ちょこっとリアルな出版業界ラブ☆第13巻登場!

コミック

  • 世界一初恋 ~小野寺律の場合 13~

世界一初恋 ~小野寺律の場合 13~

sekaiichi hatsukoi onodera ritsu no baai

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表題作世界一初恋 ~小野寺律の場合 13~

高野 政宗,丸川書店エメラルド編集部編集長
小野寺 律,丸川書店エメラルド編集部

同時収録作品世界一初恋~木佐翔太の場合〜

雪名 皇,美大4年
木佐 翔太,エメラルド編集部編集者

その他の収録作品

  • 世界一初恋〜高野政宗の場合〜
  • あとがき
  • カバー下マンガ(小野寺の汚部屋)

あらすじ

ひらひら、はらはらと降り積もる。
恋をした記憶がいつまでも、僕をとらえてはなさないーーー。

「初恋の人」で「元恋人」でもある高野政宗が編集長を務める出版社・丸川書店エメラルド編集部にて働く編集者・小野寺律。高校時代、高野に失恋した後の律を唯一知る友人・清宮尚と再会したせいか、律は留学していた時のことを思い出す。忘れたくて離れたのに、忘れることさえも出来ずに一人恋心を抱えていたあの頃。だけど結局、10年経って再び高野に出会ってしまった。「過去じゃなく今のお前と恋愛してる」と高野は言うが、律は過去を繰り返す不安を拭いきれない。そんな時、尚が「そーゆー意味で好き」だと律に言ってきて…⁉︎
敏腕編集長x新米編集者が贈る、編集者が青ざめるほどちょこっとリアルな出版業界ラブ☆雪名兄が初登場の「木佐翔太の場合」&描き下ろしも収録!

作品情報

作品名
世界一初恋 ~小野寺律の場合 13~
著者
中村春菊 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
あすかコミックスCL-DX
シリーズ
世界一初恋
発売日
ISBN
9784041065020
4.2

(24)

(13)

萌々

(5)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
103
評価数
24
平均
4.2 / 5
神率
54.2%

レビュー投稿数4

律っちゃんの10年

今巻は最初が過去の話からスタート
まだまだ謎に包まれていた10年が少しずつ明らかになっていきます。

律っちゃんがやさぐれてしまったのは分かっていたけど、まさかここまで酷かったとはレベルでした。
話し掛けられても無視、幽霊とまで言われていた律っちゃん。だいぶ引きずってますね…
そんな律っちゃんにめげずに話しかける尚くん、めちゃくちゃ良い人ではないか!忘れたいのに全然忘れられなくてぼろぼろ涙をこぼす律っちゃん。そんな好きな人が、今はベッドで隣に…という夢オチ
本来なら幸せなはずなのに、律っちゃんの荒れた10年分はなかなか治りませんね…

なのに、わざわざ高野さんの部屋に行って元気の確認しちゃう律っちゃん…尚くんがいくらアプローチしたところで全然なびかず高野さんしか見てないの明らか。もう好きしかないのに、なかなかくっつかないな〜
最後に高野さんの少年期もちらっと登場したので、高野さんの過去も気になりますね。

雪名×木佐は、雪名兄が登場します!でも普通に良い人で良かった。こちらは平和だな〜

0

世界一初恋(13)

これまでの巻と違う!
律の過去が出てきましたよ。
と言っても、高野(当時は嵯峨先輩)との間にあったらしい「何か」は直接にはまだ明かされず、傷心の律がどんな留学時代を送っていたのか、という冒頭。
つまり前巻から登場した元ルームメイトの清宮尚との出会い編なわけなんだけど。
そして結局、尚は律が好きだ、というBLあるある。登場人物みんな同性に恋してる状態。
ただこうなると、「律の魅力」というものに対する疑問が膨らむ。
高野も尚も、律が好きで取り合って。律のどこにそういう魅力があるの?
特に高野。
あんなに取り縋って、好きと言ってくれと愛を乞い、言葉のない律に愛を叩きつけるように抱き、どこからそんな熱情が出るのか。そこがしっくりこない事に今更気づいてしまった…
要は中級普通少女がイケメンハイスペボーイズに求愛される、という王道シンデレラ系orハナダン系少女マンガなのか⁈という今更感。
別にそれが悪いとまでは思わないんだけどね。率直に「これからどうなんの?」っていう面白みも再び出てきたし。
ただ、13巻でしょ…?今こんな?っていうのが脱力。

「木佐翔太の場合」
こちらも新展開。
今回は雪名兄が登場するんだけど、これまでの木佐だったら、他人にゲイであることがバレるのを極端に避けてたと思うんです。
だけど今回、木佐がハラを括ったというか、お兄さんに対して雪名と付き合ってる事も認め、更に雪名のしたい事を続けさせて欲しい、その為に自分も彼を支える、と宣言しましたね。
雪名との関係性は変化なしだけど、木佐の心の変化を感じました。

1

清宮に期待

単行本の帯を見て、コミックス刊行10周年という事実に驚きました。
律と政宗が別れてから再び出会うまでと同じぐらいの年月が経ったんだなぁ…非常に感慨深いです。

1話目は律の留学時代のエピソードです。
ここでは清宮との出会いが描かれており、傷心の律が立ち直るに当たって、どれだけ彼の存在が支えとなったかが窺える良いお話でした。

清宮は完全に当て馬の役割ですが、彼がいなければ今の律はいなかったかもしれませんし、律にとってはかけがえのない友人だと思うので、やはり嫌いになれません。

一方で、男二人にこんなにも想われていながら自分の置かれている状況をいまいち理解できていない律には少し呆れてしまいます。
そのくせ自分から政宗にお仕置き(?)されに行くようなことをしますし、無自覚なのかわざとなのかもうわからなくなって来ました。
鈍感主人公は可愛いんですけど、あまりに鈍すぎると読んでいてちょっとストレスを感じます…

恋に堕ちるまで残り40日なので完結も間近かと思うのですが、ちょくちょく間に雪木佐が挟まれるのでまだ時間がかかりそうです。
前々から思ってるんですけど、雪木佐は独立して単行本化されないんでしょうか?
個人的には高律のコミックスは高律100%で読ませてほしいです。

4

涙なしには読めない( ;∀;)

やっぱり春菊先生の描かれるお話が好きだ~と再認識した一冊でした!

特に律ちゃん留学時代の話は、感想するのも烏滸がましいくらいに素晴らしく、魂を体から切り離されてイギリスまで持っていかれた感じでした。涙なしには読めない。そして、とにかく読んでくださいとしか言えない!

二話目は現在に戻って、その律ちゃんがイギリスでお世話になった尚くんが絡んでくるお話です。
初登場から高野さんに絡んでいた尚くんですが、その真意が明らかになります。
個人的には、彼にはもう少し別の役どころを期待していたのですが、彼のキャラは好きなので、もうしばらくは主役の二人をかき回して欲しいです!

三話目は雪木佐。
雪名のお兄さんも登場し、一筋縄にはいかない各々の兄に二人が振り回されます。
木佐さんには、大人の男の余裕が出てきた気がします。

書きおろしは、なんと待ちに待った嵯峨先輩の香川編!短いですが、一話目の律ちゃんと重なって、また泣きそうになりました。
以前の香川旅行で高野さんが呟いていた、
「俺達、同じこと考えてたんだな」
という台詞の答え合わせのような気がしました。

なくしたピースを探し続ける律ちゃんと、どうせ見つからないのなら、壊して一から作りあげればいいと思う高野さん。
二人にはもう少し時間が必要なようです。

5

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