ボタンを押すと即立ち読みできます!
お前にみたいに綺麗な奴は見たことがない
【作画】
デッサン力があって見やすく、画力の評価が高いのも頷けます!田島昭宇先生や奥浩哉先生、井上雄彦先生のような、青年漫画に近いリアルテイストの作画です。
【ストーリー】
はらだ先生の「ワンルームエンジェル」を彷彿とさせます。
根は悪い性格ではないけれど周りから怖がられる攻めと、死んでしまって実体がなく、なにかしらの条件や特性をもっている受け。
「ワンルームエンジェル」を青年誌風に表現したらこうなる、というのが第一印象でした。
独特のテンポと独特な台詞の言い回しの作品で、なかなか好き好きありそうです。会話の順序に違和感があったり、文脈から意図を読み取る難易度が高かったり、誰の台詞なのか理解するのに時間がかかる場面もありました。
攻めと受けの絡みが無いため全体的にBL要素が薄く、1巻はまだ友情が芽生えた程度の関係性です。描き下ろしにあったようなハグをしてる真似だとか、キスをしたいけれど幽霊だからできないだとか、ドキドキする要素がもう少し本編にある方が個人的には好みでした。2巻以降で描かれるのかもしれません。
【登場人物】
主人公の攻め・椿は確かに不器用な人柄のようですが、いくら人を助けるためとはいえ、相手より先に暴力をふるってしまったり、相手を傷つけてしまっていることがあるのも事実で、完全なヒーローとも言い切れず「かっこいい」で片付けてしまっていいのか?という違和感が最後まで残りました。
また「周りが自分を正当に評価しないから」で済ませてしまっているところが少し根暗すぎるというか。なぜ改善しようと思わなかったのか、なぜそんな性格になってしまったのか動機が知れたらもっと良かったかなとも思いました。
イビツが椿と兜にとって敵なのか味方なのかは、1巻ではまだ良く分かりませんでした。この先何か変化があるのかもしれません。
【その他】
SNSなどでも話題になっているため購入して読んでみました。ヒメミコ先生ご本人は、過去に二次創作などで人気があった作家さんのようで、いわゆる絵の上手さも納得でした。
高評価なの納得です。
まず1話の展開が完璧だと思いました。
椿がとにかく怖い存在で、兜と出会い自分に理解を示してくれたことにより変化し始める…その見せ方が鮮烈で気持ちがいい。
動く椿の体の描き方がかっこいい。
ビフォーアフターが効いている。
デカさだけで圧倒し怖がらせるのに加え(画力の暴力わかる)顔面と容赦ない暴力性がある。
でも、そんなモンスターにも心があるわけで、兜により椿の暴力や行動の理由がわかってくる。わくわくする導入。
初対面で椿が兜のことを「面の良い幽霊」と言っていたので好きなタイプの顔なのかなと思いました。顔の良さとか興味なさそうなのに気になったのねと。
冒頭は特に画面が暗く、コマ内の絵が何が描かれているのかわかりづらいところがあったのですが、それは私の理解力不足なのだろうなと感じました。
2話以降もおもしろかったです。
怖い顔面をボケとする笑い、幽霊ギャグも好きです。
特に好きなところ
・椿は博愛じゃない。優先順位がある。残酷になれる。
・「お前自身が動かないなら お前の世界は一生そのままだ」←名セリフ
・「完璧な奴が死んでから彷徨ったりするかよ」「人に危害を加えるわけじゃねぇなら納得してから死ねば良い」
・「オレ、椿君の綺麗事で片付けない所すごく好きだよ」「それだけじゃ救われないこともあるから」←大共感
・兜の笑顔がかわいい。天使と椿が思うのわかる。なのに顔が怖い椿おもろ。心の声がわかる幽霊さすが
2巻この後すぐ読みますが、気になるのは
イビツが椿に近づくのは本当に興味からだけなのか
ですね。楽しみです〜。
去年 合冊版になるのをずっと待ってて、やっと通して読めた時の感動は忘れません。
これはまたとんでもない作家さんがデビューしたな・・・と。
発売日なのに、某サイトの評価&レビュー欄が20件越え&★5のみだったのも覚えてます。
しかもBL AWARD 2024 次に来る部門1位。納得すぐる。
「見た目のせいで周りから勝手に恐れられてる、不器用で優しい椿くん×可愛いイケメン幽霊、兜くん」
まだ1巻なので、BL展開としてはお互いに恋心が芽生えたかな?という程度。
キャラ濃い登場人物が意外と増えてくのね?とは思いましたが、2巻ではきちんとそれぞれの役割があって、充分に納得できる展開が待っているので、私みたいに思った方、ぜひご安心を。
キャラ作り・設定・ストーリー、どれも秀逸でした。
なので私的には文句なしの神作。
しっかし、攻めの色気がすごいですね。
彼の半裸体は本当に美しく、まるで写真を眺めているようです。
個人的に「あんまりマッチョなのはちょっと・・・」とか、「ギザ歯は好きじゃないし・・・」とか思ってましたが、1巻読んでるうちにそんなことどぉーーーーでも良くなりました、ってなんか私これいつも言ってるな?
真の良作ってぇのは、ホントにあっさりと自分の好みの幅を広げてくれるんですなぁ(しみじみ
なので、私のように見た目だけで敬遠してる方にもぜひ読んでいただきたいです。
2巻が発売、ドラマCD化が決定したので前から表紙が気になっていたコチラ、読んでみました。
設定自体は、はらだ先生のワンルームエンジェルに似てる。あっちは天使だったけど、まぁ、幽霊と天使、亡くなった子って部分で大きくカテゴライズしたら同じとして、もう1人は見た目がイカついからレッテル貼られて本当の自分を見てもらえない男。
唯一の理解者が自分にしか見えない彼だったってところがよく似てる。
それと、この作品はタイトルに[モンスター]とあるので、主人公の椿くんは悲しきフランケンシュタインにも思えてしまった。怖そうな外見、大きな身体、強い力のせいで人が寄りつかない、理解されない。そんな彼にアドバイスしてくれる幽霊の兜くん。彼のいう通りに行動を起こすと上手くいっちゃうんよ。クラスメイトからもカッコよくない?!とキャーキャー言われ出したり。
椿がコミュニケーション能力高くなって生きやすくなるのは良いことだけど、自分だけの椿じゃなくなる事に嫉妬する兜くん。
なんか、ラストあんな所で終わるなんてすごく気になる!続き読みたくさせられました。
ただ、私の読解力がなくてところどころ???ってなるシーンがありました。大筋はわかるからいっかと読み返してませんが…。
たまにやってくる半裸の椿にどきーーーん!!!とさせられます。色気ムンムン、匂い立ってます。
修正が必要なシーンはなし。
絵はすっごく綺麗で期待の新人作家さんだなと思いましたが、BLとしての萌えは1巻ではまだ少なかったなというのが正直な感想です。現時点では無理に恋愛感情に導かなくてもいいという思いが強く、BLレーベルで読むより学園・青春ものの青年漫画として読む方が感動できる気がするのですが、もちろん2巻で印象が変わる可能性はあり。
また、いろんな要素が積み重ならないと椿のような人格には至らないと思うので、過去の事件1件以外にももう少しその辺りが見えてくるといいなと。弁護士を親に持つ子供がこう育つイメージがしにくいんですよね。兜はこの歳で未来を奪われてしまったことが本当に気の毒ですが、幽霊なりに椿との生活を楽しんでいるポジティブさに救われますね。お互いの存在を今度どう大切にしていくのか、2人の選択を見届けたいです。