文庫版イラスト&書き下ろし付
去年読んで、またこのふたりに会いたくて再読。
再読の良いところは先がわかっているが故にじっくり文章を追えるところですね。
高月紅葉先生の言葉のセンスを堪能できました。
内容がわかっているとはいえ、田辺が三宅たちの前で女を抱かされるシーンは堪えますね…
戸惑いつつも田辺にひかれていく三宅の心の動き、
誰もが堕ちるペテン師の田辺が水面下であの手この手を駆使して三宅に心を捧げる様子。
酔っ払って甘々グズグズの大輔さんには参った♡
そして小山田あみ先生の挿絵が……神!!!
仁義なき嫁は、まだ途中で最新に追いつけていませんが、こちらの方が食指が動いたので…
刑事とヤクザ、刑事が受けという、、、もうドストライクな組み合わせ。
なんと、絆される刑事の大輔は妻帯者!!!
まぁ、もう相手も浮気しつつらしいのですが、なんともそこはちょっと早いことケリつけて欲しいところ、田辺じゃないけど、早いこと別れて欲しいなぁ。
田辺の方は、岩下の舎弟ってことで岡村と同期の設定。
岩下に逆らってまで大輔を守る(ヤクザに食い潰されないように)んですが、その辺の気持ち、わかってあげて欲しい、大輔君。
これからの二人がどんな風になって行くのか楽しみであります。
小山田さんの描く佐和紀が可愛すぎてビビりました…
仁義なき嫁を読んでいて、どうも同じ世界観の別シリーズがあるのを知り、仁義なき嫁がちょっと飽きてきたのでこちらを読んでみました。神評価がとても多いですね。
うーーーん。
なんか刑事がひたすら犯されて悔しがってて。数十ページ読んでも繰り返しセックスばっかりしてて。しかも刑事は一応結婚してるし。ところかまわずエロいことばかり。
田辺は魅力的ですがなぜそこまで刑事こと大輔が可愛いのか共感しにくかったです。
こちらも続いてるシリーズですし、評価も高いのに…。セックスばかりでこれ以上読む気力がわきません。せっかくの素敵なイラストなのに。ところで最初のイラストがいわゆるM字開脚になるんですかね?あんなに足って開くんだ!
ブックパス読み放題で出てきたこちら、今まで出会わなかったのが不思議なくらい果てしなく最高でした〜〜
妻帯者ノンケが男の快楽に負けちゃうの好きには堪らなくて悶絶しまくりでした。しかも意地っ張りで全っ然堕ちないから攻めも益々頑張って責める、だから最高…(語彙力)
田辺の実況甘々言葉責めや、あんまりハードなものを大輔に押し付けない(フェは口先だけ)でそれでも大いに感じてるとことか、スパダリ風味+いじらしくて何処もかしこも良い。
大輔が最中ずっと声我慢してるのとか、誇張し過ぎない敏感さや男らしさも良かったです。
また大輔が強がってるのは周りの人にはお見通しなのに、自分では気づいてないのが可愛い。
刑事物やヤクザはちょっと…な方も、登場人物は少ないし殆ど二人のエロが主体なので、寝る前の疲れた頭でも一気読みできます。
ただちょっと前半は特に、どちらが言った台詞なのか分かりづらかったり(会話自体は温度差あって小気味良い)、名前間違って打ったのかなと感じる箇所がちらほらありました。
小山田あみさんの美麗滴る絵が美し過ぎます‼︎文章を読んでいて挿絵が現れるとハッとするしギュンとします。
とにかく表紙が素敵すぎる!タイトルロゴも凝っていて、思わずポチり。どっちもカッコ良くて眼福。
受け視点の短編二本、間に攻め視点のSS二本という構成で、一話目はエロ特化作品のよう。キャラを掴む前にエロシーンが始まり、あまりの説明不足になんだこれ?となる。
二話目のSSでエロに至るまでの説明があり、三話目はまるでこれが一話目かのように親切な書き出しで始まる。一話目にあるべき設定説明の補足がぽろぽろあって、書いた時期に開きがあるのかな?と思った。
田辺のセリフはところどころ切なくて、だんだん可哀想になってくる。大輔を好きな気持ちにはさっぱり共感できないが、それでも肩入れしたくなるキャラ。
冷静に考えたら付き合ってるわけでもないし、田辺が勝手に体を張って守って庇っているだけ。でも気持ちはそちらに寄っていく。大輔があまりに優柔不断で、嫌がるくせに気を持たせる態度に見えて、田辺への同情が湧いてるのかも。
特に好きだったのが、「スキって言わないでいてやるから来い」みたいな田辺のセリフ。いろいろ分かってて受け入れてる感にきゅんときて。それでもやっぱり離婚して欲しいってとこは言葉にするんだ、っていう真剣さが伝わる切なさに萌える。
この一冊だけだと、田辺は大輔にはもったいない男としか思えない。仕事かつ不倫なのに感情がふらふらしている大輔の魅力が分からない。自分に言い聞かせている内容も中途半端で、こんな精神力で組対刑事は務まらないんじゃないかと心配に。
続けて読んでいけば大輔の良さも分かるかな。結婚に矜持があるなら、「嫁と別れて」に対し「じゃあお前はヤクザ辞めれるんか?」くらいの返しが欲しい。大輔にとってはそれくらいのことっていう何かがあれば、納得できる。
文章はたまに大事なとこで前後のつながりがおかしくなっていて、筆がノると自分の世界に没頭しすぎてしまう作家さんなのかと思った。一冊の中でムラがある気がする。
攻めの魅力で読まされたお話。インテリヤクザといっても下っ端で、泥臭く必死に大輔を守ろうとする田辺に泣ける。田辺が報われることを願って次も読みたいと思う。