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表題作春売り花嫁とやさしい涙

能見義孝,ヤクザの用心棒(元格闘家)
笠原祐希(ユウキ),デートクラブの男娼,26歳

その他の収録作品

  • 春売り花嫁としあわせな結婚
  • 春売り花嫁とあまい新婚生活
  • あとがき

あらすじ

大滝組の若頭補佐・岩下が運営している高級デートクラブ。
そのナンバーワン男娼、ユウキは十代にしか見えないが実年齢はもう二十六だ。
そんなユウキに身請けの話がきて、元格闘家のヤクザ、能見がボディガードとしてつくことになった。
仕事がらみで一度だけ関係をもったことのある能見はユウキに一目惚れで、「筋肉バカ」と罵られようが構わず猛烈アプローチの日々。
そんな折、ユウキの元カレのDV男が再び近づいてきて…。

作品情報

作品名
春売り花嫁とやさしい涙
著者
高月紅葉 
イラスト
白崎小夜 
媒体
小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
シリーズ
仁義なき嫁
発売日
ISBN
9784879198969
3.8

(9)

(1)

萌々

(6)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
35
評価数
9
平均
3.8 / 5
神率
11.1%

レビュー投稿数2

何度も読み返したくなる話です

嫁シリーズは未読ですが、とても面白かったです。受けのユウキのキャラ、すごく好きです。かなり悲惨な経験&生活をしているのに、そんなことは感じさせず強がって必死で頑張っている姿にきゅんとしてしまいます。平気なふりをしてますが、ホントはギリギリのところで踏ん張ってたんですよね。ユウキ、可愛すぎます。そんなユウキには、能天気で優しい攻めの能見がぴったり。ちょっとおバカだけどすごく大事にしてくれそうで、包容力もあるんじゃないかな。攫われたユウキを助けに来たシーンでのセリフにはきゅんとしてしまいました。おバカだけどかっこいい。泣けないユウキが能見の前でだけは泣けるっていうのもすごく良かったです。幸せに暮らしてる二人の後日談もあり、良かったねとほっこりしました。
1度読んだ後、3回も読み返してしまいました。そこまで面白いという事で神評価付けさせていただきました☆

2

美少年男娼のスピンオフ

『仁義なき嫁』シリーズのスピンオフ。
既刊にも度々登場していたユウキと能見のお話です。
スピン元のカップルの出番がかなり多いため、嫁シリーズ既読の方が楽しめるかと思います。

あらすじ:
デートクラブの男娼・ユウキ(受け)と、ヤクザ用心棒の能見(攻め)。
雇い主と共にデートクラブを訪れた能見は、彼の命令でユウキを抱くことに。
ユウキに一目惚れした能見は、後日、ボディガードとして彼と再会。
ユウキを口説き始めますが、彼にはトラウマがあるようで…

攻め受け両視点あり、どちらかというとユウキ視点メインの話。
とある老人に身請けされることが決まっており、元彼とも再会し復縁を迫られるユウキが、迷いつつも少しずつ能見に絆されていくような展開です。

モデル事務所にいた頃枕営業を強いられ、その後元彼にも売春を強要されていたユウキ。
26歳となった今も男娼として必死に若さを保ち身体を売り続けています。

そんなユウキに惚れた能見は、筋肉バカですが裏表のない優しい人物。
ユウキにバカと罵られても彼を口説き続け、ユウキの重い過去ごと彼を受け止めようとする姿が男前でした。

クライマックスで、拉致されたユウキを能見たちが助け出すシーンは、やや駆け足気味。
元彼が痛い目に遭うところまでもっと丁寧に描いてほしかったです。

しかし、自分を大切にすることを知らなかったユウキが能見に愛されることで少し変わり、彼との幸せな未来を予感させるラストは感動的でした。

スピン元カップルの岩下と佐和紀も度々登場。
特に岩下は、自分に好意を持っていたユウキを一見冷たく突き放しているようで、実は影で彼が幸せになれるよう色々手を回しており、さりげない優しさを感じました。

男が何の違和感もなく「嫁」「妻」呼ばわりされる世界に抵抗がなければオススメのシリーズです。

12

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