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仁義なき嫁の続編。
新装版、旧版、出版社変更といろいろあって分かりにくかった元のシリーズに比べ、並びも内容も分かりやすく鳴ったように思います。
新シリーズとしてスタートしたにふさわしく、1作目は1冊で起承転結とまとまりのある内容。昔の長屋の知り合いの子を預かることになった佐和紀。まだまだ甘々新婚の家庭に飛び込んで来た異分子に、周平はイライラ。しかし情に厚い佐和紀はほっておけません。
ところがこの子供が若干くせもので、親は借金ばかりでだらしない。そこへつけこんだ輩がいるようで。。。 こおろぎ組で未だに佐和紀に横恋慕する本郷か?
最後は佐和紀の大立回りで解決。そしてお決まりのHシーン、今回は船上でムードたっぷりでした。よいすべりだし。
『仁義なき嫁シリーズ』も、とうとう第二部までやってきました。
一部は短編集も合わせると九冊。
かなりのロングシリーズとなりました。ファンとしては嬉しい限りです。
もちろん今作も受けは元チンピラで男嫁(戸籍は女性)の佐和紀、攻めは大滝組若頭補佐の周平です。
年の差カップル、男前同士です。
ただ、第二部の第一巻ということで大きな事件は起きませんので安心して読めるものの、それでもちょっと中心にした題材が弱すぎだったという印象です。
結婚して一年。
佐和紀が以前こおろぎ組のチンピラだった頃に住んでいたのは、貧乏長屋。
そこの住人繁の子供・光が、父親が金貸しに連れて行かれたと佐和紀の元へ駆け込んで来たところからのスタートです。
佐和紀は長屋にいた頃は小さな小さなまさに地域密着のようなヤクザでしたが、今は関東指定暴力団・大滝組若頭補佐の嫁。
しっかり夫の立場を立てております。良い嫁になったよね。
何をしても許され、求めるものは与えられる。
そんな生活が己の力で叶うものではない。
周平の存在なしではあり得ないのだということを、佐和紀は良く理解しているんですよね。
もともと裏街道を歩いてきたカタギとは真逆の人間だからこそ、周平の大きさを理解し命をかけられるのだろうなあ。
今回の借金事件、どうも裏にチラチラ見えるのは佐和紀の名目上の兄弟分、こおろぎ組の本郷。
この人は相変わらず佐和紀を狙っていて、キモいです。ホント。
同じく兄弟分で、周平の直属の兄貴・若頭の岡崎の方がよっぽど潔い。
この事件をおさめるための佐和紀のカチコミには、電子での新刊『春売り花嫁とやさしい涙』で攻めだった能見も参加していてなかなかに賑やかでしたが、そのシーンがあっという間に終わって迫力不足なのが残念でした。
借金主の繁も事後の佐和紀との話し合いではなんだか軽くて、あまりに違和感が…
その辺りはもう少しリアル感が欲しかったですね。
少し前の巻から、佐和紀の過去(子供の頃)についてちょこちょこページが割かれております。
佐和紀は子供の頃横須賀で祖母と母と暮らしていたわけですが、祖母の死んだ時のことは鮮明に覚えていても、母親の死はハッキリと記憶にありません。
何もかもが曖昧で靄がかかったかのような己の記憶に、あらためて思いをはせると愕然とするほどに。
この佐和紀の母の秘密が今後二人に大きくのしかかってこないと良いなという気持ちになります。
ただでさえ佐和紀は、女子として戸籍登録されているという異常さですから。
それに加えて佐和紀を担ぎ上げようという節の下りもあって、個人的には佐和紀にはずっと周平の側、出来れば後ろにいて欲しいと思っているので嫌な展開だなあと思ったり。
今作はかなーりエロがエロエロな感じです(笑
佐和紀はワインにだけは弱くて、酔うと普段は恥ずかしくて口に出せない言葉をベッドで言っちゃうんですよね。
そんな自分のことを自覚しているので、普段はそうそうワインを飲んだりしないのですが、今回は周平への負い目もあって腹をくくってワインを付き合ったのが敗因(苦笑
読者は快感に奔放になれる佐和紀も可愛くて良いですけどね!
それに、周平が仕方なく黙認したカチコミ後の行為も濃厚です。
あんなに初心だったのにねえ。
しかし今巻も相変わらず周平はエロくて渋くて男前で…
もともとわたしは攻めキャラの方が好きなのですが、その中でも周平はトップクラスです。
紙媒体の挿絵の周平の方が個人的にかなり好きなのでずっと紙媒体の続き(現在三巻まで発売中)を待っていますが、アズノベルズさんが休刊ということで、もしも他から出せてもイラストレーターさんは変わってしまうかもと思うと残念だなあ。