
矢代を失った4年間、百目鬼自身もとても辛かっただろうし、
今回のツン増しな振る舞いにも訳はあるのだろうけれど、
そろそろデレを解禁して下さい…!
寸止め続きで矢代だけではなく、読者ももう限界です!

最後の、矢代の危機を察知して駆けつけた百目鬼が
城戸を腕力だけでぶっとばすシーン。
百目鬼の表情も見えないし、台詞も一言きりなのに、
ねじ伏せてきた感情が、怒りが抑えきれなくなっていて、
ぞくぞくしてしまいました。
こういうのを待ってました…!
最後の最後の急展開にもう興奮がさめやりません///

つい矢代と百目鬼の関係ばかり目が追ってしまいますが、
桜一家の一連の事件に加えて相関図に道心会の名前もちらつき始め、
あちこちの組を巻き込んだシリアスな展開になってきております。
また抗争が始まっちゃったりするのでしょうか。

次回は百目鬼の矢代への変わらぬ愛情が確認できて、ほっとしたいところです。
二人きりになったとき、以前の二人の空気に戻る瞬間があって、
それがどうしよもなく嬉しくて、切なかったなぁ…。
百目鬼の天然が炸裂し笑い合う二人、
そんな他愛もないけれど幸せな風景がまた見られますように。

16

クラブのママ…

絶対世紀の名作な囀るの新刊8巻。
こちらの作品もれなく私も大好きです。
もうちょっと次元が違うBL作品というか。
第二部となっての再会の2巻目ですが…
またしても七原の存在に癒されている私。
七原の気持ちと一緒の事思ってるよ
女の事…おんな…
八代への冷めた態度…
まあ冷めた態度はふりですよね
私達は知ってます。
てか女抱いてるの?なんかなんかなんか
もやりますね
いいんですけど。。やだ。
それより知らなければ無くさなかった
八代の気持ちがせつない。
まだ終わらなそう。
うれしいようなやきもきするような…
寸止めでしたがど攻めな百目鬼にはわくわく。
はやく9巻ください。

10

最高にもどかしくて好き…

4年の月日が流れたことにより百目鬼のほうが謎が多くなって予想できない人物に…。

矢代さんが結構感情的になっていて、逆に百目鬼は落ち着いていて、それがもどかしいんだけど、どこかでこんな展開を待っていた自分もいて、、感情が揺さぶられっぱなしでした。

謎の美人ママも登場して、百目鬼の手慣れたように見えた真相が気になります。

ここで終わりなの…ってところで終わったのでまた1年ほど楽しみに待ちたいと思います。
このふたりの行く末は絶対見届けたいなぁ。

13

こじれにこじれて最高

あー驚いたー!
隠しきれない矢代さんの気持ち!本人が1番驚いてる。
百目鬼も演じまくってるし〜。矢代が言ったヤクザは演じてナンボを守ってるんだな。2人ともほんっと素直じゃない。矢代さんのこじれ方捻くれ方が半端ない。
「囀る鳥は羽ばたかない」てタイトルは正に矢代さんそのもの。

もーまたいい所で終わったよー!
9巻までまた一年待つのか。。。
1番好きな作品です。

組同士の抗争も好きなんですよ。
杉本が頼もしくなってたの個人的に嬉しいし、井波が相変わらずクソでナイス当て馬だし、七原は相変わらずかわいいな。竜崎早く出所して当て馬の一員になって欲しい。好き。

21

苦しい!切ない!そしてやはり至高の作品

今まで5巻が一番切ないなーと感じていたんですが、ここに来て何なのこの切なさは…。
連載を追っているので毎話抉られ続けて耐性あったつもりでいましたが、コミックスでまとめて読むと矢代さんの心の揺らぎが一気に押し寄せてきて辛くて苦しくて切なくて。
特に本誌連載を追ってた方はしんどさMAXだったと思われる47話!矢代さんのモノローグが辛い。4年間空っぽだったんだな…。
そこへ現れた百目鬼はヤクザになっちゃってるし女がいるし。そりゃもう気持ちはグチャグチャになるわな。
組関係の話がだいぶややこしくてそこを敬遠する方もいるのはわかりますが、メインはそこじゃないのでうっすら理解でも大丈夫かと。
百目鬼なしではいられないことに気付いてしまった矢代、矢代と共に生きていく覚悟を決めている百目鬼。
これからクライマックスへ向かっていくのだろうと思われますが楽しみで仕方ないです。
囀るが読める時代に生きててよかったー!!

21

いつまで…

一生暗いです…笑
一巻からずっと発売日に買って追いかけてきましたが、もう次巻は買わずに完結後にしたいと思います…

とにかく暗いし他人はどんどん増えてややこしい話ばかり。
お仕事BLは好きなのに、もう極道を深掘り?広げすぎて理解しながら読むのがめんどくさくなってきた…

完結してハッピーエンド迎えたらまた読み直すかな。

35

BL

今回ちゃんとBL要素を感じ個人的には
大変楽しめました!

細かな内容を理解するのに
本当に苦労する作品ですが笑
それでもやはり面白い。
今回はしっかり恋愛の要素もあり(当社比)大満足です^^

とくに矢代の心の揺れ動きですね。
6.7巻の感じからもう永久に平行線なんじゃないかと今後の先行きが全く読めませんでしたが、やっぱりそこには特別な感情があるんだと改めて感じ、読んでいて普通に嬉しかったです。

思い返せば1巻を読んでいた自分はまだ中学生で
もうこの作品も10年以上経つんだなと思うと感慨深いです。

このシリーズでキュンと出来たことが嬉しくて
思わずレビューしてしまいました笑
最後までずっと見届けたいですね。

21

まだだまだ終わるな…終わるなよ(上島竜兵さんにならないでくれ)

昨年BLに切なさとか持ち込んでハマった新参者です。
ちるちるさんにて通年レビュー高いな、読んでみるか…。
(1〜7巻)『今までの中で上位の切ない、しかも笑える』(心の中が大合唱)

→そして8巻読了
・第二絵図と2人をこう絡めてきたかッッッ

・二人の性格や環境が悲しすぎるがゆえの歪み、進んではいるものの「切ない」がすぎる!!続き気になる。嗚呼

・端々のフレーズ笑える、からの考えさせられる、ヨネダコウ先生安定のセンス?能力?

・あとキャラの魅せ方、シーンがいちいち良き。
矢代さんのこの角度良いなあ…とか。
あとあと背中合わせの釣りのシーンetc好きです

・あと10年は待てる(某ゲームで待ちましたよお)ドMです。
なんなら終わってほしいようで終わってほしくない。
矢代さんも今そんな心境かな(絶対ちがうw)
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こんなに読者をそわそわさせるヨネダコウ先生、ありがとうございます。ってなりました。

23

BL

囀る8巻です。
長いシリーズです。前作から、新章で今回でも解決はしていません。発売から少し経過しているので、7巻復習してから読まれるのがオススメ…私も途中まで読んで(恋愛の感情部分は覚えているのですが…)事件何だっけ…となり、復習しました。

ストーリーは、BLになってきました。ヒリヒリしているのが堪りません…。
矢代さん、相変わらず他の方ともヤッていますが、ちょっと今までとは違います。
百目鬼は、女の影が…今巻ではまだ決定的なのは出ていないのですが実際にどうなのかが気になります…。

2人の関係性がめちゃくちゃ萌えるので次も楽しみです!





紙本購入
修正は細い白短冊です。

17

評価云々の前に…

7巻を発売時に読んだきり、時間が空いての8巻。
うっすら話の流れは覚えていたつもりが…… ?
わからん。細かい話がわからん。
ヤクザの人たちが揉めているのはわかる。
周辺人物もわからなくなってきている。
んー、あ、あの人だったっけな?ってレベル。

熱烈なファンの多い作家さんの超人気作。
作品自体の放つオーラというか、神々しさに触れてみたくて読み始めたのですが、今になって、実は私には合っていないのかな?と。

もしかして真剣に1巻から通しで読んでみたら、幾度も反芻して熟読したら、ちゃんと理解できて夢中になれるのかな?
そうだとしても結構エネルギーが要るな。

22

変わったもの。変わらないもの。

待ち遠しかった8巻!
7巻と対のカバーデザインが素敵で目を惹きます。
最初ではなく、ここで急に対の表紙を出してくるなんてズルすぎませんか?
中身のストーリーも7巻のアンサーのように感じられ、延いては「矢代」というキャラクターの変化が幾らか垣間見えた気がする巻だったなと思います。
5巻で訪れた百目鬼の転換点からじっと待ち続けること約5年、ついに兆しが見え始めたかと心ざわつかせながら読み終えました。
この1冊から読み取れることがあまりにも色々あって、伏線掘り起こしのために1巻から再読したくなること必至です。

私は本作をBLというより矢代の物語として読んでいる節があって、百目鬼と出会ったことで矢代という矛盾で溢れたキャラクターがどんなふうに変わっていくのかが丁寧に描かれていくストーリーを矢代の人物像を少しずつ紐解いていく気持ちで面白く感じながら読んでいます。
今回、矢代が思いもよらないワードをとても自然に口にしたことに何よりも驚かされました。
とはいえ、読者としてはああやっぱりなという気持ち。
ああいう行為を心のどこかではそう感じつつも自分を「ドM」で「淫乱」というカテゴリーに入れることで心を誤魔化して生きてきたんだろうなとストンと落ちる発言でした。
そしてそれはきっとこれまで読者向けに描かれてなかっただけで、矢代本人は心の中できっと普通に使っていたワードなんだろうな、とも。だからあんなふうに自然にモノローグに出てきたんだろうな。
同じシーンで明かされるとある事実も矢代に確実に変化が起きたことを教えてくれます。
こちらもああやっぱりかという気持ち。
5巻のレビューに「きっともう矢代は今までのようなエッチは出来ないだろうなぁ。」と書いたのですが、その結果を5年越しに答え合わせ出来た気分です。
だって矢代の本質は「漂えど沈ます、されど鳴きもせす」に最初から描かれているんですもの。
人は変わるけど、変わらない。変わらないけど、変われる。
私はそんなふうに思っています。

他にも色々と矢代の発言やモノローグに矢代の変化を思わされるものが続きます。
だけどそのことに矢代本人は多分まだ半分くらいしか気付いていないであろうもどかしさ。
百目鬼に至っては全く気付かず、矢代は変わっていないと思っているもどかしさ。
それゆえに起こり、起こるたびにどんどんとこじれていく、出口の見えない2人のすれ違い。
トライアンドエラーのように繰り返されるすれ違いに今回もダメか、今回もダメかと何度も打ちのめされて読んでいる間本当に辛かったです。
百目鬼がいまだに1巻で矢代から言われたことを引きずって優しい普通のセックスをしてはいけないと思っているところが何よりも切ない。
矢代(の身体)は「優しく普通に愛してほしい」とあんなにも全身で訴えているのに……!泣
矢代は4年間一体どれほどの行き詰まりと絶望を心のうちに溜め込んで生きてきたんだろうね。。。
齧られて転がった林檎が象徴するものは「知ってしまった愛の味」でしょうか。
井波ってクソ野郎だけどさすが刑事、案外矢代のことをよく見てるんだなと思いました。

はぁ、、、8巻も読み終わってしまった。
またじっと待ちます。

キリキリとした空気感が続くなか、七原と杉本の麻雀シーン唯一和みました。笑
杉本が生意気になってる〜笑笑笑

42

ダラダラ

まず第一感想、
あー、BLらしくなってきた、BLだったよね、いちおう。
7巻があまりにも一般マンガというか青年コミックというか、だったので安心しました。

やっぱり1番好きなコミックだし、だから雑誌連載を追って来ているのだけれどまとめて読めば理解も深まります。
というか雑誌は休載も何度も有り8巻出るのかなぁと不安もよぎる年月でした。
で、私はBL読み出して3年なので7巻と8巻の発売時しかリアルで経験していないのですが両者になんだか違いがあって興味深いです。
どちらも同時期にコラボカフェが開催されています。
でも今ヨネダコウ先生はツイなどにコラボを呟き新発売の8巻の宣伝も呟いていらっしゃいますが、7巻の時期は今程熱心に呟いていらっしゃらなかった気がします。
御本人も囀る、、がダラダラ続いて読者が飽きてきつつある事を感じ取っているのかもしれません。
私のような新参者ですら少々倦怠感を味わっています。
今回のコラボカフェ、もしかしたら行かないかもしれない。
先生や出版社が危機感を抱いて下さるのなら今後、囀る、、はスピード感をもって矢代と百目鬼のストーリーをBL風味で紡いで頂けるかもしれないと期待します。


百目鬼のSっぽさは嘘くさいです。
矢代が望むものをやっと分かってそのフリをしているだけの気がする。
嘘がバレた時矢代はそれでもいいのか幻滅して離れるのか。
そんな事ないか。
で、ラスボスは三角サンだと思う。
片目見えなかったらハジキはムリだよね。
とにかくバッドエンドとかメリバではありませんように。

16

ありがたし。。

矢代さんのイヤイヤ期最高じゃーい!!(*´∀`*)

6

こんな矢代さんを目の当たりにする日が来るとは…

BLファンとしてはやはり囀るもBLだったんだなあという気持ち、囀る読者としては矢代さん一体どうした?4年(いやそれ以上)こんな自分を見せないようにしてきたのか!という驚きというか、なんというか…(結局一緒か)
百目鬼くんの気持ちを受け入れたらそれまでの自分の全てを否定することになる、だからどんなに百目鬼くんに愛されてくてもそれを認めることはできない、その理論で理性的に百目鬼くんを突き飛ばした、それが矢代さんだと理解していました。4年の時を経て再会したら以前にも増して心も体も理性が効かない、そしてそれが隠しきれない、それが滔々と8巻を通して描かれていてびっくりしています。矢代さん自身がびっくりしていた。会わなければ忘れられるっていのが誤算だっただろなあ。百目鬼くんも目からよくそんな欲を消せるもんだ、大芝居打ってきてるなあと思いました。とにかく9巻読ませてもらわないと困る。読者の情緒は非常に不安的です。

30

New矢代

やっと出たぁ…の気持ちが強い8巻。
イアハーツ読んでたんですけど、隔月だし休載あったしで、すっかり何が何やらだったんで…6巻から読み直して、なんとか点と点が線になりました…。BのLの前に盗難の顛末やら組間の抗争やら…交通整理が必要でした、私には…。”あれ?ただのヤクザ漫画なの?”っていうモヤっとした不安がうっすらあったのですが、BたちのLする気配が、じわじわ盛り上がってきていてホッとしました…。複雑で関連人物が多い事件に、がっつり百目鬼と矢代の再会における関係性の変化がのっかってます。

前巻から新章ってことで、これすっかり矢代と百目鬼の立場や感情が、1巻からはじまった物語と逆転してるんですね…(EDとかさ〜)。なんというトリック!これは、まだまだ続きまっせのフラグなのかしら?(長生きしないと…)

すっかり雄みあふれる極道になっちまった百目鬼が、さらに雄オスしてて非常に好みの攻めでゾクゾクしました。もはや捨て犬の番犬じゃなくて、狙った獲物は逃がさない有能な狩猟犬です。なんとなく、百目鬼が組持っちゃうんじゃね?な気分になってます。つか、矢代を手に入れたいなら組持ったらいいんじゃね?な気分だったりします。そもそも百目鬼がヤクザでいることにこだわった最大の理由って“矢代“ですよね。

そして、奇跡の40歳・矢代。EDだったのに百目鬼の愛撫に感じまくるって可愛すぎる。EDだった百目鬼が矢代と…っていう過去を嫌でも思い出しますね(遠い目)。もはや百目鬼とのおせっせで感情を持ってしまった身体は淫乱でなくなり…4年間貯め込んでいた想いが、再会して利子がついて払い戻され、その想いに身体が支配されちゃっているように見えました。百目鬼に対しての距離感に戸惑う自分を冷静に認めている矢代は、完全にNew矢代でした…。でも百目鬼もNewなため、以前とは違うかたちですれ違ってままならないっていうのが切なくて、矢代的に言うと”笑える”。

というわけで、百目鬼が本気出しそなところで次巻へ…ワクワク(じれったい寸止めも萌えるんですけど、そろそろください…)。”犯される”っていうラベリングで”禁断の果実”を封印しようとしてる?百目鬼に対してこんなにも劣勢な矢代って想像してなかったな〜…だから長期連載なんですけど、ここにきて新鮮なんですよ。
ただ、もう少し早いペースで次巻くると嬉しいな…。

33

一周目は心臓ギュッ 徐々に尊い

お互いに隠していること、思い込んでいることが多くてすれ違うのが切ない。でも相手のことが特別ゆえなので、尊い。

矢代さん目線だと、かなり辛い巻。一周目は完全に矢代さん視点で読んだので心臓が痛くなりました。百目鬼の気持ちが掴めない中、自分を見つめることを余儀なくされている状況。距離感を失って、ついに「最初から余裕だったのか?」というところまで向き合うようになっている!

百目鬼が特別であることが、本人にも誤魔化せないかたちではっきり表れました。矢代さんの(精神的変化からの)身体的な変化は、衝撃的でした。百目鬼側は情報を得ている一方での、矢代さん側は完全に縁を切ったものとして一切関わらない中でのその状態はどれほどだったのかと。

二周目からはやや落ち着いて、百目鬼の目線や7巻からの流れなども踏まえて客観視できるようになりました。あとは、囀るは噛めば噛むほどな作品なので、今は「ヒリヒリも最高ですね」という心情です。

7巻から振り返ると、井波の電話がくるまでは、百目鬼も穏やかだったんですよね。仕事が絡んでいるとはいえ、井波に会わせまいとしているし、城戸のところまで追いかけてくるし。

ママについてはどうなってるのか気になるけど。でも百目鬼、独自ルートで矢代さんの箱を把握してるレベルで執着してたし。性格的に綱川に対してまで「女はいません」って誤魔化せる人じゃない気がするしなあ。

<頑張って厳選・好きなところ>
・妄想エレベーター内キス、「やっぱお前でいい」からの「戻ります」に特大キュン。

・「ガードレールが寄ってくるんだ」

・矢代さんの4年間に七原がずっと側にいたんだなっていう1ページ。矢代さんが本格的にどうしようもなくひとりにならないのは、七原(と杉本)のおかげなんだなと。

・明かされた杉本の過去も、その語り方含めてすごく彼らしい。本当に、みんなが生きている作品。

<気になること>
・何回か読むまでわからなかったけど、矢代さんが部屋の鍵を開けられないのは動揺じゃなくて片目が見えないからなんですね。「案外冷静」の直後だったんであれ?と思って。今後、暴力沙汰のあるヤクザ界でどう繋がってくるのか。

・仁姫の誘拐事件が繋がってきたってことは、仁姫も今後もっと物語に関わってくるのかな。囀るに珍しい幼いキャラだし、矢代さんとも一度顔を合わせているし。今の仁姫の年齢が、矢代さんが母親の再婚相手に暴行され始めた年齢に近いのも深読みしてしまいます。

・ひとりでいるところをレイプって、井波あんたほんとに刑事?

ふたりがどうなるのか、見届けたいです。9巻、待ってます。

24

ジリジリ展開も神

囀るは私にとって人生No.1の作品でして、最新話が出る度に感想をたくさんツイートしていて、いざ単行本化して感想を書くとなるとどこをどう書けばいいか…めちゃくちゃ難しいです。

7巻で新章に入りジリジリした展開だけど、着実に進んではいる。辛い場面も全てが振りだと思えるので何とか耐えられます。
囀る特有の対比、反復、伏線回収がふんだんに織り交ぜられている。なので最新話を読んだ後、それまでの話を再読し解釈の上書きを迫られます。
新たな気付きが必ずある←これぞ"囀る体験"というのが楽しい。
矢代と百目鬼の関係性が同じところをぐるぐる回っているようでそうではなく、確実に変化していくのが螺旋状のようで目眩がする感覚です。

全ての場面についてあれこれ言いたいのですがそれは無理なので、刺さりまくった2つのシーンについて触れたいと思います。

まず47話。
扉絵最高。こんな2人が見たいです。百目鬼がうれしそう。まつ毛が美しい。

話としては…矢代は4年前に井波にレイプされて以来何も感じないカラダになってしまった。
そのことが衝撃だったし、矢代からレイプという言葉が初めて出たので自分は被害者であると認めているんだなと。
そして「因果応報」と。
以前は「誰のせいでもあってはならない」「単なる巡り合わせ」と言っていて「因果応報」は真逆の考えのようだけどそうではなく、巡り合わせにも原因があり結果があると表現するようになった。
心境の変化があった。
それがこの後にくる「知らなければ 失くすこともなかった」なんだと。

自分に普通の恋愛はできない、汚れた存在だと思っていた矢代が百目鬼を好きになってしまった、百目鬼に愛されるセックスを知ってしまった←禁断の果実をかじってしまった。
愛とは無縁だと思っていたのにとらわれてしまった。だから普通の人間の因果律が自分にも当てはまると感じるようになったのではないか。

この林檎の見開き、神がかっていると思うんです。
地獄のような状況で、地獄のような日々を振り返り、生きることも死ぬこともできない苦しさ。

そんな中
光の中でこちらを見る百目鬼(を想っている)
今の自分
─どこかでわかっていた
闇の中のかじられた林檎
─知らなければ(背景が天)失うこともなかった(地)
天と地の間で転がる林檎←前コマの林檎からの時間の経過
天より地の方が大きい←今の矢代の目線

この見開きだけで、矢代の絶望と百目鬼への想いが一目でわかる。言葉にできない部分までも感覚的にわかる。すごい。と震えました。

47話はこれからクライマックスに向かうための底、裏神回だと思います。これ以上の底はないと信じたい。抗争はあって「特別な状況下」になるとは予想しますが。


そして50話。
ステーキ店を出て歩く矢代の2コマ
城戸をぶん投げた百目鬼を見る矢代
7巻で矢代が見た夢のデジャヴですね。
これに気づいた時もテンション上がりました。

この後、百目鬼のセリフで8巻が終わりますが、矢代の夢では百目鬼に捕まれた手を振り払うと世界でひとりぼっちになってしまう。
夢のようにはならないでほしい。
矢代はもう後悔するような選択はしないはず…と願うばかりですが。
だからと言って百目鬼が言うことに従ってほしくない。
どうなるのかいつもながら全く予想ができません。
今月末の本誌51話が楽しみで仕方ないです。

他、気になったところ
・百目鬼が何も語らないのは気持ちは変わっていないからだと思う
・神谷が百目鬼の気持ちを汲んだり肩を持ったりいい奴
・クラブのママは百目鬼の女ではなく情報屋、またはスパイではないのか
・杉ちゃんのセリフ、伏線では
・奥山組は何か事を起こそうとしている(桜一家への復讐)?だから甲斐をわざと放置している
…因果応報なら井波に特大ブーメランくるよね

私にとって囀るは他BLとは別格で比べられない、「囀る」というジャンルであるという認識なのですが、8巻後も改めてこの認識で合っているなと思った次第です。

46

暗い気分になってる

前巻の(7)から、新しい章に入った感ですが。
矢代と百目鬼の間の深い深〜い溝。
なんだか、全く歩み寄りや情が通う瞬間の無い展開がツラい。

百目鬼〜〜‼︎
アンタなんなのよ!
と言いたい。
いつの間にそんな上から目線してんのよ、と。
これまでのひたむきに矢代を追っていた百目鬼はどこに行ったの?
この8巻を読むと、矢代が表向きはともかく百目鬼に寄りかかってるように思える。
なのに百目鬼は何にもわかってないじゃん。
自分の怒りにかまけて、矢代の表面しか見てない。
もちろん矢代も悪いよ?
もうどっちも最悪。
この巻だけで言えば現状打破のとっかかりも見えん。
そして、周囲のきな臭さも鬱陶しい。何組だか何一家だかさっぱりわからん。
まずさ。吹き出しにシッポをつけてよと言いたい。
誰の発言なのかが分かりづらいよ。
みんなの顔も似通ってるんだしさ。←正直描きわけが…と思う。ホントに。

私、正直この巻は矢代と百目鬼から外すんじゃないか?と思ってた。
なのにガッチリ2人のすれ違いを描いて下さった。
それはいいけど、逆にこの2人の着地点が見えなくなってる。
読んでてかなり暗い気分になるような巻だったな、という感想。なので中立寄りの「萌」で。

15

矢代と百目鬼すれ違うばかり

こいつら幸せになれるかな?うん…無理だと思う

BLにLOVEがない。
あいかわらずビッチだった矢代。
また他の男とせックスしてる…

こんなやつが百目鬼と結ばれられるの?
無理だと思う。
ふたりの幸せな未来が見えない

13

ほんとの親はどっちだ

複雑に絡む私利私欲に有情非情 乱れる疑心と信用
横横縦横丸かいてちょんとばかりに顔の区別がつかない男だらけの縦社会

なんかね 仁義なき戦いで死んでも死んでも生き返ってくる と言うか 役柄は別なんだけど何回もででくる梅宮辰夫と松方弘樹
あれ思い出しちゃうくらい中の人の顔の見分けついてないときあります 哀しいかな


いやいやいや 脱線やめましょう


竜崎 覚えてますか? えぇ いま服役中ですがね
あたし あの竜崎が矢代に向ける想いがすきなんですよね

七原もすきだけど(七原は存在だけで癒しッ!)

もうさ 矢代が女だったらとか言ってないで守ってやりいいじゃん 面子なんて気にしてないでさ と

うん結局 脱線してるね ごめん


前巻から気になりだしたのが 百目鬼の忠誠心と忠義心
これがどっちに傾くかでまたいろいろ拗れそうじゃないですか

だって 百目鬼を本気で欲しがりだした綱川がいて 気のない振りで気にしてる矢代がいて
矢代を慕っていても彼にあっさり切り捨てられてて 天羽の差し金ではあったけど綱川が拾わなければこの世界に留まる術すらなかった百目鬼

この現状にね ほんっっと面白いッ!(読み方あってますか?)
なんだけど お話かなり入り組んでまいりました 皆さんついていけてますか?

なんだかまた組が増えちゃってあたしの相関図がさ 道心会に真誠会に三和会 ここに繋がる枝でぐっちゃぐちゃなのに更に 共生会だ極星会だと増やされて

もう収集つかなよコレッ((怒))

惚れた腫れたの仁義ないエモーションだけを読むには勿体ないこのお話 あたくしまぢ混乱中です

そもそも 山川って誰?から始まりましたから この巻


もうさ もうね
道心会なのよ 松原組なのよ全部ッ!

血よりも濃い盃で結ばれた親兄弟
誰の愛も信じないくせに愛に飢えた男たちの中で 唯一その愛を手にしてるのが矢代

なのに その矢代自体が愛されることを拒んでるからくそめんどくさい

ヤリマンの末娘がッ!

いや もっとめんどくさい百目鬼の執着と愛憎もありますけれども


道心会と三和会 二つの組の痴情の燻りが百目鬼と矢代に更なる縒りをもたらす
って ところでこの巻終了

いや ややっこしい 実にややっこしい

オヤジの愛情を受け損なった男たちってのがどいつもこいつも厄介すぎて そこにアニキ思いの弟やらオジキ 拗れる百目鬼と矢代がいるもんだから油断してるとどんどんお話に置いていかれちゃう

これ すんなり理解できる人ってすごいよな
きゃっきゃうふふのラブですら理解できず錯乱気味なあたしは次が出る前にこの 縦横斜め複雑に絡む関係 もっと理解しておかなきゃ

ってこの巻 メインの色恋に目立つ動きはなかったけど 百目鬼のイロ(情婦)の存在を矢代以上に動揺したあたしがいたんだが みんな平気だったのかしら?

20

8巻の刊行が素直に嬉しいです

続刊を待っていました。
8冊目ということで、途中から始まって途中で終わります。
ストーリー全体からすると単巻としての感想はあまり意味が無いかも知れませんが、読み応えがありました。待ちきれなくて雑誌で読んだ回もありましたが、雑誌だとページ数的にすぐに終わってしまうのですが、こうしてコミックスとしてまとめて読むと、ボリュームがあってとても贅沢と感じました。
二人はボタンを掛け違ったまま、どこまで行くのだろうとずっと思っています。
8巻はとにかく矢代さんが切なすぎました。三角さんみたいに、自由に遊ばせているようで実際には要所を押さえて包み込むような人が矢代さんには合うように思うのですが、おそらくそれだと本人には飽き足らないというか、恋にはならないんだろうなと。難儀すぎます。
どんな風な道を辿るのか、楽しみなような怖いような気持ちで続きを待ちたいと思っています。

作画面については、もう矢代さんが麗しすぎ。扉絵だけでなく通常のコマにおいても、少し視線を動かすだけで醸し出す色気。
それに今回は特に、眼の描写が多くて、伝わることが多いと感じました。感情がダダ漏れているように見えるのは、でもきっと読者だけなのかなとか。(百目鬼に伝わっているかは半々)
いつもの矢代さんの軽口できっと場が保たれているのだと何度かほっとするほど、感情の揺れ動きが顕著でした。
全裸のコマで、規制ゆえとは思うのですが竿の影すらない絵があって、これだけどうにかならなかったのかなと思いました。(心眼で補完)

それにしても、改めて七原には感謝しかないです。苦労性だし思うところ色々ありそうですが。麻雀シーンも良かったなあ。
あと、竜崎、本人出ないのに矢代さんの口から名前だけ出たのも嬉しかったです。(内容は不名誉なのがまたおかしい)

19

ただただ、切ない

待ちに待った8巻!!!!
表紙の矢代さんの美しいことこの上なく、カバーと帯のコントラストも相まって感情に溺れてます。

矢代さんと百目鬼個人のストーリーとは別の気な臭い怪しいバイオレンスな匂いがプンプンなストーリーが見えて来てるが、
二つのストーリーと様々な意地やプライドに感情などが複雑に絡まりこんがらがっているのに表には出さない、出せない切なさで五臓六腑が痛くなります。
8巻の中では、七原ちゃんと神谷の表情筋の豊かさには癒されます。

ラスト1ページまで、ストーリーと感情の渦に揺さぶられて
『to be continued』のページに魅入られてしまいました。あれはふたりの感情を表したラストなのかしら……

9

ヒリ萌え!!!!

どうしてどうしてこうなるの~~~
両方の立場を見てる側からすれば、
特別だからですね!!
というのは一目瞭然なのに
百目鬼は変わってしまっていると思っている矢代
矢代は変わらないままと思っている百目鬼
そのすれ違い拗れぶりがヒリヒリ切なくキュンが止まらない!!



番犬ではなくなった百目鬼の行動のグイグイっぷりが恐いくらいで
心情を語らない分、余計に何を思っているのか分からず苦しい苦しい。
でも、時折見せる表情から、矢代を思って…というのが感じられるのが切なくて苦しい。
目線や指の動きから感じる情愛…
未だに男を求める矢代にもどかしさと、井波にまた傷つけられては、どんな形でも守りたいというのを感じる。
のに、肝心の矢代には伝わっていないのが苦しい!!!

勃たないのに痛みだけはまだ感じられていることを確認するために
井波と関係を持つ矢代
そんな自分を因果応報と言ってしまう矢代の心情を思うと
とてつもなく苦しい…
けど、それでも強くあろうとする矢代は美しくてたまりません!!!
百目鬼への気持ち、体の反応を自覚したのは前に進んだっこと~とドキドキするのに矢代本人は戸惑うばかりがもどかしい!!

どうしてどうして!!!ともがきつつ
快感を押し殺そうと耐える矢代が艶めかしくて麗しくてとんでもなかったり、
くすっと笑えるシーンや矢代の飄々としたところ
神谷、七原との絡みは読んでて楽しいのもすごいところ!!

矢代が神谷をぶっ飛ばすシーンと
百目鬼が城戸をぶっ飛ばすシーン、大好きです!!
相手を思うからのとっさの行動にときめき、
見事なふっとばされっぷりに笑い…魅せ方がうまい!!

山川・城戸の金銭トラブルから
元桜一家の奥山や二姫誘拐犯の甲斐たちに繋がって
抗争パートがますます過熱していくのも目が離せない。
綱川の極道ぶりや神谷の食えなさも楽しみなようで怖くもあり…

百目鬼の女問題、うそ!!!なんやあの女!!と衝撃的すぎたけど、黒幕なり幹部の女だったりして欲しい気持ち。

こんなにすれ違っているのに、悶え死にそうなのに
読了感は面白い!!続き続きを!!!となる、最高に囀るな巻でした!!
読むほどに発見があり、噛み締めたくなる。

辛く苦しいところも多いけど、2人が次に進む大事な過程!!9巻も楽しみです。

18

最高過ぎて。

待ちに待った『囀る~』の8巻目。
7巻は黒を基調にした百目鬼のイラストで、カッコよすぎて萌え禿げましたが、8巻はグレーを基調にした矢代さんのイラスト。色に意味があるのかなあ…。ヨネダ作品は伏線がとにかくすごいので、いろいろ深読みをしてしまいます。

ということで本誌のレビューを。

百目鬼を、堅気に戻してあげたかったのだと個人的には解釈していますが、手放した矢代さん。が、その思いとは裏腹に百目鬼は桜一家に属していた。4年という月日を経て、再び出会ってしまった二人。

偶然利害が一致して共に行動することが増えたけれど。
矢代を「お頭」と呼び一心に慕っていた百目鬼の姿はそこにはなく。
すれ違い、交わることのない二人の姿に胸が痛む。

自分の身体を武器に多くの男たちを手玉に取ってきた矢代さんですが、百目鬼と再会して変化を見せはじめた、気がしました。前巻で網川さんに「人は変われるのか」という問いを受けたとき、矢代さんは「変わるもの」と返しました。

それが今巻に繋がっているのかな。

ちなみに前巻で描かれていた仁姫誘拐事件。
それが、今巻に繋がっています。ヨネダさんは一体どこまで見通して作品を書いているのかと、いっそ感心します。

そして、矢代さんと百目鬼の関係も。
「あの」矢代さんが百目鬼との距離を測りかねている姿に切なさがグーッと湧き上がってきました。『囀る~』って、個人的にあまり好きじゃないキャラってそう多くはないのですが、その数多くないヤな奴キャラの一人・井波。ホントあいつ嫌いだわー。天罰が下ればいいのに。

子どものころから母親の夫にレイプされ続け、それ以降は男に抱かれないと快楽を感じないようになり。そして今。井波のせいで、また矢代さんは。

でも、矢代さんが壊れたトリガーを引いたのは、百目鬼なんじゃないかな。
もちろん彼が悪い、ということではなくて。

リンゴを齧ったイラストがあります。
知らなければ、ずっと知らずにいられた。
けれど百目鬼と出会い、彼に愛され、矢代さんは「愛」というものを知ってしまった。自分の欲しいものが何なのか、分かってしまった。
リンゴを齧った後のように、矢代さんは、知らなかった時には戻れない。
だから、百目鬼との距離感も測りかねているし、インポになっちゃったんじゃないかな。自分が本当に触れて欲しい人は誰なのかを、矢代さんは感覚として理解してしまったのだと。

そんな風に思いました。

で、ですよ。
百目鬼―!
「彼女」はなんなん。あんなにおぼこくて、頭しか知らなかった君が、あんなにスマートに服を脱がし身体に触れる。そのしぐさ一つで、矢代さんも女性の存在に気付いた。

BLにおける女性の存在って嫌いではないですが、んー、あの描写は哀しかったな。不穏な空気は間違いなく漂っているので。ただ、百目鬼に限って…、とは思うんですよね。

矢代さんが、百目鬼にとって「お頭」ではなくなって以降、百目鬼の矢代さんに対する仕草がグッときます。最後のシーンなんか、もうもう…!百目鬼の怒りを、矢代さんが感じる五感で読者に魅せる。さすがです、ヨネダさん。矢代さんが他の男と性的な接触をすることを良しとしないのは、理由は一つしかないと思うので。

すれ違う二人にモダモダしつつ、でも矢代さんを幸せにしてくれるのは百目鬼しかいないので、そろそろ幸せになって欲しい!

と思いつつ、次巻を待ちたいと思います。

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