• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作イエスかノーか半分か 3 おうちのありか

都築潮,アニメーション作家
国江田計,旭テレビアナウンサー

あらすじ

局アナとアニメーション作家。
仕事も順調、恋も順調な計と潮だったが、ある日、計に衆議院立候補の噂が立つ。
身動きがとれなくなった計は……?

作品情報

作品名
イエスかノーか半分か 3 おうちのありか
著者
一穂ミチ 
イラスト
竹美家らら 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
シリーズ
イエスかノーか半分か
発売日
ISBN
9784403524028
4.7

(443)

(372)

萌々

(35)

(22)

中立

(5)

趣味じゃない

(9)

レビュー数
44
得点
2071
評価数
443
平均
4.7 / 5
神率
84%

レビュー投稿数44

「OFF AIR」の読後だからこそ感慨深い

「イエスかノーか半分か」本編の3冊目。再読しました。
番外編集である「OFF AIR」を1冊目から3冊目まで読んで、もう一度読みたくなったのは「おうちのありか」でした。
潮の実家の全容が明らかになり、囚われの潮を計が救い出すこの本。
初読のときにも大変感銘を受けたものでしたが、「OFF AIR」によって潮の両親のことや計の両親のことが分かった今、また新たな感慨を持って読むことができました。
「おうちのありか」で潮視点から描かれた両親の様子と、「OFF AIR 3」で知り得た若宮夫妻の様子とのギャップ。
太平楽に何不自由なく次男坊を謳歌し、絵を描いて暮らしていた若宮誉と、草木染めに熱中していた花さん。それが一転して国会議員と議員の妻になる。これがどれほどのひずみを二人の心に生み、壊したか。最後に壁にみつけた3つの手形についても、「OFF AIR 3」を読んだ今だからこそ号泣必至でした。初読の時には分からなかったこの感慨。どっちが補完とか関係なく、相乗効果で世界観がより立体的に構築された感じです。
潮が計の前から姿を消し、その喪失に沈んだ計が、自分のせいで潮が潮らしく居られなくなることを怖れて、そんなことなら自分がアナウンサー辞める、とまで思い詰めたところから、アナウンサーで居続けることと潮を取り返すことを決意した一連の流れが大好きです。
その後の、若宮議員と西條に対峙して、喧嘩を買った場面も。
計がかっこよすぎて、可愛すぎて、ますます好きになった一冊。
「OFF AIR 3」のおかげでもっと特別になりました。

0

最高でした…!

今まで語られなかった潮の生家のお話。今まで語られなかったのも分かる、由緒あるご家庭のご子息でした。ただ家の方針に納得いかず、15歳で家を出たというのがまた潮らしくて惚れ直してしまいました。

国江田計という社会的ネームバリューを盾に取られて計と距離をとることを選択した潮。もうこの辺りは泣けてしまいました。自分の背景(実家)が好きな人の足枷になるのではないか、逆に自分の仕事が相手の足枷になるのではないか、同じことを考えて2人が選択したのはそれぞれ違う結末で。自分が足枷だと思う潮を丸ごと救い出した計はホントにカッコ良かったし、頭いいなぁと思いました(その割に頭の悪い感想ですが)。

とはいえ今回の救出劇、一番カッコよかったのは江波じぃでは…というくらい、1巻とは違っていいおじいちゃんでしたね!(失礼承知)

何だか悪役のような潮父でしたけど、彼も究極の選択を言わば脅迫のように迫られた人間で、それを思うと単純に悪役と思えない、そこが日常のリアルな自分の生活とも重なるなという思いです。

誰しも多少なりとも表と裏の顔を使い分け、大なり小なりの選択を迫られながら生きていて、それが失敗とかではなくても小さくかけ違うことで取り返しがつかないほど大きく道を違えることもあって…。そんな自分たちとどことなく重なる部分を多く含むからこそ、胸をつく、心に響くお話なんだろうな、と改めて感じました。これは恋愛やお仕事関係なく、人生という大きなスケールのお話で、繰り返し読みたいお話です。

1

王子さま

可愛いーって何度読んでも思ってしまう国江田さんなのに、めちゃくちゃキラキラカッコいい王子さまな今作。
なんなの!?なんなのこの子!?どうやったらこんな王子さま作り上げれるの!?ってトキメキが止まらない。
エディーマーフィーでもなくテグジュペリでもなく…ならせめてレトルトカレーで販売してくれないかしら。
めっちゃ買い込んでめっちゃ作るのに!国江田星の王子さまカレー!

1

「神」評価以上の評価ボタンが欲しい

くーにーえーだぁぁーー!!(涙)

1巻では何だコイツ…って思ったのに。
性格クソ悪って思ったのに……


国江田が最高で最高、そして最高!
この言葉以上が、私の今の語彙力では見つからないのが悔しい。
夜中に読んでいたので、興奮で寝られませんでした。カッコ良すぎて涙出ました。


これまでは都築に守られているって思っていた国が。あまり言葉にもせずに肝心な言葉かけもしなかった国江田が。
都築を救うため、都築の家に、父親に立ち向かう。この勇ましい姿は都築だけじゃなくて、多くの読者の心に響いたと思います。

都築への想いの深さを感じたシーンでした。
政界の重鎮にも協力を仰ぎ、都築の父親に対峙するための念入りな策の講じようには、震えたし、しびれた…。
堂々としていてカッコ良すぎた…ヤバイ。
特に、都築の家の中で高田延彦ばりに「出てこいや〜!」は圧巻で、大大大好きなシーンです。
アナウンサーだから声の通りが良かったに違いない。


国語の教科書に載せたいくらい良かった!(笑)BL好きじゃない人にも読んで欲しいくらい、素晴らしかったです。

今さらながらにハマってしまった私。
もっと早くに出会っていたら良かったのにと思わずにいられません。

文句なしの神評価です。
でも、心の中では神評価以上。神評価以上のボタンがこれ程までに欲しいと思ったことはありません。それくらいに最高でした。

3

意外な展開にビックリ!面白かったです。

1巻の時点で恋人同士になってラブラブの2人ですが、話が進むごとにどんどん面白くなって目が離せません。

読み始め潮の墓参り+回想で、2巻までの明るい雰囲気とぜんぜん違うので一瞬違う話なのか?とびっくりしました。
そういえば計視点の話が多かったので、潮の生い立ちとか今まで掘り下げられてないなと思ったのですが、まさか政治家の息子だとは思わなくてびっくりしました。

とても読みやすい文章で、登場人物も魅力的ですごく面白かったです。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP