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旧版、新装版、電子、そして同人誌含めるとかなりの冊数になる『仁義なき嫁』シリーズの第二冊目。
「新妻編」はアズ・ノベルス及び電子版から刊行されていますが、ラルーナ文庫から「ばら色のジェラシー」(書き下ろし)を加え文庫版という形で発売になりました。絵師さんは前作と同じく桜井さん。
旧版は未読ですが、高月さんの書かれたあとがきによると「大幅な改稿はなし」とのこと。という事で、内容は旧版のほうでも書いてくださっていますが、一応ざっくりと。
前作で無事、心身ともに周平の「妻」となった佐和紀。
今作品は前作から2か月たったころ、という時系列のお話です。
今まで住んでいた長屋から周平の家に引っ越しをする佐和紀、の描写から物語はスタート。
結婚し、落ち着いたことで佐和紀の凄まじいほどの色香は天井知らず。
それでも、たくさんの人に祝福されての結婚生活によって、佐和紀の生活は落ち着くはず…、なのだが、佐和紀には不満がある。
周平が佐和紀を抱こうとしないのだ。
事あるごとに身体に触れ、キスはしてくる。「都内のマンションが買える」ほど高額な指輪も貰った。でも、挿入にまで至ったのは結婚以来たったの3回。今までの美人局のような犯罪行為ではなく、愛し、愛されている男とのセックスは佐和紀を幸せに浸らせるものではあるものの、何故周平が自分を抱こうとしないのか悶々とする日々。
そんなある日、ユウキと名乗る美少年に、「自分は周平の愛人だ」と告げられたことで佐和紀は少しずつ心の平穏を失っていき―。
というお話。
前作に比べ、周平×佐和紀の関係は格段に甘々です。
周平は佐和紀にメロメロだし、佐和紀は佐和紀で周平の唯一無二の存在になりたいと願っている。
が、お互いを大切にするがゆえにすれ違う彼らに、なんともやきもきさせられました。
この作品の最大の魅力は、佐和紀がかつて「狂犬」と呼ばれていたことからも推測できるように、めっちゃ強く、そしてキレやすい事なのではなかろうか。
麗しいビジュアルを裏切る彼の強さがカッコいいです。
が、それに相反するように、彼は「愛されること」に慣れていない。
彼の過酷な過去が、彼に愛されることと愛することを奪ってきた。
だからこそ佐和紀が、周平の愛情を信じ切れず、でも、愛されたいし、愛したい。そう思い、ぐるぐるするシーンが健気できゅんときました。
周平の、佐和紀のことが大切だからこそ隠していた「こと」。
客観的に見れば、周平がそうした理由は納得できるし理解もできる。
が、無条件に愛されたことがない佐和紀は、中身はまだ子どもなんですよね。人として成長しきれていない。だから周平の想いを理解できない。
このシリーズは脇役もとても魅力的。
周平に佐和紀を引き合わせた岡崎さんは狡い大人の魅力にあふれているし、周平の舎弟で佐和紀のお世話をしている岡村さんの忠誠心とか大人の分別に激しく萌えました。
前作は甘さ控えめでしたが、今作品は糖度120%。
そして、佐和紀が、本当の意味で周平の伴侶になったな、といった内容でした。
文庫版に収録されている書き下ろしの「ばら色のジェラシー」の内容をちょびっと。
時系列としてはユウキとの仲を疑った佐和紀に、詰られ、家出をされてしまったシーンのお話。
佐和紀のことを愛しすぎて、だからこそ対応を間違えてしまった周平。
ユウキにお仕置きをするために連れて行ったホテルで岡崎と一緒にいる佐和紀を見かけたときの周平の心情が描かれていました。
タイトルの「ばら色のジェラシー」が、言いえて妙でした。
あと、今作品の濡れ場がめっちゃエロかった…。
ゴト師、と揶揄されるほど色事に長けている周平に翻弄される佐和紀、のように見える。が、擦れているようで、実はまっさらさんで愛されることに慣れていない佐和紀に骨抜きにされちゃった周平さん、といった構図が正しいと思われる。
途中、佐和紀の勘違いに切なくなるシーンもありますが、基本的には優しく甘々なお話でした。
面白かったのですが、どこから読めばいいのかさっぱりわからない。
この巻は、二番目に該当すると、読後分かった。
で、次どれを読めば順当なのか、悩みました。
同じタイトルで数冊あるし「続々**」と、タイトルにナンバリングされていないのでわかりにくい。
著者HPに読み順が図解されていたけど、今はまた変わっている。
http://momijiya.sakura.ne.jp/archives/1057
どうしようもないので、この本の後、最新刊=尻から読むことにしました。
電子書籍を読んだらこちらに誘導されてきました。
2作目ですよね?何度も順番を確認しました。
あ〜1作目を買ったときに続きもあったのに、読んでみないとわからないからと、その時に買わなかったのを後悔してます。紙本で読みたかったな。
なんだろう。苦手な要素がいっぱいあるのに読んでしまう。すでに電子書籍の欲しい物リストに続編入れてるし。
二人ともちゃんと会話しなよ。肝心なことをなんで話し合わないの?まあ人のことを言えないのですが。
言えないのが二人なんですよね。
お互いに臆病で嫌われたくなくて。
佐和紀が悩んで傷ついて癇癪起こして屋敷を飛び出したり。いくつだ?君?だけど、情緒が育ってないし、言葉に出来ないし、怖いしどうしていいのかわからないんだよね?
周平もなあ。素直に伝えればいいのに…。うーん、言っても今の佐和紀には伝わらないと思って言わないようで。
限られた顔ぶれの中でセックスしたのか?や、したい!とか、するぞ!とか、していいわよ、とか下衆いわ〜。下品だな〜。と思うのに読んじゃうんですよね。
周平も佐和紀にメロメロなのに、なんでからかったりばかりで、きちんと説明してあげないの?
あとなぜ今タバコ吸う?とか、なぜメガネを外さない?とか、なぜそんなに感じるの?とか疑問が山のようにあるのですが、読んじゃうんですよね。
もしかしてこの先も毎回ひたすら佐和紀が苦しんで仲直りしてくパターンだったりして?