仁義なき嫁

jinginaki yome

仁義なき嫁
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×20
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
1
得点
26
評価数
6
平均
4.3 / 5
神率
66.7%
著者
 

作家さんの新作発表
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イラスト
 
媒体
BL小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
発売日
価格
¥700(税抜)  ¥756(税込)
ISBN
9784879190192

あらすじ

組長が倒れ存続の危機に陥ったこおろぎ組。
たった一人残った構成員、佐和紀は組のため大滝組若頭補佐・岩下周平のもとへ嫁ぐことに。
美貌とは裏腹に『こおろぎ組の狂犬』の異名をとる凶暴なチンピラ佐和紀。
一方の周平は、男も女も知り尽くした色事師。そんな二人の初夜は、周平の心ない一言で散々な結果に。
アニキ分の若頭夫婦、舎弟たちも巻き込んでの嫁入り騒動は…。
人気シリーズの原点。書き下ろしも加えて待望の文庫化!

表題作仁義なき嫁

岩下周平、大滝組若頭補佐である目的の為に佐和紀と籍
新条佐和紀、組の再興の為に周平に嫁ぐ

その他の収録作品

  • 旦那の言い分
  • 赤い糸
  • あとがき

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レビュー投稿数1

『仁義なき嫁』シリーズの「入り口」

『春淫狩り ―パブリックスクールの獣―』がとても面白かったので、他の高月作品も読んでみようと探していたところ、この作品を発見。

電子版、同人誌含めると数えきれないほど多くの作品が出版されている『仁義なき嫁』シリーズ。
この作品はこの『仁義なき嫁』シリーズの1作目にあたるようですが、旧版は未読。旧版はすでに絶版になっているようですが、ノベルズ版だった旧版に書き下ろしの「赤い糸」を収録し、文庫本という形で新装版として発売されました。

内容は旧版のほうでも書いてくださっていますが、一応ざっくりと。






主人公はこおろぎ組のたった一人の組員である佐和紀。

彼は孤独な子ども時代を過ごしていましたが、そんな時に救ってくれたのがこおろぎ組組長の松浦。そういった過去があるため、佐和紀は松浦に並々ならぬ忠誠心を持っている。
昔は大所帯だったこおろぎ組も、今は組長の松浦と佐和紀の二人だけ。
そんな中、松浦が倒れ、彼の医療費と組の存続を賄う代わりにと大滝組若頭・岡崎に打診されたのは、大滝組のとある幹部の「嫁」になること。佐和紀は松浦のためになれるのならと受け入れるが―。

佐和紀は「こおろぎ組の狂犬」とあだ名されるほど凶暴な性格。けれど女性と見まごう美しいビジュアルで、松浦のために好きでもない男のもとへと嫁いでいく。
そんな健気で美人な受けさんが、嫁ぎ先で、愛され大切にされ、幸せを手に入れるお話。

という、よくある身売り物かと思いつつ読み始めましたが、ちょっと、というか、まったく趣の異なる作品でした。

佐和紀の夫となる周平という男が、とにかく掴みづらい男でした。

彼が男を嫁にと所望した理由。
男ならだれでもよかったわけではなく、佐和紀を彼自身が望んだ。

そういうものに、一応理由はある。
あるけれど、単純に「男」ではなく「佐和紀」でなけばならなかった、その理由がわかりづらい。

佐和紀は、とある理由から戸籍上は女性ですが、その設定も必要だったのか悩む。周平の周囲の人から佐和紀は女性としてではなく男として迎え入れられているので、女性という戸籍が必須だったようには思えない。

そして、望んで嫁として受け入れた割には、佐和紀を大切にしているようにも思えない。

一方の佐和紀も。
いつ、どの時点で、周平に惚れてしまったのか。
キスされた時点で、というのであれば、なんとも安っぽい展開ではないだろうか…。

とにかく突っ込みどころが満載で、ンン?と思うことしばしば。

佐和紀はシノギが少ない貧乏ヤクザであったために、生計を立てるためにかつて身を売っていた、という過去がありますが(その時のお客の一人が大滝組若頭である岡崎)、その時ですらセックスをしていない。手でするだけだった、というのだからそこにも納得がいかず。

彼自身が持つ魔性性で、こおろぎ組のために、松浦のために、彼の意思に反して身体を駆使して数多くの男たちを誑し込んでいた、という方が自然ではなかろうか。

強気な佐和紀が、周平に対してだけは女々しい行動をとるのにも萎え萎え。
松浦のためにと割り切ることもできず、周平に構ってほしくて家出するシーンは、なんとも言えな気持ちになりました。

そして、佐和紀のかつての客であり、周平にあっせんした形になった岡崎という男も。
彼が、佐和紀に対して抱いている感情が非常にわかりづらかった。

とにかく突っ込みどころ満載、登場人物たちにも共感できず。

が、最後に高月さんのあとがきを読んでちょっと感想が変わりました。

この1冊は、あくまで『仁義なき嫁』シリーズの入り口に過ぎない作品なんだと。
おそらく、この後に続く作品を読むことで、彼らのとった行動の答えが読み解けるのでは?と思いました。
彼らの行動の「伏線」に当たる1冊なんじゃないかなって。

なるほど、そうであれば、このシリーズの関連作品が多いのも納得。

本編にあたる「仁義なき嫁」の後に、「旦那の言い分」「赤い糸」の2つの短編が収録されています。「旦那の~」のほうは旧版にも収録されているようですので、「赤い糸」が書き下ろしにあたる短編です。

どちらのお話も、周平視点のお話。
本編の補足を兼ねています。
本編は佐和紀視点で描かれているので、この短編を読むことで、あの時、この時に、周平がどのように考え行動したのかが分かる。

このシリーズの続編も、新装版として出版されるのだろうか。
もしそうなら新装版を買いたいのだけれど。

早く続きが読みたいから、すでに出版されているものを買ってしまおうか悩む…。

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